ポータルサイト配信の確認を習慣に
学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。
- 【ポータルサイトの利用方法】
- 『 在学生の方へ 』のページからポータル(ユニパ)をご確認ください。
日常生活や仕事でさまざまな問題、さらに環境などの社会的課題を考えるうえで、数学は欠かせない。この科目では、将来、市民として的確な判断を下すために役に立つ数学的考え方や概念を、現実の課題を考えるなかで学習する。扱うのは、経済や環境を考えるうえで重要な指数・対数、刻々と変化する様子から全体を知るための差分や微積分、社会の集団現象を分析するための統計や確率などである。授業では、これらの数学の必要性を理解することを目標とする。
正しく課題を認識し、適切な判断・分析・統合をすることで最適解を導くための思考方法(クリティカルシンキング)を学ぶ。このことにより、他者の意見を批判的・分析的に検証する力、他者の意見に含まれる問題点を合理的な方法で指摘できる力、自らの意見に対する批判に対して合理的に回答する力、議論に含まれる問題を出発点として、よりよい解決策や代替案を提案する力などの獲得をめざす。
大学でのスタディ・スキルとして必要とされる読解力や基本的な文章作成能力の獲得をめざす。レポート、手紙、ビジネス文書、プレゼンテーションなどさまざまな場面での文章表現の演習を通して文章を読む力を養成しながら、添削指導等により、論理的な論説文を書くために必要な文章構成力や、レトリック、推敲の能力を獲得する。
現代の情報化社会に必須であるコンピュータやネットワークに関する基礎的知識の理解と、文書作成、表計算、プレゼンテーションのソフトウェアを活用する技能を、演習を通して修得する。具体的には、Officeソフトを通じ、身近な素材を元に文書ソフトではレポート作成、表計算ソフトではグラフ作成や数値分析、プレゼンテーションソフトではスライド作成といった実践力と応用力を養うとともに、情報社会におけるさまざまな危険を防ぐための知識、情報を扱ううえでのマナーを身につける。
社会全般の情報化が進み、道具であるパソコンがより便利に使いやすく進歩していくなかで、使い手である我々には、それらに関する知識だけでなく、情報そのものを使いこなすことが求められている。本科目では、社会で求められている情報活用の基礎力を体系化し、どうやって効果的に情報を活用するかを演習を通して学習する。具体的には、一連の情報プロセス(収集、分析、整理・保管、表現、運用)の意味を理解し、データや情報を適切に処理・活用できる力を身につける。
基本的な英文の読解・表現の演習を通して、英語理解のための基礎的な知識(基本文型的分析や文法的知識・基本単語・成句など)を整理し、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを考える。そのうえで、実用的に使える英語力を身につけ、英語運用能力のうち、特にリーディングとライティングの技能を発展させていく。また、英語運用能力の獲得により、世界各地から集められる情報に触れ、世界に目を向けることもめざす。
平易な英語のリスニング・スピーキング・プレゼンテーションの演習を通して、英語理解のための基礎的な知識(基本文型的分析や文法的知識・基本単語・成句など)を整理し、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを考える。そのうえで、実用的に使える英語力を身につけ、英語運用能力のうち、特にリスニングとスピーキングの技能を発展させていく。また、英語運用能力の獲得により、世界各地から集められる情報に触れ、世界に目を向けることもめざす。
スキミング、スキャニング、主題の把握、推論など、効果的に英文を読むために欠かせないリーディングスキルの修得をめざす。また、必要なリーディングスキルを用いて、さまざまなトピックについての読み物を読み、演習問題などを通して、それらトピックに対する自分の意見を表現できるライティング能力を向上させることをめざす。また、英語運用能力の獲得により、世界各地から集められる情報に触れ、世界に目を向けることもめざす。
効果的に英語を聞きとるために欠かせないさまざまなリスニングスキルの修得をめざす。それらのリスニングスキルを用いて、さまざまなジャンルのリスニング教材を聴き、演習問題などを通して、それらトピックに対する自分の意見をプレゼンテーションできる能力を向上させることをめざす。また、英語運用能力の獲得により、世界各地から集められる情報に触れ、世界に目を向けることもめざす。
大学での学修で求められる学術的文章を書く技術を、演習を通じて獲得する。大学における学術的文章には、授業で課されるレポート、実習レポート、卒業論文等が含まれる。本科目では、これら文章の形式やアウトラインを学んだうえで、文章作成を演習し、内容が正確に伝わるわかりやすい文章、かつ客観的な評価に耐えうる論理的な文章を書く力の獲得をめざす。
実社会において人工知能(AI)が活用される機会は大きくなってきている。本科目では、日常生活のなかで、あるいは職業生活のなかでAIを活用するにあたり、その仕組みやAIを使ってできることとその限界を学ぶ。これにより、AIを使う目的やメリットを理解したうえで、AIをツールとして使いこなせる力(AIリテラシー)を獲得する。
社会、経済、産業、地域活性化などの各種トピックにおける、情報通信との関係性や、情報通信自体の役割を取り上げることで、情報通信技術が現代社会をどのように支えているのか、また、現在どのような課題があり、今後社会をどのように変えていくのかを学ぶ。授業では、テキストを中心に、適宜スライドや配布資料、政府や団体の公開資料等を用いる。
本科目は、本学の教養教育課程全体の基盤的科目の一つであり、本科目で学んだ基礎の上に、その後の教養教育課程に設定する多様な科目の学びを重ねることにより、「社会を構成する知的市民としてのマインドセット」の獲得をめざすものである。授業では、まずは本学の教学理念を学んだうえで、本学に設置する多様な学部から、それぞれの学問領域の基礎を学び、各学問領域を学ぶ意義を理解することで、求められるマインドセットの構築をはかっていく。
歴史学の学問としての方法論を知るとともに、多様な視点から事象を理解する姿勢を身につける。世界史と日本史分野の教員が担当し、歴史学を学ぶうえで必要な学問的方法論についての理解を深める。授業においては特に日本と異文化の接触・交流の視点や、文献史学以外の学問研究の視点に留意するとともに、史料を的確に読む重要性について講義する。
ジェンダーは人種・民族・階級とともに、人間の歴史的経験を作り上げる最も基本的な要素である。本科目では社会・文化・政治・宗教・教育において、ジェンダーがどのように作用してきたかを考察する。また、人間の差異によって作りだされる支配関係、LGBTQをはじめとする人間の性の多様性、当事者問題、弱者の存在、その他種々のジェンダー理論など、今日的な課題として幅広い問題を考察する。
今日、日本のメディア・コンテンツは世界的な文化として高く評価されつつある。その理由はいくつかあるが、もっとも重要なのは、単なるサブ・カルチャーの域を出て、現代文明に対する警鐘を鳴らすような、知的水準の高い創作活動を実現していることがあげられる。その意味では、かつての純文学とよく似た役割を、日本の映像メディアは今や担っている。こうした観点に立って、日本の映像文化について考える。
グローバル化の進展した今日では、ヒト・モノ・カネの移動を身近に感じ、国内のあらゆる事象が国際社会と密接につながっている。本科目を通じて、国際関係を理解するうえで基礎となるものの見方・考え方や、複雑化・多様化する現代の国際関係を的確に捉え、問題解決に向けて自ら思考し解決策を見出す力を養うことを目標とする。
日常生活のなかで見え隠れするさまざまな社会的な問題を考え、対処をするために必要な、日本国憲法に表された基本的な思考を身につけることをめざす。また、これを理解するために必要な日本国憲法に関する基本的知識を身につけることも目標とし、信教・表現の自由、社会権などの基本的な事柄をできる限り分かりやすく解説していく。
わたしたちのくらしの物質的な基盤となるのが経済である。この経済のくらしへの影響は時とともにますます大きくなっている。したがって、経済を理解することは現代社会に暮らすすべての人間にとって必要なことである。この科目では、市場と価格メカニズム、政府の役割、経済成長、経済発展、金融システム、雇用システム、国際収支、為替相場などの、経済を理解するための基本概念を、身近な事例を用いて説明し、わたしたちの日常のくらしをとりまく経済現象について学ぶ。
国と自治体の行政活動と社会問題の繋がりについて説明できるようになる、行政に関する制度について市民社会との関係のなかで理解し説明できるようになる、公共政策の実際について分析し説明できるようになることを目標とする。行政は変化し続ける社会への対応を迫られており、その果たすべき役割は、社会との関係のなかで問われている。そのため、行政と外部との関係に着目しながら学んでいく。
本科目では、京都の複合する遺跡から京都の歴史と文化を探り、考察する。考古資料をもとに京都の地下の文化財に触れ、京文化の根源を学び、探り、理解し、考えてみる。そして京都の遺跡からわかる歴史と文化の表現方法の修得に向う。さらに、平安京以前からの京都の遺跡を学習するなかで、適宜、歩き探る京都を紹介する。
本科目は、京都橘大学と総本山醍醐寺の学術交流協定に基づく科目である。京都に伝わる文化財が、いかにして伝承されてきたのかを学ぶ。同時に文化財を生み出した京都の文化とその将来を考える。現代まで受け継がれてきたさまざまな文化について講義する。さらに醍醐寺に残る文化財、信仰行事の一部を紹介し、日本文化について考察を進める。
本科目では、京都を中心とした文学活動及び京都を舞台とした文学作品を学ぶ。古典から近現代文学まで、京都が小説でどのように描かれ、そのなかでどのような物語が生成されてきたかを考える。また、21世紀の作家の小説のなかで、京都を舞台とし、学生(主に大学生)が登場する作品を読み、近代の名作との共通点と相違点を考える。
本科目では、健康に生きることに関心を持ち、健康に生きるためになにが必要かについて考えられることをめざす。そのために、「健康」「生きる」「健康に生きる」について、政治、経済、文化、社会、教育、保健医療システム等、さまざまな視点から現象をとらえ、自分自身の健康に生きるについて考察することはもちろん、家族、コミュニティ、日本国内、世界の健康に生きるについても考察を行う。
ソフトバレーボールと6人制バレーボールを教材として基礎体力と技術のスキルアップを図り、またスポーツの必要性を学び、自己の健康管理や怪我なく楽しく運動するために最も必要なルールやマナーを身につける。同時に、多様な要求や能力の参加者が協力し合うグループ(チーム)での競技を通して、コミュニケーション・スキルの向上を図る。
生涯スポーツの必要性を学び、スポーツの実践を通して、自己の健康管理ができる基礎能力を養う。特にレクリエーションスポーツを中心に楽しく運動することができる習慣と能力を身につける。バドミントンと卓球の基本的な技術練習とルールの理解から始め、シングルスおよびダブルスでのリーグ戦形式でのゲームを中心に行う。
政策と個々人の取り組みとの両面から、環境問題の解決に向けた取り組みについて考察する。環境問題を発生させ拡大させる社会的な要因について分析し、それらへの対応策について研究する。そして、個々の生活と環境問題の関係性について学び、さらに市民、NPO、行政、企業などの多様な主体が連携して進める持続可能な社会に向けた取り組みの現状と課題について学ぶ。
地球の誕生から現在に至るまでの地球と生物の歴史を学ぶ。そのなかでも特に、人類が進化・発展してきた第四紀と呼ぶ現代社会と密接に関係する時代を、人類の諸特徴とともに、氷河の消長、海水準変動、植生変遷などの古地理に係る変遷、および生物地理と人類の拡散などの事象を通して理解することを目標にする。これらは地層そのものと地層中に含まれる化石や考古遺物などの証拠に基づくものであるから、層序と地層の対比、地質学・堆積学の諸法則、化石の二面性、堆積と浸食、堆積構造と変形構造などの地層学の基礎事項の理解を図るとともに、現代生活にも係る火山噴火や地震、土石流などの地盤災害の事例と、その原因も合わせて学習する。
世界は「謎」に満ちている。私たちの想像や理解を超えたことが頻発している。そうした「謎」を、自分には関係ないと簡単に退けず、自分を、そして自分を形作ってきた「文化」というとらえどころのないものを理解する最良の機会と考えられるようになる――これがこの科目の最大の目標である。世界で起こっているさまざまな問題の背景にある文化、価値観、思考様式を知り、そうした問題と自分がどう関わるのかを考えることを通して、さまざまな文化について理解するとは、すなわち自分が変わることであることを理解する。
本科目は、諸外国の文化や歴史を主な題材として、異文化を実際にどのように理解すればいいのかを考える。これを通じて、異なる考え方や文化を持つ人々とコミュニケーションするために諸外国の文化や歴史を理解することの重要性と、それがまた日本を理解する鍵となることを学ぶ。年表や各種の歴史的な史料、新聞記事や写真、画像などを適宜紹介しながら進める。
芸術と文化の関わりなどについて、芸術の歴史や哲学、美術、音楽など総合芸術をテーマとして広い目線と角度から学び、文化的価値の感じ方、自分自身の追求力を養う。また、美術や音楽、映像などの芸術を鑑賞し、現在さまざまに試みられている芸術表現などを取り上げ、芸術による文化発展の可能性や問題、新たな視点について考察する。
我々人類は、多様な生活習慣をもち、さまざまな文化を形成している。文化人類学は人間の科学といわれ、個別文化の調査・分析から文化の普遍的な法則を見つけ出し、そこに表れる人間行動の諸相を明らかにすることを目的としている。本科目では、まず、文化人類学がどのような学問なのかを理解することから始め、その研究史、研究視角、調査方法について解説し、さらに具体的な研究事例も取り上げる。
日常であらゆる人が行うコミュニケーションにおいて、言語がどのような役割を担っているのかを知り、言語とそれを用いたコミュニケーションを客観的に捉え、分析・使用する姿勢と能力を身につける。語用論的分野等の言語学の諸分野について講義を行い、そのなかでコミュニケーションにおける言語の役割について説明していく。
日本文化に関するさまざまな学びを通じて、その理解を深め、継承していくためにできることを考察していく。日本の文化への理解を深めるために、まず、歴史的建造物、史跡、民俗行事、習慣、料理などに関する文章を読み合わせし、次にこれら建造物や行事の視察・見学や、日本料理等の体験を行い、実体験に基づいた知識や理解の修得をめざす。
日本文化に関するさまざまな学びを通じて、その理解を深め、発信していくためにできることを考察していく。日本の文化への理解を深めるために、まず、歴史的建造物、史跡、民俗行事、習慣、料理などに関する文章(Ⅰよりやや高度な文献)を読み合わせし、次にこれら建造物や行事を実際に視察・見学し、実体験に基づいた知識や理解の修得をめざす。
週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要な基礎的な理解力・表現力を身につける。
週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要な基礎的な理解力、表現力をさらに高めていく。
週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要とされる高度な理解力、表現力を身につけていく。特に語彙を増やすこと、多彩な表現を身につけることに重点を置く。
週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要とされる高度な理解力、表現力を身につけていく。各自の専攻に関わる論文の読み方、書き方を学ぶことを重点とする。
日本語表現における文章の精確性、構成能力、表現のための準備の計画性、内容を考案する力を養うことを通じて、現代の日本と日本人についての知識を身につけ理解を深める。授業では、さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞などの副教材も活用して、そこから得た知識を基に、自らの考えを精確に書く能力、話す能力、構成する能力、経験や考えを連結させる能力を修得する。
日本語で読んで理解したことを伝える再話能力を中心に、内容理解力、精確性、再現性を養うこと通じて、現代の日本と日本人についての知識を身につけより一層の理解を深める。授業では、さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞などの副教材も活用して、そこから得た知識を基に、他者の表現を精確に理解する力、記録する力、精確にまとめ再現する力など再話に関する能力を修得する。
テキストだけではなく、動画における日本語表現の精確性、構成能力、表現のための準備の計画性、内容を考案する力を養うことを通じて、現代の日本の社会と経済についての知識を身につけ理解を深める。授業では、さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞などの副教材も活用して、そこから得た知識を基に、スクリプト作成技術、説明・紹介する能力など、映像における日本語表現の能力を修得する。
インタビュー等の双方向のコミュニケーションの能力を養うことを通じて、現代の日本の社会と経済についての知識を身につけより一層の理解を深める。授業では、さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞などの副教材も活用して、そこから得た知識を基に言語文化への理解を深め、自然なコミュニケーションの能力を養う。
主に、TOEICに出題される英文を題材にして、さまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、TOEICの問題を中心とした演習を進めながら英語運用能力を身につける。特に、英語4技能のうちのリーディング面の英語運用能力の向上をめざして、豊富な語彙力や多様な文章の読解力の強化にも重点を置いた授業を展開する。
主に、TOEICに出題される英文を題材にして、通訳・リピーティング・ディクテーションなどのさまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、TOEICの出題形式の演習問題を行いながら英語運用能力を身につける。特に、英語4技能のうちのリスニング面に重点を置いて、さまざまなジャンルの英語表現の聞き取り能力の向上をめざす。
主に、TOEICに出題される英文を題材にして、音読・通訳・リピーティング・ディクテーションなどのさまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、より実践的な英語運用能力を身につける。特に、日常的な話題について質問・応答ができる豊かな表現力、基本的な文法・語彙を使って文章が書ける作文力などの修得をめざす。
さまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、英語の4技能を総合的に活用したより実践的な英語運用能力を身につける。特に、さまざまなトピックについて英語でプレゼンテーションができる実践的な表現力や、他者のプレゼンテーション等のアウトプットに対して適切なコメントや質問をする能力などの修得をめざす。
基礎的な中国語とその表現を修得し、より高いレベルでの学習を行うために、中国語の発音と基礎的な文法を身につける。授業では、簡単な中国語の文章などを題材としながら、数字、人称代名詞、名詞、動詞の文、疑問文、疑問詞、形容詞の文、助数詞、時間、年月日、時刻、前置詞の表現などを各種の発音とともに学んでいく。
中国語 Ⅰでの学習内容を踏まえ、中国語の発音と文法の修得を行う。授業では、リーディングのみならず、中国語のさまざまな基本短文を作ることができるように、変化、完了、進行、持続、経験を表す表現、助動詞、補語、比較形、受身と使役など表現をより豊かにするための基本的な文法を中心に学ぶ。
中国語の長い文章に慣れることを目的として、文章を読み進める練習と、一字一句の意味をきちんと確認する練習を行う。これらを併用しながら易しい文章を大量に読み進めることで、より長い文章を自然に読むことができるようになることをめざす。文章の内容は、日本や中国の観光地、歴史的事件、食べ物、祝日などを題材にする。
基礎的な文法・発音方法を踏まえて、聞き取りの練習、自由表現の練習、対話の練習などを繰り返しながら、4技能を総合的に活かした中国語でのコミュニケーションができるようになることをめざす。授業では、生きた中国語や文化の教材として、中国の文化、習慣、生活、最新ニュースなどを適宜紹介する。
韓国語の文字(ハングル)と発音、および簡単な日常会話ができる力の修得をめざす。初めて韓国語を学ぶ人のために、文字の仕組みから親しんで、発音法則を理解し、丁寧な表現、指定詞、存在詞、数詞などの文法事項を体系的に学習するほか、挨拶や文章の正確な読解などを学習する。さらに、韓国文化への理解も深めるために、韓国人の生き方・歴史・社会・文化、特に食文化などにも触れる。
韓国語 Ⅰで韓国の文字と発音をマスターした人が、次に進む段階として、ここでは文法+会話+講読に重点を置き、これらをバランスよく学習していく。これにより、基礎文法と基礎会話力をさらに高めると同時に、簡単な読み書きができる力を修得する。また、韓国の文化に関わるものを講読のテキストとし、韓国の文化に親しむことで生きた韓国語を学ぶ。
4技能である会話+講読+聴解力+作文に重点を置き、これらをバランスよく学んでいく。韓国語 Ⅰ・Ⅱで学んだ力を生かして、表現力を増やし、より自然で豊かな会話運用能力の修得をめざす。会話については聴解力のアップとあわせて、場面ごとに正確な表現ができるように進め、また、日常よく使う表現を作文できるように学習する。
韓国語だけで授業を行い、自由会話を中心に聴解力をつけ、韓国の中学生以上の会話運用能力修得をめざした学習を行う。韓国語 Ⅲまでで修得した文法、文字、発音、韓国文化などの知識を基に、さまざまな場面での会話を教材としてより豊かな語彙と表現を修得することで、さまざまなシチュエーションで、多様なコミュニケーションができるようになる実践力を修得する。
「話す」だけはなく、「聞く」「読む」「書く」の能力も使って、フランス語で基本的なコミュニケーションがとれるようになることを目標に、フランス語の発音と、文法の重要な規則のうち、もっとも基礎的な部分を学び、初級レベルのフランス語会話能力を修得する。具体的には、初対面の人との会話のような基本的なコミュニケ―ションをフランス語でとれるようになることをめざす。
フランス語 Ⅰで学んだフランス語の発音、文法などの基礎知識を踏まえて、やや高度な文法事項を学び、それらを用いた文を聴き、話し、読み、書く力を身につける。具体的には、自分自身の日常生活や興味のあることがら等について、より自然なフランス語のコミュニケーションがとれるようになることをめざす。
ドイツ語のもっとも基本的な規則(発音の仕方と文法)を一つずつ学ぶ。できるだけ多く反復練習(リーダーの講読、教科書の練習問題、その規則を含む短い作文など)をとり入れ、一つひとつの規則を確実に身につける。また、より具体的なイメージをもちながら学ぶことができるよう、ドイツの文化や社会についての話題も取り上げる。
ドイツ語 Ⅰで学んだ規則をもとに、新たな規則修得の段階に進む。ドイツ語 Ⅰと同様に、リーダーの講読、練習問題、作文をできるだけ多くとり入れ、規則を一つひとつ確実に身につけることを主眼とする。ドイツの文化や社会の話題も取り上げ、実際に言語が使用される文脈の中で、より自然なドイツ語を使うことができるようになることをめざす。
本科目は、外国語を、実際に使われている土地で学び、運用能力を高めるための科目である。中国、韓国などの協定大学で寮生活を送りながら、およそ1ヵ月のプログラムを学修する。授業は午前中で、午後に適宜見学などが配置されている。プログラム終了直前には、現地の文化遺産見学・視察ツアーも予定されている。
数学の基礎や国語の基礎に関する学修を通した「基礎学力の向上」と、「チームで成果を出すためのマインドセットを理解すること」を目的として、他者と協働して生きる社会における自身のキャリア開発について考える。具体的には、基礎的な公務員試験問題等を題材としつつ、知識の修得や、マインドセットの醸成を図っていく。
受講生が自身の大学生活を方向付ける「自律的な大学生活づくり」をテーマとする。キャリアに関する基本的な理論を理解しつつ、充実した大学生活を送る先輩の姿に学び、自身の大学生活をどのようなものにしていくかを言語化する。自ら挑戦し、挑戦を通じて自らを変えていく心的態度を持った自律的な学習者になることをめざす。
受講生が自らの将来像を具体化することができる「自律的な将来像づくり」をテーマとする。仕事(業界・業種・職種等)と働き方の多様性を知ると同時に、世の中で活躍する社会人がどのように自身のキャリアを構築してきたかを事例として学ぶことを通じて、自身のキャリア観を具体化し、大学生活の過ごし方を再考する。
受講生がインターンシップをはじめとするこれまでの経験から自身の特徴を描き出す「自律的な自分像づくり」をテーマとする。これまでの大学生活を振り返って、自身が学んできたこと、できるようになったことを言語化し、自身の強みや弱み、将来の方向性について再考する機会とする。
受講生自身が納得できる進路決定ができるよう「自律的な就職活動づくり」をテーマとする。就職活動に挑戦していくなかで、自身の将来像や特徴の言語化を円滑に行えるようにする。具体的には、就職活動計画の立案、エントリーシート作成や面接対策を行い、自らの就職活動をマネジメントしていく力を養う。
キャリア意識醸成、業種・仕事理解の促進および、コミュニケーション能力、計画・実行力等の汎用的能力育成を主な目的とする。事前研修として、個人目標設定、ビジネスマナー・コミュニケーション研修、業界・業種研修などを実施した後に、各事業所にて、40時間以上の就業体験を行う。事後研修では、経験の振り返りののち、必要な講習を実施のうえ、報告書の作成やプレゼンテーションを行う。
キャリア意識醸成や汎用的能力の獲得に加え、学部の学びに関連する専門的職業・職種の理解や専門能力の深化を目的とする。事前学習では、個人目標設定やビジネスマナー・コミュニケーション研修に加え、学部の学びに関連する業界・職種についての調査を行う。その後、各事業所にて、学部の学びに関連した40時間以上の就業体験を行う。事後研修では、経験の振り返りののち、必要な講習を実施のうえ、報告書の作成やプレゼンテーションを行う。
国際理解、キャリア意識醸成およびコミュニケーション能力、計画・実行力等の汎用的能力獲得を主な目的とする。事前学習で個人目標設定や海外での生活・就業に向けて必要な研修を実施した後、海外に滞在し、1週間程度の語学研修および3週間程度の就業体験を行う。帰国後には、海外での滞在、就業経験を踏まえ、事後学習会や報告発表会でのプレゼンテーションなどを実施する。
キャリア意識醸成やコミュニケーション能力、計画・実行力等の汎用的能力育成に加え、学部の学びに関連する専門能力の深化を目的とする。学部・学年を越えた学生が専門性を共有し、企業等からの課題に取り組む。授業では、社会人として必要な基礎知識や能力を身につける研修や、企業等・業界研究を行った後、企業等から提示された課題にチームで取り組み、プレゼンテーションを行う。
キャリア意識醸成、業種・仕事理解の促進および、コミュニケーション能力、計画・実行力等の汎用的能力育成を主な目的とする。前半では、個人目標設定、ビジネスマナー・コミュニケーション研修、業界・業種研修などを実施する。後半では、必要な研修を実施のうえ、企業研究書や報告書の作成やプレゼンテーションなどを行う。履修中には、企業などが独自に募集を行うインターンシップなどへの参加を推奨する。また、必要に応じてキャリアセンター訪問を指導する。
企業組織についての知識を広げ、より深く理解し、働くことに興味関心を持つことを最終目標とする。授業では、企業で、実際に行われている仕事がどのようなものかを理解しながら、興味を感じる仕事や企業について考える。また、企業が求める人材とはどのような人材かなどを理解し、自身が描くキャリアとのすり合わせを行っていく。
公務員の仕事や現状を知り、職業観を養う。授業では、地域政策を担う地方公共団体の仕組みと現状を学び、地方公務員が担う地方行政の特質と機能を自らが働くことを想定しつつ、具体的に理解する。また、警察官・消防官など公安職の公務員の仕事と求められる専門知識を理解するため、必要に応じて各職種に関する講義やゲストスピーカーによる講演を通して学ぶ。
経済のグローバル化、グローバルビジネスの動向について概観したうえで、いくつかのグループによる調査研究チームを編成して、グループごとにテーマを決めて調査研究を行い、それぞれの調査研究の成果の発表と討論を行う。またその後、個人による調査研究および発表と討論を実施する。実際にグローバル企業で活躍するビジネスパーソン等に、その豊かな経験を聴く機会も設ける。
国際社会のなかの日本や企業のグローバル化をテーマにキャリア開発を行う。授業では、国際化・グローバル化のなかで日本が抱える政治的経済的課題や、グローバル企業や東証一部上場企業などの現状とグローバル化しつつある企業や経済社会について理解を深める。グルーブ学習やワークショップ型の方法で行い、必要に応じ、ゲスト講師による講演なども実施する。
教育とは何か、学校とは何か、教科指導の在り方、教員の果たす役割とその意義はどこにあるかを、教員の体験や視聴覚資料から学ぶ。また、学級活動や総合的な学習の時間や特別の教科である道徳科など、最近の教育動向について学ぶ。最後に学校教育を支える教育行政の役割を中心に、教員の研修と服務について学ぶ。
教育とは何か、何をもって教育(制度)と呼ぶのか等、まず教育に関する基本的な概念の検討を行う。続いて、西欧諸国における教育思想の発展および近代学校制度の成立と発展について、そして明治期以降のわが国における教育制度の発展について概説し、教育史に関する基本的な事項の理解をめざす。最後にまとめとして、現代日本の教育課題について総合的な観点から考察を行う。
子どもの指導、援助に関わるうえで必要な発達や学習、パーソナリティーなどの教育心理学の知識について学び、具体的な指導場面に即した教育心理学の知識や考え方、技術の修得をめざして授業を行う。対象である子どもの発達的特徴を絶えず念頭において、指導や援助の問題を考える。また、個人差についての理解を深め、特別な配慮や支援を必要とする児童生徒に対して、包括的な教育活動を行うことができる基礎的な力を身につける。
中学校・高等学校における総合的な学習の時間の実施にあたって、その全体的な計画の立案、年間指導計画の立案、単元計画の立案、その実施、実施後の評価等のあり方について学ぶ。それらに基づいて、実際に総合的な学習の時間の授業の計画立案の具体例についても学ぶことを通じて、総合的な学習の指導法について実践的な力量を獲得していく。
現代の学校教育に関する制度的事項について、基礎的な知識を身につけるとともに、それらに関連する課題を理解する。教育制度は、教育に関する法規に基づき成立し、その背景の思想が制度を歴史的・社会的に成立させる。日本における教育制度の変遷を学習するとともに、それらを構成する制度の仕組みの展開や問題を検討する。また、学校と地域との連携に関する理解および学校安全への対応に関する基礎的知識も学習する。
教育課程の編成と実施を行う実践力を養うために、教育課程の意義、果たす役割、日本における教育課程の歴史的変遷、教育評価の意義と課題および、教育課程に関わる基本的な概念等について理解する。さらに、授業づくりやカリキュラム・マネジメントのために必要な力量の基礎を養うことで実践力の向上をめざす。
学校教育を通して、自然と社会性と道徳性をどう身につけていくのかという課題に対して、歴史的および理論的な視点から考察する。さらにそうした考察・探求を、具体的な道徳教育(授業)の実践例の分析を通じて深めていく。終盤は道徳授業の構想づくりから授業プランづくりまでできる力量の修得をめざした実践的な授業を行う。
特別活動の意義や役割、指導法、評価法を理解し、その内容である具体的な活動事例(学級活動の指導、行事に関わる指導、安全指導等)を通して生徒の自主的、自律的な態度を育成する指導のあり方を学ぶ。また、特別活動単独ではなく、各教科や総合的な学習の時間等との関連を合わせて理解することもめざす。講義のほかレポート作成、小集団討議を取り入れ、将来学校現場において役立つような具体的・実践的な内容とする。
教育方法の概念について理解を深めることで、さまざまな優れた教育方法・技術の特徴を分析し、説明できるようになること、また、諸概念を活用することで、実際に学校において自らの授業をつくり、実践し、改善できるようになることをめざす。ICT技術の活用を含む80年代以降の日本の教育実践のなかから典型的な授業と教材を選び、受講生に可能な限り追体験してもらいながら、教育方法学の蓄積してきたカテゴリーシステムを活用して学習者が主体的・対話的で深い学びができる授業の要件を理解させる。
生徒指導の意義と必要性、生徒指導の領域と内容、生徒指導の組織と計画など概念上の理解を深めたうえで、生徒指導の今日的課題に気づき学校現場での具体的な生徒指導事例を分析できることをめざす。また、キャリア教育の理念やキャリア発達の指標を理解したうえで、中等教育段階でのキャリア教育のあり方を学ぶ。
教育実習は、大学での教職科目および専門科目等で身につけた教育に対する知見を、実際の教育現場で実証する意義ある機会である。授業実践のみならず生徒への影響の重大さを認識し、教育実習に対する基本的な心構えや技能を身につけ、実習後の反省と総括から、今後に向けての展望がもてるようにする。
4年間の学びをまとめ、大学での学習と教育現場での体験を振り返る。具体的な振り返りの視点は、次の5点である。(1)子ども理解(①子どもの発達、②子どもを取り巻く社会と環境)、(2)各教科の指導、(3)実践的な知識と技能(①学級経営、②生徒指導)、(4)コミュニケーション(①学校における個人の役割、②地域・保護者との関係)、(5)教育的愛情。以上の視点に基づいて、4年間の学びを振り返り、到達状況を確認し、そのうえで、必要な知識と技能について補完する。そして、今後、どのような知識と技能を修得することが必要なのかを明確にする。
中学校・高等学校における教育実習。学校現場での実習を通して、学校教育についての正しい理解を深め、教員の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教員としての人間性を高めることをめざす。そのため、以下の点を目標として実習に取り組む。①実習校での学校づくりの内容を具体的に知り、そこにこめた願いをつかむこと、②大学で学んでいることがらを、教育現場の具体的な取り組みを通して検討し、さらに深めること、③教員として、社会人として自らを成長させていくうえでの課題をつかむこと。
多様化する現代社会について理解を深め、民主的で平和的な国家・社会の有為な形成者として必要な公民としての資質を養うために、高校公民科教育の意義や内容についての理解を深める。特に、高校での公民科の授業を追体験することで、カリキュラム作成、学習指導案作成、現代社会を反映した教材開発、授業づくり、授業評価の実際を学ぶ。
公民科教育の内容理解と授業づくりの実践力をさらに高めるために、模擬授業づくりを通して、教材開発の手法とカリキュラムデザインの実際を学ぶ。「現代社会」「政治経済」「倫理」のなかから模擬授業を行い、さらに授業後に授業研究を行うことで、学び方を学ぶ授業の作り方について考察を深めていく。
社会学の一分野としての社会福祉とその歴史を学習してから、住民参加やボランティアの諸形態とその意義・限界を理解する。 社会学の一分野としての「福祉」と「ボランティア」について、基本的な考え方と知識を学び、福祉制度への理解を深めるなかで、一人ひとりがどのように共生社会づくりに関われるかを考える。また、教育の基本である「人間の尊厳」への気づきと理解を深める。
今日、同和問題、子どもや女性、障害者問題など、多様な人権問題が指摘されているが、相互の関係性も含めてそもそも人権問題とは何か、その基本的認識についての理解をはかり、これからの人権教育のあり方について考える。 現代社会における具体的な課題について触れ、普遍性を持つ平和、人権なる概念がどう社会で受容され今後如何にあるべきかを考察する。
学校図書館メディアの構成に関する理解および実務能力の育成と、学校図書館メディアの専門職である司書教諭としての基本的な知識を獲得することを目標とする。まず、高度情報社会における学習環境の変化に伴うメディアの教育的意義と役割について論じ、同時に各種メディアの種別と特性について説明し、理解を促す。次に、より優れたメディアの構築について、さらにメディアの組織化の意義と展開について講義する。
子どもが読書することの意義、子どもに読書を薦める意義について自分なりの考えを持つこと、学校図書館における読書教育の方策についての知識と理解を獲得すること、子どもを本好きにするために何ができるか、読書教育と環境について考えることを目標とする。子どもの読書の意義について理解を深め、読書資料をジャンルごとに解説し、子どもを本好きにするためのさまざまな技術や方法についても学ぶ。
メディア教育の在り方への考察を深めるとともに、学校図書館メディアの特性を理解し、学校図書館活動において各種メディアを活用するうえで必要な知識とスキルを身につけることを目標とする。現代社会におけるさまざまなメディアの特性を理解し、学校教育への活用について確認する。メディアの利用に関わる情報活用能力・メディアリテラシーや著作権の問題についても考える。
本科目が学校図書館司書教諭課程全体の総論的な位置づけであることを踏まえ、まず学校教育における学校図書館の果たす役割等、学校図書館全般について論じ、基本的理解を図る。次に、学校図書館経営の責任者としての司書教諭の任務と職務を明確にし、校内の協力体制づくり、司書教諭としての研修の重要性にふれる。さらに、学校図書館メディア・学校図書館活動・他の館種を含めた図書館ネットワーク等についての基本的理解を図る。
学習指導の基盤となる教育の理論を理解したうえで、学校図書館メディアの活用方法を実践例を見ながら考察する。教科学習における担当教諭と司書教諭のコラボレーション、学習情報センターとしての学校図書館利用指導などについて事例を研究し、実際に自分で指導計画を作成する。情報リテラシー育成の一端を担う学校図書館活用の理論と実践のつながりを理解する。
これからの教職を志す者は、今日の学校教育における、具体的な課題を主体的に考察し、認識を深める資質・能力を身につける必要がある。そのために、この科目では、現在の学校教育をめぐる基本的課題を取り上げ、多角的・複眼的に考察し、学校教育の現状についての認識・理解を深め、実践的な課題克服の方途を主体的に考える力を身につける。
これからの教職を志す者は、教員採用試験のために、学習指導要領の改善点を単に暗記するだけではなく、改訂の趣旨および背景(例えば、教育基本法の改正、学校教育法の改正など)も含めて理解し、教師としての実践力として身につけることが大切である。また、将来教師として採用された後も、学習指導要領をはじめ、国レベルで出される答申や通知、報告等を歴史的視点で継続的に理解し、時代の変化に対応できる資質・能力を身につけることを目標とする。
中央教育審議会答申は、教育の専門家としての確かな力量として具体的に「子ども理解力」「児童・生徒指導力」「集団指導の力」「学級づくりの力」「学習指導・授業づくりの力」「教材解釈の力」などを掲げている。この科目では、これらの知識や技能を身につけることはもちろんのこと、これらに加えて客観的論理に基づいた自己の考え方や、その論理から導き出された具体的な教育実践について、発信できる資質や能力を身につけることを目標とする。
学校の教育活動は、PDCAという教育サイクルがスパイラルに繰り返されながら、生徒のよりよい成長を願った指導が展開される。授業は、生徒の実態を踏まえ、学習指導要領に示される基本方針や授業時間数、各教科等の目標・内容等を計画的に実施されることについて理解する。また、各教科等の内容・目標等および教科等の系統性を理解し、学習指導案作成の基礎を身につける。一方、教育評価の結果によって今後の指導を改善し、さらに新しい指導の成果を再度評価するという、指導に生かす教育評価の基礎的・基本的な知識・技能を身につける。
学校における教育活動や学校行事等の活動全般について理解を深め、児童・生徒との関わりを学ぶ。特に前半では、学校等体験活動について概略を学ぶ。その際、学校と教育をめぐる諸課題について討議し、学校への理解を深める。また、後半は、学校等体験活動経験を総括し、発表や互いに交流するなかで、その後の大学での学修課題を明確化する。
体育科教育の概要とスポーツ文化の継承・発展を考えるため、体育科教育の概要を理解するとともに、体育やスポーツについて、文化的、社会的、歴史的側面の理解を深める。これらを踏まえ、体育やスポーツについて理解する力、仲間とともに考える力、創造する力を身につけることを目標とする。授業では、近代スポーツの成立と変遷を、文化的・社会的背景を視野に入れて講義する。
生涯学習および社会教育の本質について理解をはかる。生涯学習という考え方が現代社会に生まれるにいたった経過を理解し、法制や施設などその具体的内容を知ることを目標とする。わが国における生涯学習・社会教育の歴史的特質の理解を基礎に、社会教育・生涯学習の法制と行政、施設論、地域住民の諸階層の生活課題と学習課題、学校教育、福祉と連携協力などの課題について学び、学習活動への支援などについての基礎的能力を身につける。
日本と世界の生涯学習をテーマに、生涯学習を世界史的視野からとらえ、共通する現代的課題の国際的動向を把握する。具体的には、ハンブルク宣言、イギリスやドイツの大学と生涯学習、アジア諸国、特に中国・韓国の生涯学習など、諸外国の状況を通じて、生涯学習の在り方、方法等についてさまざまな観点から学ぶ。
司書課程の導入科目として、わが国の公立図書館を中心に学校図書館、大学図書館、国立国会図書館、専門図書館等の制度、機能、現状や課題を理解する。図書館の機能や社会における意義や役割について理解を図り、図書館の歴史と現状、館種別図書館と利用者ニーズ、図書館職員の役割と資格、類縁機関との関係、今後の課題と展望等の基本について学ぶ。
図書館現場に即した実践的な知識・技術を身につけることを目標とする。情報技術と図書館サービスをテーマに、図書館業務における情報機器・情報技術の機能や利用、電子資料・デジタル情報源等について解説する。図書館業務に必要な基礎的な情報技術への理解を深め、情報の流通・管理等に関する知識の修得を図る。
「図書館サービスとは何か」を、さまざまな館種における現実の図書館サービスに根ざしながら、実証的に理解することをめざす。館種ごとの図書館サービスを知り、その基盤となる考え方や、図書館機能とその構造を理解することを図る。具体的には、閲覧、資料提供、情報提供、予約、リクエスト、読書案内、レファレンス、問題解決支援などの働き、さらに児童・ヤングサービス、障害者、高齢者、多文化サービスなど、各種のサービスを扱い、それに関わる著作権や接遇の基本について学ぶ。
本科目では、伝統的な印刷メディアと先端的な電子メディアを紹介しながら、市民の要求に応えてどのように蔵書を形成し、提供するかを知る。また、出版流通に関する基礎的知識と電子メディアの動向、資料の受入方法・蔵書管理の在り方についての知識を修得する。印刷資料・非印刷資料・電子資料とネットワーク情報資源からなる図書館情報資源について、類型と特質、歴史、生産、流通、選択、収集、保存等、図書館業務に必要な情報資源に関する知識の基本について学ぶ。
図書館における情報資源の組織化について、その意義・目的・方法を学ぶ。印刷資料・非印刷資料・電子資料とネットワーク情報資源からなる図書館情報資源の組織化の理論と技術について、書誌コントロール、書誌記述法、主題分析、メタデータ、書誌データの活用法等について学ぶ。
図書館の制度と図書館経営の意義と課題を併せて、最近の動向を理解する。図書館の歴史、図書館サービスの基本的な考え方、図書館に関する法律、関連する領域の法律、図書館政策について解説するとともに、図書館経営の考え方、職員や施設等の経営資源、サービス計画、予算の確保、調査と評価、管理形態等について学ぶ。
図書館における「情報サービス」とは何か、その意義や利用者のニーズへの理解、情報サービスを支える情報源の種類や評価などについて理解することを目標とする。図書館における情報サービスの意義を明らかにし、レファレンスサービス、情報検索サービス等のサービス方法、参考図書・データベース等の情報源、図書館利用教育、発信型情報サービス等の新しいサービスについて学ぶ。
公共図書館や学校図書館における児童サービスの意義を理解し、児童・生徒を「本好き」にするための方策について知識を深め、その技術を理解することをめざす。児童(乳幼児からヤングアダルトまで)を対象に、発達と学習における読書の役割、年齢層別サービス、絵本・物語等の資料、読み聞かせやブックトークなどの技術、学校や地域との協力等について学ぶ。
より発展した情報サービス(情報発信型サービス)を含めたさまざまな図書館における情報サービスを実践できる能力を身につけることをめざす。情報サービスの設計から評価に至る各種の業務、特にレファレンスサービスにおける情報資源の選択を中心に、積極的な発信型情報サービス(パスファインダーの作成)などの演習を行う。
メディアの多様化、情報通信手段の発展により情報探索法も多様化している。大量・多様な情報のなかから要求に応じた情報を探し出すには、情報検索の基礎的な知識を基盤に、情報要求を正確に把握して、適切な情報源を選択し的確な検索戦略を立て実行する実践力が必要とされる。この科目では、情報検索の基礎的理論についての理解を深めるとともに、実際の質問例に対する回答処理を演習して、主としてデジタル情報源を用いた情報探索の技術・実践的能力を身につける。
情報資源組織業務について実践的な能力を演習形式で身につける。主に単行資料書誌データを作成することにより、継続資料や電子資料等多様な情報資源の書誌データを作成する能力を養い、集中化・共同化による書誌データの作成や、ネットワーク情報資源のメタデータの作成も実践する。
多様な情報資源に関する書誌データの作成、主題分析、分類作業、統制語彙の適用、メタデータの作成等の演習を通して、情報資源組織業務について実践的な能力を身につける。この科目では、上記のうち、主題分析、分類作業、統制語彙の適用の演習を主に行う。
必修の各科目で学んだ内容を発展的に学習し、理解を深める観点から、基礎科目に関する領域の課題を選択し、授業を行う。ここでは「児童サービス論」をテーマとする。図書館における児童サービスのあり方について、一人ひとりの発達の違いや好奇心に対応したさまざまな内容や分野が児童資料にあることを学び、数多くの児童書(絵本、児童文学、科学読物等)リストから、実際に「読むこと」を通して、「児童サービス論」の内容を深める。
図書館活動・サービスが展開される場としての図書館施設について、地域計画、建築計画、その構成要素等について学ぶ。代表的かつ具体的な複数の事例について知り、具体的な施設の実地見学を通じて、さまざまな角度から図書館建築に関する知識を修得する。
図書館に関する科目で得た知識・技術を元にして図書館現場で実習することを通じて、仕事をより深く理解し、今日の図書館が抱える課題についても問題意識を深める。事前・事後学習の指導を受けつつ、公立図書館業務を経験する。実習は公立図書館で5日間(40時間)を基本とする。
われわれは環境をどのように捉え、どのように感じ、どのように行動するのか。このような観点から人の心の基本的な仕組みと働きについて理解する。授業では、心理学の歴史と科学的方法について解説した後、環境・身体・行動という三つの側面から、心の働きに関する研究の歴史と最新の研究成果を紹介し理解を深める。具体的には、環境の理解について知覚・認知・記憶・思考の研究を、身体反応について生理学的研究、脳科学的研究および感情の研究を、そして行動の制御について学習理論・動機づけの研究を紹介し、さらに心理学の応用分野として性格・発達・教育・臨床の各分野の研究を紹介する。これらを通して心理学の成り立ちと人の心の基本的な仕組み及び働きについて理解する。
臨床心理学、社会・産業心理学、発達・教育心理学、行動・脳科学、健康・福祉心理学の5つの心理学領域の総合的な理解を深めるために、オムニバス形式で概説講義を実施する。各担当者が1回ずつ、その専門領域の基礎的知識や手法を解説しながら、最先端の研究、臨床現場での実践経験を概説する。心理学の各領域を概観して知識を得るとともに、各領域の関係性を理解すること、さらに社会での実践を展望することで、総合的な心理学の理論的、実践的な枠組みの基盤を形成する。
心理学の基本的な実験手法を身につけ、その方法・結果・考察をレポートとして記述・報告できるようになることを目標とする。実験計画の立案から、実験の実施、データの解析、レポート作成までを演習形式で実施する。4種類の基礎心理学領域の実験を行い、4本のレポートを作成する。各実験では、心理学で取り扱う構成概念をどのように定義し、どのように数値化するのかを修得する。実験心理学の知識を取得し、実践力を身につけることで、科学論文作成への基礎力を獲得する。
心理学の基本的な実験手法を身につけ、その方法・結果・考察に加えて、序論の書き方、引用文献をレポート内に記述できるようになることを目標とする。結果の処理に統計解析を組み入れて、さらに高度な実践力を身につける。実験計画の立案から、実験の実施、データの解析、レポート作成までを演習形式で実施する。4種類の基礎心理学領域の実験をオムニバス形式で行い、4本のレポートを作成する。実験心理学の知識を取得し、実践力を身につけることで、科学論文作成への基礎力を獲得する。
社会生活向上のための心理学的理論・技術の実践的活用について具体的事例を通して理解する。心理学の各領域において、社会に役立つ成果とはどのようなものか、キャリア形成にどのように活用していくのかを考える。社会人に必要とされる非認知的能力について、目標を設定する方法、動機づけを高めて行動を継続する方法、ストレスに対処する方法などを学び、今後の社会生活に役立てる。「心理学と社会の接点」を理解し、大学卒業後の将来的な指針を持つうえで意義を持つ授業とする。
これまでに修得した心理学に関する知識および視点を活用して現代社会におけるさまざまな課題を心理学的観点から解決することを試みる科目である。そして、学習プロセスを通して、課題解決に求められる基本的能力や態度を涵養し、心理学と社会との関連を能動的に学ぶことを目標とする。提示された課題のなかから担当課題を選び、グループワーキングによる学習を通じて、課題解決に向けて能動的に取り組み、解決策を当事者に対して提案するための活動を行う。
こころの考察は古代から行われてきたが、心理学が哲学から独立したのは19世紀になってからである。本科目では、19世紀以降の心理学の歴史を、時間軸および分野別の両方の見地から概観する。古典的文献の原文の一部分を資料として読みながら、当時の言葉づかいなども理解する。心理学と関連する他分野領域との関わりにも触れながら、現代心理学の変遷を概説する。心理学の領域間の関連性の理解に加えて、心理学と関連する他領域を理解することで、時間軸と空間軸の広がりをもった総合的な心理学の理解をめざす。
心理的アセスメントの理論および技法の基礎、さらに、心理的アセスメントの目的や倫理を学んだうえで、観察、面接および心理検査の実際の方法について学習する。それらを踏まえて、実際の心理的支援の場で使用されることの多い検査を取りあげつつ、テストバッテリーの組み方やアセスメント事例の記録・報告書の作成、それに基づく総合的な心理アセスメント、見立ての検討も行う。これらを通じて、アセスメントによって得られた観点が、その後の心理的支援のなかでどのように展開され得るのか、展望を得られるようになることをねらう。
心理検査の実際の施行法、結果の整理、解釈について学ぶ。前半はウェクスラー知能検査・K式発達検査といった知能検査や発達検査を取り上げる。後半はYG法・TEG・MMPIといった質問紙法による人格検査、バウムテスト・HTP・PFスタディ・TAT・SCTといった投影法による人格検査を取り上げ、それぞれについて実施またはビデオ教材等を用いて、施行法を学び、実際に結果を処理して解釈を試みる。受講生は各検査について、結果の整理を行い、所見を提出する。
心理学に関する英語の文献を読むことで、英語の専門的な文献を自分で読み進める力を養うことを目的とする。英語を読む以上、当然英文法の知識と文章読解力が必要となるが、前半はこれら基礎的な部分についても復習をしながら進めていく。そして後半は、文献を読みこなすのに必要な、背景となる専門的知識や専門的語彙、さらに理論的なものの考え方や思考力も身につけられるように進めていく。履修者には、ただ訳せばよいという態度ではなく、人が書いた文章の意味を受け止めようとする姿勢が求められる。
研究手法の発展に伴い、科学としての心理学の研究手法も多様化している。そこで、本科目では「科学としての心理学」における基本的な研究手法である、「実験」および「調査(質問紙・面接)」を中心に心理学における主要な研究法に関する知識修得及び内容理解を目的とする。また、どの研究手法でも必須の作業となる「文献収集・文献研究」についても扱う。そして、近年の科学において求められる倫理的配慮(研究倫理)や研究公正についても解説し、「より良い研究」に向けた姿勢・態度の涵養もめざす。
質的研究は仮説検証的な数量的研究とは異なり、実践現場で問題となっている現象の実態やその内在的な意味などを探索的に探っていくという点に、その特徴がある。本科目では、インタビューや観察を通して得られたデータに基づいて、ボトムアップ的に研究領域に密着した理論や概念モデルを構成していく方法を学んでいく。具体的にはテキストマイニングの諸手法や、グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)に基づくデータの収集(特に、半構造化面接)、データのコード化、カテゴリーの関係づけによる理論(ストーリーライン)の生成などについて、それらの方法を学んでいく。
心理学の研究では、さまざまな方法によって測定されたデータを分析し、結論を導くことが求められる。そのため、研究を実施するにあたり、統計は必須のツールである。この科目ではまず、心理学における統計の必要性について理解を深める。そのうえで、統計に関する基礎的な知識を修得し、講義形式と演習形式を併用しながら、心理学で用いられる種々の統計手法の理解を深めていく。具体的には、平均・標準偏差や、相関係数などの基礎的な統計手法や概念について理解し、心理学統計法Ⅱ以降で前提となる知識の基盤をつくる。
心理学統計法 Ⅰで修得した内容を踏まえ、本科目では、自らで心理学研究をまとめるにあたり最低限必要となる、より発展的・実践的な統計学の概念について学んでいく。具体的には、テレビ視聴率などの身近な例を取り上げながら、標本と母集団の関係を中心に推測統計学の考え方を理解してもらう。統計的な考え方の基礎およびその推定について学習したのち、実際に研究において使用することが多い量的変数を対象として行われるt検定、一要因分散分析と下位検定、また質的変数を対象として行われるχ2検定など、種々の統計手法について、電卓を用いて手計算を行う演習を併用することによって、一層の理解を深めていく。
本科目は内容的に「心理学データ解析」の上級クラスという位置づけになる。心理学研究において調査データや実験データの分析に多用される多変量解析法(因子分析、回帰分析、判別分析、クラスター分析、多次元尺度構成法(MDS)など)について講義とコンピュータ(SPSS)を用いた演習を通して学ぶ。この過程を通して統計解析法について理論的な理解を得ることはもちろんであるが、さらにそれらを「心理学研究のための道具」として利用するための知識・技術の修得をめざす。
本科目では、心理学統計法 Ⅰおよび心理学統計法 Ⅱで修得した分析手順や分析手法(相関分析、t 検定、分散分析等)について、統計ソフト「SPSS」を用いたデータ解析手法を学び、データの扱い方について理解する。単なるソフトの使用方法や適切な分析方法のみならず、論文の読み方、得られた結果から情報を適切に読み取る力、および、それらを論文やレポートにまとめる力を身につけることに力点を置き、次年度以降の専門科目につなげていくことを目的とする。
心理学などでデータを収集する際に求められる調査方法に加え、社会調査の意義や歴史、調査倫理といった社会調査に必要な基礎知識について学ぶ。調査方法に関しては、質問紙調査法(面接調査法や郵送調査法など)や観察法(参与観察法、非参与観察法)などのさまざまな社会調査法についての理解を深める。こうした基礎知識の修得と同時に、研究や現実社会での応用例について理解することで、社会調査の設計を的確にできるようになることをめざす。
本科目では、受講生をいくつかのグループに分け、グループ研究を実施していく。現実の社会問題に対して心理学的な観点からアプローチするため、ディスカッションを通じて研究仮説を立案する。文献研究および論文講読を通じて、これまでの研究で明らかにされていないことを議論し、研究仮説を精緻化していく。既存の心理尺度を使用しつつ、より妥当性の高いデータを収集するためのノウハウについて学習する。以上の検討を踏まえて、質問紙の作成を行い、心理データサイエンス演習Ⅱにおいて分析対象となるデータの収集をすることを目標とする。
本科目は心理データサイエンス演習Ⅰの内容を発展させ、グループ研究を実施していく。具体的には、心理データサイエンス演習Ⅰにおいて収集したデータの分析および公表を目的とする。基礎的な統計手法を駆使し、収集したデータの特徴を要約する方法について学ぶ。さらに、適切な推測統計の手法を用いて、仮説の支持・不支持を検証する。最後に、受講生やオブザーバーを対象としたプレゼンテーションを実施する。そのために、わかりやすいプレゼンテーションとは何か、適切なデータの公表の方法などについても学習する。
本科目は、各心理学素材を用いた講義・体験学習による気づき・学びについて、振り返り・言語化し、クラスでのプレゼンテーションやディスカッションを行うことを通じ、自己や他者の心に関心を持ち、クラスメンバーとの交流を体験しながら人間関係を育む心理教育トレーニングを体験することをねらう。また、受身的に知識を受ける学習ではなく、大学で求められる自主的積極的な向学心を養い、学ぶ姿勢を身につけることで、教養を学ぶための実際的態度を獲得する。
本科目は、自己表現研究 Ⅰに引き続き、各心理学素材を用いた講義・体験学習による気づき・学びについて、振り返り・言語化し、クラスでのプレゼンテーションやディスカッションを行うことを通じ、実際的な心理学の知識を修得すると同時に自己理解・他者理解を深め、人間関係の発展を主体的に担う力を培うことをねらう。それらの過程を基に、社会のなかで活躍するさまざまな自己像を描き、また、他者の多様な自己像との出会いのなかで、豊かな人間社会を担う一社会人としてのキャリア・プランの礎を探索する。
本科目では、国内外のさまざまな論文等を熟読することによって、心理学の基礎的な研究法である実験、調査に関する研究計画の立案から、データ収集とその統計的解析について理解を深めていく。それと同時に、さまざまな和英論文の効率的・効果的な検索方法を修得する。これらの知識・技術を獲得することで、研究を遂行するにあたっての基礎となる実践力を身につけるとともに、情報集約力や論理的思考、批判的思考などの社会人基礎力の養成にもつなげていく。
本科目では、総合心理学基礎研究Ⅰに続き、心理学の基礎的な研究法である実験、調査における知識や実践力を身につけていく。総合心理学基礎研究Ⅰとは異なる論文を熟読していくことで、研究計画の立案、データ収集の技法、統計解析をより深く修得する。さらには、可能な限り海外の英語論文にも目を向けるように促し、研究へのモチベーションを高めていく。これらを通し、研究の基礎力や実践力をさらに拡充していく。
卒業研究 Ⅰ〜Ⅳでは、卒業研究のテーマ選択から卒業論文完成までを修得する。卒業研究 Ⅰでは、研究テーマの探索を行う。「心理学」のさまざまな領域を学んだ経験をもとにして、自らが内発的に研究を深めたいと感じるテーマを模索する。具体的には、心理学領域の研究論文に多く触れて、「こころ」に対する視点の幅を広げていくなかで、真に追究したいと思える内容を絞り込む。研究論文の検索と入手、精読することから始め、研究テーマについての問題意識と研究目的を明確にしていく。研究倫理についても修得する。
卒業研究 Ⅱでは、卒業研究 Ⅰにおいて明確となった問題意識と研究目的を基軸に、研究を実施するための研究計画を考案する。具体的には、研究テーマに関連する先行研究を網羅することから始め、科学的・実践的に価値のある研究目的を見つけ出す。仮説を構築し、仮説を明らかにするための実現可能な研究方法を選択する。指導教員からの指導を踏まえ、自身の研究計画を見直し、研磨する。予想される結果などを検討しながら、研究内容の理解を深めていく。
卒業研究 Ⅲでは、卒業研究 Ⅱにおいて立案した研究計画に基づき、実際にデータを収集し、文献を網羅的に整理する。実験、調査あるいは文献研究を実践し、心理学的手法に基づいた論文を作成するためのデータや文献を収集する。さらに収集したデータを仮説を基に、統計的解析等を用いて分析する。学生同士の発表・議論のなかで、互いに適切なデータ解析方法を探索する。解析後のデータの解釈についても互いの議論のなかで深めていき、研究の価値を高めていく。
卒業研究 Ⅳでは、卒業論文の執筆に取り組む。再度関連文献を読み、自らが焦点化した問題意識や研究目的を序論において展開する。研究方法と研究結果を正確に記述し、統計処理を確認する。実験や調査によって得られたデータを適切に解釈し、先行研究と比較しながら適切な考察を行う。完成された論文を要約し、その内容をプレゼンテーションする。指導教員、学生相互の質疑応答を通して、自身の研究活動を意味ある体験として振り返る。
臨床心理学の理念・成り立ちを概観し、その主な基礎理論・種々の心理アセスメント及び心理的援助法ならびに各発達段階における心の問題について概説する。基礎理論としては、精神分析学・人間性心理学・認知行動理論について概説し、これらを理論的背景とした介入法について理解を促す。また、心理アセスメントについては、その意義や注意点を述べ、面接法・観察法・検査法を説明する。さらに現代社会における主な心の問題や病理を発達段階別に取り上げ、その成因や支援について解説する。これらの学びによって今後の臨床心理学分野の学習・研究への導入とする。
本科目では、パーソナリティの基礎的理論について講義を行う。パーソナリティの諸側面についての心理学的知見を修得することを目的とする。パーソナリティ形成における遺伝的要因あるいは環境的要因にはどのようなものがあるのか、パーソナリティはどのように形成され発達していくのか、パーソナリティの病理や健康的な側面にはどのようなものがあるのかなどについて概説する。加えて、心理検査からみたパーソナリティについても触れ、多角的に理解を深めていく。
心理的な支援を要する人々やその関係者への援助、および、心理査定や心の健康教育を実践するための基礎と素養について考える。公認心理師に求められる役割や法的義務、倫理について学びながら、心理的支援を実践するうえで必要な自己課題の発見力や解決力、生涯にわたる学びと研鑽の必要性についても理解する。さらに、保健医療、福祉、教育などの各分野における具体的な心理的支援の業務内容に触れつつ、支援を受ける人々の安全への配慮や多職種間または地域での連携の在り方についても概説する。
現代社会は、ストレスを抱えながら生活する人が多く、専門的な心理的支援を必要とする人が多い。心理的支援の方法として幅広く用いられているカウンセリングは、「人間の心理や発達の理論に基づく対人援助活動であり、個人の成長を促進し対人関係の改善や社会的適応性を向上させる」とされている。本科目では、まず、カウンセリングの基礎的理論についての講義を行う。次に、不適応の状態にある個人がカウンセリングによって回復していく過程について、カウンセラーとクライアントとの出会いからカウンセリングの終了までについて説明する。そのうえで、カウンセリングが活用されているさまざまな領域(医療・福祉・教育・産業・司法)におけるカウンセリングの特徴について講義する。また、社会生活において役立つカウンセリングマインドやアサーションについてもふれることで、受講学生のカウンセリングについての幅広い理解を促す。
本科目では、広く対人援助ないし対人援助行為の基本的態度(basic attitude)について概観する。時代の変遷とともに対人援助に関する理論(theory)、技法(technique)のありようは変化しうるが、その行為の本質には時代を越えて通底する態度・姿勢が存在すると考えられ、その基軸としてRogers,C.のPerson Centered Approachを概観する。そのうえで、田嶌誠一の考案した3種のアプローチとして、支援を要する者に対する直接的な支援としての「内面探求型アプローチ」、支援を要する者を取り巻くネットワークに働きかける行為としての「ネットワーク活用型アプローチ」、そして支援を要する者が所属する組織そのもののあり方に対し介入または操作を試みることを通して要支援者を護るべく関わる「システム形成型アプローチ」のそれぞれの具体的な方法を考える。
本科目では、個々人の変容をめざすだけではなく、その人が生活する環境を含めて考える実践的な学問体系であるコミュニティ心理学について解説する。コミュニティ心理学の歴史的背景、基本的な発想に加え、背景となるいくつかの理論と合わせて、介入と援助について学ぶ。ニュースソースを用いながら、実践例を取り上げつつ、考察を深める。実践例として、「里親」「児童相談所」に関するコミュニティ心理学的視点を用いた考察を加えつつ、理解を深める試みを繰り返す。
本科目では、公認心理師として社会活動していくうえで必要となる行政施策や法律、制度、その基本理解と考え方等を学んでいくことが目的となる。公認心理師として他の分野と連携、多職種と関わりを持つことは必然とされており、保健医療、教育、福祉、司法・犯罪、産業・労働など、想定される分野に関わる関係法規や制度について横断的・網羅的に概観することが期待される。本科目ではこれらの分野に関係する法律・制度を網羅的に学習するだけではなく、自殺、貧困、事故、災害などいのちを守る法律についても解説する。
心理学は、単に理論として理解するだけではなく、心と行動に関する諸事象をそれらの理論によって分析することができるようになってはじめて意味を持つものである。本科目では、臨床心理学を中心とする領域において実際の事例や時事的なトピックを中心に取り上げ、さまざまな科目において学んだ心理学に関わる既修得の知識・理論を活用しながら、人の心と行動を分析し、場合によっては課題を解決するプロセスを体験することで、生きた能力として心理学の考え方を身につける。
心理学的な支援法として代表的な心理療法やカウンセリングについて、その歴史、主要概念、それぞれの意義や適応、限界についての概観を学ぶ。また、訪問による支援や地域援助の意義、良好な人間関係を築くためのコミュニケーション方法、心の健康教育など、より幅広い心理学的支援法についても、多角的な知識を修得する。さらに、心理学的支援を要するのがどのような人たちであるのか、対象となる人々についてこれまで学んだ知識と関連付けて理解する。プライバシーへの配慮、心理学的支援における守秘義務の意味など、心理学的支援に関わる倫理や法律などについての基礎についての理解も深める。
異常とは何かについて、適応的基準、価値的基準、統計的基準、病理的基準の4つの基準から多元的に捉える。また、心の病理の原因追求や病理の予防、緩和の方法について検討するうえでの問題について理解を深める。異常行動の形成に関して発達理論やパーソナリティ理論など心理学の幅広い視野から理解することで精神的問題や不適応行動について多角的に検討を行う。さらに、さまざまな心の問題や病理についてただ理解するだけではなく、それらの問題や病理に対する心理学的な援助の基礎についても学習する。
本科目では、犯罪・非行や犯罪被害及び家事事件についての基礎的知識を修得し、主に臨床心理学的な視点から、反社会的行動としての犯罪を理解することをめざす。犯罪臨床領域では、さまざまな犯罪理論や統計的データに基づく知見を基盤にしつつ、多次元的な観点から一人ひとりの犯罪者・非行少年の人格的特徴や問題性を理解し、矯正心理教育を模索する。これらを通して心理的支援による犯罪防止および矯正心理教育の実際を理解することを目標とする。
本科目では、心理支援を要する者に対するコミュニケーション、心理検査、心理面接、地域支援などの基礎技能を、具体的場面を想定したロールプレイングや事例検討を通じ演習する。その際、①心理支援を要する者の理解とニーズを把握し、実際的な支援計画を作成すること、②現実生活を視野に入れたチームアプローチについて学ぶこと、③さまざまな多職種連携や地域連携の実際について学ぶこと、④公認心理師としての職業倫理及び法的義務を理解すること、の各点について、実際の事例や具体的な場面を想定した演習を行うことでその学修状況を確認し、「心理実習」における実際的な学びの礎を作ることをねらう。
他の公認心理師関連科目で修得した知識や「心理演習」で学習した心理的支援の基本的な姿勢の実際について、医療、教育、福祉、司法等の臨床現場の見学、参加観察を通じて学ぶ。見学や参加観察を通して、さまざまな現場で働く公認心理師の業務について学ぶとともに、多職種で連携をとりながら行われている支援の実際についての理解を深め、その基礎を体得する。実習は①心理に関する支援を要するものへのチームアプローチ、②多職種連携および地域連携、③公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解、についての実際を体験することを目的に行う。臨地実習の開始前には、実習先研究・実習計画作成などの事前学習を行う。終了後には、実習日誌・事後学習シート作成などの事後学習を行い、その意味を検討し、他者と吟味し、自身の技能の修得へとつなげることのできる基礎力を培うことをねらう。
私たちは日常生活を営むうえで、他者(友人、家族等)や集団、社会から多大な影響を受けており、同時に他者や集団、社会に多大な影響を及ぼしている。こうした「社会と個人の相互作用」を主眼に置くことは、社会心理学という学問分野の大きな特徴である。本科目では、社会的認知や社会的影響、あるいは対人コミュニケーションの問題を中心に、自己と他者の関わり、自己と社会との関わりなど、さまざまな「社会と個人の相互作用」について論考していく。
本科目では、対人関係(恋愛、対人葛藤、ソーシャルサポート等)や集団間・集団内関係(リーダーシップ、同調、パニック等)の諸問題を取り上げ、そのプロセスと心理学的なメカニズムなどについて説明していく。社会・集団・家族心理学Ⅰよりも広い意味での「社会」に着目することで、より深く「社会と個人の相互作用」について検討していく。また、社会心理学的視点から日常生活に潜む多様な問題を論考していくことにより、他の心理学領域とは異なった人間理解を深めていく。
組織とは一定の目標を達成するために2人以上の個人からなる集団である。よりよい組織をつくるためには、組織における人の行動、個人および個人の相互作用について理解する必要がある。この授業では組織におけるワークモチベーションや対人関係の問題、そしてチームで職務を遂行する過程におけるリーダーシップやチームワークなどの問題を取り上げる。さらに職場におけるメンタルヘルスを健全に維持するためのストレス対処のあり方や、キャリア形成、および組織を活性化するマネジメント方法など心理的支援の実践的理解の促進を図る。
本科目は、社会心理学(とくに組織心理学や集団力学)をベースにしたうえでチームワークをテーマとした講義を行う。すなわちチームによる的確で効率的な課題遂行および創造的な問題解決を促進する条件を明らかにする。複雑系科学、進化論の視点も取り入れながら、理論的な検討だけではなく、医療や教育、交通産業、発電等実際の組織現場の問題解決を指向したアクション・リサーチも紹介する。チーム・コンピテンシーを強化するマネジメントの検討、集団や組織の心理学的特性(規範や文化)の可視化によるマネジメントの構築、集団を導くリーダーシップに求められる条件の検討、といったテーマを取り上げる。
本科目では社会心理学を基礎として消費者の心理と行動を理解するための講義を行う。自給自足の手段をもたない大多数の人々はその一人ひとりが消費者である。商品やサービスを購入することは、生活に不可欠であると同時に、それらを入手し利用する過程において「期待感」や「満足感」をもたらし、また社会的関係の形成、維持や自己実現といった高次の欲求の充足にも不可欠といえる。このようなプロセスの理解は「企業」にとっては製品開発や広告宣伝活動(いわゆるマーケティング活動)の遂行に役立つ。また「消費者」にとっては企業戦略に惑わされないための自己防衛に役立つ。本科目では心理学(特に社会心理学)の理論を援用しながら「消費者理解」のあり方やその妥当性について考察する。
心理学は、単に理論として理解するだけではなく、心と行動に関する諸事象をそれらの理論によって分析することができるようになってはじめて意味を持つものである。本科目では、社会・産業心理学を中心とする領域において実際の事例や時事的なトピックを中心に取り上げ、さまざまな科目において学んだ心理学に関わる既修得の知識・理論を活用しながら、人の心と行動を分析し、場合によっては課題を解決するプロセスを体験することで、生きた能力として心理学の考え方を身につける。
消費者行動とは、消費者が購買し、使用・維持を経て廃棄に至るすべての行動プロセスを含んだものであり、その行動は、消費者の個人内要因や環境からの外的要因など、多様な要因から影響を受けている。この科目では、消費者のブランド選択に関する意思決定や情報処理、店舗内購買行動、広告、くちコミなど、幅広くトピックを取り上げ、国内外のさまざまな研究を紹介するとともに、その応用としてのマーケティング戦略や今日の消費者を取り巻く問題にも着目して論考していく。
人の周囲にあって、意識や行動の面で人と相互作用しあうものが「環境」であり、そのような相互作用を取り扱う学問領域が環境心理学である。ここで言う「環境」には自然環境や物理的環境に加えて社会的環境や文化的環境も含まれる。本科目では、環境心理学の定義・環境の知覚と認知・環境評価の方法など基礎的な概念を学んだうえで、住環境や教育環境、そして労働環境など身の回りの事象について環境心理学的な観点から概観し、よりよい生活や援助のための環境設定について検討する。
本科目はいわゆるPBL(問題解決学習)科目として位置づけられる。製品開発、広告宣伝、販売促進といったマーケティング遂行の上では実証性が不可欠である。このためのデータ収集を目的として行われるマーケティング調査の企画立案、実施、結果の分析、報告書の作成を自らが行うことで、社会調査についての「体験的理解」を深めると同時に実務的・実践的スキルを身につける。このために地域社会の活性化をめざしてプランを立案する場合にしばしば行われる来街者調査(顧客を対象として行われる面接調査や通行量調査など)のプロセスを体験する。
医療や教育などヒューマンサービスの場面などで必要な接遇学、カウンセリング学、ファシリテート・スキルなどを基礎にしてコーチングというコミュニケーション方法を教える。はじめに、コーチング概論としてコミュニケーションの準備、次に、コーチング応用編として、コーチング・アプローチの具体的手法などを解説する。さらには、コーチのセルフコントロール法についても実践的なトレーニング法を修得できるようにすることを目的とする。
発達心理学は、人が生まれてから死ぬまでの、心理と行動の変化のプロセスを研究対象とする。発達的変化は必ずしも出生から成人期まで発展し中年期以降衰退するというわけではなく、どの時点でも発展と衰退は同時に生じている。本科目ではまずこのような生涯発達という視点について理解を促し、また発達の生物学的基礎としての遺伝と環境の相互作用について解説する。その後、各論として認知発達の基礎理論、非定型発達についての知識と考え方、自己および他者との関係の変化とそれに関連する心理的な発達過程、感情の発達、青年期から成人期・老年期にかけての発達的問題とその支援について、最新の研究成果を紹介しながら概観する。これらを通して発達的変化のプロセスと基礎的メカニズムを理解し、人の心理・行動の個人史的な成り立ちを説明できることをめざす。
新生児に見られる生物学的基礎を持つ反応傾向は、その後の環境とのかかわりのなかで、その人特有の心理的行動的傾向へと変化し個性化・社会化していく。本科目では生涯発達の視点から、そのような変化のプロセスとメカニズムについて学ぶ。具体的には、出生直後に見られる原始反射の衰退と意図的行動の発達、運動機能の発達に伴う認知機能の変化、言語の獲得過程と発達的変化のプロセス、他者の心を捉える能力、そして老化のメカニズムとそれに伴う心理的問題などを取り上げ、人に共通した変化のプロセスがいかにしてその人独自の心理的行動的傾向に発達・変化していくのかについて、生涯発達の視点からさまざまな研究例を示しながら考えていく。それと同時に、そのような変化のプロセスを捉えるための方法論について理解する。
教える・学ぶという関係性において生じていると考えられる心理学的なメカニズムについて学ぶとともに、教育現場において生じるさまざまな心理学的問題について、その社会的背景と解決すべき課題を明らかにし、必要な支援について考えていく。そのために教える・学ぶということに関連する、動機づけや理解のメカニズムなどに関する心理学的研究に加えて、教育を受ける者(児童・生徒)と行う者(教師)、それぞれに生じると考えられる心理的社会的問題、学校という教育現場の組織に関わる心理的社会的問題、およびそれらに対する心理的支援の方策について、教育心理学と学校心理学を2本の柱として、発達心理学、認知心理学、臨床心理学の知見を交えて講義する。
心理学は、単に理論として理解するだけではなく、心と行動に関する諸事象をそれらの理論によって分析することができるようになってはじめて意味を持つものである。本科目では、発達・教育心理学を中心とする領域において実際の事例や時事的なトピックを中心に取り上げ、さまざまな科目において学んだ心理学に関わる既修得の知識・理論を活用しながら、人の心と行動を分析し、場合によっては課題を解決するプロセスを体験することで、生きた能力として心理学の考え方を身につける。
本科目では、人間としての発達を生きるうえでの障害について、その多様な姿を理解していく。まず、発達の遅れとは何か、障害があるとはどういうことか、という原理的な問題について説明を行う。引き続き、各論として「知的発達の障害」、「姿勢・運動発達の障害」、「言葉の発達の障害」、「視覚障害」、「聴覚障害」、「発達障害(自閉症スペクトラム、学習障害、注意欠陥多動性障害)」などについて解説をするとともに、発達支援のための療育方法やさまざまなソーシャルサポートの体制やその取り組みについて解説を行う。
学習心理学と言語心理学の基礎を概説する。心理学において、学習とは経験によって生じる比較的永続的な行動の変化と定義される。本科目の前半では、古典的条件づけとオペラント条件づけを中心とした動物の学習理論について概観する。その他の学習として、観察学習、運動学習、言語学習、複雑な学習について学ぶ。本科目の後半では、言語の成り立ち、言語の発達、言語の脳内機構、発達性の読み書き障害について概観する。学習と言語の仕組みを学ぶことが、どのように生活や社会に活かせるかについて考察する。
感情心理学と人格心理学の基礎を概説する。ヒトを含む動物は感情を生得的に有しており、よりよく生活するために必要な心的機能と考えられている。本科目の前半では、感情に関する理論や感情喚起の機序、感情を制御する脳内機構、感情が行動に及ぼす影響や感情障害の機序について解説する。本科目の後半においては、人格類型や特性に関する基礎的理論について解説する。また、人格の構成概念や人格がどのように発達していくのかという形成過程について解説する。
心理学では、日常場面の行動や心的事象を研究対象とするため、既成通念や常識が介入しやすい。行動や心を科学的に分析することをめざし、方法論そのものが慎重に検討され、さまざまな研究手法が考案されてきた。本科目前半においては、実験法、観察法、質問紙法などの心理学の主な研究手法から研究倫理まで、心理学実験を行うものにとって必須の事項を解説する。本科目後半においては、要因計画法を中心的テーマとし、実験計画立案において気をつけるべきこと、主効果や交互作用など統計的結果の解釈について実験データを用いながら解説する。
ヒトを含む動物は、環境内の刺激(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)をどのように知覚し、認知しているのだろうか。動物の行動は、環境刺激を知覚、認知し、意志決定することにより表出される。本科目の前半では、ヒトや動物がもつ感覚、知覚の特性を理解する。本科目の後半では、感覚、知覚情報を動物がどのように認知、思考するかという情報処理システムやそれらの障害について解説する。動物による道具の使用、ヒトの言語、推論や意志決定など高次の認知機能についても解説する。
行動分析学はオペラント条件づけを中心とする学習理論を基礎として発展し、教育、臨床、福祉、産業などあらゆる領域における問題解決に有効な方法を提案してきた。「こころ」を知るためには「行動」を観察すること、そして、行動の背景にある「環境」を分析することが重要である。本科目前半においては、行動分析学における行動や環境のとらえ方を学び、それらの法則や制御の方法について紹介する。この際、オペラント条件づけとレスポンデント条件づけを明確に区別しながら、学習理論を日常場面に適用できるように詳しく解説する。本科目後半においては、行動分析学の応用可能性について論じる。
心理学は、単に理論として理解するだけではなく、心と行動に関する諸事象をそれらの理論によって分析することができるようになってはじめて意味を持つものである。本科目では、行動・脳科学を中心とする領域において実際の事例や時事的なトピックを中心に取り上げ、さまざまな科目において学んだ心理学に関わる既修得の知識・理論を活用しながら、人の心と行動を分析し、場合によっては課題を解決するプロセスを体験することで、生きた能力として心理学の考え方を身につける。
こころの働きと脳の働きの関係を明らかにすることは、生命科学の重要課題の一つである。脳は、大脳、小脳、辺縁系など、さまざまな部位に分けられ、それぞれが特異的に、あるいは相互作用しながら、多様な心的機能をうみだしている。本科目では、これまでに学んできた情動、知覚、学習、社会行動などの心的機能が、脳のどのような仕組みによって制御されているのかについて詳しく解説する。また、心理学で扱われてきた理論や仮説が、生理学、薬理学、分子生物学、神経科学などの近接分野との連携によって、どのように実証されたかについて最新の知見を紹介する。
生理心理学と神経心理学の基礎を概説する。こころの働きと体内の生理反応(血圧、心拍、体温など)や脳機能の変化は常に相互作用がある。本科目の前半では、生理心理学の内容を紹介し、神経系のしくみ、脳の構造と機能、知覚、学習・記憶、動機づけ、情動とストレスに関わる脳部位など、神経系と行動の相互作用を解説する。本科目の後半では、神経心理学の内容を紹介し、高次脳機能障害、こころの病と発達系の障害、神経リハビリテーションなど、神経系の障害と行動との関係を概観する。
心身機能と身体構造に関する知識の修得をめざす。運動器、消化器、呼吸器、循環器等の各論について、その正常な構造と機能を網羅的に学習した後、脳と神経系や免疫、アレルギー等についても概説する。その学びを踏まえつつ、加齢に伴う各種機能の心理・身体的な変化についても概観する。さらに、がんや心疾患、脳血管疾患など生活習慣と関連が深い疾病をはじめ、遺伝性疾患や依存症、さまざまな難病等といった心理的支援が必要な疾病について学びつつ、多職種連携しながらの支援の展開について論考する。移植医療や再生医療、緩和ケアや終末期ケアなど、心理的支援の専門家に期待される事柄が多い医療サービス現場の実際についても学習する。
心身の健康の維持増進や疾病の予防について、心理・社会・身体的な要因がどのような役割をもつのかを心理学的な側面から学ぶ。ストレス、ライフスタイル、生活習慣病、疾病予防、食物・嗜好品の摂取や運動などといった健康関連行動など、現代社会で問題になっている事柄について理解する。これらの理解を通じて、医療や保健活動の現場、災害時等で生じる心理社会的な課題や支援の在りようについても考える。さらに、心身の健康教育に関する具体的な展開についても論考を深める。
すべての福祉現場は、対人援助の現場であるといえる。人を援助するためには、心理臨床の知識、技術が必要とされる。その知識、技術は、「児童福祉」、「老人福祉」、「障害者福祉」といった現場のニーズに沿うものでなければならない。学問であっても、福祉現場で問題を抱えて相談の窓口に訪れる一般の人たちの対人支援の心理学として役立たないことには意味がないのである。そして、相談の窓口に自分から訪れることができない被虐待の立場にある子どもや老人に対しても、有効な心理的アプローチでなければならない。以上のような福祉現場における心理学を学ぶことを目的とする。
心理学は、単に理論として理解するだけではなく、心と行動に関する諸事象をそれらの理論によって分析することができるようになってはじめて意味を持つものである。本科目では、健康・福祉心理学を中心とする領域において実際の事例や時事的なトピックを中心に取り上げ、さまざまな科目において学んだ心理学に関わる既修得の知識・理論を活用しながら、人の心と行動を分析し、場合によっては課題を解決するプロセスを体験することで、生きた能力として心理学の考え方を身につける。
障害者・障害児医学の対象は、身体障害、知的障害、精神障害と多岐にわたるが、本科目では脳性まひ児やダウン症児や広汎性発達障害児を主として取り上げ、そのような子どもとの関わり方を概説する。その際、各疾患の特徴や医学的予防・治療法に関する知識の修得に偏るのではなく、「障害」をどうとらえ、どう関わるべきかを、福祉学や教育学や心理学などの学際的視点も加えて構築し、障害児者の生活全体を、1対1の関わりから始まる「臨床」という立場で支援することができる実践能力を涵養する。
心身の健康の維持・増進や疾病への対処について、心理・社会・生理的な要因がどのような役割をはたすかを心理学の観点から理解する。ストレスの歴史を概観し、メンタルヘルスの重要性を説明する。また、ストレス対処のスタイルやパーソナリティが、メンタルヘルスにどのような影響を与えるか概説する。そのうえで、いくつかのマネジメント方法の実施を通じ、本科目で修得した知識を生かす方法や、学習者のメンタルヘルスを維持するための効果的な方法、環境設定について検討する。
生命倫理学の基本原則を正しく理解し、現代の医療における倫理的諸問題を学ぶ。まず、患者の自律の尊重という生命倫理学の基本原則と、これを達成するために不可欠なインフォームド・コンセントの原理について説明する。その後に①出生前診断、人工妊娠中絶、生殖補助医療など人間の誕生にまつわる諸問題、②ターミナルケア、安楽死と尊厳死など人間の死にまつわる諸問題、③遺伝子診断と遺伝子治療、再生医療など先端的医療、④医療情報の保護について教授する。
精神医学の対象は子どもから高齢者まで幅広く、また、対象疾患も統合失調症、気分障害、神経症性障害、器質性精神障害、人格障害、知的障害などさまざまである。精神疾患とその治療では精神医学におけるそれぞれの疾患理解をもとに、患者本人や家族等を含む当事者のニーズ理解の重要性とその支援方法についても扱う。具体的には、精神医学に関する概論を解説した後、個別の診断について、また治療や対応方法について、向精神薬を中心とした薬剤の心身への影響について、入院治療や地域での生活支援と医療機関との連携についてなど、精神保健福祉法の内容についてもふれながら、精神科医療の全体像の理解をめざす。
国家の統治組織や作用、行政権の主体と個人との関係等について学ぶ。主に憲法を中心として進めていき、国民の権利・自由に関する基本的人権論や、権力分立・国家行政組織・地方自治といった統治機構の諸制度を範囲とするが、重要事項の理解を深めるために、関連のある諸法にも触れていく。本科目では、各講において具体的な事例を用いた設問を挙げ、そこで論点となるテーマに関する判例・学説を理解する。また、各制度のあり方について考察し、憲法の基本理念や一般理論を修得する。
私法全体の理解を目的とし、主に民法と商法を中心に進めていく。本科目では、契約、住まい、家族生活、事故の遭遇などのさまざまな場面において、私法との有機的な関連を可能な限り明らかにし、各制度の正確な位置づけを図る。各テーマの理解を深めるために、借地借家法、製造物責任法、民事訴訟法といった特別法も、適宜に範囲に含める。また、具体的な事例を提示して、その解決を念頭に置きながら重要な事項について説明することで、初歩的な応用力を身につける。
政治学への入口として、政治についての意識形成、政治についての基礎知識、政治学を学問としてとらえる力を身につけることを目的とする。授業では、権力、デモクラシー、政治システムと政治過程、地方自治、国際政治、宗教と政治、官僚制などを概観し、基礎的知識を獲得する。そのため、テキストを活用しつつ現代日本の政治現象を身近に感じられるように、時事問題を政治学的に考察するヒントを提示するとともに、テレビを中心とするマスコミ以外によって、政治に関する情報・言説を知るソーシャルメディア利用法などにも言及する。
政治学の基礎的理論・概念に基づき、具体的な政治家・政治現象の事例から、戦後の日本政治を政治過程論として概観し、さまざまな政治家が活躍する舞台を具象的に再現できるようにする。さらに、日本における政府の仕組み、とりわけ政党と官僚との関係を知り、政治家・政治過程の実際について自分で考え、現代の世界への理解を深め、論評できるようになることを目標とする。
自我、家族、コミュニティ、階級・階層、国民国家、グローバル化、情報化など社会学の基本概念の理解を通じて、現代の日常生活を社会学的に理解する方法の修得をめざす。社会学を学習するうえでの困難の一つは、社会が空気のような当たり前の存在に思われがちな点にあるが、この科目では、社会の歴史的な形成を明らかにすると同時に、社会の自明性や秩序を守るために私たちには何が求められているのか、という問題意識を身につけることも目標になる。
近年社会学の研究対象として定着した中・後期親子関係、教育システム、親密性、記憶、情報技術などのテーマについて、それぞれの研究分野の第一人者によるテキストの読解を通じて、社会学的想像力の定着をめざす。これら社会学的知見の講義を通じて、企業・行政・コミュニティなどの現場のプロフェッショナルにとって重要となる日常的業務と知識の往還の重要性についても教授する。
現代日本経済における諸問題を学ぶことによって、経済学への導入を図る。具体的には、まずバブル経済とその崩壊による平成不況の深刻化の過程を「不良債権処理の10年」として概観する。次に、ケーススタディとして、日本長期信用銀行の破綻、山一証券の自主廃業について検討する。そして、女性労働として雇用機会均等法と育児支援を取り上げるとともに、労働問題として過労死・過労自殺、ホームレス、派遣労働、ネットカフェ難民、派遣村などを取り上げる。
戦後日本経済の歩みについて講義する。敗戦直後から、高度経済成長を経て、低成長経済に移行し、1980年代後半にバブル経済に突入するまでを、映像資料を活用してイメージ豊かに学ぶ。具体的には、特需景気、もはや戦後ではない、金の卵、エネルギー革命、所得倍増計画、公害、列島改造、ドルショックと石油ショック、日米経済摩擦、分割民営、バブル経済、プラザ合意、外国人労働者などを取り上げる。
市民や社会人として必要とされる倫理観や人間性の養成、異なる考え方や異なる文化を持つ人々を理解する能力の養成を目的とする。哲学は何を問題にしてきたのか、またそれにどのように取り組んできたか、そしてその問いは私たちにとってどんな意味をもつのかについて、さまざまな哲学者の著作を通して考える。
倫理学とは何か、倫理学にどのような意義があるのかを理解し、倫理学的な考え方を身につけることを目標とする。社会正義を考えるをテーマとして学びを進め、近代以降の倫理学の学説を中心に、倫理学的な考え方の基礎を歴史的背景を含めて理解し、現代社会の諸問題を考えるうえで倫理学的な思考法の意義と重要性を知る。
宗教とはいったい何なのか、そして人はなぜ宗教を求めるのか、といった問題を考えることを通じて、私たちは宗教とどのように向き合っていくのがもっとも適切なのかについて、自分なりの考えを形成する。具体的には、客観的で科学的な立場から、宗教の歴史を概観し、有神論と無神論、創唱宗教と自然宗教といった分類のしかたなどを考察する。
経済理論において心理的な要因が関係する理論を学び、経済理論に対する理解を深める。さらに、経済活動と心理について理解するためにさまざまな事例を取り上げる。不確実性下における経済主体の行動、消費における満足度、多様化する価値観と消費の変化などのトピックスを理解することで経済理論の限界を経済心理学がどのように補完し合うのか、経済活動における心理的要因がわれわれの社会をどのように変えうるのかについても問題点を含めて学習する。
従来の経済学の前提である合理的個人を比較対象としつつ、現実における経済主体の意思決定について学ぶ。たとえば、ヒューリスティックがわれわれの意思決定において重要な役割を担っているが、このヒューリスティックの利点と限界について学ぶことで、仮説的な合理的個人の意思決定と現実の経済主体の意思決定との違いを明確に理解することができる。現実の意思決定におけるケーススタディも取り上げ、意思決定と心理の関係を深く学習する。
本科目では、企業が行っているマーケティング活動の実例を踏まえながら、マーケティング論の基礎的な概念を理解することを目標とする。具体的には、マーケティング・マネジメントの基本枠組みと製品、流通、価格、プロモーションのマネジメントに関する基本的な考え方について学習したのち、事業の定義、製品ライフサイクルや市場地位別戦略などのマーケティング戦略に関する基礎概念の学習を行う。授業を通じて、今日の企業活動をマーケティング論の視点から読み解くための基礎的な力を養う。
グローバル化と情報化の進んだ現代社会では、広告・新聞・雑誌・テレビ・インターネットなどのメディアが社会や文化や人間に及ぼす影響はきわめて大きい。本科目は、広告業界やマスコミ業界の現場で働く人々をゲストスピーカーとしてむかえ、メディアの解読の仕方や生成の条件・プロセスを知り(メディア・リテラシー)、メディアを能動的に使いこなし自ら作り出しうる能力(メディア・プラクティス)の基礎を与えることで、メディアの実態とその可能性を理解する。
マーケティング・コミュニケーションとは、企業が自社の商品やサービスを消費者に認知してもらい、購買へとつなげる活動を意味する。ICTの進歩やさまざまなSNSの普及により企業と消費者とのマーケティング・コミュニケーションのあり方も多様化が進んでいる。この科目では、広告、パブリシティ、口コミといった具体的なマーケティング・コミュニケーションの方法や、マーケティング・コミュニケーションを効果的に実施するための考え方に関する基礎的な知識を、具体的な事例を通じて学習する。
特別支援教育の制度と対象を理解する。また、教育の場や形態の違い(通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校)によって教育課程や教育方法が異なることを知り、適切な支援を継続的に提供するために、一人ひとりのニーズに即した個別の指導計画や個別の教育支援計画が果たす役割を理解する。さらに、異なる学校間や関係機関との連携を実現するための仕組みについて考える。
「乳幼児期のこども」を当事者の立場で理解すること、特に、「発達的にこどもを理解する」ための基礎理論を修得する。そのうえで、保育の実践記録を考察し、現場でおこる問題に対応する力を身につける。発達段階に応じたこどもの行動の意味理解、「困った行動」の発達的理解、「発達障がい」の理解など、個別問題に応じたこども理解と、そのこどもを他児とつなげる、個と集団の関係についても検討していく。また、こども理解を広げる上での職員同士の連携(カンファレンス)や保護者の理解と保護者との連携についても検討していく。
こどもへの理解を深めるために、こどもの詩や作文を読み合い、自分の「こども時代」を振り返りながら、教育現場で起こっている課題を通して、こどもをまるごとつかむことをめざす。授業では、不登校・引きこもりの問題やいじめの問題、学級崩壊などに関する教師に向けられるこどもからのさまざまなサインをいかに見極め、適切に対応するかを考察する。また、保護者との連携をいかに進めるか、学校内の職員間やスクールカウンセラーとの連携などを具体的な事例のもとに検討する。
教育相談は、「児童生徒それぞれの発達に即して、好ましい人間関係を育て、生活によく適応させ、自己理解を深めさせ、人格の成長への援助を図るもの」とされている。この科目では、教育相談に必要な知識について学ぶとともに、教師に求められるカウンセリングマインドの実践力を身につけることを目標とし、中等教育の現場で出会う生徒の問題についてよく知り、生徒とその保護者への支援のありかたについて考えを深め、実践力を身につけていく。
コンピュータの基本的な構造や構成要素、アーキテクチャの概要を理解する。コンピュータの五大要素である演算装置、制御装置、記憶装置、入力装置、出力装置の役割と働きを理解し、それらがどのような技術で実現されているのかを理解する。ハードウェア上で動作するオペレーティング・システム(OS)やアプリケーションソフトウェアの仕組みと役割、ネットワークを用いた通信の基礎やコンピュータシステムの基本的な考え方を理解する。これらの学習を通して情報処理とコンピュータの基礎的概念や知識を修得する。
プログラミングの基本的な知識を通して、コンピュータに問題を解かせる際に必要となる処理とそれを実行するための手順を理解し、実際にプログラミング言語を使ったコーディングに必要な知識を身につけることを目的とする。データ型、演算子、条件分岐や繰り返し等の制御文、配列、ファイルの入出力に関するプログラミングの基本的事項を学習するとともに、さまざまな分野で用いられる基本アルゴリズムを通して、問題解決に必要となる論理的な思考力を養う。授業は演習形式で、プログラミングを経験したことがない学生も受講できるよう基礎から行う。
プログラミングは、それを知識として理解しているだけでなく、実際に利用することで初めて身につく技能である。本科目では、アプリケーション・ソフトに付属するスクリプト言語やシェル・スクリプトを用いて、自動処理を体験しながら、プログラミング論で学んだ知識を実践的に用いる技能を身につける。そのうえで、実際にフローチャートを描き、目的とする機能を実現するプログラムを設計したうえで、最終的には比較的理解の容易なプログラミング言語を用いて、簡単なプログラムを作成することをめざす。
学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。