【 第9章 2024年度生用 教育課程(学部別)】
国際英語学部 国際英語学科
科目概要

1. コア科目群

思考コア
  • クリティカルシンキング

正しく課題を認識し、適切な判断・分析・統合をすることで最適解を導くための思考方法(クリティカルシンキング)を学ぶ。このことにより、他者の意見を批判的・分析的に検証する力、他者の意見に含まれる問題点を合理的な方法で指摘できる力、自らの意見に対する批判に対して合理的に回答する力、議論に含まれる問題を出発点として、よりよい解決策や代替案を提案する力などの獲得をめざす。

  • 数学的思考を身につける

日常生活や仕事でさまざまな問題、さらに環境などの社会的課題を考えるうえで、数学は欠かせない。この科目では、将来、市民として的確な判断を下すために役に立つ数学的考え方や概念を、現実の課題を考えるなかで学習する。扱うのは、経済や環境を考えるうえで重要な指数・対数、刻々と変化する様子から全体を知るための差分や微積分、社会の集団現象を分析するための統計や確率などである。授業では、これらの数学の必要性を理解することを目標とする。

  • 哲学概論

市民や社会人として必要とされる倫理観や人間性の養成、異なる考え方や異なる文化を持つ人々を理解する能力の養成を目的とする。哲学は何を問題にしてきたのか、またそれにどのように取り組んできたか、そしてその問いは私たちにとってどんな意味をもつのかについて、さまざまな哲学者の著作を通して考える。

  • 倫理学概論

倫理学とは何か、倫理学にどのような意義があるのかを理解し、倫理学的な考え方を身につけることを目標とする。社会正義を考えるをテーマとして学びを進め、近代以降の倫理学の学説を中心に、倫理学的な考え方の基礎を歴史的背景を含めて理解し、現代社会の諸問題を考えるうえで倫理学的な思考法の意義と重要性を知る。

スキルコア
  • ライティング基礎

大学でのスタディ・スキルとして必要とされる読解力や基本的な文章作成能力の獲得をめざす。演習を通して文章を読む力を養成しながら、添削指導等により、論理的な論説文を書くために必要な文章構成力や推敲の能力を獲得する。

  • アカデミックライティング

大学での学修で求められる学術的文章を書く技術を、演習を通じて獲得する。大学における学術的文章には、授業で課されるレポート、実習レポート、卒業論文等が含まれる。本科目により、内容が正確に伝わるわかりやすい文章、かつ客観的な評価に耐えうる文章を書く力の獲得をめざす。

  • ITリテラシー

現代の情報化社会に必須であるコンピュータやネットワークに関する基礎的知識の理解と、文書作成、表計算、プレゼンテーションのソフトウェアを活用する技能を、演習を通して習得する。具体的には、Officeソフトを通じ、身近な素材を元に文書ソフトではレポート作成、表計算ソフトではグラフ作成や数値分析、プレゼンテーションソフトではスライド作成といった実践力と応用力を養うとともに、情報社会におけるさまざまな危険を防ぐための知識、情報を扱ううえでのマナーを身につける。

  • データサイエンス基礎

社会全般の情報化が進み、道具であるパソコンがより便利に使いやすく進歩していくなかで、使い手である我々には、それらに関する知識だけでなく、情報そのものを使いこなすことが求められている。本科目では、社会で求められている情報活用の基礎力を体系化し、どうやって効果的に情報を活用するかを演習を通して学習する。具体的には、一連の情報プロセス(収集、分析、整理・保管、表現、運用)の意味を理解し、データや情報を適切に処理・活用できる力を身につける。

  • AIリテラシー

実社会において人工知能(AI)が活用される機会は大きくなってきている。日常生活のなかで、あるいは職業生活のなかでAIを活用するにあたり、その仕組みやAIを使ってできることとその限界を学び、AIをツールとして使いこなせる力(AIリテラシー)を獲得する。

  • 情報社会論

情報通信技術が現代社会をどのように支えているのか、また、現在どのような課題があり、今後社会をどのように変えていくのかを学ぶ。テキストを中心に、適宜スライドや配布資料、政府や団体の公開資料等を用いる。理解の深化と確認のため、レポート提出や複数回の理解度テストを実施する場合がある。

2. 教養教育科目群

  • 知へのマインドセット

本科目は、本学の教養教育課程全体の基盤的科目のひとつであり、本科目で学んだ基礎の上に、その後の教養教育課程に設定する多様な科目の学びを重ねることにより、「社会を構成する知的市民としてのマインドセット」の獲得をめざすものである。また、本科目を受講することにより、本学の教学理念を理解したうえでその後の学びを進められるようにするための科目としても位置付ける。そのため、まずは本学の教学理念を学んだうえで、本学に設置する多様な学部から、それぞれの学問領域の基礎を学び、各学問領域を学ぶ意義を理解する。
(オムニバス方式/全14回)

現代社会とそのルーツを探る
  • 歴史から学ぶ

歴史学の学問としての方法論を知るとともに、多様な視点から事象を理解する姿勢を身につける。世界史と日本史分野の教員が担当し、歴史学を学ぶうえで必要な学問的方法論についての理解を深める。授業においては特に日本と異文化の接触・交流の視点や、文献史学以外の学問研究の視点に留意するとともに、史料を的確に読む重要性について徹底的に講義する。

  • ジェンダーとダイバーシティ

ジェンダーは人種・民族・階級とともに、人間の歴史的経験を作り上げる最も基本的な要素である。この科目では社会・文化・政治・宗教・教育において、ジェンダーがどのように作用してきたかを考察する。また、人間の差異によって作りだされる支配関係を明らかにするジェンダーの視点を用いて今日的な課題を考える。

  • 現代のメディアと表現

今日、日本のメディア・コンテンツは世界的な文化として高く評価されつつある。その理由はいくつかあるが、もっとも重要なのは、単なるサブ・カルチャーの域を出て、現代文明に対する警鐘を鳴らすような、知的水準の高い創作活動を実現していることがあげられる。その意味では、かつての純文学とよく似た役割を、日本の映像メディアは今や担っている。こうした観点に立って、日本の映像文化について考える。

  • 宗教学概論

宗教とはいったい何なのか、そして人はなぜ宗教を求めるのか、といった問題を考えることを通じて、私たちは宗教とどのように向き合っていくのがもっとも適切なのかについて、自分なりの考えを形成する。具体的には、客観的で科学的な立場から、宗教の歴史を概観し、有神論と無神論、創唱宗教と自然宗教といった分類のしかたなどを考察する。

社会のなかで自立して生きる
  • 日本国憲法

日常生活のなかで見え隠れするさまざまな社会的な問題を考え、対処をするために必要な、日本国憲法に表された基本的な思考を身につける。また、これを理解するために必要な基本的知識を身につけることを目標とし、基本的な事柄をできる限り分かりやすく解説していく。

  • くらしと経済

わたしたちのくらしの物質的な基盤となるのが経済である。この経済のくらしへの影響は時とともにますます大きくなっている。したがって、経済を理解することは現代社会に暮らすすべての人間にとって必要なことである。この科目では、市場と価格メカニズム、政府の役割、経済成長、経済発展、金融システム、雇用システム、国際収支、為替相場などの、経済を理解するための基本概念を、身近な事例を用いて説明し、わたしたちの日常のくらしをとりまく経済現象について学ぶ。

  • 私たちのくらしと行政

国と自治体の行政活動と社会問題の繋がりについて説明できるようになる、行政に関する制度について市民社会との関係のなかで理解し説明できるようになる、公共政策の実際について分析し説明できるようになることを目標とする。行政は変化し続ける社会への対応を迫られており、その果たすべき役割は、社会との関係のなかで問われている。そのため、行政と外部との関係に着目しながら学んでいく。

地域の価値を知る
  • 京都の歴史・文化

京都の複合する遺跡から京都の歴史と文化を探る。考古資料をもとに京都の地下の文化財に触れ、京文化の根源を学び、探り、理解し、考えてみる。そして京都の遺跡からわかる歴史と文化の表現方法の取得に向う。平安京以前からの、京都の遺跡を学習する。適宜、歩き探る京都を紹介する。

  • 京都の歴史・文化

本科目は、京都橘大学と総本山醍醐寺の学術交流協定に基づく科目である。京都に伝わる文化財が、いかにして伝承されてきたかを学ぶ。同時に文化財を生み出した京都の文化とその将来を考える。現代まで受け継がれてきたさまざまな文化について講義する。さらに醍醐寺に残る文化財、信仰行事に接する機会を設け、日本文化について考察を進める。

  • 文学と京都

古典から近現代文学まで、京都が小説でどのように描かれ、そのなかでどのような物語が生成されてきたかを考える。21世紀の作家の小説のなかで、京都を舞台とし、学生(主に大学生)が登場する作品を読み、近代の名作との共通点と相違点を考える。

心とからだの健康をはぐくむ
  • 健康に生きる

「健康」「生きる」「健康に生きる」について、政治、経済、文化、社会、教育、保健医療システム等、さまざまな視点から現象をとらえ、自分自身の健康に生きるについて考えることはもちろん、家族、コミュニティ、日本国内、世界の健康に生きるについても考える。

  • スポーツコース

ソフトバレーボールと6人制バレーボールを教材として基礎体力と技術のスキルアップを図り、またスポーツの必要性を学び、自己の健康管理や怪我なく楽しく運動するために最も必要なルールやマナーを身につける。同時にグループ(チーム)を通し、コミュニケーション・スキルの向上を図る。

  • スポーツコース

生涯スポーツの必要性を学び、スポーツの実践をとおして、自己の健康管理ができる基礎能力を養う。特にレクリエーションスポーツを中心に楽しく運動することができる習慣と能力を身につける。 バドミントンと卓球の基本的な技術練習とルールの理解から始め、シングルスおよびダブルスでのリーグ戦形式でのゲームを中心に行う。

  • 心理学概論

「こころ」は誰もが毎日働かせているものであり、対人関係や社会生活について考えるうえでも「こころ」を抜きにすることはできない。こうした身近な存在であるがゆえに、関心を持つ人は多いが、誤解されることや表層的な理解にとどまることも多いと考えられる。そこでこの科目では、自然科学の一種としての心理学の全体像を概観する。そのことで、受講者の持っていた興味や関心が正確な知識とつながり、さらに自らで考えることができるようになるための基礎づくりを目標とする。授業では、生理、知覚、認知、社会、教育、発達、人格、臨床といった心理学の諸分野にわたって広く概説し、心理学の基礎的な知識や、その考え方を身につけられるように進めていく。

自然と共生する
  • 地球の環境と自然

政策と個々人の取り組みとの両面から、環境問題の解決に向けた取り組みについて考察する。環境問題を発生させ拡大させる社会的な要因について分析し、それらへの対応策について研究する。そして、個々の生活と環境問題の関係性について学び、さらに市民、NPO、行政、企業などの多様な主体が連携して進める持続可能な社会に向けた取り組みの現状と課題について学ぶ。

  • 生命と生態系

地球の誕生から現在に至るまでの地球と生物の歴史を学ぶ。そのなかでも特に、人類が進化・発展してきた第四紀と呼ぶ現代社会と密接に関係する時代を、人類の諸特徴とともに、氷河の消長、海水準変動、植生変遷などの古地理に係る変遷、および生物地理と人類の拡散などの事象を通して理解することを目標にする。これらは地層そのものと地層中に含まれる化石や考古遺物などの証拠に基づくものであるから、層序と地層の対比、地質学・堆積学の諸法則、化石の二面性、堆積と浸食、堆積構造と変形構造などの地層学の基礎事項の理解を図るとともに、現代生活にも係る火山噴火や地震、土石流などの地盤災害の事例と、その原因も合わせて学習する。

異文化との共生
  • 文化人類学

我々人類は、多様な生活習慣をもち、さまざまな文化を形成している。文化人類学は人間の科学といわれ、個別文化の調査・分析から文化の普遍的な法則を見つけ出し、そこに表れる人間行動の諸相を明らかにすることを目的としている。本科目では、まず、文化人類学がどのような学問なのかを理解することから始め、その研究史、研究視角、調査方法について解説し、さらに具体的な研究事例も取り上げる。

  • 比較文化論

世界は「謎」に満ちている。私たちの想像や理解を超えたことが頻発している。そうした「謎」を、自分には関係ないと簡単に退けず、自分を、そして自分を形作ってきた「文化」というとらえどころのないものを理解する最良の機会と考えられるようになれたら――これがこの科目の最大の目標である。世界で起こっているさまざまな問題の背景にある文化、価値観、思考様式を知り、そうした問題と自分がどう関わるのかを考えることを通して、さまざまな文化について理解するとは、すなわち自分が変わることであることを理解する。

  • 異文化コミュニケーション論(人文)

本科目は、異文化を実際にどのように理解すればいいのかを考える。そして、諸外国の文化や歴史を理解することの重要性と、それがまた日本を理解する鍵となることを学ぶ。年表や各種の歴史的な史料、新聞記事や写真、画像などを紹介しながら進める。

  • 言語コミュニケーション論

日常あらゆる人が行うコミュニケーションにおいて、言語がどのような役割を担っているのかを知る。言語を客観的に捉える姿勢を身につける。言語学の諸分野について講義を行い、そのなかでコミュニケーション上の言語の役割について説明していく。

  • 芸術と文化

芸術と文化の関わりなどについて、芸術の歴史や哲学、美術、音楽など総合芸術をテーマとして学ぶ。また、美術や音楽、映像などの芸術を鑑賞し、現在さまざまに試みられている芸術表現などを取り上げ、芸術による文化発展の可能性や問題について考察する。

  • 中国語

中国語の発音と文法の基礎を身につけるため、数字、人称代名詞、名詞、動詞の文、疑問文、疑問詞、形容詞の文、助数詞、時間、年月日、時刻、前置詞の表現などの各種の練習をする。

  • 中国語

中国語のさまざまな基本短文を作ることができるように、変化、完了、進行、持続、経験を表す表現、助動詞、補語、比較形、受身と使役などの表現方法を学ぶ。

  • 中国語

中国語の長い文章に慣れることを目的として、文章を読み進める練習と、一字一句の意味をきちんと確認する方法を併用しながら、易しい文章を大量に読むことによって、まず中国語に慣れることをめざす。文章の内容は、日本や中国の観光地、歴史的事件、食べ物、祝日などを題材にする。

  • 中国語

基礎的な文法を踏まえて、聞き取りの練習、自由表現の練習、対話の練習などを繰り返しながら、中国語でのコミュニケーションができることをめざす。毎回の授業で、中国の文化、習慣、生活、最新ニュースを紹介する。

  • 韓国語

初めて韓国語を学ぶ人のために、文字の仕組みから親しんで、発音法則を理解するほか、挨拶や正確な文章の読みなどを徹底的に学習する。なお、韓国文化を理解してもらうために、韓国人の生き方・歴史・社会・文化、特に食文化などにも触れる。

  • 韓国語

韓国の文字と発音をマスターした人が、次に進む段階として、ここでは文法+会話+講読に重点を置き、基礎文法と基礎会話力を固めると同時に、簡単な読み書きができるように学習する。また、韓国の文化に関わるものを講読のテキストとし、韓国の文化に親しむ。

  • 韓国語

会話+講読+聴解力+作文に重点を置く。韓国語で学んだ力を生かして、表現力を増やし、より自然な会話の習得をめざす。聴解力のアップとあわせて、場面ごとに正確な会話ができるように進め、また日常よく使う表現を作文できるように学習する。

  • 韓国語

韓国語だけで授業を行い、自由会話を中心に聴解力をつけ、韓国の中学生以上の会話運用能力をつけるために学習する。この授業では、自由会話+スピーチができることを目的とし、学生たちによるスピーチと韓国映画鑑賞によってその力を身につける。

  • フランス語

フランス語の発音と、文法の重要な規則のうち、もっとも基礎的な部分を学び、それを用いた短い文を聴き、話し、読み、書く力を修得する。

  • フランス語

フランス語の発音、文法などの基礎知識を踏まえて、やや高度な文法事項を学び、それらを用いた文を聴き、話し、読み、書く力を身につける。

  • ドイツ語

ドイツ語のもっとも基本的な規則(発音の仕方と文法)を一つずつ学ぶ。できるだけ多く反復練習(リーダーの講読、教科書の練習問題、その規則を含む短い作文など)をとり入れ、一つひとつの規則を確実に身につける。

  • ドイツ語

ドイツ語で学んだ規則をもとに、新たな規則修得の段階に進む。ドイツ語と同様に、リーダーの講読、練習問題、作文をできるだけ多くとり入れ、規則を一つひとつ確実に身につけることを主眼とする。

  • 外国語臨地演習

外国語を、実際に使われている土地で学び、運用能力を高めるための科目である。中国、韓国などの協定大学で寮生活を送りながら、およそ1ヵ月のプログラムを学修する。授業は午前中で、午後に適宜見学などが配置されている。プログラム終了直前には、文化遺産見学ツアーも予定される。

  • 日本文化演習

日本の文化への理解を深めるため、まず授業で歴史的建造物、史跡、民俗行事、習慣、料理などに関する文章を読み合わせし、次にこれら建造物や行事の見学や、料理等の体験を行う。

  • 日本文化演習

日本の文化への理解を深めるため、まず授業で歴史的建造物、史跡、民俗行事、習慣に関する文章(よりやや高度な文献)を読み合わせし、次にこれら建造物や行事を実際に見学する。

(3)キャリア教育科目群
自律型キャリアの育成
  • キャリア開発基礎講座

数学の基礎や国語の基礎に関する学修を通した「基礎学力の向上」と、グループワークを通して「チームで成果を出すためのマインドセットを理解すること」を目的とする。具体的には基礎的な公務員試験問題を題材として、授業に取り組んでいく。

  • キャリア開発演習

受講生が自身の大学生活を方向付ける「自律的な大学生活づくり」をテーマとする。キャリアに関する基本的な理論を理解しつつ、充実した大学生活を送る先輩の姿に学び、自身の大学生活をどのようなものにしていくかを言語化する。自ら挑戦し、挑戦を通じて自らを変えていく心的態度を持った自律的な学習者になることをめざす。

  • キャリア開発演習

受講生が自らの将来像を具体化することができる「自律的な将来像づくり」をテーマとする。仕事(業界・業種・職種等)と働き方の多様性を知ると同時に、世の中で活躍する社会人がどのように自身のキャリアを構築してきたかを事例として学ぶことを通じて、自身のキャリア観を具体化し、大学生活の過ごし方を再考する。

  • 国際キャリア開発演習

国際社会の中の日本や企業のグローバル化をテーマにキャリア開発を行う。授業では、国際化・グローバル化の中で日本が抱える政治的経済的課題や、グローバル企業や東証一部上場企業などの現状とグローバル化しつつある企業や経済社会について理解を深める。

産学公連携教育
  • インターンシップ

キャリア意識醸成、業種・仕事理解の促進および、コミュニケーション能力、計画・実行力等の汎用的能力育成を主な目的とする。事前研修として、個人目標設定、ビジネスマナー・コミュニケーション研修、業界・業種研修などを実施した後に、各事業所にて、40時間以上の就業体験を行う。事後研修では、経験の振り返りののち、必要な講習を実施のうえ、報告書の作成やプレゼンテーションを行う。

  • 海外インターンシップ

国際理解、キャリア意識醸成およびコミュニケーション能力、計画・実行力等の汎用的能力獲得を主な目的とする。事前学習で個人目標設置や海外での生活・就業に向けて必要な研修を実施した後、海外に滞在し、1週間程度の語学研修および3週間程度の就業体験を行う。帰国後には、海外での滞在、就業経験を踏まえ、事後学習会や報告発表会でのプレゼンテーションなどを実施する。

  • ワークエクスペリエンス

キャリア意識醸成、業種・仕事理解の促進および、コミュニケーション能力、計画・実行力等の汎用的能力育成を主な目的とする。前半では、個人目標設定、ビジネスマナー・コミュニケーション研修、業界・業種研修などを実施する。後半では、必要な研修を実施のうえ、企業研究書や報告書の作成やプレゼンテーションなどを行う。履修中には、企業などが独自に募集を行うインターンシップなどへの参加を推奨する。また、必要に応じてキャリアセンター訪問を指導する。

キャリア構築支援
  • 教職入門

教育とは何か、学校とは何か、教科指導の在り方、教員の果たす役割とその意義はどこにあるかを、教員の体験や視聴覚資料から学ぶ。また、学級活動や総合的な学習の時間や特別の教科である道徳科など、最近の教育動向について学ぶ。最後に学校教育を支える教育行政の役割を中心に、教員の研修と服務について学ぶ。

  • 教育原論

教育とは何か、何をもって教育(制度)と呼ぶのか等、まず教育に関する基本的な概念の検討を行う。続いて、西欧諸国における教育思想の発展および近代学校制度の成立と発展について、そして明治期以降のわが国における教育制度の発展について概説し、教育史に関する基本的な事項の理解をめざす。最後にまとめとして、現代日本の教育課題について総合的な観点から考察を行う。

  • 教育心理学

子どもの指導、援助に関わるうえで必要な発達や学習、パーソナリティーなどの教育心理学の知識について学び、具体的な指導場面に即した教育心理学の知識や考え方、技術の習得をめざして授業を行う。対象である子どもの発達的特徴を絶えず念頭において、指導や援助の問題を考える。

  • 特別支援教育論

特別支援教育の制度と対象を理解する。また、教育の場や形態の違い(通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校)によって教育課程や教育方法が異なることを知り、適切な支援を継続的に提供するために、一人ひとりのニーズに即した個別の指導計画や個別の教育支援計画が果たす役割を理解する。さらに、異なる学校間や関係機関との連携を実現するための仕組みについて考える。

  • 総合的な学習の時間の指導法

中学校・高等学校における総合的な学習の時間の実施にあたって、その全体的な計画の立案、年間指導計画の立案、単元計画の立案、その実施、実施後の評価等のあり方について学ぶ。それらに基づいて、実際に総合的な学習の時間の授業の計画立案の具体例についても学ぶことを通じて総合的な学習の指導法について力量を獲得していく。

  • 教育相談

教育相談は、「児童生徒それぞれの発達に即して、好ましい人間関係を育て、生活によく適応させ、自己理解を深めさせ、人格の成長への援助を図るもの」とされている。この科目では、教育相談に必要な知識について学ぶとともに、教師に求められるカウンセリングマインドの実践力を身につけることを目標とし、中等教育の現場で出会う生徒の問題についてよく知り、生徒とその保護者への支援のありかたについて考えを深め、実践力を身につけていく。

  • 教育制度論

現代の学校教育に関する制度的事項について、基礎的な知識を身につけるとともに、それらに関連する課題を理解する。教育制度は、教育に関する法規に基づき成立し、その背景の思想が制度を歴史的・社会的に成立させる。日本における教育制度の変遷を学習するとともに、それらを構成する制度の仕組みの展開や問題を検討する。また、学校と地域との連携に関する理解および学校安全への対応に関する基礎的知識も学習する。

  • 教育課程論

教育課程の意義、果たす役割、および、教育課程に関わる基本的な概念について理解し、教育課程編成、授業づくりに関わる基礎的知識を身につけるとともに、授業づくりやカリキュラム・マネジメントのために必要な力量の基礎を養う。

  • 道徳教育の理論と方法

学校教育を通して、自然と社会性と道徳性をどう身につけていくのかという課題に対して、歴史的および理論的な視点から考察する。さらにそうした考察・探求を、具体的な道徳教育(授業)の実践例の分析を通じて深めていく。終盤は道徳授業の構想づくりから授業プランづくりまでできる力量を習得できるような実践的な授業になる。

  • 特別活動論

特別活動の意義や役割を理解し、その内容の具体的な活動事例(学級活動の指導、行事に関わる指導、安全指導等)を通して生徒の自主的、自律的な態度を育成する指導のあり方を学ぶ。講義のほかレポート作成、小集団討議を取り入れ、将来学校現場において役立つような具体的・実践的な内容とする。

  • 教育の方法及び技術(情報通信技術の活用含む)

教育方法の歴史を概観してから、授業づくりに関わる現代的な課題を学習する。次に、授業を「教育目的・教育目標」「教材・教具」「指導過程」「教育評価」の4要素の視点から理論及び国内外の優れた実践事例を、最新の情報通信技術やその活用状況も押さえつつ検討する。教育方法の理論と実践について知識を広げ、理解を深めることで、様々な優れた教育方法・技術の特徴を分析し、説明できるようにする。また、諸概念や情報通信技術を活用して実際に小学校・中学校・高等学校において自らの授業をつくり、実践し、改善できる力量と、児童及び生徒に情報モラルを含む情報活用能力を育成するための基礎的な知識・技能を身につける。

  • 生徒・進路指導

生徒指導の意義と必要性、生徒指導の領域と内容、生徒指導の組織と計画など概念上の理解を深めたうえで、生徒指導の今日的課題に気づき学校現場での具体的な生徒指導事例を分析できることをめざす。また、キャリア教育の理念やキャリア発達の指標を理解したうえで、中等教育段階でのキャリア教育のあり方を学ぶ。

  • 教育実習指導

教育実習は、大学での教職科目および専門科目等で身につけた教育に対する知見を、実際の教育現場で実証する意義ある機会である。授業実践のみならず生徒への影響の重大さを認識し、教育実習に対する基本的な心構えや技能を身につけ、実習後の反省と総括から、今後に向けての展望がもてるようにする。

  • 教職実践演習(中等)

4年間の学びをまとめ、大学での学習と教育現場での体験を振り返る。具体的な振り返りの視点は、次の5点である。(1)子ども理解(①子どもの発達、②子どもを取り巻く社会と環境)、(2)各教科の指導、(3)実践的な知識と技能(①学級経営、②生徒指導)、(4)コミュニケーション(①学校における個人の役割、②地域・保護者との関係)、(5)教育的愛情。以上の視点に基づいて、4年間の学びを振り返り、到達状況を確認し、そのうえで、必要な知識と技能について補完する。そして、今後、どのような知識と技能を習得することが必要なのかを明確にする。

  • 教育実習

中学校・高等学校における教育実習。学校現場での実習を通して、学校教育についての正しい理解を深め、教員の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教員としての人間性を高めることをめざす。そのために、以下の点を目標とする。①実習校での学校づくりの内容を具体的に知り、そこにこめた願いをつかむこと、②大学で学んでいることがらを、教育現場の具体的な取り組みを通して検討し、さらに深めること、③教員として、社会人として自らを成長させていくうえでの課題をつかむこと。

  • 教育実習

中学校・高等学校における教育実習。学校現場での実習を通して、学校教育についての正しい理解を深め、教員の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教員としての人間性を高めることをめざす。そのため教育実習 と同様に、以下の点を目標として実習に取り組む。①実習校での学校づくりの内容を具体的に知り、そこにこめた願いをつかむこと、②大学で学んでいることがらを、教育現場の具体的な取り組みを通して検討し、さらに深めること、③教員として、社会人として自らを成長させていくうえでの課題をつかむこと。

  • 小中教育実習

小学校または中学校の実習を通して、小学校教育または中学校教育についての正しい理解を深める。そのうえで、教師の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教師としての人間性を高めることをめざす。具体的には、学習指導案を作成して授業を行い、児童・生徒の様子や自らの取り組みの振り返りを行う。

  • 学校等体験活動

前半は、学校等体験活動について概略を学ぶ。その際、学校と教育をめぐる諸課題について討議し、学校への理解を深める。後半は、学校等体験活動経験を総括し、発表や互いに交流するなかで、その後の大学での学修課題を明確化する。

  • 体育理論

体育科教育の概要とスポーツ文化の継承・発展を考えるため、体育科教育の概要を理解するとともに、体育やスポーツについて、文化的、社会的、歴史的側面の理解を深める。これらを踏まえ、体育やスポーツについて理解する力、仲間ととも考える力、創造する力を身につけることを目標とする。授業では、近代スポーツの成立と変遷を、文化的・社会的背景を視野に入れて講義する。

  • 福祉とボランティア

社会学の一分野としての社会福祉とその歴史を学習してから、住民参加やボランティアの諸形態とその意義・限界を理解する。 社会学の一分野としての「福祉」と「ボランティア」について、基本的な考え方と知識を学び、福祉制度への理解を深めるなかで、一人ひとりがどのように共生社会づくりに関われるかを考える。また、教育の基本である「人間の尊厳」への気づきと理解を深める。

  • 人権と教育

今日、同和問題、子どもや女性、障害者問題など、多様な人権問題が指摘されているが、相互の関係性も含めてそもそも人権問題とは何か、その基本的認識についての理解をはかり、これからの人権教育のあり方について考える。

  • 学校図書館メディアの構成

学校図書館メディアの構成に関する理解および実務能力の育成と、学校図書館メディアの専門職である司書教諭としての基本的な知識を獲得することを目標とする。まず、高度情報社会における学習環境の変化に伴うメディアの教育的意義と役割について論じ、同時に各種メディアの種別と特性について説明し、理解を図る。次に、より優れたメディアの構築について、さらにメディアの組織化の意義と展開について講義する。

  • 読書と豊かな人間性

子どもが読書することの意義、子どもに読書を薦める意義について自分なりの考えを持つ。また、学校図書館における読書教育の方策についての知識と理解を獲得する。子どもを本好きにするために何ができるか、読書教育と環境について考えることを目標とする。子どもの読書の意義について理解を深め、読書資料をジャンルごとに解説し、子どもを本好きにするためのさまざまな技術や方法についても学ぶ。

  • 情報メディアの活用

メディア教育の在り方への考察を深めるとともに、学校図書館メディアの特性を理解し、学校図書館活動において各種メディアを活用するうえで必要な知識とスキルを身につけることを目標とする。現代社会におけるさまざまなメディアの特性を理解し、学校教育への活用について確認する。メディアの利用に関わる情報活用能力・メディアリテラシーや著作権の問題についても考える。

  • 学校経営と学校図書館

本科目が学校図書館司書教諭課程全体の総論的な位置づけであることを踏まえ、まず学校教育における学校図書館の果たす役割等、学校図書館全般について論じ、基本的理解を図る。次に、学校図書館経営の責任者としての司書教諭の任務と職務を明確にし、校内の協力体制づくり、司書教諭としての研修の重要性にふれる。さらに、学校図書館メディア・学校図書館活動・他の館種を含めた図書館ネットワーク等についての基本的理解を図る。

  • 学習指導と学校図書館

学習指導の基盤となる教育の理論を理解したうえで、学校図書館メディアの活用方法を実践例を見ながら考察する。教科学習における担当教諭と司書教諭のコラボレーション、学習情報センターとしての学校図書館利用指導などについて事例を研究し、実際に自分で指導計画を作成する。情報リテラシー育成の一端を担う学校図書館活用の理論と実践のつながりを理解する。

  • 教職・保育職教養講義

教職に就くための基礎的・基本的な知識の習得や理論の構築と教育実践につながる主体的な思考力・判断力・表現力を培っていく。特に、教育の意義や目的を教育法規から読み解き理解すること、学校教育の現状について理解と認識を深めること、現在の学校教育をめぐる課題やその解決に向けての方策を知るとともに、実践的な課題克服の方途を主体的に考え、交流していくことを通して、教育的実践力を培っていく。

  • 教職・保育職教養講義

教職・保育職教養講義 で学んだことをもとに、授業づくりや生徒指導等の教育実践内容の習得を目指していく。特に、最も基本である児童・生徒理解と個に応じた対応を学び、実践に生かしていける力を培う。また、学習指導要領の改定の趣旨や背景、法制の改正など今日的な教育課題を認識し、教職に就く者としての知識理解を深めていく。さらに、社会の変化に対応する資質能力を身に付けていける素地を養う。

  • 教職・保育職教養講義

教職・保育職教養講義 Ⅰ・Ⅱで学んだ教育に関する様々な理論を、学校現場でどのように具現化されていくのかを知るとともに、実践に向けての基礎的・基本的な知識技能の習得を図る。特に、教師に求められる専門的力量の形成、児童生徒理解に基づく学級づくりや授業づくりにおける指導力、学校・家庭・地域社会における教師のコミュニケーション能力等、教員になるまでに大学で学んでおくべき資質能力を養う。(人材育成指標の準備期における資質能力の育成を図る)

  • 教職・保育職教養講義

4月からの教員生活をイメージしながら心の準備や具体的な実践力の育成を図る。特に、「社会に開かれた教育課程」の実現に向けて、学校教育で取り組んでいくことについて理解を深めるとともに、自らの教育実践、授業づくりについての考えを深めたり指導技術を高めたりしていく。また、現職教員から今日的課題に対応した授業づくりの講義を聞いたり、模擬授業を参観したりして、「学び続ける教員」の礎を作る。

  • 生涯学習概論

生涯学習および社会教育の本質について理解をはかる。生涯学習という考え方が現代社会に生まれるにいたった経過を理解し、法制や施設などその具体的内容を知ることを目標とする。わが国における生涯学習・社会教育の歴史的特質の理解を基礎に、社会教育・生涯学習の法制と行政、施設論、地域住民の諸階層の生活課題と学習課題、学校教育、福祉と連携協力などの課題について学び、学習活動への支援などについての理解に関する基礎的能力を身につける。

  • 図書館概論

司書課程の導入科目として、わが国の公立図書館を中心に学校図書館、大学図書館、国立国会図書館、専門図書館等の制度、機能、現状や課題を理解する。図書館の機能や社会における意義や役割について理解を図り、図書館の歴史と現状、館種別図書館と利用者ニーズ、図書館職員の役割と資格、類縁機関との関係、今後の課題と展望等の基本について学ぶ。

  • 図書館情報技術論

図書館現場に即した実践的な知識・技術を身につけることを目標とする。情報技術と図書館サービスをテーマに、図書館業務における情報機器・情報技術の機能や利用、電子資料・デジタル情報源等について解説する。図書館業務に必要な基礎的な情報技術への理解を深め、情報の流通・管理等に関する知識の修得を図る。

  • 図書館サービス概論

「図書館サービスとは何か」を、さまざまな館種における現実の図書館サービスに根ざしながら、実証的に理解することをめざす。館種ごとの図書館サービスを知り、その基盤となる考え方や、図書館機能とその構造を理解することを図る。具体的には、閲覧、資料提供、情報提供、予約、リクエスト、読書案内、レファレンス、問題解決支援などの働き、さらに児童・ヤングサービス、障害者、高齢者、多文化サービスなど、各種のサービスを扱い、それに関わる著作権や接遇の基本について学ぶ。

  • 図書館情報資源概論

本科目では、伝統的な印刷メディアと先端的な電子メディアを紹介しながら、市民の要求に応えてどのように蔵書を形成し、提供するかを知る。また、出版流通に関する基礎的知識と電子メディアの動向、資料の受入方法・蔵書管理の在り方についての知識を修得する。印刷資料・非印刷資料・電子資料とネットワーク情報資源からなる図書館情報資源について、類型と特質、歴史、生産、流通、選択、収集、保存、図書館業務に必要な情報資源に関する知識等の基本について学ぶ。

  • 情報資源組織論

図書館における情報資源の組織化について、その意義・目的・方法を学ぶ。印刷資料・非印刷資料・電子資料とネットワーク情報資源からなる図書館情報資源の組織化の理論と技術について、書誌コントロール、書誌記述法、主題分析、メタデータ、書誌データの活用法等について学ぶ。

  • 図書館制度・経営論

図書館の制度と図書館経営の意義と課題を併せて、最近の動向を理解する。図書館に関する法律、関連する領域の法律、図書館政策について解説するとともに、図書館経営の考え方、職員や施設等の経営資源、サービス計画、予算の確保、調査と評価、管理形態等について学ぶ。

  • 情報サービス論

図書館における「情報サービス」とは何か、その意義や利用者のニーズへの理解、情報サービスを支える情報源の種類や評価などについて理解することを目標とする。図書館における情報サービスの意義を明らかにし、レファレンスサービス、情報検索サービス等のサービス方法、参考図書・データベース等の情報源、図書館利用教育、発信型情報サービス等の新しいサービスについて学ぶ。

  • 児童サービス論

公共図書館や学校図書館における児童サービスの意義を理解し、児童・生徒を「本好き」にするための方策について知識を深め、その技術を理解することをめざす。児童(乳幼児からヤングアダルトまで)を対象に、発達と学習における読書の役割、年齢層別サービス、絵本・物語等の資料、読み聞かせやブックトークなどの技術、学校や地域との協力等について学ぶ。

  • 情報サービス演習

情報サービスの設計から評価に至る各種の業務、特にレファレンスサービスにおける情報資源の選択を中心に、積極的な発信型情報サービス(パスファインダーの作成)などの演習を行い、情報サービスを実践できる能力を身につける。

  • 情報サービス演習

メディアの多様化、情報通信手段の発展により情報探索法も多様化している。大量・多様な情報のなかから要求に応じた情報を探し出すには、情報検索の基礎的な知識を基盤に、情報要求を正確に把握して、適切な情報源を選択し的確な検索戦略を立て実行する実践力が必要とされる。この科目では、情報検索の基礎的理論についての理解を深めるとともに、実際の質問例に対する回答処理を演習して、主としてデジタル情報源を用いた情報探索の技術・実践的能力を身につける。

  • 情報資源組織演習

情報資源組織業務について実践的な能力を演習形式で身につける。主に単行資料書誌データを作成することにより、継続資料や電子資料等多様な情報資源の書誌データを作成する能力を養い、集中化・共同化による書誌データの作成や、ネットワーク情報資源のメタデータの作成も実践する。

  • 情報資源組織演習

多様な情報資源に関する書誌データの作成、主題分析、分類作業、統制語彙の適用、メタデータの作成等の演習を通して、情報資源組織業務について実践的な能力を身につける。この科目では、上記のうち、主題分析、分類作業、統制語彙の適用の演習を行う。

  • 図書館情報資源特論

必修の各科目で学んだ内容を発展的に学習し、理解を深める観点から、基礎科目に関する領域の課題を選択し、授業を行う。ここでは「児童サービス論」をテーマとする。図書館における児童サービスのあり方について、一人ひとりの発達の違いや好奇心に対応したさまざまな内容や分野が児童資料にあることを学び、数多くの児童書(絵本、児童文学、科学読物等)リストから、実際に「読むこと」を通して、「児童サービス論」の内容を深める。

  • 図書館施設論

概要:図書館活動・サービスが展開される場としての図書館施設について、地域計画、建築計画、その構成要素等について学ぶ。代表的かつ具体的な複数の事例について知り、具体的な施設の実地見学を通じて、さまざまな角度から図書館建築に関する知識を修得する。
(オムニバス方式/全7回)

  • 図書館実習

図書館に関する科目で得た知識・技術を元にして図書館現場で実習することを通じて、仕事をより深く理解し、今日の図書館が抱える課題についても問題意識を深める。事前・事後学習の指導を受けつつ、公立図書館業務を経験する。実習は公立図書館で5日間(40時間)を基本とする。

  • 日本語教授法

日本語教育を理解するうえで必要な基礎知識を身につけることを目標とする。日本語教育の現状、日本語教育の歴史、外国語教授法、日本語教育の内容、言語の習得に関する内容を主に扱う。授業で扱う内容によっては、課題発表を行うこともある。

  • 日本語教授法

日本語教育の現場で必要となる、基礎知識を身につけることを目標とする。コースデザイン、ニーズ分析、カリキュラムデザイン、教材の種類、特徴および構成、日本語指導の方法、指導内容、評価法、異文化理解と日本事情などを主に扱う。授業の内容によっては、課題発表を行うこともある。

  • 日本語教授法

「日本語教授法 」「日本語教授法 」において学んだ日本語教育の基礎技術を応用し、英語などの媒介語を使用しない直接法で初級レベルの授業が行えるようになることを目標とする。初級レベル(主に初級前期)の授業を想定し、実際に指導するための基礎的な技術を学ぶ。

  • 日本語教授法

これまで学んだ日本語教育の基礎技術を応用し、初級後期・初中級レベルの授業が行えるようになることを目標とする。初級レベル(主に初級後期)の授業を想定し、実際に指導するための基礎的な技術を学ぶ。

  • 日本語教材研究

日本語教育のさまざまな教材を分析し、学習レベルや学習目的による教材の特徴や違いを学ぶ。初級教材、中上級教材を分析し、初級と中上級との相違点や扱われる内容の違いを理解する。年代の異なる教材を分析し、年代による変化をつかむ。

  • 日本語教育実習

日本語教育の学習には、実際に生徒を教える経験が必要となる。留学生を相手にした日本国内での実習のほかに、海外の協定大学等での実習を行う場合もある。実習の前後には、事前、事後学習を行う。

  • 日本語学概説

日本語学の基本的な概念や用語について理解する。特に、「音声・音韻」・「文字・表記」について、それぞれの研究内容や研究方法および用語について理解し、今後、日本語研究を進めるための基礎的・基本的知識を習得する。

  • 日本語学概説

日本語学の基本的な概念や用語について理解する。特に、「語彙」・「文法」・「現代生活と日本語(待遇表現、位相語、文章と文体、他)」について、その研究内容や研究方法および用語について理解し、今後、日本語研究を進めるための基礎的・基本的知識を習得する。

  • 日本文学史

日本の古典文学に対する基礎知識と教養を身につける。諸作品に触れることで、日本古来の文化に興味を抱き、その豊かさについて学び、時代にそって、日本文学の歴史と表現の特質を学ぶ。文学史の概要を学び、教科書で作品を講読し、さらに周辺作品についても学ぶ。

  • 日本文学史

日本の近代文学に対する基礎知識と教養を身につける。主要作家・作品についての知識を得て、おおよその流れを理解し、日本の近代文学を研究する際の問題意識を養う。小説作品を分析的・批評的に読む読解力を養い、作品についての自分の感想や意見を発表する発信力を養う。

  • 日本語学講義 (日本語文法)

日本語のさまざまなルールについて概説し、日本語学という学問で考察の対象となっているトピックについて考える。授業のなかでグループディスカッションを行い、日本語の法則性を議論し、また、例文を作成する。

  • 日本語学講義 (日本語文法)

「本当の日本語の姿」を知るためには、コーパスと呼ばれる電子的な言語資料を用いて、数的調査を行うという方法が考えられる。この科目ではコーパスを用いて、表記・語形・コロケーション・よく使われる形などについて研究を行い、それを発表する。

  • 日本語学講義 (社会言語学)

日本語の変化のなかでもとりわけ、文法の変化の詳細について学ぶ。また、日本各地の諸方言の実態や分布要因について学ぶ。

  • 日本語学講義 (日本語史)

日本語史の総説と音韻史および文字史、文法史について学ぶ。古代語に区分される、上代・中古および中世前半(鎌倉時代・南北朝時代)の状況について学び、それぞれの時代の文献や基本的な学説を理解し、どのような手順で、国語の歴史を構築し論考しているかといった方法論を学ぶ。

  • 近現代文学講義

小説を分析的に鑑賞・読解するための鑑賞眼や批評意識、他者の鑑賞や理解を柔軟に受け入れる理解力を養う。作品に基づいて、論理的で説得性のある論を組み立てる力、自分の意見や疑問点などを他者に発信する能力を養う。近代文学から名作小説を五作品取り上げ、読解と鑑賞を行い、グループワークとその成果の発表、相互の質疑応答を授業の中心とする。

  • 近現代文学講義

小説を分析的に鑑賞・読解するための鑑賞眼や批評意識、他者の鑑賞や理解を柔軟に受け入れる理解力を養う。作品に基づいて、論理的で説得性のある論を組み立てる力、自分の意見や疑問点などを他者に発信する力を養う。明治時代の近代文学作品を通じて、文学作品を読むだけでなく、同時に文学以外の領域にまで視野を広げながら作家の表現の多面的な魅力を味わうことのできる力を身につける。

  • 近現代文学講義

小説を分析的に鑑賞・読解するための鑑賞眼や問題意識、他者の鑑賞や読解を柔軟に受け入れる理解力を養う。作品に基づいて、論理的で説得性のある論を組み立てる力、自分の意見や疑問点などを他者に発信する能力を養う。大正から昭和前期にかけて発表された文学作品を教材として、現代の日本人の心性が形成されていくにいたる道筋を確認するという観点から文学作品を読解する。

  • 近現代文学講義

小説を分析的に鑑賞・読解するための鑑賞眼や問題意識、他者の鑑賞や読解を柔軟に受け入れる理解力を養う。作品に基づいて、論理的で説得性のある論を組み立てる力、自分の意見や疑問点などを他者に発信する能力を養う。近現代の文学作品のなかから、テーマを設定し、そのテーマに焦点を当てた作品を取り上げ、読解と鑑賞を行い、グループワークとその成果の発表等を行う。

  • アナウンス技術演習

社会で求められる表現力やコミュニケーション力を学ぶ。また、考える、書く、ディスカッション、発表を繰り返し行うことで表現することに習熟する。アナウンス技術(プレゼン力)の向上はもちろんのこと、印象・聴き方・話し方などの基礎を身につける。

  • アナウンス技術演習

伝えるではなく、伝わる話にするために必要な要素を学ぶとともに、自分の意見を効果的に伝えることの重要性を体感する。また、他者の発表をフィードバックすることで、プレゼンに必要なポイントを客観的に学び、さらに、語彙や表現力を豊かにするためのさまざまなトレーニング方法を学ぶなど、総合的なアナウンス力(プレゼン力)を身につける。

  • 時事問題研究

受講生が問題意識をもち、リサーチし、発表し、討議するという方式で行う。担当教員による講義、説明もあるが、基本は受講生の問題意識に基づく集団的討議により授業が進められる。時事問題への深い理解が得られることが授業の主たる目標だが、同時にリサーチの方法、プレゼンテーションの方法を身につけることもまた大切な目標とする。

  • 社会学概論

社会学概論では、自我、家族、コミュニティ、階級・階層、国民国家、グローバル化、情報化など社会学の基本概念の理解を通じて、現代の日常生活を社会学的に理解する方法の修得をめざす。社会学を学習する上での困難のひとつは、社会が空気のような当たり前の存在に思われがちな点にあるが、この授業では、社会の歴史的な形成を明らかにすると同時に、社会の自明性や秩序を守るために私たちには何が求められているのか、という問題意識を身につけることも目標になる。

  • 社会学概論

社会学概論では、社会学概論での基本概念の理解を踏まえ、近年社会学の研究対象として定着した中・後期親子関係、教育システム、親密性、記憶、情報技術などのテーマについて、それぞれの研究分野の第一人者によるテキストの読解を通じて、社会学的想像力の定着をめざす。

  • 産業心理学

高度に発達し複雑化・巨大化した現代の産業社会を構成している基本単位はいうまでもなく「個々の人間」であり、産業活動の効率化や、そこで生じるさまざまな問題の解決をはかるためには、人間の行動や心理についての中立的で客観的な理解が欠かせない。心理学の応用分野である産業心理学はこのような課題を達成するための研究分野である。産業場面に関わる人間の行動を「生産者としての行動」と「消費者としての行動」という2つの側面からとらえたうえで考察を行う。

  • 広告と消費の心理学

消費者行動とは、消費者が購買し、使用・維持を経て廃棄に至るすべての行動プロセスを含んだものであり、その行動は、消費者の個人内要因や環境からの外的要因など、多様な要因から影響を受けている。本科目では、消費者のブランド選択に関する意思決定や情報処理、価格判断など、幅広くトピックを取り上げ、消費者を取り巻く問題を論考していく。

4. 専門教育科目

共通科目群
  • 研究入門ゼミ

大学での学修に求められる学習スキルとアカデミック・リテラシーの基礎を身につけさせる。すなわち、調べる、比較する、分類する、統合するといった基礎的な研究の方法、そして引用の作法や著作権への配慮など研究倫理への基礎的理解を促すとともに、学科の教学対象について学生の興味関心に配慮しながら指導する。授業は演習形式を取り、受講生の事前準備、発表、討論、まとめを基本サイクルとしつつ、それぞれの学習スタイルに対応したスキルの指導を個別指導と集団指導を組み合わせて行う。授業展開にあたっては、受講生の能動的・主体的学習態度の涵養を図ると共に不安無く落ち着いて学べる学習集団を形成するための工夫を授業形態に取り入れる。

  • 多文化コミュニケーション論

多文化コミュニケーションの諸相を理解するために必要な基礎知識を紹介し、とりわけ、日本語によるコミュニケーションと英語によるコミュニケーションとの比較を通して、それぞれのコミュニケーション方法の特徴を学ぶ。その背景にある社会的ルール、考え方、宗教やモラル、文化的価値観、文化的しつけ、言語の社会的側面などをテーマにし、毎回そのテーマに関するトピックをピックアップし、講義とディスカッションを行う。ステレオタイプやcultural biasの観点から、自らと異なる文化において、より客観的に物事を判断できるようになることをめざす。

  • 研究入門ゼミ

研究入門ゼミ での学修をふまえつつ、一歩進んだ大学での学び方を指導する。受講生が、「英語」を窓として、言語、コミュニケーション、ビジネス、文化、そして人間についての基礎的な理解を深められるように、また、その過程で学科教学の追究に必要な学習スキルを身につけられるようにする。授業では、異文化コミュニケーション、英語教育、英語圏文化、グローバルビジネス、グローバルツーリズム、地域研究などの諸領域に即した文献資料の収集と読み方、ゼミ発表用原稿の書き方、アカデミック・プレゼンテーションの方法、質疑の技術などを指導する。インターネットなどのICT環境の活用方法も指導する。

  • 留学プログラム演習

2年次での留学プログラムに必要な準備を行う。留学先の文化や社会の理解を深めると同時に、留学に必要な英語運用能力と留学先で授業を受けるためのさまざまなスキルを身につけ、英語圏社会で生活するために必要な異文化コミュニケーション力の基盤形成を目指す。また、学生それぞれが留学先で行うプレゼンテーションやレポート執筆のテーマを決め、その準備を行う。

  • Advanced Area Studies

留学から帰ってきた3回生の必修科目である。1年間にわたる長期留学で得た知識や経験を活かし、PBLを通して、実習国(マレーシア、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、アメリカ、イギリス)の地域をより深く理解する。諸国の社会、政治、生活、国民、考え方、文化、経済、教育などについて、受講生は各自で課題を決定し、資料や情報を集めてそのテーマを追求する。各自の口頭発表、レポートの提出に加え、留学の集大成としての「SAP報告集」という成果物の作成に参加することにより、自らの体験を振り返るだけでなく、これから留学する後輩に、留学および実習先の国々に関する情報を提供する。場合によっては、Advanced Area Studiesは卒業論文の準備の一環とすることも可能である。

  • 専門演習

卒業研究を視野に入れつつ、自分の関心のある分野をより専門的に学習する。授業は学生による報告やプレゼンテーションを中心に進める。卒業研究に結実するテーマを見つけることが大きな目標となるが、そのために、各留学先で学んだ内容をゼミの受講生と共有することによって、留学先での学習内容と専門演習の内容が連携するように授業内容を組み立てる。加えて、各専門分野のリサーチの方法や専門的な文献調査、参考文献の扱い方、研究倫理等について指導する。

  • 専門演習

卒業論文の作成にむけて、テーマの絞り方、議論の展開の仕方などを学ぶ。卒業研究を意識して、授業はプレゼンテーションやレポートの執筆指導、プレゼンテーションに基づいたディスカションが中心になる。また、プレゼンテーションをもとにしたレポートの作成に当たっては、議論の展開の仕方や参考文献の使い方などを学ぶ。

  • 専門演習

卒業論文の中間発表にむけて、各自の卒業研究の指導を行う。指導内容は卒業論文の構成や英語論文作成法、参考文献の提案や、調査方法・分析方法などである。引き続き議論の展開の仕方や参考文献の用い方などの指導を通して、学生自らが課題や調査結果に対する洞察を深めることを援助する。

  • 専門演習

卒業論文の作成にむけて、各自の卒業研究を授業でプレゼンテーションすることが中心になる。引き続き議論の展開の仕方、参考文献の用い方などの指導を行いながら、学生自らが設定した課題を解決し、自らの意見をまとめ上げる手助けをする。卒業研究の形態や専門領域に応じて、注や参考文献の書き方などの形式面についても指導する。

  • 卒業研究

自ら設定したテーマについて、自ら解決方法を見いだし、それを、説得力ある方法で他者に伝達するという、大学で学ぶべき最も重要な能力をつけるのが目標である。専門演習と連携しつつ、卒業研究の完成を目指し、各自の執筆の手助けを行う。なお、学科卒業研究発表会において、成果を発表することが求められるので、そのための指導も行う。

  • 経済学基礎

GDP、国際収支、為替レート、物価水準、価格メカニズム、効率性、市場の失敗などマクロとミクロの両面にわたる経済学の基礎的な概念を理解する。その上で現実の経済のさまざまなトピックを取り上げて、授業で学んだ知識を用いてそれらの現象を具体的に分析する作業を通じて、経済学の思考方法を身につける。特に、現代社会において急速な進展を遂げるグローバル化という現象をよりよく理解できるよう、貿易理論など国際経済学の基礎にも触れることとする。

  • Intensive English Workshop

SAPで語学コースではなく正規課程の受講を目指す学生を対象として、集中的なIELTS試験対策を行う。4技能全てをカバーするが、特に、Writing・Speakingでは個別のコーチも含む。

  • 観光学基礎

観光学は、観光経済や観光経営、観光振興政策、外国人観光客とのコミュニケーションスキルなど、幅広い対象領域からなる。それだけに、観光学を学修するためには、社会科学と人文科学の幅広い学問分野を学ぶ必要がある。本講義では、観光学の基本的な理論や概念、観光の歴史、環境や経済社会に及ぼす影響など今日的な課題について、理解を深めることを目的とする。また、観光業の実務で必要な語彙や専門用語などについても学習する。

  • 英語学

国際的なコミュニケーションの手段として広く用いられ、地球語ともよばれる英語とはどんな言語かという問題を、さまざまな観点から考察し、英語学の基本的な知識を身に付け、英語という言語に対して英語学の観点から理解を深めることを目的とする。具体的には、英語発音の仕組み、語・文の構造、語・文の意味、英語語用論などを扱う。また、英語の歴史を振り返り、さらに、社会的・地理的変種における発音・語彙の違い、さまざまな談話領域における文体の相違なども検討する。

  • 英語教育論

英語教育に関する理論の到達点を学びつつ、学校英語教育、小学校での英語教育を含む児童英語教育、国際理解教育と英語教育の関連などに焦点をあてて、理論的・実践的探求を行う。 学習理論、指導理論、日本における英語教育施策、母語習得と第二言語習得との比較などについてもとりあげて、日本における英語教育全般についての理解を深める手助けをする。

  • 日本文化論

日本の伝統芸能(文楽・歌舞伎・能・狂言など)は、近年海外で公演されることも多く、諸外国の人々に高く評価されている。本講義の目標は、これから留学する受講生が、そうした日本の伝統芸能についての概要を把握すること、および、日本の芸能の基本的な性格とは何かを理解することで将来の留学体験をより豊かなものとする一助となることである。授業では、日本の伝統芸能をCDなどの録音、ビデオ・DVDなどの映像を用いて鑑賞し、その後、解説を行ったり、海外での評価の記事を紹介したりする。

  • マーケティング論

マーケティングは企業と外部環境とを結びつける重要かつ必須の企業活動であり、ここではマーケティングの基本フレームワークと実践事例を学ぶ。競争対応的に戦略志向を強める現代マーケティングに応じて、代表的なマーケティング戦略論の基本的理解に努め、その実践に際しての規範的な知見を得ることを目指す。またグローバル・ステージでの組織的マーケティング活動において活躍できるよう、英文テキスト利用などを通じ英語コミュニケーション力育成を目指す。なお、本科目は、原則として英語で講義する。

  • 英語科教育法

歴史的に試行錯誤されてきた外国語教授法の流れを概観し、それぞれの教授法が基づいている言語習得のメ力ニズムを理解する。実際にそれぞれの教授法を基にした模擬授業を通して、実際の英語教育において、学習指導要領がめざす英語力育成の学習活動にそのメ力ニズムをどのように応用・活用するのかを探る。

  • 英語科教育法

学習指導要領の改訂を踏まえ、コミュニケーション能力育成のための4領域の指導はどうあるべきか、学習者の語彙力、文法力をどう捉えるかなど英語を指導する際に必要な実践的な指導理論を学ぶ。また、実践的な指導技術の向上を図るため、教材研究、英語授業の構造、指導案の作り方、文法項目の導入、発問・指示の仕方、チームティーチング、言語活動など、英語の授業を進める基本的な技術を模擬授業や発表を行ったりして習得する。

  • 社会問題論

高齢化、過疎化、限界集落、買い物難民、非正規雇用、原発問題、米軍基地問題など、多岐にわたる社会問題について、地域住民の役割、NPOの役割、メディアの役割、地方の役割、中央政府の役割など、様々な主体がどのように動いて問題解決が導き出されるのか。問題の中身そのものと、問題解決の方法論の両面から学ぶ。

  • まちづくり論

地域活性化は多くの日本の地域社会の課題である。地方政府が主導するまちづくりもあれば、地銀再編をテコにした中央政府主導のまちづくりもある。地域のボランティアやNPOの創意工夫がきっかけとなるまちづくりもある。かつて盛んに議論された都市計画とはなにが違うのか。高齢化が全国で進む中での新しい地域社会の創生を学ぶ。

  • 英語科教育法

英語科教育法に引き続き、外国語教授法の流れを概観し、実際にそれぞれの教授法をもとにした模擬授業を通して、実際の英語教育において、学習指導要領がめざす英語力育成の学習活動にそのメ力ニズムをどのように応用・活用するのかを探る。まとめとして、「コミュニケーション能力」をどう捉えるべきかを検討する。なお、本科目は、原則として英語で行う。

  • 英語科教育法

本科目は原則として英語で行い、受講生の優れた英語運用能力を育成する。中学校や高等学校の現職英語科教員から生の英語教育の現状の課題や工夫などの話を聞いたり、実際に使われている教材・補助教材・ワークシート・テスト問題などを検証したりして、そこから得たものを個々の授業においてどのように活かしていけるかその工夫を、英語を使ったディスカッションやプレゼンテーションを通して考える。

  • 小中英語科指導法

小学校および中学校の『学習指導要領解説』やインターネット上の資料等を用いて、外国語学習の指導法や評価、外国語学習を支える理論等について学ぶ。外国語活動・外国語の授業ビデオの分析、模擬授業等を通して授業のイメージを持つ。外国語のさまざまな教材を実際に活用し、ICTを活用した指導法を体験的に学ぶ。

IEP科目群
  • EAP

学科のIEP(Intensive English Program)の中核として英語力の飛躍的な向上をめざす科目である。英語の4技能を統合的に伸ばすために、少人数による集中的な演習形式の授業を展開する。EAPでは、Speakingを中心とし、学生が積極的に発言する練習を重ねていく。学生自身の身の周りの話題をもとにCommunicationスキルを身につけ、学生が他国における生活をある程度意識して、自分のこと、大学を含む日本での生活を紹介できるレベルの英語力の習得を目標とする。7週を1ユニットとし、各ユニット終了時に確認テストを行い、レベルの向上に合わせてクラス再編を行うことにより、学生のモチベーションの維持・向上を図る。また、e-learning教材の学修状況、オンラインスピーキングレッスン受講時間などを個人ごとに管理し、EAPの単位認定要件に組み込む。

  • Career English

この講座は、英語力の飛躍的な向上を目指すIEPの一部である。特に、IELTS英語試験 Band 5-5.5に求められる読解・リスニング技能および受容レベルでの語彙・文法力の向上を目指す。教材は一般的な状況およびアカデミックな状況で用いられる言語素材を用いる。

  • EAP

EAPに続いて、IEP(Intensive English Program)の中核として英語力の飛躍的な向上をめざす科目である。英語の4技能を統合的に伸ばすために、少人数による集中的な演習形式の授業を展開する。EAP では、豊かな表現力を身につけるため、Readingに重点を置く。Intermediateレベルの英語運用スキルを身につけ、他国の文化を理解しつつ、英語で日本の文化を紹介できるレベルの英語力の習得を目標とする。EAP 同様、7週を1ユニットとし、各ユニット終了時に確認テストを行い、レベルの向上に合わせてクラス再編を行うことにより、学生のモチベーションの維持・向上を図る。また、e-learning教材を使用した学修状況、オンラインスピーキングレッスン受講時間などを個人ごとに管理し、EAPの単位認定要件に組み込む。

  • Career English

Career English に続き、この講座は、英語力の飛躍的な向上を目指すIEPの一部である。Career English では、IELTS英語試験 Band 6以上を目標とし、このレベルで求められる読解・リスニング技能および受容レベルでの語彙・文法力の向上を目指す。教材はアカデミックな状況で用いられる言語素材を用いる。

  • English Workshop

本講座は習熟度別クラスで実施する。TOEICなど英語運用能力の検定による高得点(High Intermediate)を目指して、試験問題に類似した素材を用いて総合的な英語実用能力を養う。広範囲にわたる文法項目、頻出語、典型的な実用文書の表現と文書構成などを知識として学ぶとともに、ListeningおよびReading演習を通して受容レベルでの運用能力の向上を図る。これらの学習を通じて、社会が認めている検定において中級以上のスコアおよび級を取得できる英語運用能力の獲得をめざし、KilgarriffのLemmatised BNC単語リスト5,000語以上の語い力を身につけることを目標にする。

  • Advanced Communicative English I

本講座の目的は学生が1年間の留学で獲得した英語運用能力を英語漬けの環境で維持・向上させることである。授業は4技能 (Speaking, Listening, Reading, and Writing)統合型で少人数編成とし、リサーチやアカデミックライティング・プレゼンテーションの基礎技能を習得する。授業スタイルは協働学習形式を採用し、ペア・グループワークを通して学生がテキストをより深く理解し、意見を交換できるよう促す。

  • English Workshop

本講座は、習熟度別クラスで実施する。TOEICなど英語運用能力の検定による更なる高得点(Advanced)を達成することを目指して、今まで学習した語彙・文法項目を復習することで、言語知識の定着を図る。聴解・読解では典型的な難問に対する解答戦略を学び、より多くの演習問題をこなすことで、更なるスコアアップと運用能力の向上を図る。これらの学習を通じ、社会が認めている検定において上級レベルのスコアおよび級を取得できる英語運用能力の獲得をめざし、KilgarriffのLemmatised BNC単語リスト6,000語以上の単語力を身につけることを目標にする。

  • Advanced Communicative English

Advanced Communicative English Iに続き、この講座の目的は、包括的な学部目標に従って英語習熟度を向上させることである。授業では英語漬けの環境を提供する。引き続き、授業は4技能 (Speaking, Listening, Reading, and Writing)統合型で少人数編成とし、リサーチやアカデミックライティング・プレゼンテーション技能をさらに発展させる。授業スタイルは引き続き協働学習形式を採用し、ペア・グループワークを通して学生がテキストをより深く理解し、意見を交換できるよう促す。

国際教養科目群
  • Communication Studies

多文化コミュニケーションの諸相を検討しながら、留学を終えた英語学習者として、実践的に他者に対する文化的理解とコミュニケーション能力をさらに養うことを目的とする。とりわけ、日本語によるコミュニケーションと英語によるコミュニケーションの比較を通して、異文化間でどのようにうまくコミュニケーションを行うかを学ぶ。ステレオタイプ、非言語コミュニケーション、カルチャーショックの実際、異文化衝突とその解決方法などの具体例や自ら留学で体験した実例を検討して、主要なコミュニケーション理論を用いて、それらの背後にある原理を追究する。各週、メインテーマとそれに関するトピックをピックアップし、講義とプレゼンテーション、ディスカッションを組み合わせた授業を展開する。

  • English Language Literatures

英語圏文学は世界の文学のなかで大きな位置を占めてきた。この科目では、イギリス文学を中心として文学の基礎知識を身につけるとともに、外国の文学を楽しむことができる技術を身につけることを目標にする。歴史的な変化を概観しつつ、中世から現代までの英語圏の代表的な作家を取りあげ、その作品を原文で読んで、そのおもしろさを味わいながら、文学の側面から英語圏文化に迫る。授業は、学生の朗読、群読、歌、演出、発表によるactive learningを取り入れ、詩、演劇、小説、自伝、日記、映画シナリオなど、さまざまなジャンルを教材にする。

  • International Relations

本科目では、国際関係で起こる様々な現象(例えば協力、和解、対立、紛争など)をトピックとして取り上げ、その現象がなぜ起こったのかを、幅広い資料収集に基づき分析することにより明らかにしていく。分析は、RealismとLiberalismおよびConstructivism、あるいは必要に応じその他の学説それぞれの観点から当該トピックがどのように論じられているのかを理解したうえで行えるよう知識提供を行う。また、分析の過程で、国家間関係、国際機関の動向、諸地域の情勢、グローバルな課題について関心を向け、論理的に考察できる力の養成を目指す。

  • Foundation Translation

現在のグローバル社会において、翻訳の「必要性」ならびに「役割」を考え、翻訳にあたって必要となるさまざまな知識や戦賂を学習する。とりわけ、文法規則に添った戦賂だけではなく、Newmarkが示すような「内容問題別」戦略を紹介し、異文化接触の最前線としての翻訳実践をしていく。英日翻訳に必要な理論や基礎技術を学習し、さまざまな種類の英文の翻訳を行う。直訳ではなく、文化背景や作者の意図を汲み取り、英語から日本語、日本語から英語へと文章の再構築をしながらの翻訳をめざす。また、現在無視できなくなっているmachine translation(機械による自動翻訳)を紹介し、 今後の「翻訳家」と急速に進む機械翻訳の技術の問題も考える。加えて、本学科で長年続いている翻訳実践プロジェクト「Yamashina Guide」を通して、コミュニティトランスレーションという分野にも焦点をあてる。

  • Foundation Interpreting

聞いたことを瞬時に口頭で訳す通訳者の頭の中はどうなっているのだろう。通訳学の基礎的な知識を学びながら、通訳をいろいろな角度から観察したり、解剖したりして、その中身を覗いてみよう。授業では簡単な通訳を練習し、日本の諸相を英語話者に紹介する場面で、ボランティアで通訳できるようになることをめざす。プロとして活躍する通訳者はきわめて高い語学力を持っていると言われる。この授業では、シャドーイングをはじめ、一般の語学学習にもたいへん効果があるといわれる通訳訓練を実際におこなうことによって、受講生の英語力全般を養成する。また、現在無視できなくなっているmachine translation(機械による自動翻訳)やmachine interpretation(機械による自動通訳)を紹介し、今後の「通訳家」と急速に進む機械翻訳の問題を考える。

  • World Englishes

グローバル化時代のリンガ・フランカ(lingua franca)とも言われる英語は、英語圏の文化的背景をもちつつも、アジア、アフリカなど地球上のさまざまな場所における使用においては、使用する人々のアイデンティティを反映したものとなっていて、さまざまな変種(varieties)が見られ、まさに、世界の諸英語(World Englishes)とよぶにふさわしい様相を呈している。このクラスでは、世界の英語の現実の姿を見ていきながら、英語の過去から現在、未来までを考えてみたい。さらに、グローバル化時代の英語の役割とグローバルコミュニケーションにおいて求められる英語能力について再検討していく。

  • Advanced Communication Studies

われわれは、対人関係を良好に保ち、コミュニケーションを円滑に進めるために、言語をどのように使っているのかを、その言語の話し手の文化の違いに注目して、考察をすすめる。謝罪の仕方や不賛成の意見の表わし方といった言語の用い方の側面には文化の違いが色濃く反映していると一般に言えるだろうが、そのような言語の用い方の根本にある言語の構造そのものも、その言語を母語とする人の認識や思考方法とどう関係しているのかという問題にも考察を深めていく。言語が認識や思考にどの程度影響を及ぼすのか、また、言語と文化の関係の範囲について、語彙体系を主な対象とするのか、文法構造まで含めるのか、といった問題も考察の対象とする。

  • Japanese-English Comparative Literature

まず、日本の古典と英語の古典についてどのような作品類が残っているのかを知り、それらの美意識や詩学などの違いについて比較する。その後、全く接点のない中で同じ時代に活躍した劇作家である近松とシェークスピアの作品を通して、とりわけ「悲劇」という概念について考える。最後に、近代における小説、詩、演劇を比較し、その違いおよびお互いへの影響について追及する。日英翻訳を通しても作品の比較を行う。

  • International Cooperation

国際協力の理論を、具体的な事例を取り上げながら実践的に学ぶ。JICAなどに代表される一国としての国際協力、アジア開発銀行などに代表される地域の国際機関を通じた国際協力、世銀・IMF・国連などの全世界規模での国際協力など、様々な形態の協力について、実態と課題を考える。

  • Advanced Translation

Foundation Translationで学んだ「翻訳の基礎」を踏まえ、componential analysis, prioritization, unity, voiceなどの高度な技術を学習する。翻訳の初稿を磨き上げるためのさまざまな接続方法や語彙の選択、テキストの分析をより深く追求するとともに、職業としての「翻訳」(医療、 法律、 コミュニティー、機械、化学、文系、映画・映像字幕など)とそれぞれの特徴について学ぶ。最後に最新の翻訳テクノロジーを紹介し、今後の翻訳業界をテーマにして考える。

  • Advanced Interpreting

Foundation Interpretingで習得した基礎的理論と技術をもとに、より高度な通訳を集中的に訓練する。毎回の授業で、段階的なトレーニングを重ね、最終的には簡単な通訳(逐次・同時)ができるようになることを目指す。また同時に、通訳の基礎的な理論を学ぶ。通訳者を目指さない受講者も、通訳者はことばの壁をどう乗り越えているのか、また異文化間のコミュニケーションを円滑に進めるためにどんな工夫をしているのかを知ることは、自分の英語の運用にも役立つはずである。授業はそのような観点から進めていきたい。

  • Global Issues PBL

現代社会が抱える深刻な問題は枚挙にいとまがない。パンデミック、貿易戦争、環境問題、難民問題、金融危機など、ほとんどが一国では解決できないグローバルな問題だ。このコースでは、こうした国際問題を取り上げ、発生の原因、進展、解決という問題の流れ、さらに、社会がどのように問題の所在に気付いたか、解決に向けて誰がどのように働きかけたかというプロセスを、学生の研究発表形式で学ぶ。

グローバルビジネス科目群
  • 海外留学研修

1年間に亘る学科主催の「海外留学プログラム」(SAP)には、原則として2年次で全員が参加することになっているが、このSAPへの参加と提出物を、3段階に分けて評価する。最初の「海外留学研修 」では実習先によりそれぞれの授業内容やレベルが異なるが、事前学習やIELTSなどの検定試験受験結果、留学中の実習先による評価および学部が指定する日記、ノート、レポートなどの提出物により、国際英語学部担当者が単位の認定とその評価を決定する。「海外留学研修 」の共通課題は派遣先の諸国での「観察」、「新体験」、「教育スタイル」、「生活の違い」、「多文化コミュニケーションの実際」などのテーマを含み、参加者の意識を高めることで異文化に対する理解を深める。本講座を踏まえて受講者は「海外留学研修 」に挑む。

  • 海外留学研修

SAP中盤の「海外留学研修 」では、より充実した高いレベルの学習が要求される。「海外留学研修 I」同様に、本学で単位認定および評価を行うが、現地に対するより深い理解が求められる。「社会」、「文化の違い」、「国民性」、「生活様式」など、より高度な課題が課される。言語やコミュニケーションの学びのみならず、それぞれの国の事情をより詳しく、正確に知ることを目標とする。正確な知識を持つことで、「日本人の視点」から「現地の人々の視点」および「客観的な視点」への転換が期待される。

  • 海外留学研修

SAP終盤では、「海外留学研修I/」同様に、本講座で単位認定および評価を行う。多くの学生が語学以外の教科であるcontents courses(正規課程の予備コースであるbridging coursesや正規課程)を受講することが期待される。従って、本講座では、より「学問的な成果」が求められる。帰国後の専門科目、とりわけ必修科目である「Advanced Area Studies」や「専門演習」と関連するテーマ(経済、政治、社会問題、教育、環境、国際関係、民族闘争や摩擦、格差、言語の問題など)で、留学の集大成としてのacademic reportが課される。また、帰国後に受験が義務づけられている英語検定試験の結果も「海外留学研修 」の評価に加味される。

  • 統計学概論

データを整理して分析することは、現実の社会で起こるさまざまな現象を理解する上で必要不可欠な能力である。本講義では、社会科学の学習や、ビジネスにおいて必要となる統計学の知識を修得することを目的とする。具体的には、データや変数の種類、平均、分散といった統計学の基礎的概念を理解させた上で、図やグラフを用いてデータを整理し視覚化し、区間推定や統計的検定、回帰分析などの方法を適用することで現実のデータを分析する技能を身につける。

  • 経営学概論

経営学の概念や用語は、企業経営のマネジメントに携わるうえで、ビジネス・コミュニケーションを可能とするための基本的な素養である。ここでは、急速に拡大するグローバル・ステージでも通用する経営学の基本理論や概念を学ぶ。経営学の中心的テーマである経営戦略や経営組織の理論を、マネジメントとしてビジネス・コミュニケーションにおいて実践的に活かしていく学習をおこなう。また、グローバル・ステージで活躍する実践力を身につけるため、英文テキスト課題にも取り組み英語コミュニケーション力を育成する。

  • 会計学概論

あらゆる経済主体の活動の背景には、何らかの形での貨幣の流れがあり、それを記述し、分析する仕組みが必要である。会計学の方法は、そうした目的を達成するための世界共通のルールであるといえる。本講義では、会計学の基礎にある複式簿記について、その歴史的発展等についても言及しながら、その仕組について理解することで会計学の基礎を身につける。その上で、財務諸表等、内外の企業の財務情報を読み、資金の流れの面から経済の仕組みを理解することができるようにする。

  • 金融論

経済社会における金融の機能は、実物経済取引をおカネによって媒介することである。つまり「おカネ」の使用と「おカネの貸借」によって、経済活動を円滑にすることである。「金融論」においては、ミクロ経済学、マクロ経済学の理論的枠組みを用いつつ、おカネの役割、金融仲介の意味、各種金融機関と金融システムの機能、中央銀行と金融政策等について学ぶ。その際、金融自由化による金融システムの変動、デフレ経済下での金融政策の有効性といった現代的な問題も扱う。なお、本科目は、原則として英語で講義する。

  • 国際経済論(欧米)

経済のグローバル化が進展する現代においては、国と国との経済的結びつきがかつてない規模と範囲で強まっている。このことを理解するには、国際収支、国際貿易、国際金融、国際労働力移動などの国際経済に関する基礎理論とその現代的動向に関する応用理論の学修が欠かせない。この科目では、以上を学んだ上で、経済のグローバル化の進む今日、主導的影響力をなお保っている欧米諸国・地域の経済実態や経済関係、国際経済政策、とりわけEUなどの制度的経済連携等を、国際経済の基礎理論や応用理論に即して把握する。なお、本科目は、原則として英語で講義する。

  • 企業戦略論

現代においては、大企業のみならず中小企業も積極的にグローバル事業を展開し、一方国内企業の海外進出だけではなく海外企業が積極的に市場参入を進めており、企業のグローバル化は内外両面から同時に進行している。そうした多国籍に経済活動を展開するグローバル企業について、その経営戦略課題や経営組織のマネジメント、経営の異文化対応などの理論と事例を学ぶ。グローバル・ステージにおける企業活動を学び実践する前提として、英文文献や英語コミュニケーション力を涵養することも目的とする。なお、本科目は、原則として英語で講義する。

  • 国際金融論

ヒト、モノ、カネといった経営資源のうち、とりわけ近年グローバル化が進展したのがカネの分野である。貿易、資本の自由化と情報技術の発達によって、世界の金融市場はほとんど一体化していると言って過言ではない。「国際金融論」では、国際収支のメカニズムや為替相場の決定要因についての理論等を学び、近年のグローバル化の恩恵と問題点を考えてゆく。その際、リーマン・ショックや欧州の国家債務問題など、現代における国際金融を巡る諸問題も取り上げる。なお、本科目は、原則として英語で講義する。

  • 国際経済論(アジア)

現代における経済のグローバル化の進展は、新興国経済の興隆とこれへの欧米日経済の対応とを基軸にしている。このなかで東アジアの諸国は新興国経済の中核となる国々であり、東アジア新興国経済の興隆がいかにして実現したかを認識することは、現代における経済グローバル化を理解するための有力な手がかりとなる。この科目では、ヒト、モノ、カネ、サービス、情報などの流れに関する国際経済の基礎および応用理論を学修した上で、東アジアの新興国経済を中心とした現代東アジア経済の動向について把握する。なお、本科目は、原則として英語で講義する。

  • 国際マーケティング論

国境を越えたグローバルなマーケティング活動について学習する。市場のグローバル化の急進展の下、企業のマーケティング活動にも国際的な視点が欠かせない。文化や環境の異なる消費者の特色について学んだ上で、それをベースにグローバルSTPや市場参入戦略など国際マーケティングの中心的テーマを取り上げる。またグローバル製品戦略やグローバル価格戦略等、マーケティングの4Pをグローバルな視点から理解する。そして、このような国際マーケティングの理解とその実践のための土台として英語力を身につける。なお、本科目は、原則として英語で講義する。

  • グローバルビジネス実務演習

各国の経済事情や代表的なグローバル企業の経営戦略などを教材として活用しつつ、英語による事例分析とディスカッションを通じて、グローバルビジネスに対する理解を深める。また、グローバルビジネスの実務に欠かせない、ビジネスマナーや各国の文化・慣習等に関する基本的な知識も習得する。さらに、演習中のディスカッションやプレゼンテーションなどを通じて、英語で積極的に発信する力と態度を涵養する。

  • 企業組織論

ビジネス環境に応じて企業がどのように組織づくりを進め、また環境の変化によってどのようにリストラや再構築を進めるのかを学ぶ。グローバル化の影響や商取引の電子化の影響、さらに労働のリモート化の影響などにも焦点を当てる。

グローバルツーリズム科目群
  • 地域資源論

この授業では、様々な観光資源(自然観光資源、人文観光資源、複合観光資源、近代以降の博物館・美術館・動物園・植物園・水族館、産業観光施設、テーマパークなどなど)の性質と利用方法について学んでいく。理解を深めることによって、「資源」の過去・現在・未来を考える。

  • 観光学概論

観光は様々な分野とかかわりを持っており、地域づくり・まちづくりの総合的なテーマとなっている。この授業では、少子高齢化社会の中でわが国の重要な成長戦略の柱のひとつとなった「観光」について、広く浅く学ぶ。その上でわが国の観光政策に対する理解を深めていく。

  • 国際観光論

世界全体の海外渡航者が年間10億人に達し、その国際収支が1兆ドルを超える規模となるなど、現代のくらしや経済社会において、ツーリズムはきわめて大きな位置を占めている。本講義では、そうしたツーリズムの理論と概念、歴史と現状、関連産業の動向、さらには経済社会に及ぼす多面的な影響などについて、理解を深める。さらに、ツーリズムに関する実務で用いられる英語の語彙、専門用語、語法についても学ぶ。なお、本科目は、原則として英語で講義する。

  • 観光事業論

この授業では、時代に応じた事例を通して、観光事業とは何かを考え、観光事業が及ぼす社会的・経済的役割を理解することを目的とする。具体的には、観光事業としての地域振興、旅行市場の拡大策、マーケティングなどの分析による事業実態や課題などを扱う。

  • 観光マーケティング論

多種多様な旅行者のニーズを的確に捉え、旅行者の満足を最大化し、「持続可能な観光」を維持、発展させるためには「マーケティング」の発想が欠かせない。この授業では、「マーケティング」についての基礎的な理論を把握した上で、観光産業における具体的な事例を交えながら、そのプロセスを学習していく。

  • デスティネーション・マネージメント論

この授業では、国際学術誌に発表されたDMO(Destination Management Organization)についての論文を読み、DMOについてその発展の歴史・機能と役割に関する知識を吸収する。また、世界のDMOと日本版DMOを比較して、今後の日本版DMOの課題や方向性を考える。

  • ホスピタリティ・マネージメント論

この授業では、ホスピタリティに必要なmanners and etiquetteのグローバル・スタンダードを、英語で学ぶ。ホスピタリティ業界だけでなく、あらゆる産業が企業理念として「顧客満足」を掲げているが、「顧客満足」を向上できる人財となるためには、どのような考え方でどのような言動を身につけるべきか、多くの事例をもとに考察していく。

  • 観光英語 I

国際観光の場で必要とされる英語力は、顧客に対してスマートに対応するための会話力だけではない。業務に関連する様々な部署や外部企業とのやり取りにおいて、ビジネス・レターを正しく書く能力も必要となる。この授業では、国際観光の様々な場面を想定しながら、英語を聞き話す能力を向上させることと、基本的な英文ビジネス・レターが書けるようになることを目指す。「観光英語 I」で涵養した能力を定着させるため、続けて、「観光英語 」を履修することを勧める。

  • 観光英語

「観光英語 I」で得た知識をさらに定着するために、本授業では、さらに複雑な国際観光の場面を想定しながら、英語運用能力の向上を目指す。堅固な基礎力なくして新しい知識を得ることはできない。このため、「観光英語 I」を履修してから、「観光英語 」を履修することを勧める。

ポータルサイト配信の確認を習慣に

学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。

【ポータルサイトの利用方法】
『 在学生の方へ 』のページからポータル(ユニパ)をご確認ください。