【 第9章 2022年度生用 教育課程(学部別) 】
文学部
科目概要

1. 基礎教育科目群

  • ライティング基礎

大学でのスタディ・スキルとして必要とされる読解力や基本的な文章作成能力の獲得をめざす。演習を通して文章を読む力を養成しながら、添削指導等により、論理的な論説文を書くために必要な文章構成力や推敲の能力を獲得する。

  • 教養ゼミ

スタディ・スキルとして、最低限必要とされる読解力や文章作成能力の修得をめざす。高度な文章を読む力を養成しながら、添削指導により、論理的な論説文を書くための文章構成や推敲の能力を高める。

  • 英語 A

基本的な英文の読解・表現の演習を通して、英語理解のための基礎的な知識(基本文型的分析や文法的知識・基本単語・成句など)を整理し、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを考えた上で、実用的に使える英語力を身につけ、英語運用能力のうち、特にリーディングとライティングの技能を発展させていく。

  • 英語 B

平易な英語のリスニング・スピーキング・プレゼンテーションの演習を通して、英語理解のための基礎的な知識(基本文型的分析や文法的知識・基本単語・成句など)を整理し、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを考えた上で、実用的に使える英語力を身につけ、英語運用能力のうち、特にリスニングとスピーキングの技能を発展させていく。

  • 英語 A

スキミング、スキャニング、主題の把握、推論など、効果的に英文を読むために欠かせないリーディングスキルの修得をめざす。また、必要なリーディングスキルを用いて、さまざまなトピックについての読み物を読み、演習問題などを通して、それらトピックに対する自分の意見を表現できるライティング能力を向上させることをめざす。

  • 英語 B

効果的に英語を聞きとるために欠かせないさまざまなリスニングスキルの修得をめざす。それらのリスニングスキルを用いて、さまざまなジャンルのリスニング教材を聴き、演習問題などを通して、それらトピックに対する自分の意見をプレゼンテーションできる能力を向上させることをめざす。

  • ITリテラシー

現代の情報化社会に必須であるコンピュータやネットワークに関する基礎的知識の理解と、文書作成、表計算、プレゼンテーションのソフトウェアを活用する技能を、演習を通して習得する。具体的には、Officeソフトを通じ、身近な素材を元に文書ソフトではレポート作成、表計算ソフトではグラフ作成や数値分析、プレゼンテーションソフトではスライド作成といった実践力と応用力を養うとともに、情報社会におけるさまざまな危険を防ぐための知識、情報を扱ううえでのマナーを身につける。

  • データサイエンス基礎

社会全般の情報化が進み、道具であるパソコンがより便利に使いやすく進歩していくなかで、使い手である我々には、それらに関する知識だけでなく、情報そのものを使いこなすことが求められている。本科目では、社会で求められている情報活用の基礎力を体系化し、どうやって効果的に情報を活用するかを演習を通して学習する。具体的には、一連の情報プロセス(収集、分析、整理・保管、表現、運用)の意味を理解し、データや情報を適切に処理・活用できる力を身につける。

  • 日本語

(概要)週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要な基礎的な理解力・表現力を身につける。
(オムニバス方式/全28回)

  • 日本語

(概要)週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要な基礎的な理解力、表現力をさらに高めていく。
(オムニバス方式/全28回)

  • 日本語

(概要)週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要とされる高度な理解力、表現力を身につけていく。特に語彙を増やすこと、多彩な表現を身につけることに重点を置く。
(オムニバス方式/全28回)

  • 日本語

(概要)週2回の授業を「読解・作文」と「理解・会話」の2つに分け、日本での生活全般および大学での学習に必要とされる高度な理解力、表現力を身につけていく。各自の専攻に関わる論文の読み方、書き方を学ぶことを重点とする。
(オムニバス方式/全28回)

  • 日本事情

さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞、DVDなどの副教材も活用して、現在の日本と日本人についての知識を身につける。また、発表やディスカッションを通じて、日本と日本人の今について考える。

  • 日本事情

さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞、DVDなどの副教材も活用して、現在の日本と日本人について、より豊富な知識を身につけていく。また、発表やディスカッションを通じて、日本と日本人の今について考える。

  • 日本事情

さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞、DVDなどの副教材も活用して、現在の日本の社会と経済についての知識を身につける。また、発表やディスカッションを通じて、日本の社会や経済への理解を深める。

  • 日本事情

さまざまな読みものを読むことを中心に、新聞、DVDなどの副教材も活用して、現在の日本の社会と経済について、さらに豊富な知識を身につける。また、発表やディスカッションを通じて、その理解を一層深いものにしていく。

  • 日本文化演習

日本の文化への理解を深めるため、まず授業で歴史的建造物、史跡、民俗行事、習慣、料理などに関する文章を読み合わせし、次にこれら建造物や行事の見学や、料理等の体験を行う。

  • 日本文化演習

日本の文化への理解を深めるため、まず授業で歴史的建造物、史跡、民俗行事、習慣に関する文章(よりやや高度な文献)を読み合わせし、次にこれら建造物や行事を実際に見学する。

2. 教養教育科目群

  • 知へのマインドセット

本科目は、本学の教養教育課程全体の基盤的科目のひとつであり、本科目で学んだ基礎の上に、その後の教養教育課程に設定する多様な科目の学びを重ねることにより、「社会を構成する知的市民としてのマインドセット」の獲得をめざすものである。また、本科目を受講することにより、本学の教学理念を理解したうえでその後の学びを進められるようにするための科目としても位置付ける。そのため、まずは本学の教学理念を学んだうえで、本学に設置する多様な学部から、それぞれの学問領域の基礎を学び、各学問領域を学ぶ意義を理解する。
(オムニバス方式/全14回)

【 人間と知の伝達 】現代の思想
  • 哲学概論

市民や社会人として必要とされる倫理観や人間性の養成、異なる考え方や異なる文化を持つ人々を理解する能力の養成を目的とする。哲学は何を問題にしてきたのか、またそれにどのように取り組んできたか、そしてその問いは私たちにとってどんな意味をもつのかについて、さまざまな哲学者の著作を通して考える。

  • 倫理学概論

倫理学とは何か、倫理学にどのような意義があるのかを理解し、倫理学的な考え方を身につけることを目標とする。社会正義を考えるをテーマとして学びを進め、近代以降の倫理学の学説を中心に、倫理学的な考え方の基礎を歴史的背景を含めて理解し、現代社会の諸問題を考えるうえで倫理学的な思考法の意義と重要性を知る。

  • 日本人と宗教

日本社会が伝統として培ってきた宗教の文化的土壌を理解し、そこから宗教的な見方、考え方を通して人間関係のあり方やその形成について豊かな意味を獲得していくことを理解し、実践していく態度を身につける。具体的には、日本社会に広く展開した宗教(神道、仏教、キリスト教、儒教、民俗行事など)について、その実践や文化的視点から、資料等を用いながら学ぶ。

  • ジェンダーとダイバーシティ

ジェンダーは人種・民族・階級とともに、人間の歴史的経験を作り上げる最も基本的な要素である。この科目では社会・文化・政治・宗教・教育において、ジェンダーがどのように作用してきたかを考察する。また、人間の差異によって作りだされる支配関係を明らかにするジェンダーの視点を用いて今日的な課題を考える。

  • 宗教学概論

宗教とはいったい何なのか、そして人はなぜ宗教を求めるのか、といった問題を考えることを通じて、私たちは宗教とどのように向き合っていくのがもっとも適切なのかについて、自分なりの考えを形成する。具体的には、客観的で科学的な立場から、宗教の歴史を概観し、有神論と無神論、創唱宗教と自然宗教といった分類のしかたなどを考察する。

  • 心理学概論

「こころ」は誰もが毎日働かせているものであり、対人関係や社会生活について考えるうえでも「こころ」を抜きにすることはできない。こうした身近な存在であるがゆえに、関心を持つ人は多いが、誤解されることや表層的な理解にとどまることも多いと考えられる。そこでこの科目では、自然科学の一種としての心理学の全体像を概観する。そのことで、受講者の持っていた興味や関心が正確な知識とつながり、さらに自らで考えることができるようになるための基礎づくりを目標とする。授業では、生理、知覚、認知、社会、教育、発達、人格、臨床といった心理学の諸分野にわたって広く概説し、心理学の基礎的な知識や、その考え方を身につけられるように進めていく。

【 人間と知の伝達 】メディアと情報
  • 言語コミュニケーション論

日常あらゆる人が行うコミュニケーションにおいて、言語がどのような役割を担っているのかを知る。言語を客観的に捉える姿勢を身につける。言語学の諸分野について講義を行い、そのなかでコミュニケーション上の言語の役割について説明していく。

  • キャリアコミュニケーション

「話す・聞く」技術を磨き、よいコミュニケーションのための話しことばの修得を目的とする。話しことばに欠かせない音声表現の知識と技術、人間関係を円滑にするための敬語表現のスキル、パブリックスピーキングに必要な筋道の立った話し方、正しい日本語の運用についての知識等の修得を、講義とワーク、トレーニングにより身につける。

  • キャリアコミュニケーション

社会人基礎力(コミュニケーション能力)を体得し、社会人としての準備を行う。適切なマナーをもとに、自信を持って自己アピールできるスキル、問題発見解決型人材を念頭においた社会が求めるヒューマンスキルなどの獲得をめざす。授業では、円滑なコミュニケーションからより有益な結果が生み出されることを理解し、効果的な自己アピールの習得や基本的なビジネスマナーのスキルをベースにしたコミュニケーション能力を高めるスキルを習得する。

  • 現代のメディアと表現

今日、日本のメディア・コンテンツは世界的な文化として高く評価されつつある。その理由はいくつかあるが、もっとも重要なのは、単なるサブ・カルチャーの域を出て、現代文明に対する警鐘を鳴らすような、知的水準の高い創作活動を実現していることがあげられる。その意味では、かつての純文学とよく似た役割を、日本の映像メディアは今や担っている。こうした観点に立って、日本の映像文化について考える。

  • 情報社会論

情報通信技術が現代社会をどのように支えているのか、また、現在どのような課題があり、今後社会をどのように変えていくのかを学ぶ。テキストを中心に、適宜スライドや配布資料、政府や団体の公開資料等を用いる。理解の深化と確認のため、レポート提出や複数回の理解度テストを実施する場合がある。

  • 数学演習

将来の仕事で必要とされる数学について基礎を学ぶ。数と計算・図形の初歩から学び、さまざまな応用問題が解けるようにする。ピタゴラスの定理と無理数、1次・連立・2次方程式、因数分解、1次・2次関数とグラフなどを主なテーマとする。

  • 数学演習

数学的思考、数理的思考を身につける。1次関数、2次関数、関数とグラフ、図形と方程式、図形の性質・面積(ヘロンの公式)などをテーマとして、日常生活との接点を探りつつ、基本的な概念、典型的な問題の解法、実生活への応用を教授する。

  • AIリテラシー

実社会において人工知能(AI)が活用される機会は大きくなってきている。日常生活のなかで、あるいは職業生活のなかでAIを活用するにあたり、その仕組みやAIを使ってできることとその限界を学び、AIをツールとして使いこなせる力(AIリテラシー)を獲得する。

【 人間と文化 】外国語と文化理解
  • 比較文化論

世界は「謎」に満ちている。私たちの想像や理解を超えたことが頻発している。そうした「謎」を、自分には関係ないと簡単に退けず、自分を、そして自分を形作ってきた「文化」というとらえどころのないものを理解する最良の機会と考えられるようになれたら――これがこの科目の最大の目標である。世界で起こっているさまざまな問題の背景にある文化、価値観、思考様式を知り、そうした問題と自分がどう関わるのかを考えることを通して、さまざまな文化について理解するとは、すなわち自分が変わることであることを理解する。

  • 異文化コミュニケーション論(人文)

本科目は、異文化を実際にどのように理解すればいいのかを考える。そして、諸外国の文化や歴史を理解することの重要性と、それがまた日本を理解する鍵となることを学ぶ。年表や各種の歴史的な史料、新聞記事や写真、画像などを紹介しながら進める。

  • 文化人類学

我々人類は、多様な生活習慣をもち、さまざまな文化を形成している。文化人類学は人間の科学といわれ、個別文化の調査・分析から文化の普遍的な法則を見つけ出し、そこに表れる人間行動の諸相を明らかにすることを目的としている。本科目では、まず、文化人類学がどのような学問なのかを理解することから始め、その研究史、研究視角、調査方法について解説し、さらに具体的な研究事例も取り上げる。

  • 芸術と文化

芸術と文化の関わりなどについて、芸術の歴史や哲学、美術、音楽など総合芸術をテーマとして学ぶ。また、美術や音楽、映像などの芸術を鑑賞し、現在さまざまに試みられている芸術表現などを取り上げ、芸術による文化発展の可能性や問題について考察する。

  • 英語 A

TOEICに出題される英文を題材にして、さまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、TOEICの問題を中心とした演習を進めながら英語運用能力を身につける。特に、リーディング面の英語運用能力の向上をめざして、語彙力の強化にも重点を置いた授業を展開する。

  • 英語 B

TOEICに出題される英文を題材にして、通訳・リピーティング・ディクテーションなどのさまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、TOEICの出題形式の演習問題を行いながら英語運用能力を身につける。特に、リスニング面に重点を置いて、さまざまなジャンルの英語の聞き取り能力の向上をめざす。

  • 英語 A

日常的な話題について質問・応答ができる表現力、基本的な文法・語彙を使って文章が書ける作文力の修得のため、TOEICに出題される英文を題材にして、音読・通訳・リピーティング・ディクテーションなどのさまざまなトレーニング形式のアクティビティを行っていく。

  • 英語 B

さまざまなトピックについて英語でプレゼンテーションができる表現力の修得のため、さまざまなトレーニング形式のアクティビティを行っていく。さらに、プレゼンテーションに対して、適切なコメントや質問をする能力も身につくようにしたい。

  • 中国語

中国語の発音と文法の基礎を身につけるため、数字、人称代名詞、名詞、動詞の文、疑問文、疑問詞、形容詞の文、助数詞、時間、年月日、時刻、前置詞の表現などの各種の練習をする。

  • 中国語

中国語のさまざまな基本短文を作ることができるように、変化、完了、進行、持続、経験を表す表現、助動詞、補語、比較形、受身と使役などの表現方法を学ぶ。

  • 中国語

中国語の長い文章に慣れることを目的として、文章を読み進める練習と、一字一句の意味をきちんと確認する方法を併用しながら、易しい文章を大量に読むことによって、まず中国語に慣れることをめざす。文章の内容は、日本や中国の観光地、歴史的事件、食べ物、祝日などを題材にする。

  • 中国語

基礎的な文法を踏まえて、聞き取りの練習、自由表現の練習、対話の練習などを繰り返しながら、中国語でのコミュニケーションができることをめざす。毎回の授業で、中国の文化、習慣、生活、最新ニュースを紹介する。

  • 韓国語

初めて韓国語を学ぶ人のために、文字の仕組みから親しんで、発音法則を理解するほか、挨拶や正確な文章の読みなどを徹底的に学習する。なお、韓国文化を理解してもらうために、韓国人の生き方・歴史・社会・文化、特に食文化などにも触れる。

  • 韓国語

韓国の文字と発音をマスターした人が、次に進む段階として、ここでは文法+会話+講読に重点を置き、基礎文法と基礎会話力を固めると同時に、簡単な読み書きができるように学習する。また、韓国の文化に関わるものを講読のテキストとし、韓国の文化に親しむ。

  • 韓国語

会話+講読+聴解力+作文に重点を置く。韓国語で学んだ力を生かして、表現力を増やし、より自然な会話の習得をめざす。聴解力のアップとあわせて、場面ごとに正確な会話ができるように進め、また日常よく使う表現を作文できるように学習する。

  • 韓国語

韓国語だけで授業を行い、自由会話を中心に聴解力をつけ、韓国の中学生以上の会話運用能力をつけるために学習する。この授業では、自由会話+スピーチができることを目的とし、学生たちによるスピーチと韓国映画鑑賞によってその力を身につける。

  • フランス語

フランス語の発音と、文法の重要な規則のうち、もっとも基礎的な部分を学び、それを用いた短い文を聴き、話し、読み、書く力を修得する。

  • フランス語

フランス語の発音、文法などの基礎知識を踏まえて、やや高度な文法事項を学び、それらを用いた文を聴き、話し、読み、書く力を身につける。

  • ドイツ語

ドイツ語のもっとも基本的な規則(発音の仕方と文法)を一つずつ学ぶ。できるだけ多く反復練習(リーダーの講読、教科書の練習問題、その規則を含む短い作文など)をとり入れ、一つひとつの規則を確実に身につける。

  • ドイツ語

ドイツ語で学んだ規則をもとに、新たな規則修得の段階に進む。ドイツ語と同様に、リーダーの講読、練習問題、作文をできるだけ多くとり入れ、規則を一つひとつ確実に身につけることを主眼とする。

  • 異文化交流演習

外国人とコミュニケーションをとり、ともに生き、働いていくために必要となる「共生力」などについて学ぶ。海外から見た日本文化などについて、グループワークやディスカッションを行うことを通じて、これからの時代に必要な国際感覚を身につける。

  • 異文化交流演習

グローバル化が進む世界状況の中でヒト・モノ・カネの往来がますます盛んになりつつある。日本人学生と留学生が合同で実施するこの授業では、グループワークを中心に、日本とアジアの関係を学び、留学生の知恵を借りながら、「メイド・イン・ジャパン」をさらにグローバル化していく方法を考えていく。 また、アジアの中の京都という観点から京都の様々な観光地を訪れ、インバウンドやコト消費の様子を実地見学する予定である。

  • 外国語臨地演習

外国語を、実際に使われている土地で学び、運用能力を高めるための科目である。中国、韓国などの協定大学で寮生活を送りながら、およそ1ヵ月のプログラムを学修する。授業は午前中で、午後にときどき見学などが配置されている。プログラム終了直前には、文化遺産見学ツアーも予定される。

【 人間と文化 】歴史・文化
  • 歴史から学ぶ

歴史学の学問としての方法論を知るとともに、多様な視点から事象を理解する姿勢を身につける。世界史と日本史分野の教員が担当し、歴史学を学ぶうえで必要な学問的方法論についての理解を深める。授業においては特に日本と異文化の接触・交流の視点や、文献史学以外の学問研究の視点に留意するとともに、史料を的確に読む重要性について徹底的に講義する。

  • 京都の歴史・文化

京都の複合する遺跡から京都の歴史と文化を探る。考古資料をもとに京都の地下の文化財に触れ、京文化の根源を学び、探り、理解し、考えてみる。そして京都の遺跡からわかる歴史と文化の表現方法の取得に向う。平安京以前からの、京都の遺跡を学習する。適宜、歩き探る京都を紹介する。

  • 京都の歴史・文化

本科目は、京都橘大学と総本山醍醐寺の学術交流協定に基づく科目である。京都に伝わる文化財が、いかにして伝承されてきたかを学ぶ。同時に文化財を生み出した京都の文化とその将来を考える。現代まで受け継がれてきたさまざまな文化について講義する。さらに醍醐寺に残る文化財、信仰行事に接する機会を設け、日本文化について考察を進める。

  • 文学と京都

古典から近現代文学まで、京都が小説でどのように描かれ、そのなかでどのような物語が生成されてきたかを考える。21世紀の作家の小説のなかで、京都を舞台とし、学生(主に大学生)が登場する作品を読み、近代の名作との共通点と相違点を考える。

【 人間と社会 】法律・行政・政治
  • 日本国憲法

日常生活のなかで見え隠れするさまざまな社会的な問題を考え、対処をするために必要な、日本国憲法に表された基本的な思考を身につける。また、これを理解するために必要な基本的知識を身につけることを目標とし、基本的な事柄をできる限り分かりやすく解説していく。

  • 法学概論

法学概論では、国家の統治組織や作用、行政権の主体と個人との関係等について学ぶ。主に憲法を中心として進めていき、国民の権利・自由に関する基本的人権論や、権力分立・国家行政組織・地方自治といった統治機構の諸制度を範囲とするが、重要事項の理解を深めるために、関連のある諸法にも触れていく。本講義では、各講において具体的な事例を用いた設問を挙げ、そこで論点となるテーマに関する判例・学説を理解する。また、各制度のあり方について考察し、憲法の基本理念や一般理論を修得する。

  • 法学概論

法学概論では、私法全体の理解を目的としており、主に民法と商法を中心に進めていく。本講義では、契約、住まい、家族生活、事故の遭遇などのさまざまな場面において、私法との有機的な関連を可能な限り明らかにし、各制度の正確な位置づけを図る。各テーマの理解を深めるために、借地借家法、製造物責任法、民事訴訟法といった特別法も、適宜に範囲に含める。また、具体的な事例を提示して、その解決を念頭に置きながら重要な事項について説明することで、初歩的な応用力を身につける。

  • 民法

民法は、私法分野の基本法であり、市民の社会生活そのものを広範に対象とする学問である。本講義では、民法の基本構造を明らかにし、主要な法原則、法制度、法概念を理解するとともに、その基礎的知識を獲得することを目的としている。また、具体的な事例や裁判例を用いながら、民法が日常生活にどのように関連しているのかを明らかにすることで、法的な問題発見能力、問題処理能力を養い、法の生きた理解を可能にする。特に、財産法の分野の解説に重点を置くが、家族法の分野についても一通り概観しておく。

  • 人権と教育

今日、同和問題、子どもや女性、障害者問題など、多様な人権問題が指摘されているが、相互の関係性も含めてそもそも人権問題とは何か、その基本的認識についての理解をはかり、これからの人権教育のあり方について考える。

  • 政治学概論

政治学への入口として、政治についての意識形成、政治についての基礎知識、政治学を学問としてとらえる力を身につけることを目的とする。授業では、権力、デモクラシー、政治システムと政治過程、地方自治、国際政治、宗教と政治、官僚制などを概観し、基礎的知識を獲得する。そのため、テキストを活用しつつ現代日本の政治現象を身近に感じられるように、時事問題を政治学的に考察するヒントを提示するとともに、テレビを中心とするマスコミ以外によって、政治に関する情報・言説を知るソーシャルメディア利用法などにも言及する。

  • 政治学概論

具体的な政治家・政治現象の事例(例えば、「大平正芳」など)から、戦後の日本政治を政治過程論として概観し、さまざまな政治家が活躍する舞台を具象的に再現できるようにする。さらに、日本における政府の仕組み、とりわけ政党と官僚との関係を知り、政治家・政治過程の実際について自分で考え、論評できるようになることを目標とする。具体的には、新自由主義と社会民主主義、内政と外交、族議員と派閥、政権交代と派閥抗争、消費税と赤字国債などについて考察するとともに、映画で政治家はいかに描かれてきたかなどメディアと政治の関係にも言及する。

  • 国際関係入門

グローバル化の進展した今日では、ヒト・モノ・カネの移動を身近に感じ、国内のあらゆる事象が国際社会と密接につながっている。本科目を通じて、国際関係を理解するうえで基礎となるものの見方・考え方や、複雑化・多様化する現代の国際関係を的確に捉え、問題解決に向けて自ら思考し解決策を見出す力を養うことを目標とする。

  • 私たちのくらしと行政

国と自治体の行政活動と社会問題の繋がりについて説明できるようになる、行政に関する制度について市民社会との関係のなかで理解し説明できるようになる、公共政策の実際について分析し説明できるようになることを目標とする。行政は変化し続ける社会への対応を迫られており、その果たすべき役割は、社会との関係のなかで問われている。そのため、行政と外部との関係に着目しながら学んでいく。

【 人間と社会 】経済・経営・社会
  • くらしと経済

わたしたちのくらしの物質的な基盤となるのが経済である。この経済のくらしへの影響は時とともにますます大きくなっている。したがって、経済を理解することは現代社会に暮らすすべての人間にとって必要なことである。この科目では、市場と価格メカニズム、政府の役割、経済成長、経済発展、金融システム、雇用システム、国際収支、為替相場などの、経済を理解するための基本概念を、身近な事例を用いて説明することによって、わたしたちの日常のくらしをとりまく経済現象について学ばせる。

  • 経済学概論

現代日本経済における諸問題を学ぶことによって、経済学への導入を図る。具体的には、まずバブル経済とその崩壊による平成不況の深刻化の課程を「不良債権処理の10年」として概観する。次に、ケーススタディとして、日本長期信用銀行の破綻、山一証券の自主廃業について検討する。そして、女性労働として雇用機会均等法と育児支援を取り上げるとともに、労働問題として過労死・過労自殺、ホームレス、派遣労働、ネットカフェ難民、派遣村などを取り上げる。これらの諸問題を、映像資料を活用して、イメージ豊かに学ぶ。

  • 経済学概論

戦後日本経済の歩みについて講義する。敗戦直後から、高度経済成長を経て、低成長経済に移行し、1980年代後半にバブル経済に突入するまでを、映像資料を活用してイメージ豊かに学ぶ。具体的には、特需景気、もはや戦後ではない、金の卵、エネルギ ー革命、所得倍増計画、公害、列島改造、ドルショックと石油シ ョック、日米経済摩擦、分割民営、バブル経済、プラザ合意、外国人労働者などを取り上げる。

  • 経営学概論

「会社(企業)が事業を経営する」という基本命題を分析的に理解できるようになること、言い換えると、会社(企業)・事業・経営の相互作用を立体的・構造的に把握するため、それらをめぐる社会システムを理解できるようになること、これが授業での目標である。具体的には、まず会社(企業)形態、事業の定義、経営形態等について講義する。次に会社の「戦略と組織」について、最後には、サプライ・チェーン・マネジメントやアウト・ソーシング等、最新の経営手法の具体的な事例分析に関する講義を行う。

  • 会計学概論

目標:企業会計の基本的なシステムを学ぶとともに、あらゆる組織への会計の適用可能性を理解する。内容:企業経営のプロセスを、資金の流れとして学ぶ。さらに、付加価値の形成、市場における価値の創造、収益の分配、および、稼得利益の意義を体系的に考察することによって、企業経営の本質を理解する。また、この学習を、複式簿記のシステム(簿記一巡の手続き)の理解と連動して行う。したがって、他人資本(負債)、自己資本(純資産)、資産、費用、収益という5つのグループの経営プロセス上での役割についても、それぞれのグループ内の勘定科目のレベルにまで、一定程度深化させて理解する。簿記システムの基礎的理解をめざし、簿記一巡の手続きについて学ぶ。

  • 福祉とボランティア

社会学の一分野としての社会福祉とその歴史を学習してから、住民参加やボランティアの諸形態とその意義・限界を理解する。 社会学の一分野としての「福祉」と「ボランティア」について、基本的な考え方と知識を学び、福祉制度への理解を深めるなかで、一人ひとりがどのように共生社会づくりに関われるかを考える。また、教育の基本である「人間の尊厳」への気づきと理解を深める。

  • 社会学概論

社会学概論では、自我、家族、コミュニティ、階級・階層、国民国家、グローバル化、情報化など社会学の基本概念の理解を通じて、現代の日常生活を社会学的に理解する方法の修得をめざす。社会学を学習する上での困難のひとつは、社会が空気のような当たり前の存在に思われがちな点にあるが、この授業では、社会の歴史的な形成を明らかにすると同時に、社会の自明性や秩序を守るために私たちには何が求められているのか、という問題意識を身につけることも目標になる。

  • 社会学概論

社会学概論では、社会学概論での基本概念の理解を踏まえ、近年社会学の研究対象として定着した中・後期親子関係、教育システム、親密性、記憶、情報技術などのテーマについて、それぞれの研究分野の第一人者によるテキストの読解を通じて、社会学的想像力の定着をめざす。

  • 時事問題研究

受講生が問題意識をもち、リサーチし、発表し、討議するという方式で行う。担当教員による講義、説明もあるが、基本は受講生の問題意識に基づく集団的討議により授業が進められる。時事問題への深い理解が得られることが授業の主たる目標だが、同時にリサーチの方法、プレゼンテーションの方法を身につけることもまた大切な目標とする。

【 人間と自然 】健康・こころ・からだ
  • 健康に生きる

「健康」「生きる」「健康に生きる」について、政治、経済、文化、社会、教育、保健医療システム等、さまざまな視点から現象をとらえ、自分自身の健康に生きるについて考えることはもちろん、家族、コミュニティ、日本国内、世界の健康に生きるについても考える。

  • 体育理論

体育科教育の概要とスポーツ文化の継承・発展を考えるため、体育科教育の概要を理解するとともに、体育やスポーツについて、文化的、社会的、歴史的側面の理解を深める。これらを踏まえ、体育やスポーツについて理解する力、仲間ととも考える力、創造する力を身につけることを目標とする。授業では、近代スポーツの成立と変遷を、文化的・社会的背景を視野に入れて講義する。

  • スポーツコース

ソフトバレーボールと6人制バレーボールを教材として基礎体力と技術のスキルアップを図り、またスポーツの必要性を学び、自己の健康管理や怪我なく楽しく運動するために最も必要なルールやマナーを身につける。同時にグループ(チーム)を通し、コミュニケーション・スキルの向上を図る。

  • スポーツコース

生涯スポーツの必要性を学び、スポーツの実践をとおして、自己の健康管理ができる基礎能力を養う。特にレクリエーションスポーツを中心に楽しく運動することができる習慣と能力を身につける。 バドミントンと卓球の基本的な技術練習とルールの理解から始め、シングルスおよびダブルスでのリーグ戦形式でのゲームを中心に行う。

【 人間と自然 】自然と環境
  • 地球の環境と自然

政策と個々人の取り組みとの両面から、環境問題の解決に向けた取り組みについて考察する。環境問題を発生させ拡大させる社会的な要因について分析し、それらへの対応策について研究する。そして、個々の生活と環境問題の関係性について学び、さらに市民、NPO、行政、企業などの多様な主体が連携して進める持続可能な社会に向けた取り組みの現状と課題について学ぶ。

  • 生命と生態系

地球の誕生から現在に至るまでの地球と生物の歴史を学ぶ。そのなかでも特に、人類が進化・発展してきた第四紀と呼ぶ現代社会と密接に関係する時代を、人類の諸特徴とともに、氷河の消長、海水準変動、植生変遷などの古地理に係る変遷、および生物地理と人類の拡散などの事象を通して理解することを目標にする。これらは地層そのものと地層中に含まれる化石や考古遺物などの証拠に基づくものであるから、層序と地層の対比、地質学・堆積学の諸法則、化石の二面性、堆積と浸食、堆積構造と変形構造などの地層学の基礎事項の理解を図るとともに、現代生活にも係る火山噴火や地震、土石流などの地盤災害の事例と、その原因も合わせて学習する。

  • 地理学概論

地理学は大きく地誌学と系統地理学に分類されるが、ここでは系統地理学を扱う。系統地理学は、地球表面における自然現象を地域的な観点から究明する「自然地理学」と、地表上の人文現象(人口・集落・産業・交通・文化など)を地域特性の構成要素として考察する「人文地理学」に大別されており、その両方について概観する。

  • 数学的思考を身につける

日常生活や仕事でさまざまな問題、さらに環境などの社会的課題を考えるうえで、数学は欠かせない。この科目では、将来、市民として的確な判断を下すために役に立つ数学的考え方や概念を、現実の課題を考えるなかで学習する。扱うのは、経済や環境を考えるうえで重要な指数・対数、刻々と変化する様子から全体を知るための差分や微積分、社会の集団現象を分析するための統計や確率などである。授業では、これらの数学の必要性を理解することを目標とする。

  • 物理学基礎

物理学は、科学技術のベースとなる重要な分野であり、さまざまな自然現象を考えるうえで基礎的な学問となる。本科目では、力学や電磁気学、光の干渉・回折などの基本的な原理について正しい理解を得るとともに、日常的に目にする現象を物理学的に理解し説明する力を身につける。また、物理学が身近なものに応用されていることを理解し、物理学の原理とその意義について見識を深める。例えば、身近な家庭用機器や医療機器(電子レンジ、健康維持器具、AED、MRI等)などに応用されている電磁気現象の原理などを理解する。

  • 化学基礎

生活の中にある物質や現象を、化学的なものの見方や考え方で捉え、理解できるように基礎概念を解説する。原子の構造と結合、分子の形、物質の形態、溶液、化学反応などについて正しい理解を得るとともに、日常的に目にする物質や現象および、化学が身近に応用されていることを理解し説明する力を身につける。例えば、日常生活に関わる化学物質、例えば石油や原子力などのエネルギー源、金属やプラスチックなどの材料、薬品、医療品などについて触れ、応用されている原理とその意義を理解する。

  • 生物学基礎

生物学の中でも主にヒトに焦点を当てた生命科学、および関連する諸問題について概説する。生命現象を理解するために、細胞の構造と役割、細胞を構成する物質、エネルギー、遺伝学、DNA、発生と老化、脳の構造などから、食と健康、がん、感染と免疫などについても解説し、正しい理解を促進する。さらに、生命現象の科学的な解析、解明が急速に進展する現代において、生物学的な諸問題を正しく理解するため、遺伝子組換生物や再生医療、生態系と環境問題までの最新のトピックを交えて解説する。

3. キャリア教育科目群

  • キャリア開発基礎講座

数学の基礎や国語の基礎に関する学修を通した「基礎学力の向上」と、グループワークを通して「チームで成果を出すためのマインドセットを理解すること」を目的とする。具体的には基礎的な公務員試験問題を題材として、授業に取り組んでいく。

  • プレゼンテーションスキルズ

社会人として必要となるプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、創造力、協調性などを養う。課題解決型のPBLに取り組み、グループワークやプレゼンテーションを通じてアウトプットを生み出すことにより、実践的な能力を身につける。

  • キャリアディベロップメント演習

受講生が自身の大学生活を方向付ける「自律的な大学生活づくり」をテーマとする。キャリアに関する基本的な理論を理解しつつ、充実した大学生活を送る先輩の姿に学び、自身の大学生活をどのようなものにしていくかを言語化する。自ら挑戦し、挑戦を通じて自らを変えていく心的態度を持った自律的な学習者になることをめざす。

  • キャリアディベロップメント演習

受講生が自らの将来像を具体化することができる「自律的な将来像づくり」をテーマとする。仕事(業界・業種・職種等)と働き方の多様性を知ると同時に、世の中で活躍する社会人がどのように自身のキャリアを構築してきたかを事例として学ぶことを通じて、自身のキャリア観を具体化し、大学生活の過ごし方を再考する。

  • キャリアディベロップメント演習

受講生がインターンシップをはじめとするこれまでの経験から自身の特徴を描き出す「自律的な自分像づくり」をテーマとする。これまでの大学生活を振り返って、自身が学んできたこと、できるようになったことを言語化し、自身の強みや弱み、将来の方向性について再考する。

  • キャリアディベロップメント演習

受講生自身が納得できる進路決定ができるよう「自律的な就職活動づくり」をテーマとする。就職活動に挑戦していくなかで、自身の将来像や特徴の言語化を円滑に行えるようにする。具体的には、就職活動計画の立案、エントリーシート作成や面接対策を行い、自らの就職活動をマネジメントしていく力を養う。

  • インターンシップ準備講座

職業や職場は、単にそこで働いている人々に生活の手段を提供するだけではなく、高度に分業化・多様化している経済社会では社会を構成する一単位として相互に不可欠な存在でもある。この科目では受講生が企業その他の組織や機能を実体験することで、それぞれや職業や職場の役割を理解し、社会を見る目を養うことを目的とする。具体的には、受講生自身が、主体的、能動的、積極的に与えられた課題に取り組み、問題発見能力、問題解決力をはじめ職場で不可欠な能力を修得する。

  • インターンシップ

キャリア意識醸成、業種・仕事理解の促進および、コミュニケーション能力、計画・実行力等の汎用的能力育成を主な目的とする。事前研修として、個人目標設定、ビジネスマナー・コミュニケーション研修、業界・業種研修などを実施した後に、各事業所にて、40時間以上の就業体験を行う。事後研修では、経験の振り返りののち、必要な講習を実施のうえ、報告書の作成やプレゼンテーションを行う。

  • 産業心理学

高度に発達し複雑化・巨大化した現代の産業社会を構成している基本単位はいうまでもなく「個々の人間」であり、産業活動の効率化や、そこで生じるさまざまな問題の解決をはかるためには、人間の行動や心理についての中立的で客観的な理解が欠かせない。心理学の応用分野である産業心理学はこのような課題を達成するための研究分野である。産業場面に関わる人間の行動を「生産者としての行動」と「消費者としての行動」という2つの側面からとらえたうえで考察を行う。

  • 広告と消費の心理学

消費者行動とは、消費者が購買し、使用・維持を経て廃棄に至るすべての行動プロセスを含んだものであり、その行動は、消費者の個人内要因や環境からの外的要因など、多様な要因から影響を受けている。本科目では、消費者のブランド選択に関する意思決定や情報処理、価格判断など、幅広くトピックを取り上げ、消費者を取り巻く問題を論考していく。

  • 教職・保育職教養講義

教職に就くための基礎的・基本的な知識の習得や理論の構築と教育実践につながる主体的な思考力・判断力・表現力を培っていく。特に、教育の意義や目的を教育法規から読み解き理解すること、学校教育の現状について理解と認識を深めること、現在の学校教育をめぐる課題やその解決に向けての方策を知るとともに、実践的な課題克服の方途を主体的に考え、交流していくことを通して、教育的実践力を培っていく。

  • 教職・保育職教養講義

教職・保育職教養講義 で学んだことをもとに、授業づくりや生徒指導等の教育実践内容の習得を目指していく。特に、最も基本である児童・生徒理解と個に応じた対応を学び、実践に生かしていける力を培う。また、学習指導要領の改定の趣旨や背景、法制の改正など今日的な教育課題を認識し、教職に就く者としての知識理解を深めていく。さらに、社会の変化に対応する資質能力を身に付けていける素地を養う。

  • 教職・保育職教養講義

教職・保育職教養講義 Ⅰ・Ⅱで学んだ教育に関する様々な理論を、学校現場でどのように具現化されていくのかを知るとともに、実践に向けての基礎的・基本的な知識技能の習得を図る。特に、教師に求められる専門的力量の形成、児童生徒理解に基づく学級づくりや授業づくりにおける指導力、学校・家庭・地域社会における教師のコミュニケーション能力等、教員になるまでに大学で学んでおくべき資質能力を養う。(人材育成指標の準備期における資質能力の育成を図る)

  • 教職・保育職教養講義

4月からの教員生活をイメージしながら心の準備や具体的な実践力の育成を図る。特に、「社会に開かれた教育課程」の実現に向けて、学校教育で取り組んでいくことについて理解を深めるとともに、自らの教育実践、授業づくりについての考えを深めたり指導技術を高めたりしていく。また、現職教員から今日的課題に対応した授業づくりの講義を聞いたり、模擬授業を参観したりして、「学び続ける教員」の礎を作る。

  • 教育原論

教育とは何か、何をもって教育(制度)と呼ぶのか等、まず教育に関する基本的な概念の検討を行う。続いて、西欧諸国における教育思想の発展および近代学校制度の成立と発展について、そして明治期以降のわが国における教育制度の発展について概説し、教育史に関する基本的な事項の理解をめざす。最後にまとめとして、現代日本の教育課題について総合的な観点から考察を行う。

  • 教職入門

教育とは何か、学校とは何か、教科指導の在り方、教員の果たす役割とその意義はどこにあるかを、教員の体験や視聴覚資料から学ぶ。また、学級活動や総合的な学習の時間や特別の教科である道徳科など、最近の教育動向について学ぶ。最後に学校教育を支える教育行政の役割を中心に、教員の研修と服務について学ぶ。

  • 教育制度論

現代の学校教育に関する制度的事項について、基礎的な知識を身に付けるとともに、それらに関連する課題を理解する。教育制度は、教育に関する法規に基づき成立し、その背景の思想が制度を歴史的・社会的に成立させる。日本における教育制度の変遷を学習するとともに、それらを構成する制度の仕組みの展開や問題を検討する。また、学校と地域との連携に関する理解及び学校安全への対応に関する基礎的知識も学習する。

  • 教育心理学

子どもの指導、援助に関わる上で必要な発達や学習、パーソナリティーなどの教育心理学の知識について学び、具体的な指導場面に即した教育心理学の知識や考え方、技術の習得を目指して授業を行う。対象である子どもの発達的特徴を絶えず念頭において、指導や援助の問題を考える。

  • 特別支援教育論

特別支援教育の制度と対象を理解する。また、教育の場や形態の違い(通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校)によって教育課程や教育方法が異なることを知り、適切な支援を継続的に提供するために、一人ひとりのニーズに即した個別の指導計画や個別の教育支援計画が果たす役割を理解する。さらに、異なる学校間や関係機関との連携を実現するための仕組みについて考える。

  • 教育課程論

教育課程の意義、果たす役割、および、教育課程に関わる基本的な概念について理解し、教育課程編成、授業づくりに関わる基礎的知識を身につけるとともに、授業づくりやカリキュラム・マネジメントのために必要な力量の基礎を養う。

  • 道徳教育の理論と方法

学校教育を通して、自然と社会性と道徳性をどう身につけていくのかという課題に対して、歴史的及び理論的な視点から考察する。さらにそうした考察・探求を、具体的な道徳教育(授業)の実践例の分析を通じて深めていく。終末は道徳授業の構想づくりから授業プランづくりまでできる力量を習得できるような実践的な授業になる。

  • 総合的な学習の時間の指導法

中学校・高等学校における総合的な学習の時間の実施にあたって、その全体的な計画の立案、年間指導計画の立案、単元計画の立案、その実施、実施後の評価等のあり方について学ぶ。それらに基づいて、実際に総合的な学習の時間の授業の計画立案の具体例についても学ぶことを通じて総合的な学習の指導法について力量を獲得していく。

  • 特別活動論

特別活動の意義や役割を理解し、その内容の具体的な活動事例(学級活動の指導、行事に関わる指導、安全指導等)を通して生徒の自主的、自律的な態度を育成する指導のあり方を学ぶ。講義のほかレポート作成、小集団討議を取り入れ、将来学校現場において役立つような具体的・実践的な内容とする。

  • 教育の方法及び技術(情報通信技術の活用含む)

教育方法の歴史を概観してから、授業づくりに関わる現代的な課題を学習する。次に、授業を「教育目的・教育目標」「教材・教具」「指導過程」「教育評価」の4要素の視点から理論及び国内外の優れた実践事例を、最新の情報通信技術やその活用状況も押さえつつ検討する。教育方法の理論と実践について知識を広げ、理解を深めることで、様々な優れた教育方法・技術の特徴を分析し、説明できるようにする。また、諸概念や情報通信技術を活用して実際に小学校・中学校・高等学校において自らの授業をつくり、実践し、改善できる力量と、児童及び生徒に情報モラルを含む情報活用能力を育成するための基礎的な知識・技能を身につける。

  • 生徒・進路指導

生徒指導の意義と必要性、生徒指導の領域と内容、生徒指導の組織と計画など概念上の理解を深めたうえで、生徒指導の今日的課題に気づき学校現場での具体的な生徒指導事例を分析できることをめざす。また、キャリア教育の理念やキャリア発達の指標を理解したうえで、中等教育段階でのキャリア教育のあり方を学ぶ。

  • 教育相談

教育相談は、「児童生徒それぞれの発達に即して、好ましい人間関係を育て、生活によく適応させ、自己理解を深めさせ、人格の成長への援助を図るもの」とされている。この授業では、教育相談に必要な知識について学ぶとともに、教師に求められるカウンセリングマインドの実践力を身につけていただくことを目標とし、中等教育の現場で出会う生徒の問題についてよく知り、生徒とその保護者への支援のありかたについて考えを深め、実践力を身につけていく。

  • 教職実践演習(中等)

4年間の学びをまとめ、大学での学習と教育現場での体験を振り返る。具体的な振り返りの視点は、次の5点である。(1)子ども理解(①子どもの発達、②子どもを取り巻く社会と環境)、(2)各教科の指導、(3)実践的な知識と技能(①学級経営、②生徒指導)、(4)コミュニケーション(①学校における個人の役割、②地域・保護者との関係)、(5)教育的愛情。以上の視点に基づいて、4年間の学びを振り返り、到達状況を確認し、そのうえで、必要な知識と技能について補完する。そして、今後、どのような知識と技能を習得することが必要なのかを明確にする。

  • 学校等体験活動

前半は、学校等体験活動について概略を学ぶ。その際、学校と教育をめぐる諸課題について討議し、学校への理解を深める。後半は、学校等体験活動経験を総括し、発表や互いに交流するなかで、その後の大学での学修課題を明確化する。

  • 国語科教育法

国語科の学習指導方法を、学習指導要領の改訂の歴史、戦後の授業実践の蓄積を踏まえつつ学びます。

  • 国語科教育法

国語科の学習指導方法を、マイクロ・ティーチング、模擬授業など、体験を通して学びます。

  • 国語科教育法

国語科の先進的挑戦的実践事例に学びつつ、意欲的な教材開発、授業づくりに取り組みます。

  • 国語科教育法

国語教育の基礎理論を学ぶと同時に、すぐれた国語の授業を分析し、それを自らの授業に応用する方法を学びます。

  • 書道科教育法

書道科の学習指導方法を、学習指導要領の改訂の歴史、戦後の授業実践の蓄積を踏まえつつ学びます。

  • 書道科教育法

書道科の学習指導方法を、マイクロ・ティーチング、模擬授業など、体験を通して学びます。

  • 社会科教育法

中学校社会科の歴史、目標、内容、方法を学び、授業プランづくり、模擬授業を通じて社会科教育への基本的な理解を深める。社会科について戦後社会科の誕生(前史を含む)から現在までの歴史、学習指導要領の変遷、社会科教育実践のあゆみ、中学校教科書論、教材論、授業論を深める。

  • 社会科教育法

教育実習での研究授業を念頭において、①「学習指導案(細案)」を作成することができる。②授業実践の模擬体験を通して、授業技術の基礎を身につける。③授業実践および相互批評を行うことを通して、授業研究や授業改善の方法を知ることを目的とする。前半は、社会科の教科書研究、教材教具づくり、授業方法、学習指導案について概略を学ぶ。後半は小集団または個人によって教材を開発し、学習指導案を作成し、模擬授業実践から相互批評を行い、授業力向上のための授業研究方法までを学ぶ。

  • 社会科教育法

中学校の社会科の歴史とすぐれた社会科実践の分析を行うなかで、教材づくりの視点と方法を学ぶ。個人または小集団学習を取り入れ、主体的で対話的な深い学びの実現のために、さまざまな授業方法や体験活動、ICT機器の活用ができるようになる。

  • 社会科教育法

中学校の社会科の地理分野を中心に、中学校学習指導要領(地理的分野の目標、内容)、中学校の地理的分野の教科書構成を検討し、学問領域との関係を理解するとともに、生徒の興味・関心を引き出しながら、発展的な学習内容を意識しつつ、地理的な見方や考え方を培うための地理的分野の教材開発と授業づくりの方法を学ぶ。

  • 地歴科教育法

地歴科の学習指導方法を、学習指導要領の改訂の歴史、戦後の授業実践の蓄積を踏まえつつ学びます。

  • 地歴科教育法

地歴科の学習指導方法を、マイクロ・ティーチング、模擬授業など、体験を通して学びます。

  • 教育実習指導

教育実習は、大学での教職科目および専門科目等で身につけた教育に対する知見を、実際の教育現場で実証する意義ある機会である。授業実践のみならず生徒への影響の重大さを認識し、教育実習に対する基本的な心構えや技能を身につけ、実習後の反省と総括から、今後に向けての展望がもてるようにする。

  • 教育実習

中学校・高等学校における教育実習。学校現場での実習を通して、学校教育についての正しい理解を深め、教員の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教員としての人間性を高めることをめざす。そのために、以下の点を目標とする。①実習校での学校づくりの内容を具体的に知り、そこにこめた願いをつかむこと、②大学で学んでいることがらを、教育現場の具体的な取り組みを通して検討し、さらに深めること、③教員として、社会人として自らを成長させていくうえでの課題をつかむこと。

  • 教育実習

中学校・高等学校における教育実習。学校現場での実習を通して、学校教育についての正しい理解を深め、教員の役割や指導についての適切な認識と技術を身につけ、教員としての人間性を高めることをめざす。そのため教育実習 と同様に、以下の点を目標として実習に取り組む。①実習校での学校づくりの内容を具体的に知り、そこにこめた願いをつかむこと、②大学で学んでいることがらを、教育現場の具体的な取り組みを通して検討し、さらに深めること、③教員として、社会人として自らを成長させていくうえでの課題をつかむこと。

  • 生涯学習概論

生涯学習および社会教育の本質について理解をはかる。生涯学習という考え方が現代社会に生まれるにいたった経過を理解し、法制や施設などその具体的内容を知ることを目標とする。わが国における生涯学習・社会教育の歴史的特質の理解を基礎に、社会教育・生涯学習の法制と行政、施設論、地域住民の諸階層の生活課題と学習課題、学校教育、福祉と連携協力などの課題について学び、学習活動への支援などについての理解に関する基礎的能力を身につける。

  • 生涯学習概論

生涯学習を世界史的視野からとらえ、共通する現代的課題の国際的動向を把握する。具体的には、ハンブルク宣言、イギリスやドイツの大学と生涯学習、アジア諸国、特に中国・韓国の生涯学習などについて学ぶ。

  • 図書館概論

司書課程の導入科目として、わが国の公立図書館を中心に学校図書館、大学図書館、国立国会図書館、専門図書館等の制度、機能、現状や課題を理解する。図書館の機能や社会における意義や役割について理解を図り、図書館の歴史と現状、館種別図書館と利用者ニーズ、図書館職員の役割と資格、類縁機関との関係、今後の課題と展望等の基本について学ぶ。  

  • 図書館制度・経営論

図書館の制度と図書館経営の意義と課題を併せて、最近の動向を理解する。図書館に関する法律、関連する領域の法律、図書館政策について解説するとともに、図書館経営の考え方、職員や施設等の経営資源、サービス計画、予算の確保、調査と評価、管理形態等について学ぶ。

  • 図書館情報技術論

図書館現場に即した実践的な知識・技術を身につけることを目標とする。情報技術と図書館サービスをテーマに、図書館業務における情報機器・情報技術の機能や利用、電子資料・デジタル情報源等について解説する。図書館業務に必要な基礎的な情報技術への理解を深め、情報の流通・管理等に関する知識の修得を図る。

  • 図書館サービス概論

「図書館サービスとは何か」を、さまざまな館種における現実の図書館サービスに根ざしながら、実証的に理解することをめざす。館種ごとの図書館サービスを知り、その基盤となる考え方や、図書館機能とその構造を理解することを図る。具体的には、閲覧、資料提供、情報提供、予約、リクエスト、読書案内、レファレンス、問題解決支援などの働き、さらに児童・ヤングサービス、障害者、高齢者、多文化サービスなど、各種のサービスを扱い、それに関わる著作権や接遇の基本について学ぶ。

  • 情報サービス論

図書館における「情報サービス」とは何か、その意義や利用者のニーズへの理解、情報サービスを支える情報源の種類や評価などについて理解することを目標とする。図書館における情報サービスの意義を明らかにし、レファレンスサービス、情報検索サービス等のサービス方法、参考図書・データベース等の情報源、図書館利用教育、発信型情報サービス等の新しいサービスについて学ぶ。

  • 児童サービス論

公共図書館や学校図書館における児童サービスの意義を理解し、児童・生徒を「本好き」にするための方策について知識を深め、その技術を理解することをめざす。児童(乳幼児からヤングアダルトまで)を対象に、発達と学習における読書の役割、年齢層別サービス、絵本・物語等の資料、読み聞かせやブックトークなどの技術、学校や地域との協力等について学ぶ。

  • 情報サービス演習

情報サービスの設計から評価に至る各種の業務、特にレファレンスサービスにおける情報資源の選択を中心に、積極的な発信型情報サービス(パスファインダーの作成)などの演習を行い、情報サービスを実践できる能力を身につける。

  • 情報サービス演習

メディアの多様化、情報通信手段の発展により情報探索法も多様化している。大量・多様な情報のなかから要求に応じた情報を探し出すには、情報検索の基礎的な知識を基盤に、情報要求を正確に把握して、適切な情報源を選択し的確な検索戦略を立て実行する実践力が必要とされる。この科目では、情報検索の基礎的理論についての理解を深めるとともに、実際の質問例に対する回答処理を演習して、主としてデジタル情報源を用いた情報探索の技術・実践的能力を身につける。

  • 図書館情報資源概論

本科目では、伝統的な印刷メディアと先端的な電子メディアを紹介しながら、市民の要求に応えてどのように蔵書を形成し、提供するかを知る。また、出版流通に関する基礎的知識と電子メディアの動向、資料の受入方法・蔵書管理の在り方についての知識を修得する。印刷資料・非印刷資料・電子資料とネットワーク情報資源からなる図書館情報資源について、類型と特質、歴史、生産、流通、選択、収集、保存、図書館業務に必要な情報資源に関する知識等の基本について学ぶ。

  • 情報資源組織論

図書館における情報資源の組織化について、その意義・目的・方法を学ぶ。印刷資料・非印刷資料・電子資料とネットワーク情報資源からなる図書館情報資源の組織化の理論と技術について、書誌コントロール、書誌記述法、主題分析、メタデータ、書誌データの活用法等について学ぶ。

  • 情報資源組織演習

情報資源組織業務について実践的な能力を演習形式で身につける。主に単行資料書誌データを作成することにより、継続資料や電子資料等多様な情報資源の書誌データを作成する能力を養い、集中化・共同化による書誌データの作成や、ネットワーク情報資源のメタデータの作成も実践する。

  • 情報資源組織演習

多様な情報資源に関する書誌データの作成、主題分析、分類作業、統制語彙の適用、メタデータの作成等の演習を通して、情報資源組織業務について実践的な能力を身につける。この科目では、上記のうち、主題分析、分類作業、統制語彙の適用の演習を行う。

  • 図書館情報資源特論

必修の各科目で学んだ内容を発展的に学習し、理解を深める観点から、基礎科目に関する領域の課題を選択し、授業を行う。ここでは「児童サービス論」をテーマとする。図書館における児童サービスのあり方について、一人ひとりの発達の違いや好奇心に対応したさまざまな内容や分野が児童資料にあることを学び、数多くの児童書(絵本、児童文学、科学読物等)リストから、実際に「読むこと」を通して、「児童サービス論」の内容を深める。

  • 図書館施設論

概要:図書館活動・サービスが展開される場としての図書館施設について、地域計画、建築計画、その構成要素等について学ぶ。代表的かつ具体的な複数の事例について知り、具体的な施設の実地見学を通じて、さまざまな角度から図書館建築に関する知識を修得する。
(オムニバス方式/全7回)

  • 図書館実習

図書館に関する科目で得た知識・技術を元にして図書館現場で実習することを通じて、仕事をより深く理解し、今日の図書館が抱える課題についても問題意識を深める。事前・事後学習の指導を受けつつ、公立図書館業務を経験する。実習は公立図書館で5日間(40時間)を基本とする。

  • 学校経営と学校図書館

本科目が学校図書館司書教諭課程全体の総論的な位置づけであることを踏まえ、まず学校教育における学校図書館の果たす役割等、学校図書館全般について論じ、基本的理解を図る。次に、学校図書館経営の責任者としての司書教諭の任務と職務を明確にし、校内の協力体制づくり、司書教諭としての研修の重要性にふれる。さらに、学校図書館メディア・学校図書館活動・他の館種を含めた図書館ネットワーク等についての基本的理解を図る。

  • 学校図書館メディアの構成

学校図書館メディアの構成に関する理解および実務能力の育成と、学校図書館メディアの専門職である司書教諭としての基本的な知識を獲得することを目標とする。まず、高度情報社会における学習環境の変化に伴うメディアの教育的意義と役割について論じ、同時に各種メディアの種別と特性について説明し、理解を図る。次に、より優れたメディアの構築について、さらにメディアの組織化の意義と展開について講義する。

  • 学習指導と学校図書館

学習指導の基盤となる教育の理論を理解したうえで、学校図書館メディアの活用方法を実践例を見ながら考察する。教科学習における担当教諭と司書教諭のコラボレーション、学習情報センターとしての学校図書館利用指導などについて事例を研究し、実際に自分で指導計画を作成する。情報リテラシー育成の一端を担う学校図書館活用の理論と実践のつながりを理解する。

  • 読書と豊かな人間性

子どもが読書することの意義、子どもに読書を薦める意義について自分なりの考えを持つ。また、学校図書館における読書教育の方策についての知識と理解を獲得する。子どもを本好きにするために何ができるか、読書教育と環境について考えることを目標とする。子どもの読書の意義について理解を深め、読書資料をジャンルごとに解説し、子どもを本好きにするためのさまざまな技術や方法についても学ぶ。

  • 情報メディアの活用

メディア教育の在り方への考察を深めるとともに、学校図書館メディアの特性を理解し、学校図書館活動において各種メディアを活用するうえで必要な知識とスキルを身につけることを目標とする。現代社会におけるさまざまなメディアの特性を理解し、学校教育への活用について確認する。メディアの利用に関わる情報活用能力・メディアリテラシーや著作権の問題についても考える。

  • 博物館学概論

博物館学の目的・方法・構成、博物館の定義等(定義・種類・目的・機能)、博物館の歴史と現状(内外の博物館の歴史・現状)、学芸員の役割(定義、役割、実態)、博物館関係法令等、博物館に関する基礎的な知識を理解し、専門性の基礎となる能力を身につける。

  • 博物館経営論

博物館の経営基盤、博物館の経営、博物館における連携のありかたを学ぶことを通して、博物館の形態面と活動面における適切な管理・運営について理解し、博物館経営(ミュージアムマネジメント)に関する基礎的能力を身につける。

  • 博物館資料論

博物館資料の収集、整理保管等に関する理論や方法に関する知識・技術を習得し、また博物館の調査研究活動について理解することを通じて、博物館資料に関する基礎的能力を身につける。

  • 博物館資料保存論

概要:博物館における資料保存およびその保存・展示環境および収蔵環境を科学的に捉え、資料を良好な状態で保存していくための知識を習得することを通じて、資料の保存に関する基礎的能力を養うことを目標とする。博物館等に所蔵の文化財資料について、その保存に関する科学的手法を学ぶとともに、実際の博物館における実態を学ぶことで文化財保存とその環境、博物館の役割について学ぶ。
(オムニバス方式/全14回)

  • 博物館展示論

展示の歴史、展示メディア、展示による教育活動、展示の諸形態等に関する理論および方法に関する知識・技術を習得し、展示機能に関する基礎的能力を身につける。

  • 博物館教育論

博物館教育の意義、博物館の利用と学び、博物館教育の実際等、博物館における教育活動の基盤となる理論や実践に関する知識と方法を習得し、博物館の教育機能に関する基礎的能力を身につける。

  • 博物館情報・メディア論

博物館における情報の意義と活用方法および情報発信の課題等について理解し、博物館の情報の提供と活用等に関する基礎的能力を身につける。

  • 博物館実習

考古資料の実測図や古文書の取り扱いを学ぶことを通じて、博物館における資料保存及びその保存・展示環境及び収蔵環境を科学的に捉え、資料を良好な状態で保存していくための知識を習得する。

  • 博物館実習

概要:資料台帳カード作成と展示・体験学習のプランニングを行う。さらに、これらの作業を通して博物館業務の多様性を理解する。既存の博物館の資料台帳カード、要覧、図録、ホームページなどを参考に作業を進める。また、博物館における美術工芸品の取り扱い方法と調査方法を中心に講義を進め、学芸員に求められる知識と技術の習得をめざす。
(オムニバス方式/全14回)

  • 博物館実習

博物館学芸員としての自覚と共通の基礎的技術を身につける。特にどのような博物館においても、二次資料としての写真、レプリカ、出版物(編集物)などは日常的に用いられるものであるため、それらの基本的な知識を学ぶとともに、小さな展示会を通じて実際の制作を行うことで、理解を深めることを目標とする。また、博物館の現場における実務を経験すること(館園実習)によって、博物館への理解をより一層深める。

  • 生涯学習支援論

学習者の多様な特性に応じた学習支援に関する知識および技術の習得をめざし、学習支援に関する教育理論、効果的な学習支援方法について学ぶ。

  • 生涯学習支援論

学習者の多様な特性に応じた学習支援に関する知識および技術の習得をめざし、学習プログラムの編成、参加型学習の実際とファシリテーション技法等について学ぶ。

  • 社会教育経営論

多様な主体と連携・協働を図りながら、学習成果を地域課題解決や地域学校協働活動等につなげていくための知識および技術の習得をめざす。社会教育行政と地域活性化、社会教育行政の経営戦略、学習課題の把握と広報戦略、社会教育における地域人材の育成等について学ぶ。

  • 社会教育経営論

多様な主体と連携・協働を図りながら、学習成果を地域課題解決や地域学校協働活動等につなげていくための知識および技術の習得をめざす。学習成果の評価と活用の実際、社会教育を推進する地域ネットワークの形成、社会教育施設の経営戦略等について学ぶ。

  • 社会教育演習

社会教育主事の職務を遂行するために必要な資質および能力の総合的かつ実践的な定着をめざす。具体的な地域課題等を題材とした社会教育事業について、さまざまな学習方法を用いた内容で企画・立案し、模擬実践を通じて、コーディネイト能力、プレゼンテーション能力等の基礎の習得をめざす。

  • 社会教育課題研究

社会教育は、地域を基盤に展開されてきた。人々の学習は、取り巻く社会との関係を抜きに語ることはできない。社会の変化が学習に影響し、人々は学習を通して社会とつながるといえる。この授業では、社会教育計画策定の前提として、地域に根ざす学びとはどのようなものか検討する。そのためには、現在の社会教育をめぐる状況だけでなく、日本の社会教育の歴史についても理解を深める。受講生には、対象地域の教育計画や社会教育施設等における具体的事例を調べて、発表してもらう予定である。

  • 社会教育実習

社会教育・生涯学習の現場における経験を通して、地域における人々の学び合いの展開とそれを支える職員・学習支援者の役割について理解を深めるとともに、社会教育主事の職務遂行に求められる実践的な能力を身につけることをめざす。

  • 日本語教授法

日本語教育を理解するうえで必要な基礎知識を身につけることを目標とする。日本語教育の現状、日本語教育の歴史、外国語教授法、日本語教育の内容、言語の習得に関する内容を主に扱う。授業で扱う内容によっては、課題発表を行うこともある。

  • 日本語教授法

日本語教育の現場で必要となる、基礎知識を身につけることを目標とする。コースデザイン、ニーズ分析、カリキュラムデザイン、教材の種類、特徴および構成、日本語指導の方法、指導内容、評価法、異文化理解と日本事情などを主に扱う。授業の内容によっては、課題発表を行うこともある。

  • 日本語教授法

「日本語教授法 」「日本語教授法 」において学んだ日本語教育の基礎技術を応用し、英語などの媒介語を使用しない直接法で初級レベルの授業が行えるようになることを目標とする。初級レベル(主に初級前期)の授業を想定し、実際に指導するための基礎的な技術を学ぶ。

  • 日本語教授法

これまで学んだ日本語教育の基礎技術を応用し、初級後期・初中級レベルの授業が行えるようになることを目標とする。初級レベル(主に初級後期)の授業を想定し、実際に指導するための基礎的な技術を学ぶ。

  • 日本語教材研究

日本語教育の様々な教材を分析し、学習レベルや学習目的による教材の特徴や違いを学ぶ。初級教材、中上級教材を分析し、初級と中上級との相違点や扱われる内容の違いを理解する。年代の異なる教材を分析し、年代による変化をつかむ。

  • 日本語教育実習

日本語教育の学習には、実際に生徒を教える経験が必要となる。留学生を相手にした日本国内での実習のほかに、海外の協定大学等での実習を行う場合もある。実習の前後には、事前、事後学習を行う。

  • 社会調査論

社会調査の意義と方法、種類など、量的調査と質的調査の両方にわたって社会調査の基本的事項を学ぶとともに、フィールドワークにおけるデータの収集から分析に至るまでのプロセスについて学習する。これらの学習を踏まえて、特定の調査目的に沿って調査方法を決めて資料やデータを収集し、分析するかたちにまでまとめ上げていく社会調査の具体的な方法を学習する。また、社会調査の具体的な事例を類型ごとに紹介して、その意義を講述するとともに、解説、検討を加える。

  • 統計学基礎論

人間集団の健康および疾病異常の状況などを把握する手段である統計学の基本的な考え方を身につけるため、データの持つ意味、初等確率論・統計的分析方法の基礎について学ぶ。また、人口統計や国勢調査、国民生活基礎統計、医療施設統計など主な保健統計調査についても学ぶ。

  • キャリアゼミ

この科目では、大学入学前までを振り返りつつ、これからの大学生活をどのように過ごしていくか、目標立てを行う。また、1週間ごとの行動と振り返りをKT-Noteに書き込み、学習記録・行動記録をポートフォリオ化する。これら一連の活動によって、意識的に学習・行動し、主体的な学生生活を送ることができるようになることを目的とする。

  • キャリアゼミ

この科目では、PBL(Project Based Learning)と呼ばれる課題解決型学習の初級編ともいえる授業を行う。あるテーマ(課題)に対して、グループでディスカッションを行い、ひとつの答え(解決策等)を導き出していく。極力、前提知識は不要なテーマを用いるが、答えを導き出すためには、コミュニケーション力、情報分析力、論理的思考力等が必要となるので、自分なりに学習しながら、柔軟な発想をもって進めていくことが必要である。

  • キャリアゼミ

この科目では、大学生に必要な社会の仕組みや教養を幅広く身につけ、物事に対して課題意識を持つことを目標に授業を行う。講義やゲストスピーカー講演をもとにディスカッション、グループワークを行い、現代社会について理解を深め、自身がどの様に活きていくのかを考える。

  • キャリアゼミ

この科目では、インターンシップやボランティア活動、海外体験等の学外活動を経験し、これまでの学びと実社会の接点を肌で体感する。それにより、これまでの大学生活を振り返り、これからの大学生活で何が必要かを考える機会とする。

  • キャリアゼミ

この科目では、企業についての知識を広め、より深く理解し、働くことに興味関心を持つことを目標に授業を行う。産業の高度化の中で働き方や企業が求める人材がどの様なものかを考える。

  • キャリアゼミ

この科目では、社会人としての基礎を学び、夢を実現するための実践的スキルの獲得を目的とする。具体的には、文学部各学科の専門教育過程での学びと、これまでのキャリアゼミでの学びを活用するヒントを学ぶ。

4. 専門科目群

  • 研究入門ゼミ (日文)

日本語日本文学コースは主に、日本語学・古典文学・近代文学の3つの領域をあつかっている。本コースでは、研究入門ゼミ および基礎演習 を通じて、これら3つの領域について、1回以上、ゼミ形式で学修活動に参加するよう組み立てられている。単に講義に参加するだけでなく、日本語学、古典文学、近代文学について、「自分でテーマを発見し、調べ、考え、論を組み立て、発表し、議論する」という一連の流れを体験することで、専門領域に関する理解をより深めていくというのが、研究入門ゼミ 、基礎演習 のねらいである。

  • 言語文化総合演習

1回の授業につき、2コマを当てているのがこの授業である。いわゆるクオーター制がこの授業には導入されている。2コマの授業時間を確保することによって、充分な時間的余裕を持って、ワークショップやグループワークを行うことができ、また学外での研修を実施することも容易になった。このような本講義の特長を最大限生かす形で各授業は組み立てられており、古典文学や歴史小説に関する講義を学内で実施した上で、舞台となった場所を実際にたずねる、あるいは、伝統的な日本文化を直接体験してみるなど、体験型の学修活動が、各講義で提供されている。

  • 基礎演習 (日文)

日本語日本文学コースは主に、日本語学・古典文学・近代文学の3つの領域をあつかっている。本コースでは、研究入門ゼミ および基礎演習 を通じて、これら3つの領域について、1回以上、ゼミ形式で学修活動に参加するよう組み立てられている。単に講義に参加するだけでなく、日本語学、古典文学、近代文学について、「自分でテーマを発見し、調べ、考え、論を組み立て、発表し、議論する」という一連の流れを体験することで、専門領域に関する理解をより深めていくというのが、研究入門ゼミ 、基礎演習 のねらいである。

  • 日本語日本文学演習

3回生配当のこの授業では、4回生から本格的に始まる卒業研究の準備段階としての位置づけがなされている。ほとんどの受講生にとっては初めて本格的な論文を書くことになるわけだが、それを念頭に置きつつ、課題の発見、調査、分析、発表、論文作成という、学術論文作成のための一連の流れをスキルとして体得していくことを目標としている。

  • 日本語日本文学演習

4回生配当のこの授業では、卒業研究の進捗状況の報告、あるいは、研究活動を実施していく上で必要とされる基本的な知識やスキルの修得が、授業の中心を占めている。各受講者は授業内において求められた報告を行い、担当教員による指導を受けることになる。質疑応答は高い水準の研究を実現する上で必ず必要となるものであり、受講生は積極的に議論に参加して欲しい。

  • 卒業研究(日文)

自ら設定したテーマについて、自ら解決方法を見いだし、それを、説得力ある方法で他人に伝達するという、大学で学ぶべき最も重要な能力をつけるのが目標である。専門演習 と連携しつつ、卒業研究の完成を目指し、各自の執筆の手助けを行う。なお、学科卒業研究発表会において、成果を発表することが求められるので、そのための指導も行う。また、すぐれた卒業研究の成果は、学生学会誌に掲載される。

  • 卒業研究(書道)

書に関わる様々な基礎知識や歴史、美学的観点を学び、また多様な書法やその技法などを理論と実技の双方からの修学の集大成として、漢字と仮名(調和体を含む)の卒業制作(論文も可)を行い発表する。本学で学んだ全てを反映し、古典古筆を基盤とした作品(論文)を完成させることにより、これから生涯続けられるであろう書の研究を学術的で確かなものにする礎となる研究を行う。

  • 日本語学概説

日本語学の基本的な概念や用語について理解する。特に、「音声・音韻」・「文字・表記」について、それぞれの研究内容や研究方法及び用語について理解し、今後、日本語研究を進めるための基礎的・基本的知識を習得する。

  • 日本語学概説

日本語学の基本的な概念や用語について理解する。特に、「語彙」・「文法」・「現代生活と日本語(待遇表現、位相語、文章と文体、他)」について、その研究内容や研究方法及び用語について理解し、今後、日本語研究を進めるための基礎的・基本的知識を習得する。

  • 日本文学史

日本の古典文学に対する基礎知識と教養を身につける。 諸作品に触れることで、日本古来の文化に興味を抱き、その豊かさについて学び、時代にそって、日本文学の歴史と表現の特質を学ぶ。文学史の概要を学び、教科書で作品を講読し、さらに周辺作品についても学ぶ。

  • 日本文学史

日本の近代文学に対する基礎知識と教養を身につける。主要作家・作品についての知識を得て、おおよその流れを理解し、日本の近代文学を研究する際の問題意識を養う。 小説作品を分析的・批評的に読む読解力を養い、作品についての自分の感想や意見を発表する発信力を養う。

  • 国際日本文化講義

日本文化について国際的な視点から学ぶ科目である。日本人の日本文化に関するイメージと外国人の日本文化に関するイメージは、重複する部分もあるが、かといって、まったく重なっているわけでもない。近年の、インバウンドやコト消費に関する報道からも分かるように、外国人にとっては、アニメやマンガ、ゲーム、さらにはラーメンや餃子までも日本文化の範疇に入ってしまうことになる。サブカルチャーや大衆文化、生活文化も、海外から見れば、日本文化なのである。この講義では、国際的な視点から日本文化を考えていくことで、日本人が今まで気づくことができなかった日本文化の姿について、理解を深めていく。

  • 国際日本文化講義

日本文化について国際的な視点から学ぶ科目である。日本人の日本文化に関するイメージと外国人の日本文化に関するイメージは、重複する部分もあるが、かといって、まったく重なっているわけでもない。近年の、インバウンドやコト消費に関する報道からも分かるように、外国人にとっては、アニメやマンガ、ゲーム、さらにはラーメンや餃子までも日本文化の範疇に入ってしまうことになる。サブカルチャーや大衆文化、生活文化も、海外から見れば、日本文化なのである。この講義では、国際的な視点から日本文化を考えていくことで、日本人が今まで気づくことができなかった日本文化の姿について、理解を深めていく。

  • 日本語学講義 (日本語文法)

日本語のさまざまなルールについて概説し、日本語学という学問で考察の対象となっているトピックについて考える。授業のなかでグループディスカッションを行い、日本語の法則性を議論し、また、例文を作成する。

  • 日本語学講義 (日本語文法)

「本当の日本語の姿」を知るためには、コーパスと呼ばれる電子的な言語資料を用いて、数的調査を行うという方法が考えられる。この科目ではコーパスを用いて、表記・語形・コロケーション・よく使われる形などについて研究を行い、それを発表する。

  • 日本語学講義 (社会言語学)

日本語の変化のなかでもとりわけ、文法の変化の詳細について学ぶ。また、日本各地の諸方言の実態や分布要因について学ぶ。

  • 日本語学講義 (日本語史)

日本語史の総説と音韻史および文字史、文法史について学ぶ。古代語に区分される、上代・中古および中世前半(鎌倉時代・南北朝時代)の状況について学び、それぞれの時代の文献や基本的な学説を理解し、どのような手順で、国語の歴史を構築し論考しているかといった方法論を学ぶ。

  • 古典文学講義 (平安)

平安時代文学の代表作品である源氏物語を取り上げ、原文を丁寧に読み解きながら、舞台となった各所の意味を考える。京都にある大学の授業として、現地見学の案内もきめ細かく行いたい。必要に応じて学外授業を実施する。

  • 古典文学講義 (平安)

平安時代の古典を中心に取り上げ、それぞれの必要な場所を十分読み解きながら、「文学とは何か」「女性の関わり」という問題を考えて行く。

  • 古典文学講義 (中近世)

中世以降の晴明伝承の中核にある『ホキ抄』に基づいた『安倍晴明物語』と、晴明伝説のバリエーションを読み、伝説の流布と人気の秘密について考える。時間が合えば、授業の一回分をゆかりの地で行う。

  • 古典文学講義 (中近世)

浄瑠璃と歌舞伎の特色を知り、日本を代表する伝統芸能について語れるようになる。

  • 近現代文学講義

小説を分析的に鑑賞・読解するための鑑賞眼や批評意識、他者の鑑賞や理解を柔軟に受け入れる理解力を養う。作品に基づいて、論理的で説得性のある論を組み立てる力、自分の意見や疑問点などを他者に発信する能力を養う。近代文学から名作小説を五作品取り上げ、読解と鑑賞を行い、グループワークとその成果の発表、相互の質疑応答を授業の中心とする。

  • 近現代文学講義

小説を分析的に鑑賞・読解するための鑑賞眼や批評意識、他者の鑑賞や理解を柔軟に受け入れる理解力を養う。作品に基づいて、論理的で説得性のある論を組み立てる力、自分の意見や疑問点などを他者に発信する力を養う。明治時代の近代文学作品を通じて、文学作品を読むだけでなく、同時に文学以外の領域にまで視野を広げながら作家の表現の多面的な魅力を味わうことのできる力を身につける。

  • 近現代文学講義

小説を分析的に鑑賞・読解するための鑑賞眼や問題意識、他者の鑑賞や読解を柔軟に受け入れる理解力を養う。作品に基づいて、論理的で説得性のある論を組み立てる力、自分の意見や疑問点などを他者に発信する能力を養う。大正から昭和前期にかけて発表された文学作品を教材として、現代の日本人の心性が形成されていくにいたる道筋を確認するという観点から文学作品を読解する。

  • 近現代文学講義

小説を分析的に鑑賞・読解するための鑑賞眼や問題意識、他者の鑑賞や読解を柔軟に受け入れる理解力を養う。作品に基づいて、論理的で説得性のある論を組み立てる力、自分の意見や疑問点などを他者に発信する能力を養う。近現代の文学作品のなかから、テーマを設定し、そのテーマに焦点を当てた作品を取り上げ、読解と鑑賞を行い、グループワークとその成果の発表等を行う。

  • 映像文化演習

アニメーション作品を鑑賞した上で、講義、グループワーク(プレゼンテーション・ディスカッション)を通して、映像表現・アニメーションの読解法を学ぶ。なお、授業内容は受講生数、進行等で変更することがある。

  • 文芸創作演習

現代の小説作品を鑑賞し、その小説作法に学びつつ、創作実習を行う。グループでの実習作品批評とその発表も取り入れる。

  • アナウンス技術演習

社会で求められる表現力やコミュニケーション力を学ぶ。また、考える、書く、ディスカッション、発表を繰り返し行うことで表現することに習熟する。アナウンス技術(プレゼン力)の向上はもちろんのこと、印象・聴き方・話し方などの基礎を身につける。

  • アナウンス技術演習

伝えるではなく、伝わる話にするために必要な要素を学ぶとともに、自分の意見を効果的に伝えることの重要性を体感する。また、他者の発表をフィードバックすることで、プレゼンに必要なポイントを客観的に学び、さらに、語彙や表現力を豊かにするためのさまざまなトレーニング方法を学ぶなど、総合的なアナウンス力(プレゼン力)を身につける。

  • 国際日本文化演習

日本文化について、演習形式で、国際的な視点から学ぶ科目である。日本文化というと、一般的にはお茶やお花を思い浮かべるが、外国人にとって、日本文化とはアニメであり、マンガであり、ゲームである。日本のサブカルチャーは海外から見れば、立派な文化なのだ。このような観点から、留学生とのグループワーク、学外実習、海外研修などの機会を設けつつ、国際的な視点から日本文化を分析していきたい。

  • 中学書写

漢字の楷書や行書と、それらに調和した仮名の書き方を理解し、実技の習得を目的とする。特に中学校の教科書「中学書写」を用いることにより楷書・行書・仮名の基本と応用を学習する。

  • 中学書写

漢字と仮名の調和した書き方を理解し、その実技の習得を目的とする。授業研究によって現場における効果的な指導法を模索する。

  • 漢文学

漢文学は中国の古典文学だが、前近代にあっては日本でもこれを懸命に学んでおり、日本人にとっても古典だった。この漢文学 では、中国最古の詩集である『詩経』から唐の直前の六朝時代までを概説する。『詩経』に続いて、紀元前のあいだにすでに本格的な歴史書が書かれ、また諸子百家と呼ばれる人たちがさまざまな思想書を残した。紀元後に入ると、後漢ごろに五言詩が現れる。『詩経』が四言で構成されていたのにたいして、五言で組み立てられるこの詩は、そののち中国文学の本流のひとつとなる。三国時代を経てつぎの六朝時代には、小説らしいものがたくさん編集された。その内容の大きな特徴は、幽霊譚や不思議な話が多いことである。当時の人はそのようなものに興味を持ったのだった。もうひとつ流行したのが、仕事を辞めて田舎で暮らしたいと願う隠逸思想である。その田舎暮らしを文章や詩でみごとに表現したのが、六朝時代の陶淵明だった。漢文学 はここまでで終了する。

  • 漢文学

漢文学 を引き継いで、唐代から近代の入り口までを扱う。唐といえば唐詩であり、このとき中国の古典的な詩がひとまず完成した。ただし授業では、たんに唐詩を紹介するのではなく、詩人の多くが暮らした長安の町に焦点をあてつつ詩を見ていくことになる。つづく宋以降の時代には、新しい要素として庶民的なものがいよいよ登場する。たとえば町の繁華街には演芸場のようなものが現れ、劇や講談が上演されていた。元の時代になるとそのような劇が非常に発展し、脚本も多く残されている。さらに明になると、かつて人々が演芸場で楽しんだような物語が書物の形にまとめられた。たとえば『三国志演義』がそのような本のひとつである。明のあとの清を経て、中国では一九一一年の辛亥革命によって、皇帝のいた古い時代が終わる。ただし、文学が大きく変化するのはもう数年のちのこととなる。そのときどのような経緯をたどって新しい近代的な文学が生まれたのかを、授業の最後に解説する。

  • 日本史概説

中世以前の日本史について、より深く、かつ多面的な理解を獲得する。原始時代から戦国時代まで、日本史の流れを概観しつつ、各時代ごとに政治・社会・文化などさまざまな分野のトピックを取り上げていく。また、近年の研究動向についても、できるだけ言及し、歴史イメージを相対化する視点を提供していく。

  • 日本史概説

政治・社会・経済・文化などさまざまな角度から、中近世を中心に日本の歴史を概観する。時間の流れを追いながら、歴史上の事象について具体的に紹介するなかで、日本史の基礎的な知識を確認し、歴史の現れ方、見方を考えていく。

  • 民俗学

従来民俗学は農山漁村、伝統的な民俗事象を対象とすることが多かったが、ここでは今ある里山や水田、あるいは社や民家の構造・空間などから、日常、行事、儀礼、祭り、祈りなどのすがたを考えることで、これまで培われてきた日本の暮らしや文化、ひいては現代社会の根底にある意識の深層にせまる。

  • 文化遺産学

文化遺産の一部は文化財に指定され保護されてきたが、近年様々な文化の多様性のなかに文化遺産としてのモノが位置づけられるようになってきた。従来、一定の環境の中からは価値を見いだしにくかった歴史エピソード資料や文化的景観なども含めて、本来それらがもつ価値を可視化していく方法論を探る。

  • 日本美術史

縄文時代から鎌倉時代までの絵画・彫刻・工芸・建築の作例から、古来日本人が中国や朝鮮半島から受容した技術や表現技法をいかに吸収し、自国の文化として昇華させていったのかについて理解を深める。

  • 日本美術史

室町時代から現代までの美術に関する諸分野の作例から、日本人がどのような文化を形成してきたのかについて理解を深める。

  • 東洋美術史

美術、考古資料を概観することによって、東アジアにおける美術造形発展の流れを把握する。

  • 文化交流史特講

異なる歴史世界の文化がどのように行き来したか、その実態を大きな視点から把握します。世界史的観点から諸問題を扱いますが、もちろん日本史も視野に含めます。

  • 文化交流史特講

異なる歴史世界の文化がどのように行き来したか、その実態を大きな視点から把握します。世界史的観点から諸問題を扱いますが、もちろん日本史も視野に含めます。

  • 日本女性史特講

各時代ごとの女性史研究では、論点が様々に分かれています。それぞれの論点がどのように研究されてきたのかをこの科目で詳しく学びます。

  • 日本女性史特講

各時代ごとの女性史研究では、論点が様々に分かれています。それぞれの論点がどのように研究されてきたのかをこの科目で詳しく学びます。

  • 古都学

日本古代都城の変遷と各都城の特質を考える。

  • 古都学

平安京以前の京都、平安京の構造、民衆の生活、中世の京都、近世の京都など各時代の遺跡について、発掘調査の成果から考古学的方法により遺構・遺物の検討や実見することで古都の知見を掘り下げる。

  • 日本文化演習

日本の文化への理解を深めるため、まず授業で歴史的建造物、史跡、民俗行事、習慣、料理などに関する文章を読み合わせし、次にこれら建造物や行事の見学や、料理等の体験を行う。

  • 日本文化演習

日本の文化への理解を深めるため、まず授業で歴史的建造物、史跡、民俗行事、習慣に関する文章(よりやや高度な文献)を読み合わせし、次にこれら建造物や行事を実際に見学する。

  • 京都産業文化論

京都には日本文化の神髄ともいえる伝統産業や伝統文化が多く息づいている。この授業では、各界の第一線で活躍する人や物、企業や技術にスポットを当て、ゲストスピーカーによるリレー形式で講義を行う。

  • 京都観光論

京都は観光都市として世界観光都市ランキングでも常に上位に位置し、国内外から多くの観光客が訪れる。名所や旧跡、四季折々の風景、工芸品や美術品等、その魅力は多様である。この授業では、京都の観光に携わる業界のゲストスピーカーから、観光業界の最前線を学ぶ。

  • 京都産業文化論

京都は先端的産業も非常に発達している。これは、伝統産業が長い歴史の中で紡ぎあげてきた高い技術や、”大学のまち”として栄えてきた研究開発基盤等を背景に、成長してきた成果である。この授業では、各界の第一線で活躍する企業や技術にスポットを当て、ゲストスピーカーによるリレー形式で講義を行う。

  • 京都総合演習

この科目では、京都が抱える現実的な問題をテーマとして、グループディスカッションを交えながら解決策を導き、プレゼンテーションを行う。本科目は京都に関する幅広い知識を必要とするため、原則「京都産業文化論 」「京都観光論」「京都産業文化論 」をすべて修得済であることが望ましい。

  • 書法

隋・唐代の楷書を中心に、その書美を習得する。隋代から中国初唐にかけて、美しく整った楷書が完成する。そのそれぞれが、個性豊かなものである。楷法の美を追求・表現した書人とその書かれた文字に触れ、書の美、書の奥深さ、書の個性を味わいながら楷書の本質的な魅力を探る。

  • 書法

初唐の三大家を中心に楷書の書美を習得する。初唐の三大家の個性豊かな書美、書の奥深さを味わいながら進めていく。特に北魏『張猛龍碑』と褚遂良『雁塔聖教序』を中心として半紙・半切に臨書、厳格な楷法のルールの中においても強い個性を発揮したその魅力に迫る。

  • 書法

高野切第三種を中心として、典型的な平安仮名の魅力に触れ、その技法を研究する。特に平明を爽やかな筆法を学ぶことで、基礎的な力の習得を目指す。

  • 書法

高野切第一種や寸松庵色紙を中心として、自由に展開していく仮名の多様性を学ぶ。特に様々な形式による魅力の変化を知り、その技法を手に入れる。

  • 漢字古典研究

歴代の漢字古典の臨書を中心とする。あわせて作品と時代背景等に関して講述する。漢字古典研究 では文字の発生から書体の完成までを取り上げる。時代の区切りで課題提出をもとめ臨書につとめる。また古典の研究レポートや臨書に対するコメントなどを課しその書美の理解を深める。

  • 漢字古典研究

書道史上、重要な書人の臨書を中心に授業を展開する。特に作品と書人、時代背景に関しても研究する。漢字古典研究 では、書風の変遷を中心として今日の書までを取り上げる。制作と共に古典の鑑賞録などを課し、その美の理解に努める。

  • かな古典研究

歴代のかな古筆の臨書を中心とするかな古典研究Ⅰでは奈良時代から女手が完成する時代までの書美について理解を深めるために原寸臨書を中心に実習し、時代背景他に関して講述する。

  • かな古典研究

数多くの華やかなかなの名筆の臨書を中心とする。かな古典研究Ⅱでは、多様な書美を競った院政時代から江戸時代までの書美について理解を深めるため原寸臨書を中心に実習し、時代背景他に関して講述する。

  • 書法

行・草書の基本と応用を古典から学び、自在で幅広い表現力の修得をめざす。特に王羲之は行草書における美の典型として後生の書の歴史の中心となった。その書の魅力を探り、深め、王羲之書法解析を目指す。

  • 書法

自在で幅広い表現技術の修得。特に王羲之は行草書における美の典型として後の書人たちに多大な影響を与えた。よってその書法を基礎として深め、王羲之書法解析を深め、王羲之の影響下で花咲いた多くの個性的な書人たちを研究していく。

  • 書法

臨書を中心とした日本のかな書法の研究。仮名書法の多様な技術を手に入れ、深く研究する。その研究対象の古筆を分析し、その魅力を明らかにしていく。

  • 書法

仮名書法の魅力を探り、その技法を発展的に表現できるための力を養う。特に主要な仮名臨書を通して普遍的な日本の書美の理解を目指す。

  • 作品研究

臨書作品、倣書作品の制作から、古典をもとにしての創作作品の制作。各自の持ちよった作品の互評を中心に展開する。特に自らの研究テーマに応じて、研究し、制作に発展させるための様々な技法を手に入れる。

  • 作品研究

卒業制作の作品制作。各自の持ち寄った作品の互評を中心に展開する。特に自らの研究によって手に入れた力を駆使し、アカデミックな書のアプローチで、本格的な自分の書を目指す。

  • 作品研究

各自の研究テーマに応じて研究対象古典等を定め、多様な表現技法を修得する。さらにこの研究成果を基に多様な作品制作に向かい、高度な表現能力を身につける。

  • 作品研究

各自の研究テーマに応じて研究対象古典に応じて、多様な表現技法で制作を進める。さらにこの研究成果を基に多様な作品制作に向かい、古典を碑とした制作力を身につける。

  • 篆刻

篆刻の歴史を通覧し、その後、印の種類・印式などを順を追って解説、篆刻に対する理解を深めるとともに、印のあり方を実作を通して習得する。

  • 篆刻

「篆刻 」で習得した印の理解の上に立ち、それらを実際に制作し、その技術の習得を目的とする。篆刻は当然のことながら、篆書の理解が前提にある。それ故、普段から篆書に慣れ親しんでおくことが、技術習得の上で重要になってくる。「篆刻 」を履修していることが望ましい。

  • 書論・鑑賞

中国書道の代表的な作品群の内容を訓読し、それに関して論じられている書論を読むための基礎的な力をつける。また、多くの書作品を鑑賞し、その力をつける。

  • 書論・鑑賞

中国・日本作品の内容と制作の背勢を研究する。また、それに関する書論を読み、作品を鑑賞し、鑑賞に関するメカニズムを考える。

  • 中国書道史

中国における漢字各書体の生成を概観した後、王羲之とその時代、書法の特質、後代への影響について検討する。続いて隋唐における楷書の典型の確立や代表的能書から、民国期までの能書や作品について考察する。

  • 日本書道史

漢字渡来から、日本人が中国書法を自身のものとする流れを確認するとともに、日本語の表記が成熟する過程、いわゆる上代様の仮名(女手)の成立について考察する。さらに寛永の三筆や唐様の書を例に取り、近世の京都における独自の書的展開にも言及する。

  • 書論特講 a

中国・日本の重要な書論を読み、また、書が時代によってどのように変化してきたかを考える。その作品等関連資料を紹介する。

  • 書論特講 b

中国・日本の代表的な書論の読解を通して、書の魅力に対する分析を深め、学術的立場から書を考える。

  • 書論特講 c

代表的な書論の中から、書を考える上で今日においても重要な問題であると考えられる部分を取り上げて講読する。漢文、古文に慣れるとともに、現代の我々にとって「書の本質」とはどのようなものかを考える力を養う。

  • 書論特講 d

代表的な書論の中から、書を考える上で今日においても重要な問題であると考えられる部分を取り上げて講読する。漢文、古文の内容を深く理解することによって、現代の我々にとって「書とはどういう芸術か」を考える力を養う。

  • 現代書研究

近百年の日本の書を概観し、新傾向の書の成立の背景・根拠を探る。また「漢字仮名交じりの書」「少字数書」などの基礎的技法に習熟する。

  • 現代書研究

調和体と漢字の書を取りあげ、鑑賞・分析・実技を通して作品制作を行う。又、多様で自由な制作にも取り組み、現代的な発想で書をとらえたい。

  • 研究入門ゼミ Ⅰ・Ⅱ(歴史)

Ⅰ・Ⅱのいずれかが日本史・世界史であり、1回生では各クラスとも必ず日本史・世界史の双方を半期ごとに修めることになっています。最初の学年の間は、日本史・世界史のどちらかだけ、あるいは特定の分野のみに偏ることを避け、幅広く歴史を学んでおくことが望ましいからです。発表とそれに伴うレジュメの作成に習熟する、あるいは文献をしっかり読み込む姿勢を養う、といった歴史を学ぶ上で必要な基礎訓練を行う場として位置づけられています。

  • 歴史学入門講義

1回生から配当される講義科目です。共通テーマに沿って、歴史学科の教員がそれぞれの時代や地域からふさわしい内容を選び、講義を行います。歴史学のさまざまな分野や研究の動向などを紹介しつつ、幅広く歴史学への門戸を解説します。

  • 日本史基礎ゼミ

日本史コース2回生で履修する基礎ゼミは、それぞれにつき古代・中世・近世・近現代と時代別に4つ開講されています。前期で、後期でを履修しますが、で同一時代の基礎ゼミを連続して履修することはできず、2つの時代にわたるように選択しなければなりません。2回生になり日本史コースに所属したからといって、ただちに特定の時代・分野に視野を限ってしまうのは望ましくないとの考えに基づく措置です。従っての関係は、の学習を踏まえていなければへは進めない、といった積み上げ式ではありません。いずれの基礎ゼミにおいても基本的な史料の読解が中心であり、そこから歴史学上の問題点を読みとっていくことに主眼を置いています。

  • 日本史基礎ゼミ

日本史コース2回生で履修する基礎ゼミは、それぞれにつき古代・中世・近世・近現代と時代別に4つ開講されています。前期で、後期でを履修しますが、で同一時代の基礎ゼミを連続して履修することはできず、2つの時代にわたるように選択しなければなりません。2回生になり日本史コースに所属したからといって、ただちに特定の時代・分野に視野を限ってしまうのは望ましくないとの考えに基づく措置です。従っての関係は、の学習を踏まえていなければへは進めない、といった積み上げ式ではありません。いずれの基礎ゼミにおいても基本的な史料の読解が中心であり、そこから歴史学上の問題点を読みとっていくことに主眼を置いています。

  • 日本史演習

時代ごとに古代、中世、近世、近現代のゼミに分属し、それぞれにおいて4回生時の卒業論文作成のための準備段階としてその基礎訓練を行います。テーマの設定、関連文献の探索、報告発表と討論が中心となります。

  • 日本史演習

時代ごとに古代、中世、近世、近現代のゼミに分属し、それぞれにおいて4回生時の卒業論文作成のための準備段階としてその基礎訓練を行います。テーマの設定、関連文献の探索、報告発表と討論が中心となります。

  • 日本史講読

講読は各時代いずれも、当該時代を研究する上で最も基本となる古文書・記録類の史料を精読します。正確な読解力と史料から歴史を考える力の養成を目標としています。理解を助けるため関連する研究論文・研究書を併用する場合もあります。

  • 日本史講読

講読は各時代いずれも、当該時代を研究する上で最も基本となる古文書・記録類の史料を精読します。正確な読解力と史料から歴史を考える力の養成を目標としています。理解を助けるため関連する研究論文・研究書を併用する場合もあります。

  • 日本史演習

日本史演習 Ⅲ・Ⅳは卒業研究科目です。

  • 日本史演習

日本史演習 Ⅲ・Ⅳは卒業研究科目です。

  • 卒業研究(歴史)

自ら設定したテーマについて、自ら解決方法を見いだし、それを、説得力ある方法で他人に伝達するという、大学で学ぶべき最も重要な能力をつけるのが目標である。専門演習Ⅰ~Ⅲと連携しつつ、卒業研究の完成を目指し、各自の執筆の手助けを行う。なお、すぐれた卒業研究の成果は、学生学会誌に掲載される。

  • 東洋史概説

一次史料を紹介しつつ、先秦時代から明清時代までの中国の歴史を概観する。授業では、各回それぞれの時代に特徴的な人物・集団などを取り上げ、それらを掘り下げながら、その時代の特徴を論じる。

  • 東洋史概説

1回生から配当される講義科目です。東アジア世界、イスラム・西アジア世界など、主にヨーロッパ・アメリカを除く世界をとり上げ、歴史を概観します。 は基本的な問題をとり上げて社会科・地理歴史科教員免許のための概説的知識の修得を図り、は各地域の歴史の大きな流れを概観するとともにその特質や研究動向などを掘り下げて、一段深い歴史の理解を図ります。

  • 西洋史概説

ヨーロッパ・アメリカ世界を扱い、歴史を概観する。主にローマ帝国の崩壊から始めて、カールの戴冠による西欧世界の成立、さらに十字軍時代のヨーロッパ世界の拡大までを概観する。

  • 西洋史概説

1回生から配当される講義科目です。主にヨーロッパ・アメリカ世界を扱い、歴史を概観します。は基本的な問題をとり上げて社会科・地理歴史科教員免許のための概説的知識の修得を図り、はヨーロッパ・アメリカ世界の歴史の大きな流れを概観するとともに、その特質や研究動向などを掘り下げて、一段深い歴史の理解と認識を図ります。

  • 考古学概説

考古学の方法と成果についての基本的な知識を解説します。前期Ⅰでは入門編として考古学とは何か、その方法論等を述べ、考古学調査と研究の現状を紹介します。後期Ⅱはその延長です。

  • 考古学概説

考古学の方法と成果についての基本的な知識を解説します。前期Ⅰでは入門編として考古学とは何か、その方法論等を述べ、考古学調査と研究の現状を紹介します。後期Ⅱはその延長です。

  • 古文書学 A(古代・中世)

古文書学の初級と位置づけられ、古代・中世と近世が用意されています。古文書の判読と内容の読解に主眼を置いています。また古文書の様式や歴史学における古文書の役割についても学ぶこととしています。

  • 古文書学 A(古代・中世)

古文書学の初級と位置づけられ、古代・中世と近世が用意されています。古文書の判読と内容の読解に主眼を置いています。また古文書の様式や歴史学における古文書の役割についても学ぶこととしています。

  • 古文書学 B(近世)

古文書学の初級と位置づけられ、古代・中世と近世が用意されています。古文書の判読と内容の読解に主眼を置いています。また古文書の様式や歴史学における古文書の役割についても学ぶこととしています。

  • 古文書学 B(近世)

古文書学の初級と位置づけられ、古代・中世と近世が用意されています。古文書の判読と内容の読解に主眼を置いています。また古文書の様式や歴史学における古文書の役割についても学ぶこととしています。

  • 出土文字資料論

発掘調査などにより新たに発見された遺跡および出土史料とはいかなるものであり、またそれらは歴史学を研究する上でどのような意義を有するのかを、遺跡・出土史料の具体例を挙げつつ考えていく科目です。したがって、文字史料の読解も当然含まれます。初級の古文書学A・A(中世)、B・B(近世)の古代部門と位置づけられる科目です。

  • 古文書学 C(近世)

古文書学の中級です。古文書学A・A・B・Bを履修した後に履修する科目であり、これまでで身につけた古文書学上の知識と能力をさらに深めることを目標にします。

  • 日本史特講 a(古代史)

古代( a、b )・中世( c、d )・近世( e、f )と時代別に3つの講義が開講されています。日本史上の特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 日本史特講 b(古代史)

古代( a、b )・中世( c、d )・近世( e、f )と時代別に3つの講義が開講されています。日本史上の特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 日本史特講 c(中世史)

古代( a、b )・中世( c、d )・近世( e、f )と時代別に3つの講義が開講されています。日本史上の特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 日本史特講 d(中世史)

古代( a、b )・中世( c、d )・近世( e、f )と時代別に3つの講義が開講されています。日本史上の特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 日本史特講 e(近世史)

古代( a、b )・中世( c、d )・近世( e、f )と時代別に3つの講義が開講されています。日本史上の特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 日本史特講 f(近世史)

古代( a、b )・中世( c、d )・近世( e、f )と時代別に3つの講義が開講されています。日本史上の特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 近現代史特講 a(日本)

近現代史における個別・専門的な問題につき講義をおこなう。aは主として19世紀を扱い、bは20世紀の問題を扱う。

  • 近現代史特講 b(日本)

近現代史における個別・専門的な問題につき講義をおこなう。aは主として19世紀を扱い、bは20世紀の問題を扱う。

  • 近現代史特講 c(世界)

欧米史を中心に世界史分野の近現代史について、特定のテーマや問題点について専門的な講義を行います。近現代史に関するより専門的な知識を習得することをめざします。

  • 近現代史特講 d(世界)

欧米史を中心に世界史分野の近現代史について、特定のテーマや問題点について専門的な講義を行います。近現代史に関するより専門的な知識を習得することをめざします。

  • 京都の歴史と文化遺産

歴史都市といわれる京都の発展の過程と、そのなかで育まれ継承されてきた史跡(遺跡)・庭園・建造物・歴史的町並み・美術工芸品・祭礼など、多様な歴史遺産の態様とその現状についての理解を深めます。複数の文化財を見学するとともに、文化財保護行政の現場に携わる技師の方々の話を通して、文化財保護の課題について考える視点と姿勢を学ぶことも目的の一つです。

  • 20世紀の日本と世界

20世紀の日本の歴史を「世界史としての日本近現代史」という観点から概説する。この授業では、第1次世界大戦から1990年の冷戦体制の終焉までの20世紀の日本の歩みを東アジアの国際関係の変容との相関関係の中であとづける。

  • 歴史地理学

歴史地理学は地理学の分野の一つで、歴史時代における地表面上の人文現象を研究対象としています。ここでは、過去の地表面(空間)を分析するための方法論や、日本・世界を研究地域とした事例研究などが概説される予定です。

  • 現代史研究

日本史コース及び世界史コースで、より深く現代史を学びたい場合はこの科目を選択して下さい。授業はゼミ形式で行い、は日本史分野、Ⅱは世界史分野の学習をします。

  • 現代史研究

日本史コース及び世界史コースで、より深く現代史を学びたい場合はこの科目を選択して下さい。授業はゼミ形式で行い、は日本史分野、Ⅱは世界史分野の学習をします。

  • 女性史研究

国別や時代別に分かれるのではなく、女性という存在を、歴史的に研究したいと考える学生のための演習授業である。日本史、世界史両コースの学生が集うことで見い出す事が出来る新たな視点や話題を考えていく。

  • 女性史研究

国別や時代別に分かれるのではなく、女性という存在を、歴史的に研究したいと考える学生のための演習授業である。日本史、世界史両コースの学生が集うことで見い出す事が出来る新たな視点や話題を考えていく。

  • 文化交流史研究

日本史・世界史の専攻にかかわりなく異文化間の交流や文化伝播のダイナミクスに関心をもっている人は、この授業を選択してください。学習方法は日本史演習 Ⅰ~Ⅳ・世界史演習 Ⅰ~Ⅳと同様です。

  • 文化交流史研究

日本史・世界史の専攻にかかわりなく異文化間の交流や文化伝播のダイナミクスに関心をもっている人は、この授業を選択してください。学習方法は日本史演習 Ⅰ~Ⅳ・世界史演習 Ⅰ~Ⅳと同様です。

  • 世界史特講 a(東アジア史

東アジア( a、b、c、d )、中央西アジア( e、f、g、h )、ヨーロッパ・アメリカ( i、j、k、l )の各地域に関わる最大6つの講義が用意されています。それぞれ特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 世界史特講 b(東アジア史

東アジア( a、b、c、d )、中央西アジア( e、f、g、h )、ヨーロッパ・アメリカ( i、j、k、l )の各地域に関わる最大6つの講義が用意されています。それぞれ特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 世界史特講 c(東アジア史

東アジア( a、b、c、d )、中央西アジア( e、f、g、h )、ヨーロッパ・アメリカ( i、j、k、l )の各地域に関わる最大6つの講義が用意されています。それぞれ特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 世界史特講 d(東アジア史

東アジア( a、b、c、d )、中央西アジア( e、f、g、h )、ヨーロッパ・アメリカ( i、j、k、l )の各地域に関わる最大6つの講義が用意されています。それぞれ特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 世界史特講 e(中央・西アジア史

東アジア( a、b、c、d )、中央西アジア( e、f、g、h )、ヨーロッパ・アメリカ( i、j、k、l )の各地域に関わる最大6つの講義が用意されています。それぞれ特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 世界史特講 f(中央・西アジア史

東アジア( a、b、c、d )、中央西アジア( e、f、g、h )、ヨーロッパ・アメリカ( i、j、k、l )の各地域に関わる最大6つの講義が用意されています。それぞれ特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 世界史特講 g(中央・西アジア史

東アジア( a、b、c、d )、中央西アジア( e、f、g、h )、ヨーロッパ・アメリカ( i、j、k、l )の各地域に関わる最大6つの講義が用意されています。それぞれ特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 世界史特講 h(中央・西アジア史

東アジア( a、b、c、d )、中央西アジア( e、f、g、h )、ヨーロッパ・アメリカ( i、j、k、l )の各地域に関わる最大6つの講義が用意されています。それぞれ特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 世界史特講 i(ヨーロッパ・アメリカ史

東アジア( a、b、c、d )、中央西アジア( e、f、g、h )、ヨーロッパ・アメリカ( i、j、k、l )の各地域に関わる最大6つの講義が用意されています。それぞれ特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 世界史特講 j(ヨーロッパ・アメリカ史

東アジア( a、b、c、d )、中央西アジア( e、f、g、h )、ヨーロッパ・アメリカ( i、j、k、l )の各地域に関わる最大6つの講義が用意されています。それぞれ特定のテーマや問題点につき専門的な講義を行います。各分野での専門知識の習得に役立ててほしい科目です。

  • 世界女性史特講

隔年で開講する講義であり、専門的な知識の習得に役立てて欲しい科目です。

  • 世界女性史特講

隔年で開講する講義であり、専門的な知識の習得に役立てて欲しい科目です。

  • 法学概論

法学概論では、国家の統治組織や作用、行政権の主体と個人との関係等について学ぶ。主に憲法を中心として進めていき、国民の権利・自由に関する基本的人権論や、権力分立・国家行政組織・地方自治といった統治機構の諸制度を範囲とするが、重要事項の理解を深めるために、関連のある諸法にも触れていく。本講義では、各講において具体的な事例を用いた設問を挙げ、そこで論点となるテーマに関する判例・学説を理解する。また、各制度のあり方について考察し、憲法の基本理念や一般理論を修得する。

  • 法学概論

法学概論では、私法全体の理解を目的としており、主に民法と商法を中心に進めていく。本講義では、契約、住まい、家族生活、事故の遭遇などのさまざまな場面において、私法との有機的な関連を可能な限り明らかにし、各制度の正確な位置づけを図る。各テーマの理解を深めるために、借地借家法、製造物責任法、民事訴訟法といった特別法も、適宜に範囲に含める。また、具体的な事例を提示して、その解決を念頭に置きながら重要な事項について説明することで、初歩的な応用力を身につける。

  • 政治学概論

政治学への入口として、政治についての意識形成、政治についての基礎知識、政治学を学問としてとらえる力を身につけることを目的とする。授業では、権力、デモクラシー、政治システムと政治過程、地方自治、国際政治、宗教と政治、官僚制などを概観し、基礎的知識を獲得する。そのため、テキストを活用しつつ現代日本の政治現象を身近に感じられるように、時事問題を政治学的に考察するヒントを提示するとともに、テレビを中心とするマスコミ以外によって、政治に関する情報・言説を知るソーシャルメディア利用法などにも言及する。

  • 政治学概論

具体的な政治家・政治現象の事例(例えば、「大平正芳」など)から、戦後の日本政治を政治過程論として概観し、さまざまな政治家が活躍する舞台を具象的に再現できるようにする。さらに、日本における政府の仕組み、とりわけ政党と官僚との関係を知り、政治家・政治過程の実際について自分で考え、論評できるようになることを目標とする。具体的には、新自由主義と社会民主主義、内政と外交、族議員と派閥、政権交代と派閥抗争、消費税と赤字国債などについて考察するとともに、映画で政治家はいかに描かれてきたかなどメディアと政治の関係にも言及する。

  • 社会学概論

社会学概論では、自我、家族、コミュニティ、階級・階層、国民国家、グローバル化、情報化など社会学の基本概念の理解を通じて、現代の日常生活を社会学的に理解する方法の修得をめざす。社会学を学習する上での困難のひとつは、社会が空気のような当たり前の存在に思われがちな点にあるが、この授業では、社会の歴史的な形成を明らかにすると同時に、社会の自明性や秩序を守るために私たちには何が求められているのか、という問題意識を身につけることも目標になる。

  • 社会学概論

社会学概論では、社会学概論での基本概念の理解を踏まえ、近年社会学の研究対象として定着した中・後期親子関係、教育システム、親密性、記憶、情報技術などのテーマについて、それぞれの研究分野の第一人者によるテキストの読解を通じて、社会学的想像力の定着をめざす。

  • 経済学概論

現代日本経済における諸問題を学ぶことによって、経済学への導入を図る。具体的には、まずバブル経済とその崩壊による平成不況の深刻化の課程を「不良債権処理の10年」として概観する。次に、ケーススタディとして、日本長期信用銀行の破綻、山一証券の自主廃業について検討する。そして、女性労働として雇用機会均等法と育児支援を取り上げるとともに、労働問題として過労死・過労自殺、ホームレス、派遣労働、ネットカフェ難民、派遣村などを取り上げる。これらの諸問題を、映像資料を活用して、イメージ豊かに学ぶ。

  • 経済学概論

戦後日本経済の歩みについて講義する。敗戦直後から、高度経済成長を経て、低成長経済に移行し、1980年代後半にバブル経済に突入するまでを、映像資料を活用してイメージ豊かに学ぶ。具体的には、特需景気、もはや戦後ではない、金の卵、エネルギ ー革命、所得倍増計画、公害、列島改造、ドルショックと石油シ ョック、日米経済摩擦、分割民営、バブル経済、プラザ合意、外国人労働者などを取り上げる。

  • 哲学概論

市民や社会人として必要とされる倫理観や人間性の養成、異なる考え方や異なる文化を持つ人々を理解する能力の養成を目的とする。哲学は何を問題にしてきたのか、またそれにどのように取り組んできたか、そしてその問いは私たちにとってどんな意味をもつのかについて、さまざまな哲学者の著作を通して考える。

  • 倫理学概論

家族関係や市民社会、国家のそれぞれのレベルで人権の状況を確認しながら、あるべき家族関係や市民関係、国家像を考察すると同時に、生命倫理や環境倫理など新しい倫理を考える。

  • 宗教学概論

宗教を正しく理解するための必要な基礎知識を習得しながら、人間社会にとって宗教が果たす重要な役割とその意義について考える。具体的には、客観的で科学的な立場にたって、宗教の歴史を概観し、有神論と無神論、創唱宗教と自然宗教といった分類のしかたなどを考察する。

  • 地理学概論

地理学は大きく地誌学と系統地理学に分類されるが、ここでは系統地理学を扱う。系統地理学は、地球表面における自然現象を地域的な観点から究明する「自然地理学」と、地表上の人文現象(人口・集落・産業・交通・文化など)を地域特性の構成要素として考察する「人文地理学」に大別されており、その両方について概観する。

  • 自然地理学

自然地理学の立場から、気圏、地圏、水圏の環境に関する基本的な知識の習得し、それらと人間活動との関係を理解する。

  • 地誌

日本を含め世界の古典的な「地誌(書)」を取り上げ、「人類はなぜ地誌を書くのか」「地域を描写する」ということの基本について考える。後半は、京都の地誌を中心に取り上げ、地域の文化・社会を読み取る力をつける。

  • 人文地理学

地域、空間、地図といった地理学のキーコンセプトを具体的な素材をとおして学び、地理学を学ぶと何がわかるのか、どんなことの役に立つのかということを知る。

  • 西洋美術史

西洋の各時代、各様式の基礎的な特徴を把握し、その造形理念を理解する。また西洋美術史の軸となってきた代表的な作品に親しむとともに、こうした作品の現代における意味も考察する。

  • 世界遺産論

160の国と地域にまたがる世界の有名な世界遺産100件、日本の世界遺産19件、および世界遺産の基礎知識を理解する。

  • 文化財行政論

文化財保護の歴史から、社会情勢とともに変化する文化財やその保護のあり方を学び、その変化を導いてきた社会と文化財保護行政のあり方について考え、広く文化財とその保護の枠組みを理解する。

  • 考古学研究

社会と考古学との関わりあいの中で根本的な考古学の方法論を探り、その一般法則性と概念的変化を理解する。そして、考古学を自己の創造的な活動へと応用するために備える。

  • 考古学研究

社会と考古学との関わりあいの中で根本的な考古学の方法論を探り、その一般法則性と概念的変化を理解するとともに、先学の過去の解釈と現代社会と考古学の関わりも考える。そして、考古学を自己の創造的な活動へと応用するために備える。

  • 文献史料学

文献史料と考古資料(遺物・遺構)の両面から歴史を考察する歴史考古学の方法を理解する。

  • 文献史料学

古文書の翻刻史料を用いて、古文書に関する基礎的な知識を身につけ、古文書の読み方・解釈の仕方を学ぶ。

  • 美術工芸史研究

京都の寺院に安置されている仏像を通じて、そのかたちの理解はもとより従来の研究方法や研究史を知ることにより、歴史遺産を観察する客観的な視点を養う。

  • 美術工芸史研究

日本絵画史を古代中世、近世、近代に分け、各時代の作品についてテーマ性をもって史料、映像、画像を使用しながら読み解いていく。

  • 建築遺産研究

最新の都市・建築事情も紹介しつつ、履修者の身近な現代から過去へと時代をさかのぼる。独自に作成した画像・図版・レジュメ等の資料を用いて、西洋の都市・建築史の基本事項を理解できる。

  • 建築遺産研究

日本列島においてどのような建造物・都市がつくられ、時代とともに如何なる空間的・機能的展開を遂げたのかを辿っていく。それとともに、その背景となる各時代の社会・文化や建築技術のあり方についても考える。

  • 歴史遺産研究

日本での世界遺産のあり方など、さまざまな歴史遺産にそくしてその実態を知る。

  • 歴史遺産研究

私たちの日常生活に深く浸透している染織文化は長い歴史の過程でどのように変遷してきたか、その大きな流れを歴史的な背景と共に理解する。

  • 地域文化論

地域文化とは何か。幅広い文献の読解と調査を通して、地域文化に対する多面的・総合的な視点を学ぶ。

  • 木簡・金石文学

歴史を考える上で欠くことのできない重要な位置を占めるようになった木簡をはじめとする出土文字資料の特質を理解した上で、実際に木簡を読み解きながら、資料としての木簡の役割について理解を深め、新しい日本史像を探求する。

  • 世界史基礎ゼミ

世界史コース2回生で履修する基礎ゼミは、大きく東アジア地域、中央・西アジア地域、欧米地域の3つに分かれ、前期 、後期Ⅱのそれぞれにこれら3つが用意されますが、研究の対象となる地域が広大な世界史コースでは関心の散漫化を避けるためにも、同系列の Ⅰ・Ⅱを続けて選択することが望ましいとしています。いずれの基礎ゼミにおいても基本的な史料や研究書に基づきつつ、受講者による報告発表と討論が中心となります。それにより歴史学上の問題点を考える姿勢を習得していきます。

  • 世界史基礎ゼミ

世界史コース2回生で履修する基礎ゼミは、大きく東アジア地域、中央・西アジア地域、欧米地域の3つに分かれ、前期 、後期Ⅱのそれぞれにこれら3つが用意されますが、研究の対象となる地域が広大な世界史コースでは関心の散漫化を避けるためにも、同系列の Ⅰ・Ⅱを続けて選択することが望ましいとしています。いずれの基礎ゼミにおいても基本的な史料や研究書に基づきつつ、受講者による報告発表と討論が中心となります。それにより歴史学上の問題点を考える姿勢を習得していきます。

  • 世界史演習

地域ごとに東アジア、中央・西アジア、欧米のゼミに分属し、それぞれにおいて4回生時の卒業論文作成のための準備段階としてその基礎訓練を行います。テーマの設定、関連文献の探索、報告発表と討論が中心となります。

  • 世界史演習

地域ごとに東アジア、中央・西アジア、欧米のゼミに分属し、それぞれにおいて4回生時の卒業論文作成のための準備段階としてその基礎訓練を行います。テーマの設定、関連文献の探索、報告発表と討論が中心となります。

  • 世界史講読

世界史コースでは、対象とする地域や時代によっては言語上の問題から、一次史料を原語で読むことがかなわない場合があります。そこで世界史の講読では、史料を翻訳された形で読むか、あるいは当該分野の基本的かつ重要な研究書をテキストとして読むことにしています。史料にせよ研究書にせよ書かれたものを正確に読みとることに重点を置き、その上で歴史上の問題点を考えます。前期 、後期 は同系列の講読を続けて履修することが望ましい科目です。

  • 世界史講読

世界史コースでは、対象とする地域や時代によっては言語上の問題から、一次史料を原語で読むことがかなわない場合があります。そこで世界史の講読では、史料を翻訳された形で読むか、あるいは当該分野の基本的かつ重要な研究書をテキストとして読むことにしています。史料にせよ研究書にせよ書かれたものを正確に読みとることに重点を置き、その上で歴史上の問題点を考えます。前期 、後期 は同系列の講読を続けて履修することが望ましい科目です。

  • 世界史演習

4回生配当世界史演習 Ⅲ・Ⅳは卒業論文演習です。

  • 世界史演習

4回生配当世界史演習 Ⅲ・Ⅳは卒業論文演習です。

  • 外書研究 a

世界史コースでは、史料はもちろん研究論文・研究書も外国語で書かれたものに取り組まねばなりません。この授業においては、歴史関連の中国語、または英語の文献を講読し、それぞれの読解力を養い外国語文献への習熟を図ります。

  • 外書研究 b

世界史コースでは、史料はもちろん研究論文・研究書も外国語で書かれたものに取り組まねばなりません。この授業においては、歴史関連の中国語、または英語の文献を講読し、それぞれの読解力を養い外国語文献への習熟を図ります。

  • 外書研究 c

世界史コースでは、史料はもちろん研究論文・研究書も外国語で書かれたものに取り組まねばなりません。この授業においては、歴史関連の中国語、または英語の文献を講読し、それぞれの読解力を養い外国語文献への習熟を図ります。

  • 外書研究 d

世界史コースでは、史料はもちろん研究論文・研究書も外国語で書かれたものに取り組まねばなりません。この授業においては、歴史関連の中国語、または英語の文献を講読し、それぞれの読解力を養い外国語文献への習熟を図ります。

  • 研究入門ゼミ Ⅰ・Ⅱ(遺)

歴史遺産に関わる幅広い理解を得るために、考古学・美術工芸・古文書・建造物など各領域の基礎的な研究手法を学ぶ。観察・鑑賞の仕方、分析や調査方法などが各領域によって異なることを知るとともに、研究対象を定め、調べたことをレジメにまとめ、発表する力をつけることを目指す。

  • 歴史遺産総合演習 Ⅰ・Ⅱ

歴史遺産学各分野にかかわる実物の資史料が、どのようにして生み出され、保存されてきたのかを体験的に学びとる。研究対象への多様なアプローチを通じて、文化遺産に対すべき姿勢を習得する。

  • 歴史遺産学演習 Ⅰ・Ⅱ

それまでの学修をふまえて、各自で研究テーマを定め、専門研究を進めていく。研究発表を基本とし、研究史の検討や資料の分析、立論方法などを実践的に学ぶ。

  • 歴史遺産学演習 Ⅲ・Ⅳ

専門研究を深化させて、卒業論文を作成する。

  • 歴史遺産学実習 Ⅰ・Ⅱ

歴史遺産各領域における資料の取り扱い方、分析の仕方などの基礎を実践的に学ぶ。

  • 歴史遺産学実習 Ⅲ・Ⅳ

各領域の特徴にしたがったモノの取り扱い方を実践的に学ぶ。学内だけでなく、博物館・美術館・資料館・遺跡など多岐にわたるフィールドワークもおこなう。

  • 歴史遺産学基礎ゼミ Ⅰ・Ⅱ

歴史遺産に関わる各領域クラスのうち、前期・後期にひとつずつを選択し、3回生からの専門的な研究に必要な基礎的技術・研究方法論を学ぶ。調査・資料収集の方法やそれらの分析手法について、より専門性を高めて学んでいく。

  • 卒業研究(遺産)

自ら設定したテーマについて、自ら解決方法を見いだし、それを、説得力ある方法で他人に伝達するという、大学で学ぶべき最も重要な能力をつけるのが目標である。専門演習 Ⅰ~Ⅲと連携しつつ、卒業研究の完成を目指し、各自の執筆の手助けを行う。なお、学科卒業研究発表会において、成果を発表することが求められるので、そのための指導も行う。また、すぐれた卒業研究の成果は、学生学会誌に掲載される。

  • 遺産情報演習

情報が大量に蓄積し、氾濫する文化遺産にかかわる情報について、収集、図化、模型表現する基礎を身につけるとともに、データ集積、分類、解釈の方法を合わせ体得する。

  • 歴史遺産調査実習

いろいろな役割を測量や発掘調査が含むことを体で感じ、その中でまず自身が進んで行動できるもの見つけ、そこから発掘技術の修得へと向かう。

  • 遺産情報演習

歴史学で扱う材料は文献史料だけではない。現代の歴史学では、考古学の遺跡・遺構・遺物、古地図、絵図など、さまざまな歴史遺産的な史料を組み合わせることによって歴史像を復元しようとしている。

  • 保存科学

文化財資料を対象とした保存科学の歴史、文化財資料の保存を考える上で必要な様々な調査・分析の目的と方法、文化財資料のおかれている現状を把握・長く後世に残し、活用するための保管環境についての知識を習得する。また、材質ごとにどのような劣化が生じているかを理解し、その上で適切な保存処理・修復の方法を学ぶ。

  • 遺産環境論

考古遺跡や歴史遺産を復元し保存活用するための情報について、これらが埋もれていた地下の状況を把握する。遺跡における人為性の把握と遺構面認定と総合的な環境復元の方法を、野外や発掘現場での観察と記録を交えて実践的に行い、遺跡・遺産の環境復元を正確で詳細に把握するための基礎を学び、遺跡の地層の体系(考古地層学)にまとめて古環境の復元保存に供することを修得する。

ポータルサイト配信の確認を習慣に

学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。

【ポータルサイトの利用方法】
『 在学生の方へ 』のページからポータル(ユニパ)をご確認ください。