ポータルサイト配信の確認を習慣に
学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。
- 【ポータルサイトの利用方法】
- 『 在学生の方へ 』のページからポータル(ユニパ)をご確認ください。
キャリアデザインを描きながら各自の知的好奇心を活かしたグループワークを行い、基本的なスタディスキル、スチューデントスキルを習得する。
キャリア開発演習 Ⅰの内容を継続し、自身の生活や健康に関連したテーマに基づくグループワークを通してスタディスキル、スチューデントスキルを習得する。
キャリア開発演習 Ⅰ・Ⅱで養ってきたスタディスキル、スチューデントスキルを活かし、看護学に関連した文献講読を通して各自の関心事をまとめ、プレゼンテーションや意見交換を行うための基本的スキルを習得する。
キャリア開発演習 Ⅲの内容を継続しながら、スチューデントスキルやスタディスキルの定着をはかり、看護学分野以外の保健医療福祉専門職など他分野の視点も取り入れながら、論理的・客観的思考に基づいたプレゼンテーション、ディスカッションスキルを習得する。
基本的な英文の読解・表現の演習を通して、英語理解のための基礎的な知識(基本文型的分析や文法的知識・基本単語・成句など)を整理し、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを考えた上で、実用的に使える英語力を身につけ、英語運用能力のうち、特にリーディングとライティングの技能を発展させていく。
平易な英語のリスニング・スピーキング・プレゼンテーションの演習を通して、英語理解のための基礎的な知識(基本文型的分析や文法的知識・基本単語・成句など)を整理し、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを考えた上で、実用的に使える英語力を身につけ、英語運用能力のうち、特にリスニングとスピーキングの技能を発展させていく。
スキミング、スキャニング、主題の把握、推論など、効果的に英文を読むために欠かせないリーディングスキルの修得をめざす。また、必要なリーディングスキルを用いて、さまざまなトピックについての読み物を読み、演習問題などを通して、それらトピックに対する自分の意見を表現できるライティング能力を向上させることをめざす。
効果的に英語を聞きとるために欠かせないさまざまなリスニングスキルの修得をめざす。それらのリスニングスキルを用いて、さまざまなジャンルのリスニング教材を聴き、演習問題などを通して、それらトピックに対する自分の意見をプレゼンテーションできる能力を向上させることをめざす。
TOEICに出題される英文を題材にして、さまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、TOEICの問題を中心とした演習を進めながら英語運用能力を身につける。特に、語彙力の強化にも重点を置きリーディング面の英語運用能力を向上させることをめざす。
TOEICに出題される英文を題材にして、通訳・リピーティング・ディクテーションなどのさまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、TOEICの出題形式の演習問題を行いながら英語運用能力を身につける。特に、リスニング面に重点を置いて、さまざまなジャンルの英語の聞き取り能力の向上をめざす。
TOEICに出題される英文を題材にして、音読・通訳・リピーティング・ディクテーションなどのさまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、日常的な話題について質問・応答ができる表現力、基本的な文法・語彙を使って文章が書ける作文力の修得をめざす。
さまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、多様なトピックについて英語でプレゼンテーションができる表現力の修得や、プレゼンテーションに対して、適切なコメントや質問をする能力を身につけることをめざす。
論理的に考えるための前提となる検証などの考え方を学び、思考を洗練し、創造的に思考するトレーニングを行い、批判的思考の基礎と理論を学び、論理的・批判的に考えるスキルを身につける。
本科目は、本学の教養教育課程全体の基盤的科目のひとつであり、本科目で学んだ基礎の上に、その後の教養教育課程に設定する多様な科目の学びを重ねることにより、「社会を構成する知的市民としてのマインドセット」の獲得をめざすものである。また、本科目を受講することにより、本学の教学理念を理解したうえでその後の学びを進められるようにするための科目としても位置付ける。そのため、まずは本学の教学理念を学んだうえで、本学に設置する多様な学部から、それぞれの学問領域の基礎を学び、各学問領域を学ぶ意義を理解する。
(オムニバス方式/全14回)
【教養教育科目】を参照のこと。
災害看護に関する基本的知識を学び、災害サイクル各期のさまざまな看護の場における看護活動についてライフサイクルを踏まえて理解する。また、救命救急活動における基本的技術を学ぶ。
災害看護学 Ⅰを踏まえ、災害看護に関する実践方法論を学ぶ。トリアージ演習や避難所運営シミュレーションの演習形式、防災・減災訓練を通して、さまざまな看護の対象とその家族、多様な看護の場における災害サイクル各期の看護の役割を学ぶ。
講義による基礎的な知識の獲得および映像などのメディアからの情報をもとにグループでのディスカッションを行い考えを深める。また、海外での看護活動経験者によるプレゼンテーションを通して国際看護活動の実際を学ぶ。
健康およびプライマリヘルスケアの概念と共に、世界・日本の動向や政策・体制を学ぶ。また、現代社会における健康課題を理解した上で、人々が自らの健康を保ち、よりよく生活するための介入方法を学ぶ。
公衆衛生や保健医療福祉政策の変遷と、人の発達段階各期に関連する政策や制度について学ぶ。
疫学・保健統計やコミュニティーアズパートナーモデルを用いながら、地域における健康課題を見出す方法を学ぶ。これらを踏まえて、地域の特性や社会資源に関する資料等を活用し、健康課題を解決する計画、立案を学ぶ。
地域社会と大学および大学生の役割について考え、地域での実践的な学びを通じ、①地域課題を発見する力、②地域課題の解決法について考える力を身につける。
家族看護に関する理論的知識体系を学び、ライフサイクルに沿って個人と家族の生活とその関連を把握し、家族の持つ健康課題に取り組む看護の役割を学ぶ。
人間関係の基礎理論にふれながら、「自己」「認知」「態度」「対人関係の進展とコミュニケーション」を中心に学習し、良好な人間関係の形成や健康的なネットワークを構築するための必要なありかたを理解し、看護の対象との良好な関係づくりの基盤を学ぶ。
人のライフサイクルと発達について学び、それぞれのライフサイクルにおける生活のあり方や発達課題の特徴を学び、看護の対象となる人々を理解するための基礎的な能力を養う。
一人の高齢者を受け持ち、対象理解を行うとともに関係性を構築する。また、臨床での看護過程を理解するための基礎的な能力を養う。
解剖学、微生物学の基礎医学を系統的に学び、身体の健康状態をアセスメントするための基礎的知識を学ぶ。
看護に必要な解剖学、生理学、薬理学、病理学、栄養学等を系統的に学び、身体の健康状態をアセスメントするための基礎的知識を学ぶ。
フィジカルアセスメントの目的と方法を理解し、フィジカルアセスメント Ⅰで学んだ人体の構造と機能の知識をもとに、対象者の身体の情報を収集し、健康状態をアセスメントするための知識・技術・態度を習得する。
フィジカルアセスメント Ⅰ・Ⅱの内容をもとに発展させる科目である。対象者の身体の情報を収集し、健康状態をアセスメントするための知識・技術・態度について系統的に学び、それらを統合して実践する力を養う。
生活習慣病をはじめとするライフサイクルで発症する可能性の高い疾患を中心として病態・診断・治療を学ぶ。
看護分野外の専門家(例えば、ドラッカーやコヴィー、マドラー)の考えを参考に、看護の理論家とは別の角度から看護を学ぶ。また、ディスカッションを通して自身の看護に対する考えを整理し伝えていく過程を学ぶ。
IT やAI の技術革命と共存しながら看護のイノベーションとは何か、実習で経験した事柄も活かして看護の存在価値(レゾンデートル)と可能性について、グループワークを取り入れながら学び、追求する。
エビデンスに基づいた看護実践や新たな看護を創造するために必要となる看護研究について、研究の意義を理解するとともに、研究を実施するための基礎的知識を学ぶ。
現代の情報化社会に必須であるコンピュータやネットワークに関する基礎的知識の理解と、文書作成、表計算、プレゼンテーションのソフトウェアを活用する技能を習得する。
社会全般の情報化が進み、道具であるパソコンがより便利に使いやすく進歩していく中で、知識だけでなく、情報そのものを使いこなすことが求められており、社会で求められている情報活用の基礎力を体系化し、効果的に情報を活用する方法を学習する。また、これらを踏まえて、地域保健・看護活動に役立つ保健統計調査の知識と方法を学習する。
統計学の概念と方法を理解し、看護、地域保健に役立てる基礎的な知識を習得する。
次世代を担う看護管理者になるための基礎的な管理(人的・物的・社会的・情報的・経済的)の視点から実践的看護を学ぶ。医療施設におけるケアのマネジメントと看護サービスのマネジメントの実際、患者中心志向の医療サービス提供体制や運営にかかわる看護職・看護管理者のあり方を、資料・映像学習、課題学習によって学習する。
医療の場における看護マネジメントの実際や実習体験を通して、各人の疑問を明らかにする。医療チームの一員として、看護サービスのあり方や医療経営への参画者として、また組織・チームの一員としての看護職者の役割について学ぶ。
社会の変革と母子保健の動向を踏まえ、施設および地域社会において提供される助産の質と安全性を保証するための管理方法と改善の取り組みについて学ぶ。
これまでの実習を振り返り、倫理的課題をはらんでいる事例を分析し、倫理原則に則って解決に向けた対策を学ぶ。
多様な看護の場についての事例における倫理的課題について考察し、患者の権利擁護のための看護実践を学ぶ。
集中講義・事前学習をおこなった上で、海外研修を実施する。海外での保健医療機関や看護教育機関の訪問、ホームステイの体験などから、異和共生社会における看護の役割について考察する。
市民や社会人として必要とされる倫理観や人間性の養成、異なる考え方や異なる文化を持つ人々を理解する能力の養成を目的とする。哲学は何を問題にしてきたのか、またそれにどのように取り組んできたか、そしてその問いは私たちにとってどんな意味をもつのかについて、さまざまな哲学者の著作を通して考える。
倫理学とは何か、倫理学にどのような意義があるのかを理解し、倫理学的な考え方を身につけることを目標とする。社会正義を考えるをテーマとして学びを進め、近代以降の倫理学の学説を中心に、倫理学的な考え方の基礎を歴史的背景を含めて理解し、現代社会の諸問題を考えるうえで倫理学的な思考法の意義と重要性を知る。
学校教育を通して、自然と社会性と道徳性をどう身につけていくのかという課題に対して、歴史的および理論的な視点から考察する。さらにそうした考察・探求を、具体的な道徳教育(授業)の実践例の分析を通じて深める。また、道徳授業の構想づくりから授業プランづくりを実践を通じその力を習得することをめざす。
地域診断をふまえて、集団に対する健康の保持増進のための支援方法を習得する。
周産期にある母児とその家族の健康の保持増進および妊娠・分娩・産褥経過に沿った看護、地域でライフサイクルの課題や健康課題を抱え、生活している人に対する看護の実際を学ぶ。
地域でライフサイクルの課題や健康課題を抱え生活している人に対する看護過程を学ぶ。周産期にある母児とその家族の健康の保持増進や訪問看護に必要な様々な対象や環境に合わせたアセスメントの視点と看護技術を習得する。
地域で暮らすさまざまな発達段階の人と関わり、人の成長発達・健康・生活・環境の視点から対象を理解し、その健康を支える上で必要な健康課題をアセスメントするための基礎的能力を養う。
高齢者施設をフィールドとして、看護過程を展開しながら対象に合わせた日常生活援助技術を適用する基礎的能力を養う。
地域包括支援センターにおいて、地域で暮らす人々の健康の保持および生活の安定を目指して行われる保健・医療・福祉を包括的に捉えた支援の実際に触れ、地域での健康な暮らしを支える看護を実践するための基礎的能力を養う。
生涯健やか看護学、生涯健やか看護学演習等を踏まえ、訪問看護ステーションでの訪問看護活動を通して、慢性疾患を抱え訪問看護を利用している人の看護過程を展開し、一人ひとりにあった生活の場における看護の実践ができる能力を養う。また、多職種連携システムについて学び、看護の役割と専門性について考える。
生涯健やか看護学、生涯健やか看護学演習等を踏まえ、訪問看護ステーションでの訪問看護活動を通して、精神疾患を抱え訪問看護を利用している人の看護過程を展開し、一人ひとりにあった生活の場における看護の実践ができる能力を養う。また、多職種連携システムについて学び、看護の役割と専門性について考える。
生涯発達の視点から周産期にある母児とその家族の健康の保持増進・疾病予防のために必要な看護援助について学び、対象の個別的ニーズに応じた看護を実践する基礎的な能力を養う。
地域における個人・家族・集団を対象とした公衆衛生看護活動の理論と実践について、実習する地域の地区診断、事業計画・立案を机上で展開しながら学ぶ。
人間の発達段階や基本的ニードと関連させながら、さまざまな看護の対象者への日常生活援助について、安全・安楽・効率的に実施するための知識を身につける。また、健康レベルに応じた看護過程の展開方法について学ぶ。
健康回復看護学Ⅰを踏まえ、健康が破綻している患者と家族に対して、診療に伴う看護援助を実践するための基礎的知識を学ぶ。また、がんの治療を行う患者の事例を通して、看護過程を病態・治療の理解を含めて学ぶ。
医療施設で健康回復を目指して治療を行う対象とその家族の身体・心理・社会的特徴とニーズについて学ぶ。医療施設で健康回復を目指して治療を行う対象とその家族に必要な看護の方法論を学ぶ。
人生の危機となる疾患を中心として病態・診断・治療を学ぶ。
健康回復看護学 Ⅰと対応しながら、さまざまな看護の対象者への日常生活援助を、安全・安楽・効率的に実施するための技術を習得する。
健康回復看護学 Ⅱと対応しながら、健康が破綻している患者と家族に対して、診療に伴う看護援助技術とその適用方法についてシミュレーション演習等を通して習得する。
健康回復看護学 Ⅲと対応しながら、精神看護、小児看護、成人看護領域において医療施設で実践される看護の思考過程および看護技術をシミュレーション等を通して習得する。
既習の知識(主には健康回復看護学 Ⅰ・健康回復看護学演習 Ⅰ、健康回復看護学 Ⅱ・健康回復看護学演習 Ⅱ)を踏まえて、医療機関に入院している対象者に対して看護を実践するための基礎的能力を養う。
健康回復看護学 Ⅲ、健康回復看護学演習 Ⅲ、ヘルスクライシス疾病論等の学びをもとに、急性期病院において健康回復過程にある対象とその家族への看護実践を学ぶ。
医療施設で患児を受け持ち,看護過程を展開し健康回復過程になる対象者に対する看護を実践できる能力を養う。
精神科治療病棟において、治療的環境・治療的関係について理解するとともに、地域生活移行を支援し再発予防のための看護を実践できる能力を養う。
リプロダクティブヘルス/リプロダクティブライツの概念を理解し、女性の健康について学ぶ。また、周産期における母児とその家族の健康の保持増進と異常の予防・早期発見を目指して、ウェルネスの視点から助産診断の基礎を学ぶ。
周産期にある母児とその家族の健康の保持増進および異常の予防・早期発見のために、妊娠・分娩・産褥経過に沿った継続的な看護を展開するための知識と技術を習得する。
実践科学としての看護学の成り立ち、看護の基礎概念、人々の健康を支援する看護の役割や機能、代表的な看護理論など、「よりそう看護」を創造・実践する上で必要な看護の基本的知識を学ぶ。
看護学原論 Ⅰで学んだ知識や、いくつかの代表的な看護理論をもとに、実習での経験を振り返り、看護を考察する。看護場面の振り返りを通し、「よりそう看護」の本質について学ぶ。
自らの看護実践事例を振り返り、ケアの倫理の視点で意味づけを行うことで「よりそう看護」の本質について考える。また、現代までの看護の歴史を振り返り、実践科学としての看護のあり方、 さらに看護職の資格に基づいて社会に貢献できるようなキャリア構想を描く。
看護教育の歴史、看護の教育的機能、授業の構造化や教授学習過程について学ぶ。また、模擬講義を実践し、集団を対象とした教育方法や集団力学を学ぶ。
看護教育学 Ⅰを踏まえ、看護の専門職としての展望、看護継続教育等のキャリア開発について学ぶ。
エンドオブライフにある人々やその家族を取り巻く状況、抱える苦悩を理解し、「その人がその人らしい生を全うする」ための看護職の役割・責任について学ぶ。また、エンドオブライフケアの学びを通して、自己の死生観について考え、死にゆく人々・家族と向き合うための姿勢を養う。授業は講義とグループワークで進めていく。
これまでの学びを通して、自分自身が興味を持った内容や研究疑問からテーマを決定し、看護研究を実施する。研究プロセスを通して看護の本質を追究し、「よりそう看護」を創造、発信する力を育成する。
既習の実習で明らかになった自己の課題に対し、自ら実習計画を立案して実習に取り組む。さらに、保健医療福祉のチームの一員として協働・連携し、専門的な知識や技術を深める。
医療機関の産科病棟および産科外来において、周産期看護を理論と根拠に基づいて、計画的に妊娠期・分娩期・産褥期の看護過程の展開を行い、周産期看護を実践できる能力を養う。
公衆衛生看護活動の実際を学び、公衆衛生看護の対象を多角的に理解し、地域に顕在・潜在する健康課題を導き出す。そして、社会資源を活用して、対象の特性に対応した保健事業の計画・実施・評価までを展開する能力を養う。さらに、地域における保健福祉行政政策のあり方について考察し、「よりそう看護」の実践を展開する能力を養う。
日本社会が伝統として培ってきた宗教の文化的土壌を理解し、そこから宗教的な見方、考え方を通して人間関係のあり方やその形成について豊かな意味を獲得していくことを理解し、実践していく態度を身につける。具体的には、日本社会に広く展開した宗教(神道、仏教、キリスト教、儒教、民俗行事など)について、その実践や文化的視点から、資料等を用いながら学ぶ。
ジェンダーは人種・民族・階級とともに、人間の歴史的経験を作り上げる最も基本的な要素である。この科目では社会・文化・政治・宗教・教育において、ジェンダーがどのように作用してきたかを考察する。また、人間の差異によって作りだされる支配関係を明らかにするジェンダーの視点を用いて今日的な課題を考える。
宗教とはいったい何なのか、そして人はなぜ宗教を求めるのか、といった問題を考えることを通じて、私たちは宗教とどのように向き合っていくのがもっとも適切なのかについて、自分なりの考えを形成する。具体的には、客観的で科学的な立場から、宗教の歴史を概観し、有神論と無神論、創唱宗教と自然宗教といった分類のしかたなどを考察する。
「こころ」は誰もが毎日働かせているものであり、対人関係や社会生活について考えるうえでも「こころ」を抜きにすることはできない。こうした身近な存在であるがゆえに、関心を持つ人は多いが、誤解されることや表層的な理解にとどまることも多いと考えられる。そこでこの科目では、自然科学の一種としての心理学の全体像を概観する。そのことで、受講者の持っていた興味や関心が正確な知識とつながり、さらに自らで考えることができるようになるための基礎づくりを目標とする。授業では、生理、知覚、認知、社会、教育、発達、人格、臨床といった心理学の諸分野にわたって広く概説し、心理学の基礎的な知識や、その考え方を身につけられるように進めていく。
日常あらゆる人が行うコミュニケーションにおいて、言語がどのような役割を担っているのかを知る。言語を客観的に捉える姿勢を身につける。言語学の諸分野について講義を行い、そのなかでコミュニケーション上の言語の役割について説明していく。
今日、日本のメディア・コンテンツは世界的な文化として高く評価されつつある。その理由はいくつかあるが、もっとも重要なのは、単なるサブ・カルチャーの域を出て、現代文明に対する警鐘を鳴らすような、知的水準の高い創作活動を実現していることがあげられる。その意味では、かつての純文学とよく似た役割を、日本の映像メディアは今や担っている。こうした観点に立って、日本の映像文化について考える。
情報通信技術が現代社会をどのように支えているのか、また、現在どのような課題があり、今後社会をどのように変えていくのかを学ぶ。テキストを中心に、適宜スライドや配布資料、政府や団体の公開資料等を用いる。
将来の仕事で必要とされる数学について基礎を学ぶ。数と計算・図形の初歩から学び、さまざまな応用問題が解けるようにする。ピタゴラスの定理と無理数、1次・連立・2次方程式、因数分解、1次・2次関数とグラフなどを主なテーマとする。
数学的思考、数理的思考を身につける。1次関数、2次関数、関数とグラフ、図形と方程式、図形の性質・面積などをテーマとして、日常生活との接点を探りつつ、基本的な概念、典型的な問題の解法、実生活への応用を教授する。
実社会において人工知能(AI)が活用される機会は大きくなってきている。日常生活のなかで、あるいは職業生活のなかでAIを活用するにあたり、その仕組みやAIを使ってできることとその限界を学び、AIをツールとして使いこなせる力(AIリテラシー)を獲得する。
世界は「謎」に満ちている。私たちの想像や理解を超えたことが頻発している。そうした「謎」を、自分には関係ないと簡単に退けず、自分を、そして自分を形作ってきた「文化」というとらえどころのないものを理解する最良の機会と考えられるようになれたら――これがこの科目の最大の目標である。世界で起こっているさまざまな問題の背景にある文化、価値観、思考様式を知り、そうした問題と自分がどう関わるのかを考えることを通して、さまざまな文化について理解するとは、すなわち自分が変わることであることを理解する。
我々人類は、多様な生活習慣をもち、さまざまな文化を形成している。文化人類学は人間の科学といわれ、個別文化の調査・分析から文化の普遍的な法則を見つけ出し、そこに表れる人間行動の諸相を明らかにすることを目的としている。本科目では、まず、文化人類学がどのような学問なのかを理解することから始め、その研究史、研究視角、調査方法について解説し、さらに具体的な研究事例も取り上げる。
芸術と文化の関わりなどについて、芸術の歴史や哲学、美術、音楽など総合芸術をテーマとして学ぶ。また、美術や音楽、映像などの芸術を鑑賞し、現在さまざまに試みられている芸術表現などを取り上げ、芸術による文化発展の可能性や問題について考察する。
中国語の発音と文法の基礎を身につけるため、数字、人称代名詞、名詞、動詞の文、疑問文、疑問詞、形容詞の文、助数詞、時間、年月日、時刻、前置詞の表現などの各種の練習をする。
中国語のさまざまな基本短文を作ることができるように、変化、完了、進行、持続、経験を表す表現、助動詞、補語、比較形、受身と使役などの表現方法を学ぶ。
中国語の長い文章に慣れることを目的として、文章を読み進める練習と、一字一句の意味をきちんと確認する方法を併用しながら、易しい文章を大量に読むことによって、まず中国語に慣れることをめざす。文章の内容は、日本や中国の観光地、歴史的事件、食べ物、祝日などを題材にする。
中国語の基礎的な文法を踏まえて、聞き取りの練習、自由表現の練習、対話の練習などを繰り返しながら、中国語でのコミュニケーションができることをめざす。毎回の授業で、中国の文化、習慣、生活、最新ニュースを紹介する。
初めて韓国語を学ぶ人のために、文字の仕組みから親しんで、発音法則を理解するほか、挨拶や正確な文章の読みなどを徹底的に学習する。なお、韓国文化を理解してもらうために、韓国人の生き方・歴史・社会・文化、特に食文化などにも触れる。
韓国の文字と発音をマスターした人が、次に進む段階として、ここでは文法+会話+講読に重点を置き、基礎文法と基礎会話力を固めると同時に、簡単な読み書きができるように学習する。また、韓国の文化に関わるものを講読のテキストとし、韓国の文化に親しむ。
韓国語の会話+講読+聴解力+作文に重点を置く。韓国語Ⅰ・Ⅱで学んだ力を生かして、表現力を増やし、より自然な会話の習得をめざす。聴解力のアップとあわせて、場面ごとに正確な会話ができるように進め、また日常よく使う表現を作文できるように学習する。
韓国語だけで授業を行い、自由会話を中心に聴解力をつけ、韓国の中学生以上の会話運用能力をつけるために学習する。この授業では、自由会話+スピーチができることを目的とし、学生たちによるスピーチと韓国映画鑑賞によってその力を身につける。
フランス語の発音と、文法の重要な規則のうち、もっとも基礎的な部分を学び、それを用いた短い文を聴き、話し、読み、書く力を修得する。
フランス語の発音、文法などの基礎知識を踏まえて、やや高度な文法事項を学び、それらを用いた文を聴き、話し、読み、書く力を身につける。
ドイツ語のもっとも基本的な規則(発音の仕方と文法)を一つずつ学ぶ。できるだけ多く反復練習(リーダーの講読、教科書の練習問題、その規則を含む短い作文など)をとり入れ、一つひとつの規則を確実に身につける。
ドイツ語Ⅰで学んだ規則をもとに、新たな規則修得の段階に進む。ドイツ語Ⅰと同様に、リーダーの講読、練習問題、作文をできるだけ多くとり入れ、規則を一つひとつ確実に身につけることを主眼とする。
外国人とコミュニケーションをとり、ともに生き、働いていくために必要となる「共生力」などについて学ぶ。海外から見た日本文化などについて、グループワークやディスカッションを行うことを通じて、これからの時代に必要な国際感覚を身につける。
グローバル化が進む世界状況の中でヒト・モノ・カネの往来がますます盛んになりつつある。日本人学生と留学生が合同で実施するこの授業では、グループワークを中心に、日本とアジアの関係を学び、留学生の知恵を借りながら、「メイド・イン・ジャパン」をさらにグローバル化していく方法を考えていく。 また、アジアの中の京都という観点から京都の様々な観光地を訪れ、インバウンドやコト消費の様子を実地見学する予定である。
外国語を、実際に使われている土地で学び、運用能力を高めるための科目である。中国、韓国などの協定大学で寮生活を送りながら、およそ1ヵ月のプログラムを学修する。授業は午前中で、午後に適宜見学などが配置されている。プログラム終了直前には、文化遺産見学ツアーも予定される。
歴史学の学問としての方法論を知るとともに、多様な視点から事象を理解する姿勢を身につける。世界史と日本史分野の教員が担当し、歴史学を学ぶうえで必要な学問的方法論についての理解を深める。授業においては特に日本と異文化の接触・交流の視点や、文献史学以外の学問研究の視点に留意するとともに、史料を的確に読む重要性について徹底的に講義する。
京都の複合する遺跡から京都の歴史と文化を探る。考古資料をもとに京都の地下の文化財に触れ、京文化の根源を学び、探り、理解し、考えてみる。そして京都の遺跡からわかる歴史と文化の表現方法の取得に向う。平安京以前からの、京都の遺跡を学習する。適宜、歩き探る京都を紹介する。
本科目は、京都橘大学と総本山醍醐寺の学術交流協定に基づく科目である。京都に伝わる文化財が、いかにして伝承されてきたかを学ぶ。同時に文化財を生み出した京都の文化とその将来を考える。現代まで受け継がれてきたさまざまな文化について講義する。さらに醍醐寺に残る文化財、信仰行事に接する機会を設け、日本文化について考察を進める。
古典から近現代文学まで、京都が小説でどのように描かれ、そのなかでどのような物語が生成されてきたかを考える。21世紀の作家の小説のなかで、京都を舞台とし、学生(主に大学生)が登場する作品を読み、近代の名作との共通点と相違点を考える。
日常生活のなかで見え隠れするさまざまな社会的な問題を考え、対処をするために必要な、日本国憲法に表された基本的な思考を身につける。また、これを理解するために必要な基本的知識を身につけることを目標とし、基本的な事柄をできる限り分かりやすく解説していく。
法学概論Ⅰでは、国家の統治組織や作用、行政権の主体と個人との関係等について学ぶ。主に憲法を中心として進めていき、国民の権利・自由に関する基本的人権論や、権力分立・国家行政組織・地方自治といった統治機構の諸制度を範囲とするが、重要事項の理解を深めるために、関連のある諸法にも触れていく。本講義では、各講において具体的な事例を用いた設問を挙げ、そこで論点となるテーマに関する判例・学説を理解する。また、各制度のあり方について考察し、憲法の基本理念や一般理論を修得する。
法学概論Ⅱでは、私法全体の理解を目的としており、主に民法と商法を中心に進めていく。本講義では、契約、住まい、家族生活、事故の遭遇などのさまざまな場面において、私法との有機的な関連を可能な限り明らかにし、各制度の正確な位置づけを図る。各テーマの理解を深めるために、借地借家法、製造物責任法、民事訴訟法といった特別法も、適宜に範囲に含める。また、具体的な事例を提示して、その解決を念頭に置きながら重要な事項について説明することで、初歩的な応用力を身につける。
民法は、私法分野の基本法であり、市民の社会生活そのものを広範に対象とする学問である。本講義では、民法の基本構造を明らかにし、主要な法原則、法制度、法概念を理解するとともに、その基礎的知識を獲得することを目的としている。また、具体的な事例や裁判例を用いながら、民法が日常生活にどのように関連しているのかを明らかにすることで、法的な問題発見能力、問題処理能力を養い、法の生きた理解を可能にする。特に、財産法の分野の解説に重点を置くが、家族法の分野についても一通り概観しておく。
今日、同和問題、子どもや女性、障害者問題など、多様な人権問題が指摘されているが、相互の関係性も含めてそもそも人権問題とは何か、その基本的認識についての理解をはかり、これからの人権教育のあり方について考える。
政治学への入口として、政治についての意識形成、政治についての基礎知識、政治学を学問としてとらえる力を身につけることを目的とする。授業では、権力、デモクラシー、政治システムと政治過程、地方自治、国際政治、宗教と政治、官僚制などを概観し、基礎的知識を獲得する。そのため、テキストを活用しつつ現代日本の政治現象を身近に感じられるように、時事問題を政治学的に考察するヒントを提示するとともに、テレビを中心とするマスコミ以外によって、政治に関する情報・言説を知るソーシャルメディア利用法などにも言及する。
具体的な政治家・政治現象の事例から、戦後の日本政治を政治過程論として概観し、さまざまな政治家が活躍する舞台を具象的に再現できるようにする。さらに、日本における政府の仕組み、とりわけ政党と官僚との関係を知り、政治家・政治過程の実際について自分で考え、論評できるようになることを目標とする。
グローバル化の進展した今日では、ヒト・モノ・カネの移動を身近に感じ、国内のあらゆる事象が国際社会と密接につながっている。本科目を通じて、国際関係を理解するうえで基礎となるものの見方・考え方や、複雑化・多様化する現代の国際関係を的確に捉え、問題解決に向けて自ら思考し解決策を見出す力を養うことを目標とする。
国と自治体の行政活動と社会問題の繋がりについて説明できるようになる、行政に関する制度について市民社会との関係のなかで理解し説明できるようになる、公共政策の実際について分析し説明できるようになることを目標とする。行政は変化し続ける社会への対応を迫られており、その果たすべき役割は、社会との関係のなかで問われている。そのため、行政と外部との関係に着目しながら学んでいく。
わたしたちのくらしの物質的な基盤となるのが経済である。この経済のくらしへの影響は時とともにますます大きくなっている。したがって、経済を理解することは現代社会に暮らすすべての人間にとって必要なことである。この科目では、市場と価格メカニズム、政府の役割、経済成長、経済発展、金融システム、雇用システム、国際収支、為替相場などの、経済を理解するための基本概念を、身近な事例を用いて説明し、わたしたちの日常のくらしをとりまく経済現象について学ぶ。
現代日本経済における諸問題を学ぶことによって、経済学への導入を図る。具体的には、まずバブル経済とその崩壊による平成不況の深刻化の課程を「不良債権処理の10年」として概観する。次に、ケーススタディとして、日本長期信用銀行の破綻、山一証券の自主廃業について検討する。そして、女性労働として雇用機会均等法と育児支援を取り上げるとともに、労働問題として過労死・過労自殺、ホームレス、派遣労働、ネットカフェ難民、派遣村などを取り上げる。これらの諸問題を、映像資料を活用して、イメージ豊かに学ぶ。
戦後日本経済の歩みについて講義する。敗戦直後から、高度経済成長を経て、低成長経済に移行し、1980年代後半にバブル経済に突入するまでを、映像資料を活用してイメージ豊かに学ぶ。具体的には、特需景気、もはや戦後ではない、金の卵、エネルギ ー革命、所得倍増計画、公害、列島改造、ドルショックと石油シ ョック、日米経済摩擦、分割民営、バブル経済、プラザ合意、外国人労働者などを取り上げる。
「会社(企業)が事業を経営する」という基本命題を分析的に理解できるようになること、言い換えると、会社(企業)・事業・経営の相互作用を立体的・構造的に把握するため、それらをめぐる社会システムを理解できるようになること、これが授業での目標である。具体的には、まず会社(企業)形態、事業の定義、経営形態等について講義する。次に会社の「戦略と組織」について、最後には、サプライ・チェーン・マネジメントやアウト・ソーシング等、最新の経営手法の具体的な事例分析に関する講義を行う。
企業会計の基本的なシステムを学ぶとともに、あらゆる組織への会計の適用可能性を理解することを目標とする。企業経営のプロセスを、資金の流れとして学ぶ。さらに、付加価値の形成、市場における価値の創造、収益の分配、および、稼得利益の意義を体系的に考察することによって、企業経営の本質を理解する。また、この学習を、複式簿記のシステム(簿記一巡の手続き)の理解と連動して行う。したがって、他人資本(負債)、自己資本(純資産)、資産、費用、収益という5つのグループの経営プロセス上での役割についても、それぞれのグループ内の勘定科目のレベルにまで、一定程度深化させて理解する。簿記システムの基礎的理解をめざし、簿記一巡の手続きについて学ぶ。
社会学の一分野としての社会福祉とその歴史を学習してから、住民参加やボランティアの諸形態とその意義・限界を理解する。 社会学の一分野としての「福祉」と「ボランティア」について、基本的な考え方と知識を学び、福祉制度への理解を深めるなかで、一人ひとりがどのように共生社会づくりに関われるかを考える。また、教育の基本である「人間の尊厳」への気づきと理解を深める。
自我、家族、コミュニティ、階級・階層、国民国家、グローバル化、情報化など社会学の基本概念の理解を通じて、現代の日常生活を社会学的に理解する方法の修得をめざす。社会学を学習する上での困難のひとつは、社会が空気のような当たり前の存在に思われがちな点にあるが、この授業では、社会の歴史的な形成を明らかにすると同時に、社会の自明性や秩序を守るために私たちには何が求められているのか、という問題意識を身につけることも目標になる。
近年社会学の研究対象として定着した中・後期親子関係、教育システム、親密性、記憶、情報技術などのテーマについて、それぞれの研究分野の第一人者によるテキストの読解を通じて、社会学的想像力の定着をめざす。
受講生が問題意識をもち、リサーチし、発表し、討議するという方式で行う。担当教員による講義、説明もあるが、基本は受講生の問題意識に基づく集団的討議により授業が進められる。時事問題への深い理解が得られることが授業の主たる目標だが、同時にリサーチの方法、プレゼンテーションの方法を身につけることもまた大切な目標とする。
「健康」「生きる」「健康に生きる」について、政治、経済、文化、社会、教育、保健医療システム等、さまざまな視点から現象をとらえ、自分自身の健康に生きるについて考えることはもちろん、家族、コミュニティ、日本国内、世界の健康に生きるについても考える。
体育科教育の概要とスポーツ文化の継承・発展を考えるため、体育科教育の概要を理解するとともに、体育やスポーツについて、文化的、社会的、歴史的側面の理解を深める。これらを踏まえ、体育やスポーツについて理解する力、仲間ととも考える力、創造する力を身につけることを目標とする。授業では、近代スポーツの成立と変遷を、文化的・社会的背景を視野に入れて講義する。
ソフトバレーボールと6人制バレーボールを教材として基礎体力と技術のスキルアップを図り、またスポーツの必要性を学び、自己の健康管理や怪我なく楽しく運動するために最も必要なルールやマナーを身につける。同時にグループ(チーム)を通し、コミュニケーション・スキルの向上を図る。
生涯スポーツの必要性を学び、スポーツの実践をとおして、自己の健康管理ができる基礎能力を養う。特にレクリエーションスポーツを中心に楽しく運動することができる習慣と能力を身につける。 バドミントンと卓球の基本的な技術練習とルールの理解から始め、シングルスおよびダブルスでのリーグ戦形式でのゲームを中心に行う。
政策と個々人の取り組みとの両面から、環境問題の解決に向けた取り組みについて考察する。環境問題を発生させ拡大させる社会的な要因について分析し、それらへの対応策について研究する。そして、個々の生活と環境問題の関係性について学び、さらに市民、NPO、行政、企業などの多様な主体が連携して進める持続可能な社会に向けた取り組みの現状と課題について学ぶ。
地球の誕生から現在に至るまでの地球と生物の歴史を学ぶ。そのなかでも特に、人類が進化・発展してきた第四紀と呼ぶ現代社会と密接に関係する時代を、人類の諸特徴とともに、氷河の消長、海水準変動、植生変遷などの古地理に係る変遷、および生物地理と人類の拡散などの事象を通して理解することを目標にする。これらは地層そのものと地層中に含まれる化石や考古遺物などの証拠に基づくものであるから、層序と地層の対比、地質学・堆積学の諸法則、化石の二面性、堆積と浸食、堆積構造と変形構造などの地層学の基礎事項の理解を図るとともに、現代生活にも係る火山噴火や地震、土石流などの地盤災害の事例と、その原因も合わせて学習する。
地理学は大きく地誌学と系統地理学に分類されるが、ここでは系統地理学を扱う。系統地理学は、地球表面における自然現象を地域的な観点から究明する「自然地理学」と、地表上の人文現象(人口・集落・産業・交通・文化など)を地域特性の構成要素として考察する「人文地理学」に大別されており、その両方について概観する。
日常生活や仕事でさまざまな問題、さらに環境などの社会的課題を考えるうえで、数学は欠かせない。この科目では、将来、市民として的確な判断を下すために役に立つ数学的考え方や概念を、現実の課題を考えるなかで学習する。扱うのは、経済や環境を考えるうえで重要な指数・対数、刻々と変化する様子から全体を知るための差分や微積分、社会の集団現象を分析するための統計や確率などである。授業では、これらの数学の必要性を理解することを目標とする。
物理学は、科学技術のベースとなる重要な分野であり、さまざまな自然現象を考えるうえで基礎的な学問となる。本科目では、力学や電磁気学、光の干渉・回折などの基本的な原理について正しい理解を得るとともに、日常的に目にする現象を物理学的に理解し説明する力を身につける。また、物理学が身近なものに応用されていることを理解し、物理学の原理とその意義について見識を深める。例えば、身近な家庭用機器や医療機器(電子レンジ、健康維持器具、AED、MRI等)などに応用されている電磁気現象の原理などを理解する。
生活の中にある物質や現象を、化学的なものの見方や考え方で捉え、理解できるように基礎概念を解説する。原子の構造と結合、分子の形、物質の形態、溶液、化学反応などについて正しい理解を得るとともに、日常的に目にする物質や現象および、化学が身近に応用されていることを理解し説明する力を身につける。例えば、日常生活に関わる化学物質、例えば石油や原子力などのエネルギー源、金属やプラスチックなどの材料、薬品、医療品などについて触れ、応用されている原理とその意義を理解する。
生物学の中でも主にヒトに焦点を当てた生命科学、および関連する諸問題について概説する。生命現象を理解するために、細胞の構造と役割、細胞を構成する物質、エネルギー、遺伝学、DNA、発生と老化、脳の構造などから、食と健康、がん、感染と免疫などについても解説し、正しい理解を促進する。さらに、生命現象の科学的な解析、解明が急速に進展する現代において、生物学的な諸問題を正しく理解するため、遺伝子組換生物や再生医療、生態系と環境問題までの最新のトピックを交えて解説する。
学校教育における学校保健の目的や学校保健の行政と制度、学校保健関係職員についての理解を深める。さらに、学校における保健管理と保健教育、保健組織活動の内容や児童・生徒の心身の発育・発達と健康課題についても学ぶ。最後に、学校保健の今日的課題と展望について考察していく。
学校教育及び学校保健活動における養護教諭の役割を理解し、養護教諭としての基礎的な知識と技術について学び、専門職としての能力を習得する。健康教育実践を通してより深く具体的に理解し、保健指導演習を行い養護教諭としての資質と力量を高める。
学校における精神保健の課題は、生徒の心の発達メカニズムと様々な生活の問題が複合的に関与していることを取り上げ概説する。養護教諭として、精神保健ニーズへ対応することに必要な基本姿勢を学ぶ場とする。
教育とは何か、学校とは何か、教科指導の在り方、教員の果たす役割とその意義はどこにあるかを、教員の体験や視聴覚資料から学ぶ。また、学級活動や総合的な学習の時間や特別の教科である道徳科など、最近の教育動向について学ぶ。最後に学校教育を支える教育行政の役割を中心に、教員の研修と服務について学ぶ。
教育とは何か、何をもって教育(制度)と呼ぶのか等、まず教育に関する基本的な概念の検討を行う。続いて、西欧諸国における教育思想の発展および近代学校制度の成立と発展について、そして明治期以降のわが国における教育制度の発展について概説し、教育史に関する基本的な事項の理解をめざす。最後にまとめとして、現代日本の教育課題について総合的な観点から考察を行う。
子どもの指導、援助に関わる上で必要な発達や学習、パーソナリティーなどの教育心理学の知識について学び、具体的な指導場面に即した教育心理学の知識や考え方、技術の習得を目指して授業を行う。対象である子どもの発達的特徴を絶えず念頭において、指導や援助の問題を考える。
特別支援教育の制度と対象を理解する。また、教育の場や形態の違い(通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校)によって教育課程や教育方法が異なることを知り、適切な支援を継続的に提供するために、一人ひとりのニーズに即した個別の指導計画や個別の教育支援計画が果たす役割を理解する。さらに、異なる学校間や関係機関との連携を実現するための仕組みについて考える。
現代の学校教育に関する制度的事項について、基礎的な知識を身に付けるとともに、それらに関連する課題を理解する。教育制度は、教育に関する法規に基づき成立し、その背景の思想が制度を歴史的・社会的に成立させる。日本における教育制度の変遷を学習するとともに、それらを構成する制度の仕組みの展開や問題を検討する。また、学校と地域との連携に関する理解及び学校安全への対応に関する基礎的知識も学習する。
教育課程の意義、果たす役割、および、教育課程に関わる基本的な概念について理解し、教育課程編成、授業づくりに関わる基礎的知識を身につけるとともに、授業づくりやカリキュラム・マネジメントのために必要な力量の基礎を養う。
中学校・高等学校における総合的な学習の時間の実施にあたって、その全体的な計画の立案、年間指導計画の立案、単元計画の立案、その実施、実施後の評価等のあり方について学ぶ。それらに基づいて、実際に総合的な学習の時間の授業の計画立案の具体例についても学ぶことを通じて総合的な学習の指導法について力量を獲得していく。
特別活動の意義や役割を理解し、その内容の具体的な活動事例(学級活動の指導、行事に関わる指導、安全指導等)を通して生徒の自主的、自律的な態度を育成する指導のあり方を学ぶ。講義のほかレポート作成、小集団討議を取り入れ、将来学校現場において役立つような具体的・実践的な内容とする。
教育方法の歴史を概観してから、授業づくりに関わる現代的な課題を学習する。次に、授業を「教育目的・教育目標」「教材・教具」「指導過程」「教育評価」の4要素の視点から理論及び国内外の優れた実践事例を、最新の情報通信技術やその活用状況も押さえつつ検討する。教育方法の理論と実践について知識を広げ、理解を深めることで、様々な優れた教育方法・技術の特徴を分析し、説明できるようにする。また、諸概念や情報通信技術を活用して実際に小学校・中学校・高等学校において自らの授業をつくり、実践し、改善できる力量と、児童及び生徒に情報モラルを含む情報活用能力を育成するための基礎的な知識・技能を身につける。
生徒指導の意義と必要性、生徒指導の領域と内容、生徒指導の組織と年間計画など概念上の理解を深めた上で、生徒指導の今日的課題に気づき学校現場での具体的な生徒指導事例を分析していく。
教育相談は、「児童生徒それぞれの発達に即して、好ましい人間関係を育て、生活によく適応させ、自己理解を深めさせ、人格の成長への援助を図るもの」とされている。この科目では、教育相談に必要な知識について学ぶとともに、教師に求められるカウンセリングマインドの実践力を身につけることを目標とし、中等教育の現場で出会う生徒の問題についてよく知り、生徒とその保護者への支援のありかたについて考えを深め、実践力を身につけていく。
4年間の学びについて、1.児童生徒の理解(①児童生徒の発達と健康、②児童生徒を取り巻く社会と環境)、2.健康問題支援、3.コミュニケー ション(①学校における養護教諭の役割、②地域・保護者との関係)、4.教育的愛情の視点に基づいて振り返って到達状況を確認し、そのうえで必要な知識と技能について補完する。そして、今後どのような知識と技能を習得することが必要なのかを明確にする。
学校保健活動における養護教諭の職務の実態、養護実習体験報告などから、養護実習についてのイメージを膨らませる。教育課程の総決算として、教育現場で実習を行い、養護教諭としての専門的知識の習得と技術を磨き、教職に関する実践的研究的能力と態度を養う。
前半は、学校等体験活動について概略を学ぶ。その際、学校と教育をめぐる諸課題について討議し、学校への理解を深める。後半は、学校等体験活動経験を総括し、発表や互いに交流するなかで、その後の大学での学修課題を明確化する。
学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。