ポータルサイト配信の確認を習慣に
学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。
- 【ポータルサイトの利用方法】
- 『 在学生の方へ 』のページからポータル(ユニパ)をご確認ください。
大学でのスタディ・スキルとして必要とされる読解力や基本的な文章作成能力の獲得をめざす。演習を通して文章を読む力を養成しながら、添削指導等により、論理的な論説文を書くために必要な文章構成力や推敲の能力を獲得する。
基本的な英文の読解・表現の演習を通して、英語理解のための基礎的な知識(基本文型的分析や文法的知識・基本単語・成句など)を整理し、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを考えた上で、実用的に使える英語力を身につけ、英語運用能力のうち、特にリーディングとライティングの技能を発展させていく。
平易な英語のリスニング・スピーキング・プレゼンテーションの演習を通して、英語理解のための基礎的な知識(基本文型的分析や文法的知識・基本単語・成句など)を整理し、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを考えた上で、実用的に使える英語力を身につけ、英語運用能力のうち、特にリスニングとスピーキングの技能を発展させていく。
スキミング、スキャニング、主題の把握、推論など、効果的に英文を読むために欠かせないリーディングスキルの修得をめざす。また、必要なリーディングスキルを用いて、さまざまなトピックについての読み物を読み、演習問題などを通して、それらトピックに対する自分の意見を表現できるライティング能力を向上させることをめざす。
効果的に英語を聞きとるために欠かせないさまざまなリスニングスキルの修得をめざす。それらのリスニングスキルを用いて、さまざまなジャンルのリスニング教材を聴き、演習問題などを通して、それらトピックに対する自分の意見をプレゼンテーションできる能力を向上させることをめざす。
TOEICに出題される英文を題材にして、さまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、TOEICの問題を中心とした演習を進めながら英語運用能力を身につける。特に、リーディング面の英語運用能力の向上をめざして、語彙力の強化にも重点を置いた授業を展開する。
TOEICに出題される英文を題材にして、通訳・リピーティング・ディクテーションなどのさまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、TOEICの出題形式の演習問題を行いながら英語運用能力を身につける。特に、リスニング面に重点を置いて、さまざまなジャンルの英語の聞き取り能力の向上をめざす。
日常的な話題について質問・応答ができる表現力、基本的な文法・語彙を使って文章が書ける作文力の修得のため、TOEICに出題される英文を題材にして、音読・通訳・リピーティング・ディクテーションなどのさまざまなトレーニング形式のアクティビティを行っていく。
さまざまなトピックについて英語でプレゼンテーションができる表現力の修得のため、さまざまなトレーニング形式のアクティビティを行っていく。さらに、プレゼンテーションに対して、適切なコメントや質問をする能力も身につくようにしたい。
現代の情報化社会に必須であるコンピュータやネットワークに関する基礎的知識の理解と、文書作成、表計算、プレゼンテーションのソフトウェアを活用する技能を、演習を通して習得する。具体的には、Officeソフトを通じ、身近な素材を元に文書ソフトではレポート作成、表計算ソフトではグラフ作成や数値分析、プレゼンテーションソフトではスライド作成といった実践力と応用力を養うとともに、情報社会におけるさまざまな危険を防ぐための知識、情報を扱ううえでのマナーを身につける。
社会全般の情報化が進み、道具であるパソコンがより便利に使いやすく進歩していくなかで、使い手である我々には、それらに関する知識だけでなく、情報そのものを使いこなすことが求められている。本科目では、社会で求められている情報活用の基礎力を体系化し、どうやって効果的に情報を活用するかを演習を通して学習する。具体的には、一連の情報プロセス(収集、分析、整理・保管、表現、運用)の意味を理解し、データや情報を適切に処理・活用できる力を身につける。
(概要)週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要な基礎的な理解力・表現力を身につける。
(概要)週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要な基礎的な理解力、表現力をさらに高めていく。
(概要)週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要とされる高度な理解力、表現力を身につけていく。特に語彙を増やすこと、多彩な表現を身につけることに重点を置く。
(概要)週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要とされる高度な理解力、表現力を身につけていく。各自の専攻に関わる論文の読み方、書き方を学ぶことを重点とする。
さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞、DVDなどの副教材も活用して、現在の日本と日本人についての知識を身につける。また、発表やディスカッションを通じて、日本と日本人の今について考える。
さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞、DVDなどの副教材も活用して、現在の日本と日本人について、より豊富な知識を身につけていく。また、発表やディスカッションを通じて、日本と日本人の今について考える。
さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞、DVDなどの副教材も活用して、現在の日本の社会と経済についての知識を身につける。また、発表やディスカッションを通じて、日本の社会や経済への理解を深める。
さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞、DVDなどの副教材も活用して、現在の日本の社会と経済について、さらに豊富な知識を身につける。また、発表やディスカッションを通じて、その理解を一層深いものにしていく。
日本の文化への理解を深めるため、まず授業で歴史的建造物、史跡、民俗行事、習慣、料理などに関する文章を読み合わせし、次にこれら建造物や行事の見学や、料理等の体験を行う。
日本の文化への理解を深めるため、まず授業で歴史的建造物、史跡、民俗行事、習慣に関する文章(Ⅰよりやや高度な文献)を読み合わせし、次にこれら建造物や行事を実際に見学する。
本科目は、本学の教養教育課程全体の基盤的科目のひとつであり、本科目で学んだ基礎の上に、その後の教養教育課程に設定する多様な科目の学びを重ねることにより、「社会を構成する知的市民としてのマインドセット」の獲得をめざすものである。また、本科目を受講することにより、本学の教学理念を理解したうえでその後の学びを進められるようにするための科目としても位置付ける。そのため、まずは本学の教学理念を学んだうえで、本学に設置する多様な学部から、それぞれの学問領域の基礎を学び、各学問領域を学ぶ意義を理解する。
市民や社会人として必要とされる倫理観や人間性の養成、異なる考え方や異なる文化を持つ人々を理解する能力の養成を目的とする。哲学は何を問題にしてきたのか、またそれにどのように取り組んできたか、そしてその問いは私たちにとってどんな意味をもつのかについて、さまざまな哲学者の著作を通して考える。
倫理学とは何か、倫理学にどのような意義があるのかを理解し、倫理学的な考え方を身につけることを目標とする。社会正義を考えるをテーマとして学びを進め、近代以降の倫理学の学説を中心に、倫理学的な考え方の基礎を歴史的背景を含めて理解し、現代社会の諸問題を考えるうえで倫理学的な思考法の意義と重要性を知る。
日本社会が伝統として培ってきた宗教の文化的土壌を理解し、そこから宗教的な見方、考え方を通して人間関係のあり方やその形成について豊かな意味を獲得していくことを理解し、実践していく態度を身につける。具体的には、日本社会に広く展開した宗教(神道、仏教、キリスト教、儒教、民俗行事など)について、その実践や文化的視点から、資料等を用いながら学ぶ。
ジェンダーは人種・民族・階級とともに、人間の歴史的経験を作り上げる最も基本的な要素である。この科目では社会・文化・政治・宗教・教育において、ジェンダーがどのように作用してきたかを考察する。また、人間の差異によって作りだされる支配関係を明らかにするジェンダーの視点を用いて今日的な課題を考える。
宗教とはいったい何なのか、そして人はなぜ宗教を求めるのか、といった問題を考えることを通じて、私たちは宗教とどのように向き合っていくのがもっとも適切なのかについて、自分なりの考えを形成する。具体的には、客観的で科学的な立場から、宗教の歴史を概観し、有神論と無神論、創唱宗教と自然宗教といった分類のしかたなどを考察する。
「こころ」は誰もが毎日働かせているものであり、対人関係や社会生活について考えるうえでも「こころ」を抜きにすることはできない。こうした身近な存在であるがゆえに、関心を持つ人は多いが、誤解されることや表層的な理解にとどまることも多いと考えられる。そこでこの科目では、自然科学の一種としての心理学の全体像を概観する。そのことで、受講者の持っていた興味や関心が正確な知識とつながり、さらに自らで考えることができるようになるための基礎づくりを目標とする。授業では、生理、知覚、認知、社会、教育、発達、人格、臨床といった心理学の諸分野にわたって広く概説し、心理学の基礎的な知識や、その考え方を身につけられるように進めていく。
日常あらゆる人が行うコミュニケーションにおいて、言語がどのような役割を担っているのかを知る。言語を客観的に捉える姿勢を身につける。言語学の諸分野について講義を行い、そのなかでコミュニケーション上の言語の役割について説明していく。
スタディ・スキルとして、最低限必要とされる読解力や文章作成能力の修得をめざす。高度な文章を読む力を養成しながら、添削指導により、論理的な論説文を書くための文章構成や推敲の能力を高める。
「話す・聞く」技術を磨き、よいコミュニケーションのための話しことばの修得を目的とする。話しことばに欠かせない音声表現の知識と技術、人間関係を円滑にするための敬語表現のスキル、パブリックスピーキングに必要な筋道の立った話し方、正しい日本語の運用についての知識等の修得を、講義とワーク、トレーニングにより身につける。
社会人基礎力(コミュニケーション能力)を体得し、社会人としての準備を行う。適切なマナーをもとに、自信を持って自己アピールできるスキル、問題発見解決型人材を念頭においた社会が求めるヒューマンスキルなどの獲得をめざす。授業では、円滑なコミュニケーションからより有益な結果が生み出されることを理解し、効果的な自己アピールの習得や基本的なビジネスマナーのスキルをベースにしたコミュニケーション能力を高めるスキルを習得する。
今日、日本のメディア・コンテンツは世界的な文化として高く評価されつつある。その理由はいくつかあるが、もっとも重要なのは、単なるサブ・カルチャーの域を出て、現代文明に対する警鐘を鳴らすような、知的水準の高い創作活動を実現していることがあげられる。その意味では、かつての純文学とよく似た役割を、日本の映像メディアは今や担っている。こうした観点に立って、日本の映像文化について考える。
情報通信技術が現代社会をどのように支えているのか、また、現在どのような課題があり、今後社会をどのように変えていくのかを学ぶ。テキストを中心に、適宜スライドや配布資料、政府や団体の公開資料等を用いる。理解の深化と確認のため、レポート提出や複数回の理解度テストを実施する場合がある。
将来の仕事で必要とされる数学について基礎を学ぶ。数と計算・図形の初歩から学び、さまざまな応用問題が解けるようにする。ピタゴラスの定理と無理数、1次・連立・2次方程式、因数分解、1次・2次関数とグラフなどを主なテーマとする。
数学的思考、数理的思考を身につける。1次関数、2次関数、関数とグラフ、図形と方程式、図形の性質・面積(ヘロンの公式)などをテーマとして、日常生活との接点を探りつつ、基本的な概念、典型的な問題の解法、実生活への応用を教授する。
実社会において人工知能(AI)が活用される機会は大きくなってきている。日常生活のなかで、あるいは職業生活のなかでAIを活用するにあたり、その仕組みやAIを使ってできることとその限界を学び、AIをツールとして使いこなせる力(AIリテラシー)を獲得する。
世界は「謎」に満ちている。私たちの想像や理解を超えたことが頻発している。そうした「謎」を、自分には関係ないと簡単に退けず、自分を、そして自分を形作ってきた「文化」というとらえどころのないものを理解する最良の機会と考えられるようになれたら――これがこの科目の最大の目標である。世界で起こっているさまざまな問題の背景にある文化、価値観、思考様式を知り、そうした問題と自分がどう関わるのかを考えることを通して、さまざまな文化について理解するとは、すなわち自分が変わることであることを理解する。
本科目は、異文化を実際にどのように理解すればいいのかを考える。そして、諸外国の文化や歴史を理解することの重要性と、それがまた日本を理解する鍵となることを学ぶ。年表や各種の歴史的な史料、新聞記事や写真、画像などを紹介しながら進める。
我々人類は、多様な生活習慣をもち、さまざまな文化を形成している。文化人類学は人間の科学といわれ、個別文化の調査・分析から文化の普遍的な法則を見つけ出し、そこに表れる人間行動の諸相を明らかにすることを目的としている。本科目では、まず、文化人類学がどのような学問なのかを理解することから始め、その研究史、研究視角、調査方法について解説し、さらに具体的な研究事例も取り上げる。
芸術と文化の関わりなどについて、芸術の歴史や哲学、美術、音楽など総合芸術をテーマとして学ぶ。また、美術や音楽、映像などの芸術を鑑賞し、現在さまざまに試みられている芸術表現などを取り上げ、芸術による文化発展の可能性や問題について考察する。
中国語の発音と文法の基礎を身につけるため、数字、人称代名詞、名詞、動詞の文、疑問文、疑問詞、形容詞の文、助数詞、時間、年月日、時刻、前置詞の表現などの各種の練習をする。
中国語のさまざまな基本短文を作ることができるように、変化、完了、進行、持続、経験を表す表現、助動詞、補語、比較形、受身と使役などの表現方法を学ぶ。
中国語の長い文章に慣れることを目的として、文章を読み進める練習と、一字一句の意味をきちんと確認する方法を併用しながら、易しい文章を大量に読むことによって、まず中国語に慣れることをめざす。文章の内容は、日本や中国の観光地、歴史的事件、食べ物、祝日などを題材にする。
基礎的な文法を踏まえて、聞き取りの練習、自由表現の練習、対話の練習などを繰り返しながら、中国語でのコミュニケーションができることをめざす。毎回の授業で、中国の文化、習慣、生活、最新ニュースを紹介する。
初めて韓国語を学ぶ人のために、文字の仕組みから親しんで、発音法則を理解するほか、挨拶や正確な文章の読みなどを徹底的に学習する。なお、韓国文化を理解してもらうために、韓国人の生き方・歴史・社会・文化、特に食文化などにも触れる。
韓国の文字と発音をマスターした人が、次に進む段階として、ここでは文法+会話+講読に重点を置き、基礎文法と基礎会話力を固めると同時に、簡単な読み書きができるように学習する。また、韓国の文化に関わるものを講読のテキストとし、韓国の文化に親しむ。
会話+講読+聴解力+作文に重点を置く。韓国語Ⅰ・Ⅱで学んだ力を生かして、表現力を増やし、より自然な会話の習得をめざす。聴解力のアップとあわせて、場面ごとに正確な会話ができるように進め、また日常よく使う表現を作文できるように学習する。
韓国語だけで授業を行い、自由会話を中心に聴解力をつけ、韓国の中学生以上の会話運用能力をつけるために学習する。この授業では、自由会話+スピーチができることを目的とし、学生たちによるスピーチと韓国映画鑑賞によってその力を身につける。
フランス語の発音と、文法の重要な規則のうち、もっとも基礎的な部分を学び、それを用いた短い文を聴き、話し、読み、書く力を修得する。
フランス語の発音、文法などの基礎知識を踏まえて、やや高度な文法事項を学び、それらを用いた文を聴き、話し、読み、書く力を身につける。
ドイツ語のもっとも基本的な規則(発音の仕方と文法)を一つずつ学ぶ。できるだけ多く反復練習(リーダーの講読、教科書の練習問題、その規則を含む短い作文など)をとり入れ、一つひとつの規則を確実に身につける。
ドイツ語Ⅰで学んだ規則をもとに、新たな規則修得の段階に進む。ドイツ語Ⅰと同様に、リーダーの講読、練習問題、作文をできるだけ多くとり入れ、規則を一つひとつ確実に身につけることを主眼とする。
外国語を、実際に使われている土地で学び、運用能力を高めるための科目である。中国、韓国などの協定大学で寮生活を送りながら、およそ1ヵ月のプログラムを学修する。授業は午前中で、午後に適宜見学などが配置されている。プログラム終了直前には、文化遺産見学ツアーも予定される。
概要:歴史学の学問としての方法論を知るとともに、多様な視点から事象を理解する姿勢を身につける。世界史と日本史分野の教員が担当し、歴史学を学ぶうえで必要な学問的方法論についての理解を深める。授業においては特に日本と異文化の接触・交流の視点や、文献史学以外の学問研究の視点に留意するとともに、史料を的確に読む重要性について徹底的に講義する。
京都の複合する遺跡から京都の歴史と文化を探る。考古資料をもとに京都の地下の文化財に触れ、京文化の根源を学び、探り、理解し、考えてみる。そして京都の遺跡からわかる歴史と文化の表現方法の取得に向う。平安京以前からの、京都の遺跡を学習する。適宜、歩き探る京都を紹介する。
本科目は、京都橘大学と総本山醍醐寺の学術交流協定に基づく科目である。京都に伝わる文化財が、いかにして伝承されてきたかを学ぶ。同時に文化財を生み出した京都の文化とその将来を考える。現代まで受け継がれてきたさまざまな文化について講義する。さらに醍醐寺に残る文化財、信仰行事に接する機会を設け、日本文化について考察を進める。
古典から近現代文学まで、京都が小説でどのように描かれ、そのなかでどのような物語が生成されてきたかを考える。21世紀の作家の小説のなかで、京都を舞台とし、学生(主に大学生)が登場する作品を読み、近代の名作との共通点と相違点を考える。
日常生活のなかで見え隠れするさまざまな社会的な問題を考え、対処をするために必要な、日本国憲法に表された基本的な思考を身につける。また、これを理解するために必要な基本的知識を身につけることを目標とし、基本的な事柄をできる限り分かりやすく解説していく。
法学概論Ⅰでは、国家の統治組織や作用、行政権の主体と個人との関係等について学ぶ。主に憲法を中心として進めていき、国民の権利・自由に関する基本的人権論や、権力分立・国家行政組織・地方自治といった統治機構の諸制度を範囲とするが、重要事項の理解を深めるために、関連のある諸法にも触れていく。本講義では、各講において具体的な事例を用いた設問を挙げ、そこで論点となるテーマに関する判例・学説を理解する。また、各制度のあり方について考察し、憲法の基本理念や一般理論を修得する。
法学概論Ⅱでは、私法全体の理解を目的としており、主に民法と商法を中心に進めていく。本講義では、契約、住まい、家族生活、事故の遭遇などのさまざまな場面において、私法との有機的な関連を可能な限り明らかにし、各制度の正確な位置づけを図る。各テーマの理解を深めるために、借地借家法、製造物責任法、民事訴訟法といった特別法も、適宜に範囲に含める。また、具体的な事例を提示して、その解決を念頭に置きながら重要な事項について説明することで、初歩的な応用力を身につける。
政治学への入口として、政治についての意識形成、政治についての基礎知識、政治学を学問としてとらえる力を身につけることを目的とする。授業では、権力、デモクラシー、政治システムと政治過程、地方自治、国際政治、宗教と政治、官僚制などを概観し、基礎的知識を獲得する。そのため、テキストを活用しつつ現代日本の政治現象を身近に感じられるように、時事問題を政治学的に考察するヒントを提示するとともに、テレビを中心とするマスコミ以外によって、政治に関する情報・言説を知るソーシャルメディア利用法などにも言及する。
具体的な政治家・政治現象の事例(例えば、「大平正芳」など)から、戦後の日本政治を政治過程論として概観し、さまざまな政治家が活躍する舞台を具象的に再現できるようにする。さらに、日本における政府の仕組み、とりわけ政党と官僚との関係を知り、政治家・政治過程の実際について自分で考え、論評できるようになることを目標とする。具体的には、新自由主義と社会民主主義、内政と外交、族議員と派閥、政権交代と派閥抗争、消費税と赤字国債などについて考察するとともに、映画で政治家はいかに描かれてきたかなどメディアと政治の関係にも言及する。
民法は、私法分野の基本法であり、市民の社会生活そのものを広範に対象とする学問である。本講義では、民法の基本構造を明らかにし、主要な法原則、法制度、法概念を理解するとともに、その基礎的知識を獲得することを目的としている。また、具体的な事例や裁判例を用いながら、民法が日常生活にどのように関連しているのかを明らかにすることで、法的な問題発見能力、問題処理能力を養い、法の生きた理解を可能にする。特に、財産法の分野の解説に重点を置くが、家族法の分野についても一通り概観しておく。
国と自治体の行政活動と社会問題の繋がりについて説明できるようになる、行政に関する制度について市民社会との関係のなかで理解し説明できるようになる、公共政策の実際について分析し説明できるようになることを目標とする。行政は変化し続ける社会への対応を迫られており、その果たすべき役割は、社会との関係のなかで問われている。そのため、行政と外部との関係に着目しながら学んでいく。
今日、同和問題、子どもや女性、障害者問題など、多様な人権問題が指摘されているが、相互の関係性も含めてそもそも人権問題とは何か、その基本的認識についての理解をはかり、これからの人権教育のあり方について考える。
グローバル化の進展した今日では、ヒト・モノ・カネの移動を身近に感じ、国内のあらゆる事象が国際社会と密接につながっている。本科目を通じて、国際関係を理解するうえで基礎となるものの見方・考え方や、複雑化・多様化する現代の国際関係を的確に捉え、問題解決に向けて自ら思考し解決策を見出す力を養うことを目標とする。
わたしたちのくらしの物質的な基盤となるのが経済である。この経済のくらしへの影響は時とともにますます大きくなっている。したがって、経済を理解することは現代社会に暮らすすべての人間にとって必要なことである。この科目では、市場と価格メカニズム、政府の役割、経済成長、経済発展、金融システム、雇用システム、国際収支、為替相場などの、経済を理解するための基本概念を、身近な事例を用いて説明することによって、わたしたちの日常のくらしをとりまく経済現象について学ばせる。
「会社(企業)が事業を経営する」という基本命題を分析的に理解できるようになること、言い換えると、会社(企業)・事業・経営の相互作用を立体的・構造的に把握するため、それらをめぐる社会システムを理解できるようになること、これが授業での目標である。具体的には、まず会社(企業)形態、事業の定義、経営形態等について講義する。次に会社の「戦略と組織」について、最後には、サプライ・チェーン・マネジメントやアウト・ソーシング等、最新の経営手法の具体的な事例分析に関する講義を行う。
目標:企業会計の基本的なシステムを学ぶとともに、あらゆる組織への会計の適用可能性を理解する。内容:企業経営のプロセスを、資金の流れとして学ぶ。さらに、付加価値の形成、市場における価値の創造、収益の分配、および、稼得利益の意義を体系的に考察することによって、企業経営の本質を理解する。また、この学習を、複式簿記のシステム(簿記一巡の手続き)の理解と連動して行う。したがって、他人資本(負債)、自己資本(純資産)、資産、費用、収益という5つのグループの経営プロセス上での役割についても、それぞれのグループ内の勘定科目のレベルにまで、一定程度深化させて理解する。簿記システムの基礎的理解をめざし、簿記一巡の手続きについて学ぶ。
社会学の一分野としての社会福祉とその歴史を学習してから、住民参加やボランティアの諸形態とその意義・限界を理解する。 社会学の一分野としての「福祉」と「ボランティア」について、基本的な考え方と知識を学び、福祉制度への理解を深めるなかで、一人ひとりがどのように共生社会づくりに関われるかを考える。また、教育の基本である「人間の尊厳」への気づきと理解を深める。
社会学概論Ⅰでは、自我、家族、コミュニティ、階級・階層、国民国家、グローバル化、情報化など社会学の基本概念の理解を通じて、現代の日常生活を社会学的に理解する方法の修得をめざす。社会学を学習する上での困難のひとつは、社会が空気のような当たり前の存在に思われがちな点にあるが、この授業では、社会の歴史的な形成を明らかにすると同時に、社会の自明性や秩序を守るために私たちには何が求められているのか、という問題意識を身につけることも目標になる。
社会学概論Ⅱでは、社会学概論Ⅰでの基本概念の理解を踏まえ、近年社会学の研究対象として定着した中・後期親子関係、教育システム、親密性、記憶、情報技術などのテーマについて、それぞれの研究分野の第一人者によるテキストの読解を通じて、社会学的想像力の定着をめざす。
受講生が問題意識をもち、リサーチし、発表し、討議するという方式で行う。担当教員による講義、説明もあるが、基本は受講生の問題意識に基づく集団的討議により授業が進められる。時事問題への深い理解が得られることが授業の主たる目標だが、同時にリサーチの方法、プレゼンテーションの方法を身につけることもまた大切な目標とする。
現代日本経済における諸問題を学ぶことによって、経済学への導入を図る。具体的には、まずバブル経済とその崩壊による平成不況の深刻化の課程を「不良債権処理の10年」として概観する。次に、ケーススタディとして、日本長期信用銀行の破綻、山一証券の自主廃業について検討する。そして、女性労働として雇用機会均等法と育児支援を取り上げるとともに、労働問題として過労死・過労自殺、ホームレス、派遣労働、ネットカフェ難民、派遣村などを取り上げる。これらの諸問題を、映像資料を活用して、イメージ豊かに学ぶ。
戦後日本経済の歩みについて講義する。敗戦直後から、高度経済成長を経て、低成長経済に移行し、1980年代後半にバブル経済に突入するまでを、映像資料を活用してイメージ豊かに学ぶ。具体的には、特需景気、もはや戦後ではない、金の卵、エネルギ ー革命、所得倍増計画、公害、列島改造、ドルショックと石油シ ョック、日米経済摩擦、分割民営、バブル経済、プラザ合意、外国人労働者などを取り上げる。
「健康」「生きる」「健康に生きる」について、政治、経済、文化、社会、教育、保健医療システム等、さまざまな視点から現象をとらえ、自分自身の健康に生きるについて考えることはもちろん、家族、コミュニティ、日本国内、世界の健康に生きるについても考える。
個人の「健康」について精神的な側面(メンタルヘルス)を中心に学ぶ。心理学や医療行動科学の分野で研究されているさまざまなメンタルヘルスの理論や、その歴史的な発展について講義し、現代人が健康に生活する上でのメンタルヘルスの重要性の理解を促す。健康に関する精神的側面を主軸としながら、個人の心理社会生物学的な健康を包括的に理解する。さらに、メンタルヘルスの維持増進や予防に役立つとされるさまざまな理論・技法についても概観する。また、メンタルヘルスが個人の全般的な健康に資する役割についても言及する。
体育科教育の概要とスポーツ文化の継承・発展を考えるため、体育科教育の概要を理解するとともに、体育やスポーツについて、文化的、社会的、歴史的側面の理解を深める。これらを踏まえ、体育やスポーツについて理解する力、仲間ととも考える力、創造する力を身につけることを目標とする。授業では、近代スポーツの成立と変遷を、文化的・社会的背景を視野に入れて講義する。
ソフトバレーボールと6人制バレーボールを教材として基礎体力と技術のスキルアップを図り、またスポーツの必要性を学び、自己の健康管理や怪我なく楽しく運動するために最も必要なルールやマナーを身につける。同時にグループ(チーム)を通し、コミュニケーション・スキルの向上を図る。
生涯スポーツの必要性を学び、スポーツの実践をとおして、自己の健康管理ができる基礎能力を養う。特にレクリエーションスポーツを中心に楽しく運動することができる習慣と能力を身につける。 バドミントンと卓球の基本的な技術練習とルールの理解から始め、シングルスおよびダブルスでのリーグ戦形式でのゲームを中心に行う。
政策と個々人の取り組みとの両面から、環境問題の解決に向けた取り組みについて考察する。環境問題を発生させ拡大させる社会的な要因について分析し、それらへの対応策について研究する。そして、個々の生活と環境問題の関係性について学び、さらに市民、NPO、行政、企業などの多様な主体が連携して進める持続可能な社会に向けた取り組みの現状と課題について学ぶ。
地球の誕生から現在に至るまでの地球と生物の歴史を学ぶ。そのなかでも特に、人類が進化・発展してきた第四紀と呼ぶ現代社会と密接に関係する時代を、人類の諸特徴とともに、氷河の消長、海水準変動、植生変遷などの古地理に係る変遷、および生物地理と人類の拡散などの事象を通して理解することを目標にする。これらは地層そのものと地層中に含まれる化石や考古遺物などの証拠に基づくものであるから、層序と地層の対比、地質学・堆積学の諸法則、化石の二面性、堆積と浸食、堆積構造と変形構造などの地層学の基礎事項の理解を図るとともに、現代生活にも係る火山噴火や地震、土石流などの地盤災害の事例と、その原因も合わせて学習する。
地理学は大きく地誌学と系統地理学に分類されるが、ここでは系統地理学を扱う。系統地理学は、地球表面における自然現象を地域的な観点から究明する「自然地理学」と、地表上の人文現象(人口・集落・産業・交通・文化など)を地域特性の構成要素として考察する「人文地理学」に大別されており、その両方について概観する。
日常生活や仕事でさまざまな問題、さらに環境などの社会的課題を考えるうえで、数学は欠かせない。この科目では、将来、市民として的確な判断を下すために役に立つ数学的考え方や概念を、現実の課題を考えるなかで学習する。扱うのは、経済や環境を考えるうえで重要な指数・対数、刻々と変化する様子から全体を知るための差分や微積分、社会の集団現象を分析するための統計や確率などである。授業では、これらの数学の必要性を理解することを目標とする。
物理学は、科学技術のベースとなる重要な分野であり、さまざまな自然現象を考えるうえで基礎的な学問となる。本科目では、力学や電磁気学、光の干渉・回折などの基本的な原理について正しい理解を得るとともに、日常的に目にする現象を物理学的に理解し説明する力を身につける。また、物理学が身近なものに応用されていることを理解し、物理学の原理とその意義について見識を深める。例えば、身近な家庭用機器や医療機器(電子レンジ、健康維持器具、AED、MRI等)などに応用されている電磁気現象の原理などを理解する。
生活の中にある物質や現象を、化学的なものの見方や考え方で捉え、理解できるように基礎概念を解説する。原子の構造と結合、分子の形、物質の形態、溶液、化学反応などについて正しい理解を得るとともに、日常的に目にする物質や現象および、化学が身近に応用されていることを理解し説明する力を身につける。例えば、日常生活に関わる化学物質、例えば石油や原子力などのエネルギー源、金属やプラスチックなどの材料、薬品、医療品などについて触れ、応用されている原理とその意義を理解する。
生物学の中でも主にヒトに焦点を当てた生命科学、および関連する諸問題について概説する。生命現象を理解するために、細胞の構造と役割、細胞を構成する物質、エネルギー、遺伝学、DNA、発生と老化、脳の構造などから、食と健康、がん、感染と免疫などについても解説し、正しい理解を促進する。さらに、生命現象の科学的な解析、解明が急速に進展する現代において、生物学的な諸問題を正しく理解するため、遺伝子組換生物や再生医療、生態系と環境問題までの最新のトピックを交えて解説する。
数学の基礎や国語の基礎に関する学修を通した「基礎学力の向上」と、グループワークを通して「チームで成果を出すためのマインドセットを理解すること」を目的とする。具体的には基礎的な公務員試験問題を題材として、授業に取り組んでいく。
社会人として必要となるプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、創造力、協調性などを養う。課題解決型のPBLに取り組み、グループワークやプレゼンテーションを通じてアウトプットを生み出すことにより、実践的な能力を身につける。
受講生が自身の大学生活を方向付ける「自律的な大学生活づくり」をテーマとする。キャリアに関する基本的な理論を理解しつつ、充実した大学生活を送る先輩の姿に学び、自身の大学生活をどのようなものにしていくかを言語化する。自ら挑戦し、挑戦を通じて自らを変えていく心的態度を持った自律的な学習者になることをめざす。
受講生が自らの将来像を具体化することができる「自律的な将来像づくり」をテーマとする。仕事(業界・業種・職種等)と働き方の多様性を知ると同時に、世の中で活躍する社会人がどのように自身のキャリアを構築してきたかを事例として学ぶことを通じて、自身のキャリア観を具体化し、大学生活の過ごし方を再考する。
受講生がインターンシップをはじめとするこれまでの経験から自身の特徴を描き出す「自律的な自分像づくり」をテーマとする。これまでの大学生活を振り返って、自身が学んできたこと、できるようになったことを言語化し、自身の強みや弱み、将来の方向性について再考する。
受講生自身が納得できる進路決定ができるよう「自律的な就職活動づくり」をテーマとする。就職活動に挑戦していくなかで、自身の将来像や特徴の言語化を円滑に行えるようにする。具体的には、就職活動計画の立案、エントリーシート作成や面接対策を行い、自らの就職活動をマネジメントしていく力を養う。
職業や職場は、単にそこで働いている人々に生活の手段を提供するだけではなく、高度に分業化・多様化している経済社会では社会を構成する一単位として相互に不可欠な存在でもある。この科目では受講生が企業その他の組織や機能を実体験することで、それぞれや職業や職場の役割を理解し、社会を見る目を養うことを目的とする。具体的には、受講生自身が、主体的、能動的、積極的に与えられた課題に取り組み、問題発見能力、問題解決力をはじめ職場で不可欠な能力を修得する。
キャリア意識醸成、業種・仕事理解の促進および、コミュニケーション能力、計画・実行力等の汎用的能力育成を主な目的とする。事前研修として、個人目標設定、ビジネスマナー・コミュニケーション研修、業界・業種研修などを実施した後に、各事業所にて、40時間以上の就業体験を行う。事後研修では、経験の振り返りののち、必要な講習を実施のうえ、報告書の作成やプレゼンテーションを行う。
高度に発達し複雑化・巨大化した現代の産業社会を構成している基本単位はいうまでもなく「個々の人間」であり、産業活動の効率化や、そこで生じるさまざまな問題の解決をはかるためには、人間の行動や心理についての中立的で客観的な理解が欠かせない。心理学の応用分野である産業心理学はこのような課題を達成するための研究分野である。産業場面に関わる人間の行動を「生産者としての行動」と「消費者としての行動」という2つの側面からとらえたうえで考察を行う。
消費者行動とは、消費者が購買し、使用・維持を経て廃棄に至るすべての行動プロセスを含んだものであり、その行動は、消費者の個人内要因や環境からの外的要因など、多様な要因から影響を受けている。本科目では、消費者のブランド選択に関する意思決定や情報処理、価格判断など、幅広くトピックを取り上げ、消費者を取り巻く問題を論考していく。
これからの教職を志す者は、今日の学校教育における、具体的な課題を主体的に考察し、認識を深める資質・能力を身につける必要がある。そのために、この科目では、現在の学校教育をめぐる基本的課題を取り上げ、多角的・複眼的に考察し、学校教育の現状についての認識・理解を深め、実践的な課題克服の方途を主体的に考える力を身につける。
これからの教職を志す者は、教員採用試験のために、学習指導要領の改善点を単に暗記するだけではなく、改訂の趣旨および背景(例えば、教育基本法の改正、学校教育法の改正など)も含めて理解し、教師としての実践力として身につけることが大切である。また、将来教師として採用された後も、学習指導要領をはじめ、国レベルで出される答申や通知、報告等を歴史的視点で継続的に理解し、時代の変化に対応できる資質・能力を身につけることを目標とする。
中央教育審議会答申は、教育の専門家としての確かな力量として具体的に「子ども理解力」「児童・生徒指導力」「集団指導の力」「学級づくりの力」「学習指導・授業づくりの力」「教材解釈の力」などを掲げている。この科目では、これらの知識や技能を身につけることはもちろんのこと、これらに加えて客観的論理に基づいた自己の考え方や、その論理から導き出された具体的な教育実践について、発信できる資質や能力を身につけることを目標とする。
学校の教育活動は、PDCAという教育サイクルがスパイラルに繰り返されながら、生徒のよりよい成長を願った指導が展開される。授業は、生徒の実態を踏まえ、学習指導要領に示される基本方針や授業時間数、各教科等の目標・内容等を計画的に実施されることについて理解する。また、各教科等の内容・目標等および教科等の系統性を理解し、学習指導案作成の基礎を身につける。一方、教育評価の結果によって今後の指導を改善し、さらに新しい指導の成果を再度評価するという、指導に生かす教育評価の基礎的・基本的な知識・技能を身につける。
教育とは何か、何をもって教育(制度)と呼ぶのか等、まず教育に関する基本的な概念の検討を行う。続いて、西欧諸国における教育思想の発展および近代学校制度の成立と発展について、そして明治期以降のわが国における教育制度の発展について概説し、教育史に関する基本的な事項の理解をめざす。最後にまとめとして、現代日本の教育課題について総合的な観点から考察を行う。
教育とは何か、学校とは何か、教科指導の在り方、教員の果たす役割とその意義はどこにあるかを、教員の体験や視聴覚資料から学ぶ。また、学級活動や総合的な学習の時間や特別の教科である道徳科など、最近の教育動向について学ぶ。最後に学校教育を支える教育行政の役割を中心に、教員の研修と服務について学ぶ。
現代の学校教育に関する制度的事項について、基礎的な知識を身に付けるとともに、それらに関連する課題を理解する。教育制度は、教育に関する法規に基づき成立し、その背景の思想が制度を歴史的・社会的に成立させる。日本における教育制度の変遷を学習するとともに、それらを構成する制度の仕組みの展開や問題を検討する。また、学校と地域との連携に関する理解及び学校安全への対応に関する基礎的知識も学習する。
子どもの指導、援助に関わる上で必要な発達や学習、パーソナリティーなどの教育心理学の知識について学び、具体的な指導場面に即した教育心理学の知識や考え方、技術の習得を目指して授業を行う。対象である子どもの発達的特徴を絶えず念頭において、指導や援助の問題を考える。
特別支援教育の制度と対象を理解する。また、教育の場や形態の違い(通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校)によって教育課程や教育方法が異なることを知り、適切な支援を継続的に提供するために、一人ひとりのニーズに即した個別の指導計画や個別の教育支援計画が果たす役割を理解する。さらに、異なる学校間や関係機関との連携を実現するための仕組みについて考える。
教育課程の意義、果たす役割、および、教育課程に関わる基本的な概念について理解し、教育課程編成、授業づくりに関わる基礎的知識を身につけるとともに、授業づくりやカリキュラム・マネジメントのために必要な力量の基礎を養う。
学校教育を通して、自然と社会性と道徳性をどう身につけていくのかという課題に対して、歴史的及び理論的な視点から考察する。さらにそうした考察・探求を、具体的な道徳教育(授業)の実践例の分析を通じて深めていく。終末は道徳授業の構想づくりから授業プランづくりまでできる力量を習得できるような実践的な授業になる。
中学校・高等学校における総合的な学習の時間の実施にあたって、その全体的な計画の立案、年間指導計画の立案、単元計画の立案、その実施、実施後の評価等のあり方について学ぶ。それらに基づいて、実際に総合的な学習の時間の授業の計画立案の具体例についても学ぶことを通じて総合的な学習の指導法について力量を獲得していく。
特別活動の意義や役割を理解し、その内容の具体的な活動事例(学級活動の指導、行事に関わる指導、安全指導等)を通して生徒の自主的、自律的な態度を育成する指導のあり方を学ぶ。講義のほかレポート作成、小集団討議を取り入れ、将来学校現場において役立つような具体的・実践的な内容とする。
80年代以降の日本の教育実践のなかから典型的な授業と教材を選び、受講生に可能な限り追体験してもらいながら、教育方法学の蓄積してきたカテゴリーシステムを活用して学習者が主体的・対話的で深い学びができる授業の要件を理解させる。
生徒指導の意義と必要性、生徒指導の領域と内容、生徒指導の組織と年間計画など概念上の理解を深めた上で、生徒指導の今日的課題に気づき学校現場での具体的な生徒指導事例を分析できるようになる。また、キャリア教育の理念やキャリア発達の指標を理解した上で、中等教育段階でのキャリア教育のあり方を具体的に説明できるようになる。
教育相談は、「児童生徒それぞれの発達に即して、好ましい人間関係を育て、生活によく適応させ、自己理解を深めさせ、人格の成長への援助を図るもの」とされている。この授業では、教育相談に必要な知識について学ぶとともに、教師に求められるカウンセリングマインドの実践力を身につけていただくことを目標とし、中等教育の現場で出会う生徒の問題についてよく知り、生徒とその保護者への支援のありかたについて考えを深め、実践力を身につけていく。
4年間の学びをまとめ、大学での学習と教育現場での体験を振り返る。具体的な振り返りの視点は、次の5点である。(1)子ども理解(①子どもの発達、②子どもを取り巻く社会と環境)、(2)各教科の指導、(3)実践的な知識と技能(①学級経営、②生徒指導)、(4)コミュニケーション(①学校における個人の役割、②地域・保護者との関係)、(5)教育的愛情。以上の視点に基づいて、4年間の学びを振り返り、到達状況を確認し、そのうえで、必要な知識と技能について補完する。そして、今後、どのような知識と技能を習得することが必要なのかを明確にする。
前半は、学校等体験活動について概略を学ぶ。その際、学校と教育をめぐる諸課題について討議し、学校への理解を深める。後半は、学校等体験活動経験を総括し、発表や互いに交流するなかで、その後の大学での学修課題を明確化する。
中学校・高等学校における教育実習。学校現場での実習を通して、学校教育についての正しい理解を深め、教員の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教員としての人間性を高めることをめざす。そのために、以下の点を目標とする。①実習校での学校づくりの内容を具体的に知り、そこにこめた願いをつかむこと、②大学で学んでいることがらを、教育現場の具体的な取り組みを通して検討し、さらに深めること、③教員として、社会人として自らを成長させていくうえでの課題をつかむこと。
中学校・高等学校における教育実習。学校現場での実習を通して、学校教育についての正しい理解を深め、教員の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教員としての人間性を高めることをめざす。そのため教育実習 Ⅰと同様に、以下の点を目標として実習に取り組む。①実習校での学校づくりの内容を具体的に知り、そこにこめた願いをつかむこと、②大学で学んでいることがらを、教育現場の具体的な取り組みを通して検討し、さらに深めること、③教員として、社会人として自らを成長させていくうえでの課題をつかむこと。
生涯学習および社会教育の本質について理解をはかる。生涯学習という考え方が現代社会に生まれるにいたった経過を理解し、法制や施設などその具体的内容を知ることを目標とする。わが国における生涯学習・社会教育の歴史的特質の理解を基礎に、社会教育・生涯学習の法制と行政、施設論、地域住民の諸階層の生活課題と学習課題、学校教育、福祉と連携協力などの課題について学び、学習活動への支援などについての理解に関する基礎的能力を身につける。
司書課程の導入科目として、わが国の公立図書館を中心に学校図書館、大学図書館、国立国会図書館、専門図書館等の制度、機能、現状や課題を理解する。図書館の機能や社会における意義や役割について理解を図り、図書館の歴史と現状、館種別図書館と利用者ニーズ、図書館職員の役割と資格、類縁機関との関係、今後の課題と展望等の基本について学ぶ。
図書館の制度と図書館経営の意義と課題を併せて、最近の動向を理解する。図書館に関する法律、関連する領域の法律、図書館政策について解説するとともに、図書館経営の考え方、職員や施設等の経営資源、サービス計画、予算の確保、調査と評価、管理形態等について学ぶ。
図書館現場に即した実践的な知識・技術を身につけることを目標とする。情報技術と図書館サービスをテーマに、図書館業務における情報機器・情報技術の機能や利用、電子資料・デジタル情報源等について解説する。図書館業務に必要な基礎的な情報技術への理解を深め、情報の流通・管理等に関する知識の修得を図る。
「図書館サービスとは何か」を、さまざまな館種における現実の図書館サービスに根ざしながら、実証的に理解することをめざす。館種ごとの図書館サービスを知り、その基盤となる考え方や、図書館機能とその構造を理解することを図る。具体的には、閲覧、資料提供、情報提供、予約、リクエスト、読書案内、レファレンス、問題解決支援などの働き、さらに児童・ヤングサービス、障害者、高齢者、多文化サービスなど、各種のサービスを扱い、それに関わる著作権や接遇の基本について学ぶ。
図書館における「情報サービス」とは何か、その意義や利用者のニーズへの理解、情報サービスを支える情報源の種類や評価などについて理解することを目標とする。図書館における情報サービスの意義を明らかにし、レファレンスサービス、情報検索サービス等のサービス方法、参考図書・データベース等の情報源、図書館利用教育、発信型情報サービス等の新しいサービスについて学ぶ。
公共図書館や学校図書館における児童サービスの意義を理解し、児童・生徒を「本好き」にするための方策について知識を深め、その技術を理解することをめざす。児童(乳幼児からヤングアダルトまで)を対象に、発達と学習における読書の役割、年齢層別サービス、絵本・物語等の資料、読み聞かせやブックトークなどの技術、学校や地域との協力等について学ぶ。
情報サービスの設計から評価に至る各種の業務、特にレファレンスサービスにおける情報資源の選択を中心に、積極的な発信型情報サービス(パスファインダーの作成)などの演習を行い、情報サービスを実践できる能力を身につける。
メディアの多様化、情報通信手段の発展により情報探索法も多様化している。大量・多様な情報のなかから要求に応じた情報を探し出すには、情報検索の基礎的な知識を基盤に、情報要求を正確に把握して、適切な情報源を選択し的確な検索戦略を立て実行する実践力が必要とされる。この科目では、情報検索の基礎的理論についての理解を深めるとともに、実際の質問例に対する回答処理を演習して、主としてデジタル情報源を用いた情報探索の技術・実践的能力を身につける。
本科目では、伝統的な印刷メディアと先端的な電子メディアを紹介しながら、市民の要求に応えてどのように蔵書を形成し、提供するかを知る。また、出版流通に関する基礎的知識と電子メディアの動向、資料の受入方法・蔵書管理の在り方についての知識を修得する。印刷資料・非印刷資料・電子資料とネットワーク情報資源からなる図書館情報資源について、類型と特質、歴史、生産、流通、選択、収集、保存、図書館業務に必要な情報資源に関する知識等の基本について学ぶ。
図書館における情報資源の組織化について、その意義・目的・方法を学ぶ。印刷資料・非印刷資料・電子資料とネットワーク情報資源からなる図書館情報資源の組織化の理論と技術について、書誌コントロール、書誌記述法、主題分析、メタデータ、書誌データの活用法等について学ぶ。
情報資源組織業務について実践的な能力を演習形式で身につける。主に単行資料書誌データを作成することにより、継続資料や電子資料等多様な情報資源の書誌データを作成する能力を養い、集中化・共同化による書誌データの作成や、ネットワーク情報資源のメタデータの作成も実践する。
多様な情報資源に関する書誌データの作成、主題分析、分類作業、統制語彙の適用、メタデータの作成等の演習を通して、情報資源組織業務について実践的な能力を身につける。この科目では、上記のうち、主題分析、分類作業、統制語彙の適用の演習を行う。
必修の各科目で学んだ内容を発展的に学習し、理解を深める観点から、基礎科目に関する領域の課題を選択し、授業を行う。ここでは「児童サービス論」をテーマとする。図書館における児童サービスのあり方について、一人ひとりの発達の違いや好奇心に対応したさまざまな内容や分野が児童資料にあることを学び、数多くの児童書(絵本、児童文学、科学読物等)リストから、実際に「読むこと」を通して、「児童サービス論」の内容を深める。
概要:図書館活動・サービスが展開される場としての図書館施設について、地域計画、建築計画、その構成要素等について学ぶ。代表的かつ具体的な複数の事例について知り、具体的な施設の実地見学を通じて、さまざまな角度から図書館建築に関する知識を修得する。
図書館に関する科目で得た知識・技術を元にして図書館現場で実習することを通じて、仕事をより深く理解し、今日の図書館が抱える課題についても問題意識を深める。事前・事後学習の指導を受けつつ、公立図書館業務を経験する。実習は公立図書館で5日間(40時間)を基本とする。
本科目が学校図書館司書教諭課程全体の総論的な位置づけであることを踏まえ、まず学校教育における学校図書館の果たす役割等、学校図書館全般について論じ、基本的理解を図る。次に、学校図書館経営の責任者としての司書教諭の任務と職務を明確にし、校内の協力体制づくり、司書教諭としての研修の重要性にふれる。さらに、学校図書館メディア・学校図書館活動・他の館種を含めた図書館ネットワーク等についての基本的理解を図る。
学校図書館メディアの構成に関する理解および実務能力の育成と、学校図書館メディアの専門職である司書教諭としての基本的な知識を獲得することを目標とする。まず、高度情報社会における学習環境の変化に伴うメディアの教育的意義と役割について論じ、同時に各種メディアの種別と特性について説明し、理解を図る。次に、より優れたメディアの構築について、さらにメディアの組織化の意義と展開について講義する。
学習指導の基盤となる教育の理論を理解したうえで、学校図書館メディアの活用方法を実践例を見ながら考察する。教科学習における担当教諭と司書教諭のコラボレーション、学習情報センターとしての学校図書館利用指導などについて事例を研究し、実際に自分で指導計画を作成する。情報リテラシー育成の一端を担う学校図書館活用の理論と実践のつながりを理解する。
子どもが読書することの意義、子どもに読書を薦める意義について自分なりの考えを持つ。また、学校図書館における読書教育の方策についての知識と理解を獲得する。子どもを本好きにするために何ができるか、読書教育と環境について考えることを目標とする。子どもの読書の意義について理解を深め、読書資料をジャンルごとに解説し、子どもを本好きにするためのさまざまな技術や方法についても学ぶ。
メディア教育の在り方への考察を深めるとともに、学校図書館メディアの特性を理解し、学校図書館活動において各種メディアを活用するうえで必要な知識とスキルを身につけることを目標とする。現代社会におけるさまざまなメディアの特性を理解し、学校教育への活用について確認する。メディアの利用に関わる情報活用能力・メディアリテラシーや著作権の問題についても考える。
博物館学の目的・方法・構成、博物館の定義等(定義・種類・目的・機能)、博物館の歴史と現状(内外の博物館の歴史・現状)、学芸員の役割(定義、役割、実態)、博物館関係法令等、博物館に関する基礎的な知識を理解し、専門性の基礎となる能力を身につける。
博物館の経営基盤、博物館の経営、博物館における連携のありかたを学ぶことを通して、博物館の形態面と活動面における適切な管理・運営について理解し、博物館経営(ミュージアムマネジメント)に関する基礎的能力を身につける。
博物館資料の収集、整理保管等に関する理論や方法に関する知識・技術を習得し、また博物館の調査研究活動について理解することを通じて、博物館資料に関する基礎的能力を身につける。
概要:博物館における資料保存およびその保存・展示環境および収蔵環境を科学的に捉え、資料を良好な状態で保存していくための知識を習得することを通じて、資料の保存に関する基礎的能力を養うことを目標とする。博物館等に所蔵の文化財資料について、その保存に関する科学的手法を学ぶとともに、実際の博物館における実態を学ぶことで文化財保存とその環境、博物館の役割について学ぶ。
展示の歴史、展示メディア、展示による教育活動、展示の諸形態等に関する理論および方法に関する知識・技術を習得し、展示機能に関する基礎的能力を身につける。
博物館教育の意義、博物館の利用と学び、博物館教育の実際等、博物館における教育活動の基盤となる理論や実践に関する知識と方法を習得し、博物館の教育機能に関する基礎的能力を身につける。
博物館における情報の意義と活用方法および情報発信の課題等について理解し、博物館の情報の提供と活用等に関する基礎的能力を身につける。
考古資料の実測図や古文書の取り扱いを学ぶことを通じて、博物館における資料保存及びその保存・展示環境及び収蔵環境を科学的に捉え、資料を良好な状態で保存していくための知識を習得する。
概要:資料台帳カード作成と展示・体験学習のプランニングを行う。さらに、これらの作業を通して博物館業務の多様性を理解する。既存の博物館の資料台帳カード、要覧、図録、ホームページなどを参考に作業を進める。また、博物館における美術工芸品の取り扱い方法と調査方法を中心に講義を進め、学芸員に求められる知識と技術の習得をめざす。
博物館学芸員としての自覚と共通の基礎的技術を身につける。特にどのような博物館においても、二次資料としての写真、レプリカ、出版物(編集物)などは日常的に用いられるものであるため、それらの基本的な知識を学ぶとともに、小さな展示会を通じて実際の制作を行うことで、理解を深めることを目標とする。また、博物館の現場における実務を経験すること(館園実習)によって、博物館への理解をより一層深める。
生涯学習を世界史的視野からとらえ、共通する現代的課題の国際的動向を把握する。具体的には、ハンブルク宣言、イギリスやドイツの大学と生涯学習、アジア諸国、特に中国・韓国の生涯学習などについて学ぶ。
学習者の多様な特性に応じた学習支援に関する知識および技術の習得をめざし、学習支援に関する教育理論、効果的な学習支援方法について学ぶ。
学習者の多様な特性に応じた学習支援に関する知識および技術の習得をめざし、学習プログラムの編成、参加型学習の実際とファシリテーション技法等について学ぶ。
多様な主体と連携・協働を図りながら、学習成果を地域課題解決や地域学校協働活動等につなげていくための知識および技術の習得をめざす。社会教育行政と地域活性化、社会教育行政の経営戦略、学習課題の把握と広報戦略、社会教育における地域人材の育成等について学ぶ。
多様な主体と連携・協働を図りながら、学習成果を地域課題解決や地域学校協働活動等につなげていくための知識および技術の習得をめざす。学習成果の評価と活用の実際、社会教育を推進する地域ネットワークの形成、社会教育施設の経営戦略等について学ぶ。
専門的な知見を踏まえた実践的な能力の向上および学習者とのコミュニケーション能力の向上をはかる。受講生の関心にもとづいたテーマを設定し、グループワークやアクティビティによる学習プログラムを共同で構築する訓練を行う。
社会教育は、地域を基盤に展開されてきた。人々の学習は、取り巻く社会との関係を抜きに語ることはできない。社会の変化が学習に影響し、人々は学習を通して社会とつながるといえる。この授業では、社会教育計画策定の前提として、地域に根ざす学びとはどのようなものか検討する。そのためには、現在の社会教育をめぐる状況だけでなく、日本の社会教育の歴史についても理解を深める。受講生には、対象地域の教育計画や社会教育施設等における具体的事例を調べて、発表してもらう予定である。
社会教育・生涯学習の現場における経験を通して、地域における人々の学び合いの展開とそれを支える職員・学習支援者の役割について理解を深めるとともに、社会教育主事の職務遂行に求められる実践的な能力を身につけることをめざす。
日本語教育を理解するうえで必要な基礎知識を身につけることを目標とする。日本語教育の現状、日本語教育の歴史、外国語教授法、日本語教育の内容、言語の習得に関する内容を主に扱う。授業で扱う内容によっては、課題発表を行うこともある。
日本語教育の現場で必要となる、基礎知識を身につけることを目標とする。コースデザイン、ニーズ分析、カリキュラムデザイン、教材の種類、特徴および構成、日本語指導の方法、指導内容、評価法、異文化理解と日本事情などを主に扱う。授業の内容によっては、課題発表を行うこともある。
「日本語教授法 Ⅰ」「日本語教授法 Ⅱ」において学んだ日本語教育の基礎技術を応用し、英語などの媒介語を使用しない直接法で初級レベルの授業が行えるようになることを目標とする。初級レベル(主に初級前期)の授業を想定し、実際に指導するための基礎的な技術を学ぶ。
これまで学んだ日本語教育の基礎技術を応用し、初級後期・初中級レベルの授業が行えるようになることを目標とする。初級レベル(主に初級後期)の授業を想定し、実際に指導するための基礎的な技術を学ぶ。
日本語教育の様々な教材を分析し、学習レベルや学習目的による教材の特徴や違いを学ぶ。初級教材、中上級教材を分析し、初級と中上級との相違点や扱われる内容の違いを理解する。年代の異なる教材を分析し、年代による変化をつかむ。
日本語教育の学習には、実際に生徒を教える経験が必要となる。留学生を相手にした日本国内での実習のほかに、海外の協定大学等での実習を行う場合もある。実習の前後には、事前、事後学習を行う。
社会調査の意義と方法、種類など、量的調査と質的調査の両方にわたって社会調査の基本的事項を学ぶとともに、フィールドワークにおけるデータの収集から分析に至るまでのプロセスについて学習する。これらの学習を踏まえて、特定の調査目的に沿って調査方法を決めて資料やデータを収集し、分析するかたちにまでまとめ上げていく社会調査の具体的な方法を学習する。また、社会調査の具体的な事例を類型ごとに紹介して、その意義を講述するとともに、解説、検討を加える。
人間集団の健康および疾病異常の状況などを把握する手段である統計学の基本的な考え方を身につけるため、データの持つ意味、初等確率論・統計的分析方法の基礎について学ぶ。また、人口統計や国勢調査、国民生活基礎統計、医療施設統計など主な保健統計調査についても学ぶ。
このゼミの目的は、第一に、受験勉強という受動的な学習から積極的・主体的な学習へと一人ひとりの姿勢の転換を促すことにある。そのために大学での学びについての話し合いを重視する。第二に大学で学ぶために必要なスタディ・スキルを身につけることである。図書館やインターネットを通じた情報検索の方法の理解、新聞や書籍を読む習慣の形成、議論やプレゼンテーションのスキルの獲得などを重視する。第三にコース選択に向けて各自の考えを深めることである。そこで、教師と保育士の仕事について卒業生から話を聞くとともに、様々な疑問を出し合い調べることなどに取り組む。
研究入門ゼミ Ⅰに引き続き、大学で能動的に学ぶ姿勢を育てていく。そのために教育や保育に関する文献をゼミごとに決め、それを深く読み込み、議論していくことを通して問題意識や理解を深めるとともに、批判的に読み取る力も付けていく。また子どもたちとの交流の場を設定し、ゼミ単位でそれぞれの企画に取り組む。その目的、内容、方法などをすべて学生が考え、実際に活動していく中で、一人ひとりの主体性と、協同して何かを作っていく実践力を育む。
教育とは何か、教師は何のために教え、子どもはなぜ学校で学ぶのか、これらの問いに答えるために、教育の基本的な概念を検討し、理解を深める。次に、西欧諸国における教育思想の発展と教育制度の確立について、また、明治以降の日本における教育制度の成立と展開について説明を加えながら、教育史に関する基本的な事項をとらえる。そして、世界の教育や学校についても概観し、現代日本における教育課題を歴史的な視点から検討することを通して、教育、学校の在り方について考察する。
現代認識を身につけるためのテーマとして平和の問題とジェンダーの問題を取り上げる。その上で、現代社会が取り組むべき教育の課題を調べ、発表する。また、小学校、幼稚園、保育園、福祉施設で働く人をゲストティーチャーとして招き講演を組織する。
子ども・人間・自分自身について、またそれらを取り囲む教育・保育をはじめとする環境を形成する基本的な課題に関して、受講生各自の関心に基づいて学術雑誌などの論文を中心とする文献研究を行い、レジュメを作成・発表し、討論を行い、子ども・人間・自分自身のおかれている状況を理解する。そのために知識を幅広く身につけ、見識を養い、また意見の交流を通じて自分の新たな側面を見いだす。授業担当者は適宜、議論や考察を深めるための助言を行う。
子ども・人間・自分自身について、またそれらを取り囲む教育・保育をはじめとする環境を形成する発展的かつ専門的な課題に関して、授業担当者の専門性に基づいて選択された文献を受講生は精読し、レジュメを作成・発表し、そこから生じる発展的な問題について討論を行い、各領域の課題を深く理解する。そのために幅広い知識を身につけ、見識を養い、また意見の交流を通じて新たに考察すべきあるいは解決すべき課題を見いだす。授業担当者は適宜、議論や考察を深めるための助言を行う。
教育課程の意義、果たす役割、および、教育課程に関わる基本的な概念について理解し、教育課程編成、授業づくりに関わる基礎的知識を身につけるとともに、授業づくりやカリキュラム・マネジメントのために必要な力量の基礎を養う。
学校教育を通して、自然と社会性と道徳性をどう身につけていくのかという課題に対して、歴史的及び理論的な視点から考察する。さらにそうした考察・探求を、具体的な道徳教育(授業)の実践例の分析を通じて深めていく。終末は道徳授業の構想づくりから授業プランづくりまでできる力量を習得できるような実践的な授業になる。
特別活動の基本的な概念を理解すること。全教育活動の中で特別活動の視点を活かした学級経営、授業展開をいかに工夫するかを考察し理解すること。模擬授業を主に進める。その後、グループで授業づくり演習、検討会を行う。「教育現場では何が必要故、何をどのようにすべきなのか」という視点を常に持ち続けながら進めていく。
80年代以降の日本の教育実践の中から典型的な授業と教材を選び、受講生諸君に可能な限り追体験してもらいながら、教育方法学の蓄積してきたカテゴリーシステムを活用して学習者が主体的・対話的で深い学びができる授業の要件を理解させる。
学校現場における生徒指導の理論と実践、進路指導及びキャリア教育の理論と実践について、具体的な事例を学び、それを通して基本的知識・技術を修得する。講義とグループ討議・交流を原則とする。具体的な事例を取りあげる際は、その「課題・問題」についてグループ討論、発表交流、まとめを行う。授業のはじめに、前回の授業のまとめと教育関係ニュースの紹介を行う。
数学的活動を通して、具体物から量の概念を取り出し、数値化していく学習過程を体験する。また、教具(情報機器を含む)や教材の活用の仕方を具体的に指導する。
学習指導要領の理科の目標、内容及び指導法について述べる。理科の内容は、物質・エネルギー、生命・地球の2領域である。この内容を児童の発達段階に応じて、観察や実験を通して究明する。また、指導計画・学習指導案・観察実験中の事故防止等についても扱う。多様にICTを活用した授業をする。
小学校音楽科の目標、指導内容を理解し、表現(歌唱・器楽・音楽づくり)と鑑賞の各分野について受講生と意見を交わしながら教材研究を行い、学習指導案を作成する。授業のまとめとして、模擬授業を行い、授業実践についての考察を深める。
1. 学習指導要領における家庭科の目標及び主な内容について解説し、目標や内容区分の変遷や特徴を理解する。
2. 内容を題材レベルで捉え、その題材の学習内容を理解させ、目標達成のための指導方法について考える。
3. 学習評価を含めて、教材研究を通して学習指導案を作成し、それを具現化した模擬授業を通して授業評価、授業改善を考える。
最初に、『学習指導要領解説』やインターネット上の資料等を用いて、学習指導要領,評価,外国語活動・外国語を支える理論について学ぶ。授業ビデオの分析、外国語活動・外国語の授業体験を通して授業のイメージを持つ。さまざまな教材を用いた指導法を知り、必要なクラスルーム・イングリッシュ及びSmall Talkを身につける。次に、外国語活動教材『Let’s Try!』と外国語教材『We Can!』から1単元ずつ取り上げる。単元の中で、それぞれの授業の目的に応じた活動を体験することを通して指導法を学ぶ。また、電子黒板を使用し、ICT を活用した授業を体験する。最後に、自分の住んでいる町を紹介する単元を考える。単元最後の活動のデモンストレーションを各自で考え発表する。
主に教育学・保育学に関する論文・文献を講読する。また、教育現場で行われている実践事例についても調査を行う。さらに卒業論文執筆に向けて受講者各自が関心のあるテーマを研究し、報告・討議を行う。その際、卒業論文執筆のための問いの立て方、リサーチの仕方、パラグラフライティングの書き方、図書館の活用方法などについても指導を行う。学生は、小学校の教育実習を後期に控えているため、学習指導案づくりなどの個別の指導も行う。
教育演習 Ⅰに引き続き、主に教育学・保育学に関する論文・文献を講読する。また、教育現場で行われている実践事例についても調査を行う。さらに卒業論文執筆に向けて受講者各自が関心のあるテーマを研究し、報告・討議を行う。その際、卒業論文執筆のための問いの立て方、リサーチの仕方、パラグラフライティングの書き方、図書館の活用方法などについても指導を行う。学生は、小学校の教育実習を終えてくるため、研究授業の振り返り、検討などの個別の指導も行う。
学校現場に立った時すぐに行わなければならない国語科の基本的な指導について、具体的にその方法に触れる。漢字、読書、作文、音読などの項目について学習集団に対しての指導法を理解する。国語科授業の基本的な指導法(情報機器及び教材の活用を含む)に触れる。それぞれの項目について、説明、演習と解説を元に受講生と意見を交わしながら行う。積極的な発言、活動を期待する。
小学校での社会科学習を、児童の実態に即してどのように指導するのかを学ぶために、次のような流れで展開する。
(1)2017年度版学習指導要領や教科書から授業単元を選び、各自が学習指導案をつくる。
(2)できあがった指導案をグループの中で検討する。
(3)グループごとに指導案を1つ選び、全体で模擬授業を実施し、授業研究を行う。
(4)模擬授業や授業研究から学んだことを確かめる。
身近な環境を対象としながら体験を通して学習するため、地域や学校、児童の実態に即した学習を重視する。具体的な指導計画や学習展開を教材として生活科教育法(情報機器及び教材の活用を含む)の基本を把握していく。また、個の学びと集団における学びのひろがりと連続性についても実践の吟味を通して追究していく。授業全体を通してICTを活用する。
学童期の発達段階と表現様式・表現内容のありようを理解し、具体的な指導内容・方法を理解する。乳・幼児期からの連続性と質的展開、低学年期・中学年期・高学年期の発達のちがいによる特徴とそれぞれの時期における指導のポイントを学ぶ。図画工作教育の基本的な理論とともに、小学校現場実践における授業を取材して、ねらい・展開の実際を分析し、ICTを活用して具体的な指導実践の課題に結びつける。
体育(スポーツ、運動)における学習指導理論を理解し、子どもの活動、教師の働き掛け、教材の活用などを具体的に想定した授業を設計できるようになる。現代の子どもの体力・運動能力、認識・思考、学力、社会性などの実態を視野に入れ授業設計を行うことができるようになる。動きを伴う活動が多い体育科の特性に応じた情報機器及び教材の効果的な活用法、学習指導案の構成などを理解し具体的な授業を想定した授業設計と指導案を作成することができるようになる。また先人の優れた授業実践に学びつつ、模擬授業を計画・実施しそれを振り返り、授業改善の視点を身に付ける。
心の病の諸相を知ること。教育相談関連の初歩的理論と技法を知ること。学校現場での人間関係づくりのためにカウンセリングマインドの活用を図る基礎力を身につける。講義を主とするが、随時指名して発言を求めたり、バズ学習、人間関係づくりのエクササイズビデオ視聴などを入れながら進める。
教育演習 Ⅱに引き続き、主に教育学・保育学に関する論文・文献を講読する。また、教育現場で行われている実践事例についても調査を行う。さらに卒業論文執筆に向けて受講者各自が関心のあるテーマを研究し、報告・討議を行う。その際、論文執筆のための問いの立て方、リサーチの仕方、パラグラフライティングの書き方、図書館の活用方法などについても重ねて指導を行う。執筆を始める学生たちには目次案の作り方などの指導も行う。
教育演習 Ⅲに引き続き、主に教育学・保育学に関する論文・文献を講読する。また、教育現場で行われている実践事例についても調査を行う。さらに卒業論文執筆に向けて受講者各自が関心のあるテーマを研究し、報告・討議を行う。その際、卒業論文執筆のための問いの立て方、リサーチの仕方、パラグラフライティングの書き方、図書館の活用方法などについても重ねて指導を行う。卒業論文執筆に際しては目次案の作り方などの指導も行う。
自ら設定したテーマについて、自ら解決方法を見いだし、それを、説得力ある方法で他人に伝達するという、大学で学ぶべき最も重要な能力をつけるのが目標である。教育演習 Ⅰ~ Ⅳと連携しつつ、卒業研究の完成を目指し、各自の執筆の手助けを行う。なお、学科卒業研究発表会において、成果を発表することが求められるので、そのための指導も行う。また、すぐれた卒業研究の成果は、学生学会誌に掲載される。
具体的な事例をもとに講義する。一方的な講義だけではなく、参加者相互が学び合える授業とするために、授業の感想やレポートを全員に還元することなどに取り組む。
乳幼児期から青年期にいたる各発達段階の特徴を理解し、幼児・児童の発達の状態や発達段階に応じて適切にかかわり、幼児・児童の発達を踏まえた学習指導を行うための基礎的な考え方を理解する。
21世紀を生きる市民に求められる「科学的自然観」「自然科学と社会との正しい関わり方」などについて具体的事例を通して学ぶ。理科教育に必要な科学的態度を養うことを主眼とし、生物をとりまく自然環境、身近な動植物の分類とその形態、動植物体の動き、その他小学校理科の教材と関連づけながら基礎的知識を習得すると共に、顕微鏡による生物材料の観察、簡単な装置でできる物理・化学実験などを行う。グループ討論を重視し、ミニプレゼンも取り入れて学習を深める。
社会的背景や他の芸術との関わりという視点から西洋音楽や日本音楽の歴史を概観することにより、各時代の音楽や様式についての基礎的な知識を習得し、音楽表現への理解を深める。また、西洋音楽のみでなく、多彩な民族音楽やポップス系音楽にも目も向け、現代の音楽文化のゆたかさに関心が向くようにする。様々な音楽や総合芸術作品を鑑賞する中で、特にリズム、メロディ、和声等の視点から音楽の特徴をとらえ、それらを自らの言葉で表現できる力を養う。
芸術と人間・社会との関連についての理解を深める。そのためにまず、芸術作品の分析を通して個々の意味内容を理解する。また作品を構成する造型言語に親しみ理解する。そして芸術作品に意味を与える文化の構造とそれを支える概念の理解に至る。作品理解に際しては、自ら思考してその理解を確かなものとする。具体的にはパワーポイントを用いて作品を呈示し、作品に関する基本的な情報を解説し、次いで適宜問題を提起する。それを受けて受講生は思考し意見を交換して解答を出す。その解答をもとに授業を展開する。これにより受講生の積極的な授業への参加を促す。
小学校や幼稚園の教師として必要な数学の素養を養う。そのために小学校から高校までに学んできた数学を改めて見直し、その中に潜む重要な原理に気づかせることで、数学をより高いところから俯瞰できるようにする。また知識を理解し覚えることよりも、自分で考え発見し、それを他者に伝えるという数学的活動を授業の中で体験することを重視する。さらに子どもの躓きを取り上げ、それを数学的に検討しながら、幼児や児童の数理的思考をどのように伸ばすかも考えていく。
文化としての体育・スポーツを理解し、その文化の継承・発展・創造を考える。体育・スポーツについての文化的、社会的、歴史的、科学的などの多方面の基礎知識を身に付ける。その上で、体育・スポーツについて仲間と共に考えることのできる力、体育・スポーツを正しく理解する力の獲得をめざす。人間の運動発達、現代の子どもの体力・運動能力、人間の身体機能、様々なスポーツ、スポーツ基本法などについて疑問を提起し(クイズで問いかけ)、資料、映像、簡単な実技などを通して基礎知識を学ぶ。また、自分たちで体育・スポーツに関するテーマを見付け、グループで共に考え、発表し理解を深める。
小学校における外国語教育を指導するために必要な基本的な理論や指導法を講義する。指導法についてはワークショップ形式で小学校英語の楽しさを体験しつつ進める。自分たちで実際に指導者として発表を行う。
幼稚園教育要領の領域「健康」についての理解を深め、幼児の健康な心と体を育てること、さらに幼児自らが健康で安全な生活を作り出せる力を養うことができるような援助・指導の知識や技能を身に付けていく。具体的には、幼児の心身の発達、運動発達、基本的生活習慣、安全な生活、運動遊び(子どもの運動文化)等について学ぶ。その際、幼児期には大人と違った特徴や意義があることを踏まえ、その相違や援助・指導方法について理解を深める。疑問の提起(クイズ)、資料、映像、簡単な実技などを通して学習を進める。また、自分たちで領域「健康」に関する疑問や問題を見付け、グループで共に考え、発表し相互の理解を深める。
幼児の人間関係の育ちに関わる現代社会の状況について理解し、幼児教育における発達支援の視点を身につける。領域「人間関係」の指導の基盤となる基礎理論として関係発達論的視点を学び、他者や集団との関係の中で幼児期の人と関わる力が育つことを理解する。
領域「環境」の指導の基礎となる、現在の幼児を取り巻く環境を理解し、現代社会における課題を考える。また、幼児と身近な環境との関わりについて発達段階の観点から学び、保育の具体的な場面から考え、話し合う。
領域「言葉」の指導の基盤となる、子どもが豊かな言葉や表現を身に着けて、想像を楽しむために必要な基礎的知識を身に付ける。そのために、言葉の意義と機能を理解した上で、幼児の言葉を育て、言葉に対する感覚を豊かにする教材や実践に関する知識を習得する。
ICT を活用して具体的な作品にふれ、それらを成り立たせている要素について分析し体験して、互いに意見を交換しながら実践的理解を深める。
受講生を2班に分け、ピアノ実技指導とコード伴奏による子どもの歌の弾き歌いを並行して行う。ピアノ実技指導については、グレード別の3~4人のグループにおいて個人指導と互いのレッスン聴講を組み合わせることにより、教育・保育に役立つ技術が短期間で身に付くよう、効率よく進める。
描いたり作ったりする活動を行い、ものづくりの楽しさに気づくことで、学習を深め、教える際に必要な知識、技能を身につける。
幼児理解の理論を知り、保育実践の中で考察し、問題に対応する力を身につける。幼児の発達や学びの過程で生じるつまずきの要因を把握し援助する方法について、個と集団の関係や家庭との連携を含めて考え、実践に生かす力を修得する。
こどもへの理解を深めるために、こどもの詩や作文を読み合い、自分の「こども時代」を振り返りながら、教育現場で起こっている課題を通して、こどもをまるごとつかむことをめざす。授業では、不登校・引きこもりの問題やいじめの問題、学級崩壊などに関する教師に向けられるこどもからのさまざまなサインをいかに見極め、適切に対応するかを考察する。また、保護者との連携をいかに進めるか、学校内の職員間やスクールカウンセラーとの連携などを具体的な事例のもとに検討する。
言語技術教育の総合的な学びとして、ディベートを行う。アクティブラーニングの学び方の一つとして注目されているディベートは、それだけでなく、論証のスキルを身につけること、メモを取りながら聞くこと、議論の構築のためのリサーチの仕方など、大学での学びの基礎になる部分が多い。本授業では、マイクロディベート、シナリオ方式のディベート、改良シナリオ方式のディベートなどの学習形態を取りながら、スモールステップでディベート初学者に向けてディベートの能力を高めていくことにする。
現代の学校教育に関する制度的事項について、基礎的な知識を身に付けるとともに、それらに関連する課題を理解する。教育制度は、教育に関する法規に基づき成立し、その背景の思想が制度を歴史的・社会的に成立させる。日本における教育制度の変遷を学習するとともに、それらを構成する制度の仕組みの展開や問題を検討する。また、学校と地域との連携に関する理解及び学校安全への対応に関する基礎的知識も学習する。授業方法としては、主として講義形式で行う。
小学校国語科の基本的・基礎的な教育内容について、小学校学習指導要領・国語科編を踏まえ解説する。伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項を中心に、具体的に詳述するとともに、書写指導のポイントについても実技を取り入れながら詳述する。
小学校社会科の各学年の授業を体験的に学びながら、社会科という教科の性格と役割、社会科の目標・内容・方法、社会科指導の基礎的な技能の習得をめざすことが目標となる。また、学習指導要領をふまえた実践的課題についても考える視点を獲得する。授業では、学習指導要領や現行の教科書をもとに、小学校3~6年の社会科学習の目標・内容・方法のアウトラインをつかむ。そのうえで、実際に1時間の社会科の授業案づくりを試みる。
小学校低学年の子ども達の周りにある自然や社会について、個別にそして具体的に認識することを目的とする。自然認識や社会認識の基礎を培う。生活科を自然との関わりを中心に捉え、実験やものづくりを通して法則的に気付き、仮説をたてさらに実験によって検証する方法を教える。身近な動物や植物、磁石や空気、自分の体や自分がくらす、学校や家庭などを主な題材とする。そして、体験を経て身の回りの様々なことに興味をもてるようにする。
小学校家庭科の指導に必要な基礎的な知識や技能を習得するとともに、子どもの生活課題を踏まえた指導の深め方を考察する。家庭科教育の内容として、家庭生活と家族、日常の食事と調理の基礎、身近な消費生活と環境など具体的な題材を教材として取り上げ、その教材の意義や指導方法について探究する。講義だけでなく学生のグループ発表により理解を深める。また、実習を通してその基本的技術及び活用の仕方を学び、初等教育における学習指導のより豊かな内容と方法を工夫する。
子どもの生活や遊びの具体的な事例を視覚教材等で見ながら、それらについて理論的視点、実践的視点の両面から考察と議論を行い、理論と実践、5領域間のつながりといった総合的な観点から、子どもの発達や保育活動をとらえる。
①幼稚園教育要領および保育所保育指針の領域「環境」の理解を図る。
②子どもの発達に相応しい生活環境・遊び場の諸条件を具体的に理解する。
③身近な自然を子どもの興味・関心の対象とするための保育方法を学習する。
①幼稚園設置基準および児童福祉施設最低基準の理解とその向上のための方策を探る。
②乳幼児期における物的環境との関わりについて理解を深め、環境を構成することの重要性について考える。
子どもたちの豊かな感性と表現する力を養い、豊かな創造性を引き出すための指導力の習得を目指す。この授業では主として、乳幼児期のさまざまな表現活動について、身体表現、音、造形、言語などの様々なツールを用いて実践することにより、それぞれの活動の意義や発展の可能性、発達段階における留意点などについて学び、表現の指導法について様々な角度から考える機会を持つ。
子どもたちの豊かな感性と表現する力を養い、豊かな創造性を引き出すための指導力の習得を目指す。この授業では保育内容演習(表現)Ⅰで学んだ様々なツールを用いての活動の特徴やその意義を確認した上で、より発展させた形として、総合的な表現活動である「劇遊び」公演に取り組み、構想、計画、指導、実践する力を習得する。情報機器及び教材の活用法を理解し、保育の構想に活用することができる。
乳幼児の心・身体・運動発達、運動遊びの指導について理解を深める。その際幼稚園教育要領の理解を深めながら、現代の子どもたちが置かれている状況(生活習慣や生活リズム)・環境も理解し、子どもたちの全面的な発達を促すために必要な健康領域(特に保健的な分野)の援助・指導の技術・技能を身に付ける。
乳幼児の心・身体・運動発達、運動遊びの指導についてさらに理解を深める。その際幼稚園教育要領の理解を深めながら、現代の子どもたちが置かれている状況(生活習慣や生活リズム)・環境も理解し、子どもたちの全面的な発達を促すために必要な健康領域(特に運動・体育遊び)の援助・指導の技術・技能を身に付ける。
動画や文章の事例を通して、子どもの人間関係の特徴を理解し、人と関わる力を豊かに育てる保育の内容と保育者の役割を具体的に理解していく。動画を元にした事例分析を行いながら、情報機器を取り入れた指導案の作成を身に付ける。
「保育内容演習(人間関係)Ⅰ」で学んだ内容をもとに、事例の検討を通して、主に幼児期後期(幼稚園期)の子どもの人間関係のあり様を学ぶ。加えて、「気になる子」といった問題も扱い、子ども同士の人間関係の形成を援助する方法を考え学ぶ。
・ 子どもの言語発達過程と人間形成における母語獲得の本質的機能を理解する。
・ 外的言語、自己中心的言語、内的言語の特徴と思考の発達との関連を学ぶ。
・ 領域「言葉」を踏まえ、指導上の留意点、環境構成の仕方を学ぶ。
・ 話しことば、書きことばの特徴と発達を理解し、幼小接続を視野に、保育者ができる援助を考える。
さまざまな児童文化財と言語表現の技術に触れ、その特徴、保育における活用方法を学び、体験し、振り返ることで、質の高い保育を行うための基礎を養う。
幼稚園教育での運動遊びや体育的な活動を通して、育てたい“子ども(幼児)像”、幼児期に獲得させたい運動能力、健康管理、生活習慣について考え理解する。子どもの全面的な発達を促すために、人間の運動発達についての理解を深め、幼児の体育的指導に必要な技術・技能(適切なスポーツ・運動遊びを選択し、子どもたちに指導し、子どもたちと共に楽しく運動を行える能力)を獲得する。
幼稚園教育での運動遊びや体育的な活動を通して、育てたい“子ども(幼児)像”、幼児期に獲得させたい運動能力、健康管理、生活習慣について考え理解する。子どもの全面的な発達を促すために、人間の運動発達についての理解を深め、幼児の体育的指導に必要な技術・技能(適切なスポーツ・運動遊びを選択し、子どもたちに指導し、子どもたちと共に楽しく運動を行える能力)を獲得する。
音楽理論の講義を通して、保育・教育現場で必要とされる知識を定着させる。それとともに、読譜力を高め、子どもの前で音程を正確に歌ったり、リズム奏を行ったりすることができるように、ソルフェージュ力を養う。さらに、小学校共通教材をはじめ、保育園、幼稚園でよく用いられる子どもの歌を教材として取り上げ、実際に歌ったり、合唱したりすることにより、歌唱力を高めるとともに、保育や教育の場において指導する際の留意点を理解し、指導法を身につける。
講義と弾き歌いを中心に、学生個々の音楽技術に応じて音楽を自由に表現する力を養い、保育・教育実践において子どもの深い表現活動をひきだすための援助技術の育成を図る。実技演習については、グループレッスン形式を導入して細やかな指導を行い、講義では、さらに広い範囲の調性におけるコード進行を学ぶほか、遊び歌、わらべうた、手づくり楽器など保育や授業を展開するための多彩な音楽表現活動を取り上げる。さらに、旋律の変奏や簡単な創作も取り入れ、子どもの表現活動について的確な指導が行えるようにする。
楽曲の分析や合唱の実技演習をとおして、呼吸法と発声法を身につけるとともに、ハーモニーをつくる練習を行い、和声感を養う。楽曲の分析の講義と並行して実際に演奏することにより、フレーズ感、調性感、曲想、様式感など総合的な音楽理解力を育てるとともに、簡易な編曲が行えるようにする。さらに、日本の伝統的な唱歌やわらべうたをはじめ、歌い継ぎたい名曲を紹介し、保育・教育現場においてより豊かな音楽表現が行えるように、歌唱力を高める。
教師として働き始め働き続ける時、学級経営を避けて通ることはできない。むしろ担任という仕事に教職の魅力を感じるものである。しかし、現在、熱意だけでこの学級経営をしていけるほど学校の状況は安定はしていない。学級の仕組みと学級担任の仕事についての基礎的な知識を習得し、教職に対する認識を深めるとともに、よい人間関係をつくるための方法を身につけさせたい。担任の仕事の基礎的かつ重要なポイントを理解し、適切な学級経営のあり方を考える。
受講生を2班に分け、ピアノ実技指導と音楽理論の講義を並行して行う。ピアノ実技指導については、グレード別の3~4人のグループにおいて個人指導と互いのレッスン聴講を組み合わせることにより、教育・保育に役立つ技術が短期間で身に付くよう、効率よく進める。
本演習では、視聴覚機器の歴史を踏まえ、学校教育におけるInformation and Communication Technology(ICT)の活用の意義や目的、その特徴を実際の機器を活用しながら理解させる。
幼児期と異なる児童期の子どもの発達的特徴をとらえたうえで、児童の発達を促すための方法について多面的に検討し、児童の発達と教育についての理解を深める。
主として学校、保育所、幼稚園、児童館、子育て支援センターでのボランティアなどフィールドワーク活動を通して、子どもの姿や生活の実際をつかみ、現代の子ども理解を深めるとともに、それぞれの施設及び教師・保育者等の現代社会における意義や役割の理解を促すことが目的である。具体的には、1週間に1回程度現場に出かけ、授業・保育等の見学や子ども等と関わり、その体験から学んだこと、気づいたことのレポートを書き、それをもとに小グループの中で意見交流し、グループとして整理したことを全体に向けて発表し、教師のアドバイスを受ける。
小学校の実習指導では、指導者としての心構えや意欲を高め、小学校教育の役割や実際の教育課程の理解を促し、授業を想定した学習指導案づくりについて学ぶ。そのうえで、実習を通して、あるべき教師像についての認識を深める。幼稚園の実習指導では、幼児期の教育の重要性の理解および幼稚園の役割や教育課程の理解を促し、幼児の発達段階にふさわしい保育の方法や内容について考察する。そのうえで、実習を通して、保育に対する考えを深める。
小学校実習を通して、小学校教育についての正しい理解を深め、教師の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教師としての人間性を高めることをめざす。具体的には、学習指導案を作成して授業を行い、児童の様子や自らのとりくみの振り返りを行う。幼稚園教育実習を通して、幼稚園教育についての理解を深め、幼稚園教諭の役割や指導援助についての適切な方法を身につけ、保育者としての人間性を高めることをめざす。具体的には、保育指導案を立案し設定保育を行い、幼児の様子や取り組みの振り返りを行う。
小学校現場での実習を通して、小学校教育についての正しい理解を深め、教師の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教師としての人間性を高めることをめざす。そのために、実習校の取り組みから子どもたちの成長に対する願いをつかむこと、大学で学んだことを具体的なとりくみを通して深めること、教師として自らを成長させていくうえでの課題をつかむことが課題となる。教育実習中は、①毎日の教育の記録を書く、②学習指導案を作成し授業を行う、③児童の様子や自らのとりくみを振り返ることを行う。
特別の支援を必要とする幼児、児童の学習上又は生活上の困難を理解し、他の教員や関係機関と連携しながら組織的に対応していくために必要な知識や支援方法の基礎的事項について学ぶ。テキストに添って主に講義形式で進めるが、少しでも受講生自身が思考し、理解を深め、新たな気づきをえられるよう、双方向的なコミュニケーションも取り入れる。
芸術作品を分析して社会との関わりを理解し、教育の現場を含めて、人が芸術的表現を如何に認知し受容してきたかを考える。そのためにまず作品表現の分析を通して作品の意味内容を理解する。次いで鑑賞教育を含む作品受容に関して、如何に受け入れられてきたかを社会からの要請と認知のメカニズムという視点から理解する。作品表現の理解に際しては、授業担当者から適宜提起される問題を討論し意見交換することで、受講生は受け身ではなく自ら思考してその理解を確かなものにする。
総合的な学習の時間で扱う主要なテーマ(国際理解、情報、環境、平和、人権、福祉・健康など)を考えるための基本的な視点を学ぶ。その中で、子どもが問いを持ち、主体的・対話的で深い学びを実現するために何が大切なのかを考える。そのうえで、設定したテーマに基づく総合的な学習の時間の指導計画を構想し、指導案を作成する。
教育現場では様々な場面でデータを読みそれを理解するだけでなく、試験や調査を行い、その結果を整理することが求められる。この授業では、このような学校現場において求められる教育に関するデータを読み取る力をつけるとともに、実際に教育に関する調査を行う際の方法とその留意点、そして試験や教育調査で得られた結果をデータとして数値化し、そのデータを統計的に処理しわかりやすく整理する方法について学ぶ。具体的には記述統計を中心に扱うが、推測統計の考え方と基礎的な検定方法についても論じる。
児童文学が子どもの発達にとって重要なことは言うまでもない。物語の世界を堪能し、その世界観を子どもの中に取り入れることができるようにすることは、子どもの成長において意味があり価値があることである。しかし、その意味や価値は固定されたものではなく、社会情勢に応じて、いくらかの変化をみることができる。授業では、日本の児童文学の歴史と児童観の変遷をたどるとともに、童謡や昔話など、周辺的なものも取りあげ、児童文学とは何かを考える。
児童文学が子どもの発達にとって重要なことは言うまでもない。物語の世界を堪能し、その世界観を子どもの中に取り入れることができるようにすることは、子どもの成長において意味があり価値があることである。子どもと社会、明治の児童文学「お伽噺」、大正の児童文学「童話」、「唱歌」と「童謡」、近代的子ども観の成立と社会など児童文学のテーマを取り上げ、誰もが「知っていること」「知っていると思っていること」=「知識」が、どのようにして社会的に形成され、普及するのかを社会学の観点から考察する。
現代社会に生きる子どもの生活・文化・環境を、社会学、教育学、心理学、文化人類学、児童文学、社会福祉学などの学問分野から総合的にとらえていくことを目的にしている。日本の子どもの生活現実からさまざまな問題状況が見えてくる。さまざまな問題状況を実証的・理論的に考察するだけでなく、その成果を教育指導にどう反映させていくかを合わせて議論させる。と同時に、子どもの生育環境にとってどのような社会をめざすべきかを考えさせる。
小学校への外国語活動導入が必修化された今、なぜ英語教育が児童に必要なのか、また、どのように教えたらよいのかを異文化理解と英語教育のあり方について、実践と理論の両側面から考察する。児童英語教育の現状をふまえ、児童英語の意義と歴史、環境づくり、教材の選び方、小学生低学年・高学年に対する英語教育を、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの内容別指導などを学ぶ。また、実際に幼稚園児や小学生に教える場合に役立つ歌、ライム、ゲームを始めとして、言語習得理論に基づいた指導法などを紹介し、学習した後、発表する。
小学校への外国語活動導入が必修化された今、なぜ英語教育が児童に必要なのか、また、どのように教えたらよいのかを異文化理解と英語教育のあり方について、実践と理論の両側面から考察する。そして、児童に英語を教えるために必要となる教材とその活用法について学習する。児童英語の到達目標にそくした言語材料、カリキュラム作成を学んだ上で、具体的に歌、ライム、チャンツ、アクティビティの指導法、小道具制作などを扱う。期末の課題としてオリジナル絵本を製作する。
児童に英語を楽しく身につけさせるための指導法を学ぶ。レッスンの組み立て方、歌、フォニックス、ライム、チャンツ、GDM(Graded Direct Method)やTPR(Total Physical Response)など、児童への英語教授に有効なさまざまな指導法を説明し、その後、学生は発表や演習を行う。模擬授業は主として学内で行うが、数回近隣の公立小学校を訪問し学校現場での英語学習の観察実習を行う。本科目の履修は児童英語教育研究と児童英語教材研究が修得済みであることが条件となる。
英語教育を行っている公立小学校での英語学習、私立幼稚園での英語あそびについて、観察実習を行う。また、観察実習の事前および事後学習を通して、観察実習で学んだことを実際の教育現場に生かすため、学内では模擬授業を多く実施し実践力を培う。最終的には英語活動を行うのに必要なカリキュラムの考察および作成、授業実践ができることを到達目標とする。本科目の履修は児童英語指導演習 Ⅰが修得済みであることが条件となる。
大学での授業を中心に習得した教職に関する知識・技能と、教育現場で獲得した指導力とを統合し、4年間の学びのまとめを行う。その中で、教師として学級経営や教科指導に携わるためにはどのような資質と能力が要求されるのかを確認し、自分自身の資質や能力について吟味する。そのうえで、必要な知識と技能を補っていくことを目標とする。4年間の学びを振り返るための具体的な視点として、①子ども理解、②各教科の指導、③教科以外の指導、④コミュニケーション能力、⑤保護者・地域との連携、の5点とする。
このゼミの目的は、第一に、受験勉強という受動的な学習から積極的・主体的な学習へと一人ひとりの姿勢の転換を促すことにある。そのために大学での学びについての話し合いを重視する。第二に大学で学ぶために必要なスタディ・スキルを身につけることである。図書館やインターネットを通じた情報検索の方法の理解、新聞や書籍を読む習慣の形成、議論やプレゼンテーションのスキルの獲得などを重視する。第三にコース選択に向けて各自の考えを深めることである。そこで、教師と保育士の仕事について卒業生から話を聞くとともに、様々な疑問を出し合い調べることなどに取り組む。
研究入門ゼミ Ⅰに引き続き、大学で能動的に学ぶ姿勢を育てていく。そのために教育や保育に関する文献をゼミごとに決め、それを深く読み込み、議論していくことを通して問題意識や理解を深めるとともに、批判的に読み取る力も付けていく。また子どもたちとの交流の場を設定し、ゼミ単位でそれぞれの企画に取り組む。その目的、内容、方法などをすべて学生が考え、実際に活動していく中で、一人ひとりの主体性と、協同して何かを作っていく実践力を育む。
教育とは何か、教師は何のために教え、子どもはなぜ学校で学ぶのか、これらの問いに答えるために、教育の基本的な概念を検討し、理解を深める。次に、西欧諸国における教育思想の発展と教育制度の確立について、また、明治以降の日本における教育制度の成立と展開について説明を加えながら、教育史に関する基本的な事項をとらえる。そして、世界の教育や学校についても概観し、現代日本における教育課題を歴史的な視点から検討することを通して、教育、学校の在り方について考察する。
現代認識を身につけるためのテーマとして平和の問題とジェンダーの問題を取り上げる。その上で、現代社会が取り組むべき教育の課題を調べ、発表する。また、小学校、幼稚園、保育園、福祉施設で働く人をゲストティーチャーとして招き講演を組織する。
子ども・人間・自分自身について、またそれらを取り囲む教育・保育をはじめとする環境を形成する基本的な課題に関して、受講生各自の関心に基づいて学術雑誌などの論文を中心とする文献研究を行い、レジュメを作成・発表し、討論を行い、子ども・人間・自分自身のおかれている状況を理解する。そのために知識を幅広く身につけ、見識を養い、また意見の交流を通じて自分の新たな側面を見いだす。授業担当者は適宜、議論や考察を深めるための助言を行う。
子ども・人間・自分自身について、またそれらを取り囲む教育・保育をはじめとする環境を形成する発展的かつ専門的な課題に関して、授業担当者の専門性に基づいて選択された文献を受講生は精読し、レジュメを作成・発表し、そこから生じる発展的な問題について討論を行い、各領域の課題を深く理解する。そのために幅広い知識を身につけ、見識を養い、また意見の交流を通じて新たに考察すべきあるいは解決すべき課題を見いだす。授業担当者は適宜、議論や考察を深めるための助言を行う。
①幼稚園教育要領および保育所保育指針の領域「環境」の理解を図る。
②子どもの発達に相応しい生活環境・遊び場の諸条件を具体的に理解する。
③身近な自然を子どもの興味・関心の対象とするための保育方法を学習する。
①幼稚園設置基準および児童福祉施設最低基準の理解とその向上のための方策を探る。
②乳幼児期における物的環境との関わりについて理解を深め、環境を構成することの重要性について考える。
子どもたちの豊かな感性と表現する力を養い、豊かな創造性を引き出すための指導力の習得を目指す。この授業では主として、乳幼児期のさまざまな表現活動について、身体表現、音、造形、言語などの様々なツールを用いて実践することにより、それぞれの活動の意義や発展の可能性、発達段階における留意点などについて学び、表現の指導法について様々な角度から考える機会を持つ。
子どもたちの豊かな感性と表現する力を養い、豊かな創造性を引き出すための指導力の習得を目指す。この授業では保育内容演習(表現)Ⅰで学んだ様々なツールを用いての活動の特徴やその意義を確認した上で、より発展させた形として、総合的な表現活動である「劇遊び」公演に取り組み、構想、計画、指導、実践する力を習得する。情報機器及び教材の活用法を理解し、保育の構想に活用することができる。
乳幼児の心・身体・運動発達、運動遊びの指導について理解を深める。その際幼稚園教育要領の理解を深めながら、現代の子どもたちが置かれている状況(生活習慣や生活リズム)・環境も理解し、子どもたちの全面的な発達を促すために必要な健康領域(特に保健的な分野)の援助・指導の技術・技能を身に付ける。
乳幼児の心・身体・運動発達、運動遊びの指導についてさらに理解を深める。その際幼稚園教育要領の理解を深めながら、現代の子どもたちが置かれている状況(生活習慣や生活リズム)・環境も理解し、子どもたちの全面的な発達を促すために必要な健康領域(特に運動・体育遊び)の援助・指導の技術・技能を身に付ける。
動画や文章の事例を通して、子どもの人間関係の特徴を理解し、人と関わる力を豊かに育てる保育の内容と保育者の役割を具体的に理解していく。動画を元にした事例分析を行いながら、情報機器を取り入れた指導案の作成を身に付ける。
「保育内容演習(人間関係)Ⅰ」で学んだ内容をもとに、事例の検討を通して、主に幼児期後期(幼稚園期)の子どもの人間関係のあり様を学ぶ。加えて、「気になる子」といった問題も扱い、子ども同士の人間関係の形成を援助する方法を考え学ぶ。
・ 子どもの言語発達過程と人間形成における母語獲得の本質的機能を理解する。
・ 外的言語、自己中心的言語、内的言語の特徴と思考の発達との関連を学ぶ。
・ 領域「言葉」を踏まえ、指導上の留意点、環境構成の仕方を学ぶ。
・ 話しことば、書きことばの特徴と発達を理解し、幼小接続を視野に、保育者ができる援助を考える。
80年代以降の日本の教育実践の中から典型的な授業と教材を選び、受講生諸君に可能な限り追体験してもらいながら、教育方法学の蓄積してきたカテゴリーシステムを活用して学習者が主体的・対話的で深い学びができる授業の要件を理解させる。
主に教育学・保育学に関する論文・文献を講読する。また、教育現場で行われている実践事例についても調査を行う。さらに卒業論文執筆に向けて受講者各自が関心のあるテーマを研究し、報告・討議を行う。その際、卒業論文執筆のための問いの立て方、リサーチの仕方、パラグラフライティングの書き方、図書館の活用方法などについても指導を行う。学生は、小学校の教育実習を後期に控えているため、学習指導案づくりなどの個別の指導も行う。
教育演習 Ⅰに引き続き、主に教育学・保育学に関する論文・文献を講読する。また、教育現場で行われている実践事例についても調査を行う。さらに卒業論文執筆に向けて受講者各自が関心のあるテーマを研究し、報告・討議を行う。その際、卒業論文執筆のための問いの立て方、リサーチの仕方、パラグラフライティングの書き方、図書館の活用方法などについても指導を行う。学生は、小学校の教育実習を終えてくるため、研究授業の振り返り、検討などの個別の指導も行う。
教育課程の意義、果たす役割、および、教育課程に関わる基本的な概念について理解し、教育課程編成、授業づくりに関わる基礎的知識を身につけるとともに、授業づくりやカリキュラム・マネジメントのために必要な力量の基礎を養う。
心の病の諸相を知ること。教育相談関連の初歩的理論と技法を知ること。学校現場での人間関係づくりのためにカウンセリングマインドの活用を図る基礎力を身につける。講義を主とするが、随時指名して発言を求めたり、バズ学習、人間関係づくりのエクササイズビデオ視聴などを入れながら進める。
教育演習 Ⅱに引き続き、主に教育学・保育学に関する論文・文献を講読する。また、教育現場で行われている実践事例についても調査を行う。さらに卒業論文執筆に向けて受講者各自が関心のあるテーマを研究し、報告・討議を行う。その際、論文執筆のための問いの立て方、リサーチの仕方、パラグラフライティングの書き方、図書館の活用方法などについても重ねて指導を行う。執筆を始める学生たちには目次案の作り方などの指導も行う。
教育演習 Ⅲに引き続き、主に教育学・保育学に関する論文・文献を講読する。また、教育現場で行われている実践事例についても調査を行う。さらに卒業論文執筆に向けて受講者各自が関心のあるテーマを研究し、報告・討議を行う。その際、卒業論文執筆のための問いの立て方、リサーチの仕方、パラグラフライティングの書き方、図書館の活用方法などについても重ねて指導を行う。卒業論文執筆に際しては目次案の作り方などの指導も行う。
自ら設定したテーマについて、自ら解決方法を見いだし、それを、説得力ある方法で他人に伝達するという、大学で学ぶべき最も重要な能力をつけるのが目標である。教育演習 Ⅰ~ Ⅳと連携しつつ、卒業研究の完成を目指し、各自の執筆の手助けを行う。なお、学科卒業研究発表会において、成果を発表することが求められるので、そのための指導も行う。また、すぐれた卒業研究の成果は、学生学会誌に掲載される。
社会福祉の意義・理念と歴史的変遷について理解し、子どもを取り巻く家族や社会の様々な課題、子どもの権利や家庭支援に対して、社会福祉がどう関わっているのかを社会福祉の理念をベースにしながら現在の社会福祉の制度や法体系、行財政や実施機関・施設等の実施体系等を理解する。また、社会福祉における相談援助や情報提供の在り方や第三者評価、苦情解決制度などの利用者保護に関わる仕組みについて理解する。社会福祉の動向と現状課題について理解するとともに、これからの社会福祉のあるべき姿について考える。
保育の意義、歴史、子ども観の変遷、保育所、こども園、幼稚園の目的・機能などについて講義する。その際に、主要な資料とするのは、幼児の保育の一年間の流れを示す種々の事例・記録である。それらの事例・記録に関連する箇所で、保育の意義・歴史・子ども観なども併せて考察する。そのように関連づけることによって、保育のイメージを持つとともに、保育の事実と理論とのつながりを意識することをめざす。これらには含みにくい、保育制度の問題などは別個に講義する。
保育実践に役立つ発達心理学の基礎的知識の習得を目指す。とりわけ、実際の保育との関連性に留意しつつ、乳幼児期の子どもの発達過程と子どもの学びの過程やその特性についての理解を深めさせ、子どもの発達に即した援助のあり方について学ぶ。
乳幼児期から老年期までの人間の生涯発達についての基礎的知識を習得させる。その際、とりわけ現代の子育てや家庭を取り巻く社会状況の変化の中での、子どもとその家庭支援のあり方についての理解を深めさせるとともに、初期経験の重要性や発達課題、そして子どもの精神保健とその課題について学ばせる。
毎回、授業内容に即した資料を配布し、配布資料と教科書に基づき授業を行う。最後に授業内容の振り返りのために、10問からなる確認テストを行う。
描いたり作ったりする活動を行い、ものづくりの楽しさに気づくことで、学習を深め、教える際に必要な知識、技能を身につける。
受講生を2班に分け、ピアノ実技指導とコード伴奏による子どもの歌の弾き歌いを並行して行う。ピアノ実技指導については、グレード別の3~4人のグループにおいて個人指導と互いのレッスン聴講を組み合わせることにより、教育・保育に役立つ技術が短期間で身に付くよう、効率よく進める。
幼児理解の理論を知り、保育実践の中で考察し、問題に対応する力を身につける。幼児の発達や学びの過程で生じるつまずきの要因を把握し援助する方法について、個と集団の関係や家庭との連携を含めて考え、実践に生かす力を修得する。
子どもの健康増進を図る保健活動の意義とその内容を理解する子どもの身体・精神・生理・運動機能の発達を理解する。子どもの身体的発育や健康状態とその把握方法、子どもの疾病とその予防方法及び他職種間・保護者との連携、協働のもと適切な対応について理解を深める。子どもの健康に関する現状や今日的課題について学びを深める。
今日の教育・学校・子どもをとりまく状況を具体的に考察しながら、その中での教師の仕事の内容、教師としての責任と生きがいについて認識を深める。そのために、映像や文章などを通して子どもたちの姿や先生方の取り組みを具体的に紹介し、学生自身の表面的な理解を見直す契機とする。そして子どもの内面の成長を支えるような学習指導や生活指導のあり方を考えていく。また地域や保護者との連携についても考える。さらに現在の教育課題を自分自身が主体的に考える姿勢を育てる。具体的な事例をもとに講義する。一方的な講義だけではなく、参加者相互が学び合える授業とするために、授業の感想やレポートを全員に還元することなどに取り組む。
幼稚園教育要領の領域「健康」についての理解を深め、幼児の健康な心と体を育てること、さらに幼児自らが健康で安全な生活を作り出せる力を養うことができるような援助・指導の知識や技能を身に付けていく。具体的には、幼児の心身の発達、運動発達、基本的生活習慣、安全な生活、運動遊び(子どもの運動文化)等について学ぶ。その際、幼児期には大人と違った特徴や意義があることを踏まえ、その相違や援助・指導方法について理解を深める。疑問の提起(クイズ)、資料、映像、簡単な実技などを通して学習を進める。また、自分たちで領域「健康」に関する疑問や問題を見付け、グループで共に考え、発表し相互の理解を深める。
幼児の人間関係の育ちに関わる現代社会の状況について理解し、幼児教育における発達支援の視点を身につける。領域「人間関係」の指導の基盤となる基礎理論として関係発達論的視点を学び、他者や集団との関係の中で幼児期の人と関わる力が育つことを理解する。
領域「環境」の指導の基礎となる、現在の幼児を取り巻く環境を理解し、現代社会における課題を考える。また、幼児と身近な環境との関わりについて発達段階の観点から学び、保育の具体的な場面から考え、話し合う。
領域「言葉」の指導の基盤となる、子どもが豊かな言葉や表現を身に着けて、想像を楽しむために必要な基礎的知識を身に付ける。そのために、言葉の意義と機能を理解した上で、幼児の言葉を育て、言葉に対する感覚を豊かにする教材や実践に関する知識を習得する。
ICT を活用して具体的な作品にふれ、それらを成り立たせている要素について分析し体験して、互いに意見を交換しながら実践的理解を深める。
保育士の行う保育の専門性を生かした保護者に対する子育て支援の特性について学び、その支援の展開について、保育所や児童福祉施設等の様々な場や対象に即した支援の内容と方法及び技術を実践事例等をとして具体的に理解する。
現代社会における子ども家庭福祉の意義と歴史的変遷の学びを通して、子どもの人権擁護について理解する。また、子ども家庭福祉の制度及び実施体系を学ぶとともに、子ども虐待・DV や貧困家庭、障害のある子ども、外国籍の子ども等の現状から課題を見出し、「子どもの最善の利益」を保障する子ども家庭福祉のあるべき姿について考える。
現代社会における社会的養護の意義と歴史的変遷の学びを通して、子どもの人権擁護を踏まえた社会的養護の基本を理解する。また、社会的養護の制度および実施体系等を学ぶとともに、社会的養護下の子どもの背景、家庭養護と施設養護の相違、関係する専門職等の役割の学びを通して、社会的養護の現状に対する課題を整理する。
保育における保健的観点を踏まえた保育環境や援助について理解する。子どもによくみられる体調不良症状に対する適切な対応について具体的に学びを深める。子どもの健康及び安全管理について、関連するガイドラインや新しいデータ等を踏まえ、保育における衛生管理・危機管理・災害対策について具体的に理解し、それらについて組織的取組や保健活動計画及び評価について具体的に理解を深める。
健康な生活の基本としての食生活の意義や栄養の基礎知識を学ぶ。小児の発達を理解し、小児の栄養と食生活を学ぶ。子どもが健やかに発育するために必要な栄養の基本的な知識を身につける。小児の発育に必要な栄養は成長とともに変化し、成人と異なる点も多い。各発達段階における栄養と食事を具体的に学ぶ。家庭や児童福祉施設における食生活の現状と課題についての知識を深める。また、特別な配慮を必要とする子どもの食と栄養について理解する。
子どもたちの発達過程や保育という営みを心理学的に理解し、人格形成における保育の役割について理解できるようにする。その際、エピソード記録や実践記録等を用い、遊びや生活の具体的な場面から、子どもの育ちの様相や援助の方法について分析・議論をする。また、そういった活動を通して、子どもをみる視点、記録や伝達の方法、発達障害に関する知識などを身につけ、保育者として求められる実践的力量の形成を目指す。
幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定子ども園教育・保育要領などに関連する保育内容の健康、人間関係、環境、言葉、表現などの5領域について、それぞれの個別領域が実践事実の視点から総合化できる全体構造を説明する。子どもの生活や発達的理解を重視し、教育・保育実習に備える実習指導計画の作成方法の基礎、及び指導内容の編成や長期・短期の指導計画の立案過程の基本を学生が修得できるよう、また、具体的な実践事例を扱う視聴覚教材を併用して現場の保育内容全体に関する理解が得られるようにする。
さまざまな児童文化財と言語表現の技術に触れ、その特徴、保育における活用方法を学び、体験し、振り返ることで、質の高い保育を行うための基礎を養う。
3歳未満児の発達の順序や道筋を理解し、それぞれの段階にふさわしい遊びや生活への援助について学ぶ。保育所保育指針解説書をもとに、乳児保育の計画を立案することを通して、保育の内容や方法、環境の構成、観察や記録の意義を理解し、保育実習に向けて必要な技術の習得を目指す。
乳児保育の基本となる考え方を学び、保育所、認定こども園、乳児院、家庭的保育などにおける今日の社会的な必要性と保育者の役割について学ぶ。保育者間の連携の重要性や保健・医療機関との連携の在り方、保護者とのパートナーシップ、ケガや事故防止への取り組みについて事例から学び、長期的・短期的指導計画や個別的・集団的指導計画の作成を行う。
障害児保育を支える理念や歴史的変遷について学び、障害についての基本的知識を深め、障害のある子どもとその家族や社会との関わりについて理解し、様々な障害について知り、障害のある子どもが集団生活の中で、他の子どもたちとともに育ち合うための援助の方法、環境構成、保育者としての役割や指導について学ぶ。また、障害のある子どもの保護者への支援や関係機関との連携について理解し、障害のある子どもの保育に関わる保健・医療・福祉・教育などの現状と課題について理解する。
社会的養護下の子どもの背景の理解を通して、児童福祉施設で生活する子どもの日常生活や自立支援、治療的支援について学ぶ。また、施設養護と家庭養護の生活特性の相違・実際を学ぶとともに、アセスメントや個別支援計画の方法や技術について理解し、社会的養護の課題について考える。
音楽理論の講義を通して、保育・教育現場で必要とされる知識を定着させる。それとともに、読譜力を高め、子どもの前で音程を正確に歌ったり、リズム奏を行ったりすることができるように、ソルフェージュ力を養う。さらに、小学校共通教材をはじめ、保育園、幼稚園でよく用いられる子どもの歌を教材として取り上げ、実際に歌ったり、合唱したりすることにより、歌唱力を高めるとともに、保育や教育の場において指導する際の留意点を理解し、指導法を身につける。
講義と弾き歌いを中心に、学生個々の音楽技術に応じて音楽を自由に表現する力を養い、保育・教育実践において子どもの深い表現活動をひきだすための援助技術の育成を図る。実技演習については、グループレッスン形式を導入して細やかな指導を行い、講義では、さらに広い範囲の調性におけるコード進行を学ぶほか、遊び歌、わらべうた、手づくり楽器など保育や授業を展開するための多彩な音楽表現活動を取り上げる。さらに、旋律の変奏や簡単な創作も取り入れ、子どもの表現活動について的確な指導が行えるようにする。
楽曲の分析や合唱の実技演習をとおして、呼吸法と発声法を身につけるとともに、ハーモニーをつくる練習を行い、和声感を養う。楽曲の分析の講義と並行して実際に演奏することにより、フレーズ感、調性感、曲想、様式感など総合的な音楽理解力を育てるとともに、簡易な編曲が行えるようにする。さらに、日本の伝統的な唱歌やわらべうたをはじめ、歌い継ぎたい名曲を紹介し、保育・教育現場においてより豊かな音楽表現が行えるように、歌唱力を高める。
幼稚園教育での運動遊びや体育的な活動を通して、育てたい“子ども(幼児)像”、幼児期に獲得させたい運動能力、健康管理、生活習慣について考え理解する。子どもの全面的な発達を促すために、人間の運動発達についての理解を深め、幼児の体育的指導に必要な技術・技能(適切なスポーツ・運動遊びを選択し、子どもたちに指導し、子どもたちと共に楽しく運動を行える能力)を獲得する。
幼稚園教育での運動遊びや体育的な活動を通して、育てたい“子ども(幼児)像”、幼児期に獲得させたい運動能力、健康管理、生活習慣について考え理解する。子どもの全面的な発達を促すために、人間の運動発達についての理解を深め、幼児の体育的指導に必要な技術・技能(適切なスポーツ・運動遊びを選択し、子どもたちに指導し、子どもたちと共に楽しく運動を行える能力)を獲得する。
保育所実習の意義と目的を理解し、保育実習 Ⅰ -1の段階と内容、実習生としての心構えや社会人としてのマナー等を学び実習への期待を高める。また保育所保育指針解説書を教科書にしながら、視聴覚教材や事例研究により保育所の役割や機能、乳幼児の発達等を学ぶ。あわせて発達に即した教材の扱いや、かかわり方等における保育者の具体的な仕事の内容と留意点を学び、初めての保育実習に備える。1日の流れや子ども理解につながる記録の書き方も学ぶ。事後は実習簿や自己評価シート、意見交流、実習評価票等による振り返りを行い、自己課題を整理して次の実習につなぐ。
保育所の生活と1日の流れを知り、保育所の役割や機能を理解する。子どもの観察とその記録による理解を深める。また、子どもとの関わりを通して発達過程の理解を深め、援助的な関わりについて考える。既習の教科内容を踏まえ、子どもの発達過程に応じた保育内容や方法、生活や遊びに適した保育環境、健康や安全への配慮について総合的に学ぶ。保育士の業務内容や職業倫理について具体的に学び、専門職としての保育士の役割について知る。
保育実習 Ⅰ -1の体験を踏まえて、保育実習 Ⅱの段階のねらいと内容を理解し実習の課題と目標を具体的に立てる。記録の書き方や考察を深める演習、発達段階に即した教材研究、指導案作成の実際など、部分実習や責任実習を意識して必要な知識や技術を学ぶ。また保育士の役割について、保育所保育指針解説書や幼保連携型認定こども園教育・保育要領、先輩の体験等から認識を深め、探求心や期待感を高めて実習に向かう準備をすすめる。事後は実習簿、自己評価シート、実習評価票等により振り返りを行い、最終の実習に向けて自己課題を明確にする。
各種の体育・スポーツに関する基礎的な運動技能を獲得する。その運動技能の獲得に加え、どのように練習すればうまくなるのか、そのスポーツの歴史的背景やルール、勝敗に関わる戦術・戦略等も理解する。また学生相互で学び合い、学生全員が「できる・わかる」ようになることを目指す。就学前や小学校で行う器械運動、陸上運動、球技運動、体つくり運動等を行い、その内容を記録し整理する。整理した内容をもとに次の実技の課題を明らかにする。各種目の技術・戦術などについては、この時間だけでなく図書館で本を借り自習により技能向上のポイントを探る。運動技能の向上をめざし自宅でも毎日練習するように心掛ける。
現代の学校教育に関する制度的事項について、基礎的な知識を身に付けるとともに、それらに関連する課題を理解する。教育制度は、教育に関する法規に基づき成立し、その背景の思想が制度を歴史的・社会的に成立させる。日本における教育制度の変遷を学習するとともに、それらを構成する制度の仕組みの展開や問題を検討する。また、学校と地域との連携に関する理解及び学校安全への対応に関する基礎的知識も学習する。授業方法としては、主として講義形式で行う。
受講生を2班に分け、ピアノ実技指導と音楽理論の講義を並行して行う。ピアノ実技指導については、グレード別の3~4人のグループにおいて個人指導と互いのレッスン聴講を組み合わせることにより、教育・保育に役立つ技術が短期間で身に付くよう、効率よく進める。
幼児期と異なる児童期の子どもの発達的特徴をとらえたうえで、児童の発達を促すための方法について多面的に検討し、児童の発達と教育についての理解を深める。
主として学校、保育所、幼稚園、児童館、子育て支援センターでのボランティアなどフィールドワーク活動を通して、子どもの姿や生活の実際をつかみ、現代の子ども理解を深めるとともに、それぞれの施設及び教師・保育者等の現代社会における意義や役割の理解を促すことが目的である。具体的には、1週間に1回程度現場に出かけ、授業・保育等の見学や子ども等と関わり、その体験から学んだこと、気づいたことのレポートを書き、それをもとに小グループの中で意見交流し、グループとして整理したことを全体に向けて発表し、教師のアドバイスを受ける。
子育て家庭を取り巻く社会状況等の変化を背景とした子ども家庭支援の意義と役割を理解する。また、保育の専門性を生かした子ども家庭支援の意義と役割、基本について学ぶとともに、子ども家庭のニーズに応じた多様な支援の展開や関係機関との連携を図る支援体制を学び、子ども家庭支援の現状と課題について考える。
施設実習の意義と目的を理解する。特に施設における養護の具体的な内容や保育士の援助の方法等について、視聴覚教材や事例から学ぶとともに、様々な施設や施設ごとの役割、職員組織等を自己調査や児童福祉法等の復習によって把握し、施設や子ども(利用者)の特徴を知る。また、生活支援の意味と重要性について先輩の記録や実践例、私生活の実態から認識を深め、心構えと生活習慣を整えて、施設の社会的な役割と保育士の職務内容の理解を広げられるような実習につなぐ。事後は自己評価や実習評価票、意見交流等から振り返りを行い自分の子ども観の変容や人間的な成長を捉える。
居住型児童福祉施設等を利用する子ども(利用者)への理解を深めるとともに、施設の設備・機能と保育士の職務について理解する。施設の生活に参加し、1日の生活の流れを理解した上で、子ども(利用者)のニーズや施設の生活状況を理解する。保育士の援助の実際を通して養護技術を修得するとともに、生活の一部を実際に担当し、養護を理解する。特に、子ども(利用者)の個別性に配慮した養護のあり方や、職員間の役割分担とチームワークや施設と家庭・地域社会との連携の実際に触れ、その在り方について理解する。日常の子ども(利用者)との関わりを通して、子ども(利用者)にとってよりよい生活や関わりの在り方を学ぶ。
実習では失敗も経験するが、それをプラスに生かし実践的な力を身に付ける。実習保育所の配属クラスの実態を踏まえ、指導保育士の助言を得ながら指導案を作成し指導・援助を行う。子どもの反応を学び、指導保育士からの指導・助言を得て、実践力を身に付ける。部分実習から全日保育までを行える実践力を身に付ける。「保育所保育指針」について、実践を通してさらに理解を深める。日頃から様々な領域の保育に関わる題材に関心を持ち、子どもと遊ぶには、指導・援助するには、指導案ではどう書くのか、などを事前に考え準備しておく。
「保育実習 Ⅰ -2」を振り返り、保育士や児童指導員を目指す者として自己の課題を明確化する。グループワークにより学生相互の意見交流を促し、施設を利用する子ども(利用者)のおかれている家庭環境や地域の生活実態の理解を深め、目の前の子ども(利用者)の言動について、それらも合わせて全体的に理解できるようにする。また、子ども(利用者)の個人差について理解し、対応方法を考える。特に発達のおくれや生活環境にともなう子ども(利用者)のニーズを理解しその対応について理解する。実習事後指導においては、実習記録及び、実習評価票を基に実習の振り返りをし、自己課題の整理をする。
保育士に必要な資質・能力・技術や知識の習得および、家庭と地域の生活実態にふれて、児童家庭福祉等のニーズに対する理解力、判断力を養うとともに、子育て(利用者)を支援するために必要とされる能力を養う。養護全般に参加し、施設を利用する子ども(利用者)の理解や施設機能および保育士の職務内容の専門性の理解、職業倫理観や、施設内外の多様な専門機関・専門職者が互いに連携し合いながら行う養護行為・活動や自立支援の実際について、体験を通して学ぶ。援助計画を立案し、実際に実践する。
小学校の実習指導では、指導者としての心構えや意欲を高め、小学校教育の役割や実際の教育課程の理解を促し、授業を想定した学習指導案づくりについて学ぶ。そのうえで、実習を通して、あるべき教師像についての認識を深める。幼稚園の実習指導では、幼児期の教育の重要性の理解および幼稚園の役割や教育課程の理解を促し、幼児の発達段階にふさわしい保育の方法や内容について考察する。そのうえで、実習を通して、保育に対する考えを深める。
小学校実習を通して、小学校教育についての正しい理解を深め、教師の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教師としての人間性を高めることをめざす。具体的には、学習指導案を作成して授業を行い、児童の様子や自らのとりくみの振り返りを行う。幼稚園教育実習を通して、幼稚園教育についての理解を深め、幼稚園教諭の役割や指導援助についての適切な方法を身につけ、保育者としての人間性を高めることをめざす。具体的には、保育指導案を立案し設定保育を行い、幼児の様子や取り組みの振り返りを行う。
小学校現場での実習を通して、小学校教育についての正しい理解を深め、教師の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教師としての人間性を高めることをめざす。そのために、実習校の取り組みから子どもたちの成長に対する願いをつかむこと、大学で学んだことを具体的なとりくみを通して深めること、教師として自らを成長させていくうえでの課題をつかむことが課題となる。教育実習中は、①毎日の教育の記録を書く、②学習指導案を作成し授業を行う、③児童の様子や自らのとりくみを振り返ることを行う。
特別の支援を必要とする幼児、児童の学習上又は生活上の困難を理解し、他の教員や関係機関と連携しながら組織的に対応していくために必要な知識や支援方法の基礎的事項について学ぶ。テキストに添って主に講義形式で進めるが、少しでも受講生自身が思考し、理解を深め、新たな気づきをえられるよう、双方向的なコミュニケーションも取り入れる。
芸術作品を分析して社会との関わりを理解し、教育の現場を含めて、人が芸術的表現を如何に認知し受容してきたかを考える。そのためにまず作品表現の分析を通して作品の意味内容を理解する。次いで鑑賞教育を含む作品受容に関して、如何に受け入れられてきたかを社会からの要請と認知のメカニズムという視点から理解する。作品表現の理解に際しては、授業担当者から適宜提起される問題を討論し意見交換することで、受講生は受け身ではなく自ら思考してその理解を確かなものにする。
総合的な学習の時間で扱う主要なテーマ(国際理解、情報、環境、平和、人権、福祉・健康など)を考えるための基本的な視点を学ぶ。その中で、子どもが問いを持ち、主体的・対話的で深い学びを実現するために何が大切なのかを考える。そのうえで、設定したテーマに基づく総合的な学習の時間の指導計画を構想し、指導案を作成する。
教育現場では様々な場面でデータを読みそれを理解するだけでなく、試験や調査を行い、その結果を整理することが求められる。この授業では、このような学校現場において求められる教育に関するデータを読み取る力をつけるとともに、実際に教育に関する調査を行う際の方法とその留意点、そして試験や教育調査で得られた結果をデータとして数値化し、そのデータを統計的に処理しわかりやすく整理する方法について学ぶ。具体的には記述統計を中心に扱うが、推測統計の考え方と基礎的な検定方法についても論じる。
児童文学が子どもの発達にとって重要なことは言うまでもない。物語の世界を堪能し、その世界観を子どもの中に取り入れることができるようにすることは、子どもの成長において意味があり価値があることである。しかし、その意味や価値は固定されたものではなく、社会情勢に応じて、いくらかの変化をみることができる。授業では、日本の児童文学の歴史と児童観の変遷をたどるとともに、童謡や昔話など、周辺的なものも取りあげ、児童文学とは何かを考える。
児童文学が子どもの発達にとって重要なことは言うまでもない。物語の世界を堪能し、その世界観を子どもの中に取り入れることができるようにすることは、子どもの成長において意味があり価値があることである。子どもと社会、明治の児童文学「お伽噺」、大正の児童文学「童話」、「唱歌」と「童謡」、近代的子ども観の成立と社会など児童文学のテーマを取り上げ、誰もが「知っていること」「知っていると思っていること」=「知識」が、どのようにして社会的に形成され、普及するのかを社会学の観点から考察する。
小学校への外国語活動導入が必修化された今、なぜ英語教育が児童に必要なのか、また、どのように教えたらよいのかを異文化理解と英語教育のあり方について、実践と理論の両側面から考察する。児童英語教育の現状をふまえ、児童英語の意義と歴史、環境づくり、教材の選び方、小学生低学年・高学年に対する英語教育を、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの内容別指導などを学ぶ。また、実際に幼稚園児や小学生に教える場合に役立つ歌、ライム、ゲームを始めとして、言語習得理論に基づいた指導法などを紹介し、学習した後、発表する。
小学校への外国語活動導入が必修化された今、なぜ英語教育が児童に必要なのか、また、どのように教えたらよいのかを異文化理解と英語教育のあり方について、実践と理論の両側面から考察する。そして、児童に英語を教えるために必要となる教材とその活用法について学習する。児童英語の到達目標にそくした言語材料、カリキュラム作成を学んだ上で、具体的に歌、ライム、チャンツ、アクティビティの指導法、小道具制作などを扱う。期末の課題としてオリジナル絵本を製作する。
児童に英語を楽しく身につけさせるための指導法を学ぶ。レッスンの組み立て方、歌、フォニックス、ライム、チャンツ、GDM(Graded Direct Method)やTPR(Total Physical Response)など、児童への英語教授に有効なさまざまな指導法を説明し、その後、学生は発表や演習を行う。模擬授業は主として学内で行うが、数回近隣の公立小学校を訪問し学校現場での英語学習の観察実習を行う。本科目の履修は児童英語教育研究と児童英語教材研究が修得済みであることが条件となる。
英語教育を行っている公立小学校での英語学習、私立幼稚園での英語あそびについて、観察実習を行う。また、観察実習の事前および事後学習を通して、観察実習で学んだことを実際の教育現場に生かすため、学内では模擬授業を多く実施し実践力を培う。最終的には英語活動を行うのに必要なカリキュラムの考察および作成、授業実践ができることを到達目標とする。本科目の履修は児童英語指導演習 Ⅰが修得済みであることが条件となる。
大学での授業を中心に習得した教職に関する知識・技能と、教育現場で獲得した指導力とを統合し、4年間の学びのまとめを行う。その中で、教師として学級経営や教科指導に携わるためにはどのような資質と能力が要求されるのかを確認し、自分自身の資質や能力について吟味する。そのうえで、必要な知識と技能を補っていくことを目標とする。4年間の学びを振り返るための具体的な視点として、①子ども理解、②各教科の指導、③教科以外の指導、④コミュニケーション能力、⑤保護者・地域との連携、の5点とする。
小学校でのボランティアの場合は、学校・地域調査(国内)Ⅰを継続する内容であり、1年間に亘り同じ小学校を訪問し、子ども理解と小学校の意義や役割の理解をさらに深める。その他の施設(保育所、幼稚園等)でのボランティアの場合は、運動会、遠足、生活発表会といった行事を中心に、それに向けての準備も含めて、職員の働きや、行事を通して見られた子どもの姿の観察を通して、施設や保育者の役割、子どもの理解をさらに深める。具体的には、授業・行事等の見学や子ども等との関わりからの気づき、学びのレポートを書き、小グループの中で意見交流し、全体に向けて発表し、教師のアドバイスを受ける。
近隣の小学校や幼稚園を定期的に訪問することや、遠くても特色ある小学校や幼稚園を数回訪問することを通して、その学校・園の教育について調査する。カリキュラムや教育方針の調査、実際の授業や活動の見学、児童や園児の観察、校長・園長や教師からの聴き取りなどにより、その学校・園の教育活動の全体像を理解する。各学生の報告をもとに話し合い、学生が学校・園の様々な教育活動を知ることで教育観や学校・園のあり方について視野を広げることをめざす。
学校・地域調査(国内)Ⅲに引き続き、当該の学校・園に継続して調査に入る学生、あるいはⅢの調査をふまえ、その結果を掘り下げる為に新たな学校・園の調査を試みる学生を対象に、より深い調査のあり方を指導し、その結果について考察する。授業は各学生の報告と話し合いを軸に行うが、個別の学校・園の問題に留まらずに、現在の日本の小学校や幼稚園教育の特質や課題、それを解決する為の新たな方向性などに学生が目を向け、学校・園のあり方についての考察をより深くすることをめざす。
海外の教育機関を訪問し、授業の様子や子どもたちの暮らしぶり、教師の仕事についての見聞を広める。そして、日本の教育機関と対比させながら、訪問した国の教育の特徴についての理解を深め、日本の教育を見直すきっかけをつくることが目的である。主として訪問する教育機関は保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校であり、授業を参観した後には訪問先の学校の先生たちとの間で教育をめぐる情報交換を行う。まとめとして、学校地域調査の報告集を作成する。
グローバル化の進展と共に英語教育の充実が一層求められる中、我が国の英語教育施策、児童生徒の英語学習に関する状況、生徒・教員の英語力の現状、諸外国における外国語教育の状況、英語教育における国際理解教育、母語習得と第二言語習得などの言語学習指導理論等、幅広いテーマを取り上げ、英語教育はどうあるべきか、日本における英語教育全般についての理解を、発表活動などを通して深める。
学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。