【 第9章 2022年度生用 教育課程(学部別)】
文学部 歴史学科
世界史コース

1. コースの特徴

《世界史》でも、《日本史》と同様に古代史から現代史まで、また時代ごとに政治・経済・社会・文化など様々な分野の研究があります。興味関心のある時代や分野がすでにはっきりとしている人も、そうでない人もいるでしょう。世界史コースでは、2回生時に「基礎ゼミ」で世界史研究の基礎的な視角や方法を学ぶと同時に、レポート作成や研究発表、そのために必要なレジュメや資料の作成など、大学での学びの方法を習得することを目指します。
また、世界史を専門的に学ぶにあたっては、外国語文献の読解が不可欠です。そのためには「外書研究」を複数開講していますので、その履修を通して外国語の文献を正確に読む力を身につけて下さい。さらに、皆さんが興味関心を持ち研究対象の候補として考えている地域の言語を教養科目のなかから選択し、積極的に語学力を磨くことも必要です。
3・4回生時には「演習」(専門ゼミ)を履修し、それぞれの興味関心に従って研究を深め、最終的には大学での学びの集大成である「卒業研究」につなげます。「卒業研究」では、皆さんひとりひとりが課題を設定し、それまでの学習を通して培った情報収集力・分析力や論理的思考力をフルに活用して、ひとつの《論文》を作成することが求められます。「卒業研究」に真摯に取り組むならば、その過程において自分が一回りも二回りも成長することを実感するでしょう。
卒業後の進路には、歴史学の専門知識を活かす専門職としては中学・高等学校の教員や博物館・美術館の学芸員などがあります。またマスコミ・出版関連や観光業界なども例年人気が高いですが、どのような分野・業界に進んだとしても、歴史学科で身につけた幅広い教養と、マクロ・ミクロ双方の視点で物事をみる目、根拠に基づき論理的に思考・判断する能力は十分に生かすことが出来ます。歴史学は現代社会に生きる学問なのです。

2. 各回生の到達目標

下の表は、各学科・コース別に、専門教育科目の獲得目標を一覧化したものです。その後に続く、学科・コースのカリキュラム表と併せ、受講登録はもちろん、4年間でどのような学力を身につけ卒業に向かうのか、計画を立てる際に参考にしてください。

ディプロマ・ポリシー(DP)

  • ① 歴史に関する知的好奇心を高め、学問を主体的に学ぶ姿勢を身につけている。
  • ② 多彩な学問分野の成果を吸収し、歴史研究に役立てる重要性を理解する能力を身につけている。
  • ③ 史料(資料)等を読むことを通して、ことば(文章)と文化について深く理解し、かつ、必要なデータを蒐集・整理し、理論的に思考する能力を身につけている。
  • ④ 総合的かつ探求的な学修を通じて、人類の作り上げてきた社会・経済・政治・文化に対する深い関心と理解力を身につけている。
  • ⑤ 学修ならびに研究の成果を明確に表現する能力を身につけている。
1回生

1回生では、まず「研究入門ゼミ」を履修し、半期ずつ日本史・世界史の両分野の教員の指導の下で、大学での学びの基本となる、情報収集の方法、レポートのまとめ方、プレゼンテーションの基礎などを身につけます。

2回生

2回生では、各自が専攻を希望する分野に近い「世界史基礎ゼミ」(ヨーロッパ・アメリカ、西・中央アジア、東アジアについてバランスよく履修)を履修し、世界史研究の基礎的な方法論を学びます。また、歴史学に関する外国語文献を正確に読む力を養うため、各分野の「外書研究」を受講します。「世界史特講」(世界女性史特講を含む)は世界の各地域・時代にわたる専門的な講義ですので、興味関心の深い科目だけでなく、様々な科目を履修し、幅広い世界史に対する知識を身につけることが望まれます。この中で、卒業研究のテーマの方向性を探すのもよいでしょう。

3回生

3回生では、「世界史演習」と「世界史講読」が始まります。学生は、原則的に各分野の研究を深めるために各自の関心に沿った分野の「演習」(ゼミ)に所属することになります。「演習」は原則として討論形式で進めますので、自身の意見をはっきりと持つ一方で、考えたことを他人に伝える能力や、様々な視点からの疑問や指摘に対して的確な議論を重ねることでコミュニケーション能力の上達も期待されています。また、「講読」の履修により、文献史料を読み込む力および高いレベルの専門的研究論文を理解する力を修得します。

4回生

4回生の「演習 Ⅲ・Ⅳ」は卒業論文演習です(3・4回生時には学生は基本的に同一教員のゼミに所属します)。これにより4年間の修学の集大成となる卒業論文に取り組むことになります。

ディプロマ・ポリシー(DP)

ポータルサイト配信の確認を習慣に

学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。

【ポータルサイトの利用方法】
『 在学生の方へ 』のページからポータル(ユニパ)をご確認ください。