【 第9章 2023年度生用 教育課程(学部別)】
文学部 歴史学科
日本史コース

1. コースの特徴

《日本史》とひとことで言っても、古代史から現代史まで、また時代ごとに政治・経済・社会・文化など様々な分野の研究があります。興味関心のある時代や分野がすでにはっきりとしている人も、そうでない人もいるでしょう。日本史コースでは、まず2回生時に「基礎ゼミ」を履修し、日本史研究の基礎的な視角や方法を学ぶと同時に、レポート作成や研究発表、そのために必要なレジュメや資料の作成など、高校での勉強とは異なる、大学での学びの方法を習得することを目指します。そうして基礎力を身につけるとともに、「特講」など講義系科目で各時代・分野の専門的知識を学び、「古文書学」では研究素材としての史料(文書・記録)を活用する能力を磨きます。
3・4回生時には「演習」(専門ゼミ)を履修し、それぞれの興味関心に従って研究を深め、最終的には大学での学びの集大成である「卒業研究」につなげます。「卒業研究」では、皆さんひとりひとりが課題を設定し、それまでの学習を通して培った情報収集力・分析力や論理的思考力をフルに活用して、ひとつの《論文》を作成することが求められます。「卒業研究」に真摯に取り組むならば、その過程において自分が一回りも二回りも成長することを実感するでしょう。
卒業後の進路には、歴史学の専門知識を活かす専門職としては中学・高等学校の教員や博物館・美術館の学芸員などがあります。またマスコミ・出版関連や観光業界なども例年人気が高いですが、どのような分野・業界に進んだとしても、歴史学科で身につけた幅広い教養と、マクロ・ミクロ双方の視点で物事をみる目、根拠に基づき論理的に思考・判断する能力は十分に生かすことが出来ます。歴史学は現代社会に生きる学問なのです。

2. 各回生の到達目標

下の表は、各学科・コース別に、専門教育科目の獲得目標を一覧化したものです。その後に続く、学科・コースのカリキュラム表と併せ、受講登録はもちろん、4年間でどのような学力を身につけ卒業に向かうのか、計画を立てる際に参考にしてください。

ディプロマ・ポリシー(DP)

  • ① 歴史に関する知的好奇心を高め、学問を主体的に学ぶ姿勢を身につけている。
  • ② 多彩な学問分野の成果を吸収し、歴史研究に役立てる重要性を理解する能力を身につけている。
  • ③ 史料(資料)等を読むことを通して、ことば(文章)と文化について深く理解し、かつ、必要なデータを蒐集・整理し、理論的に思考する能力を身につけている。
  • ④ 総合的かつ探求的な学修を通じて、人類の作り上げてきた社会・経済・政治・文化に対する深い関心と理解力を身につけている。
  • ⑤ 学修ならびに研究の成果を明確に表現する能力を身につけている。
1回生

1回生では、まず「研究入門ゼミ」を履修し、半期ずつ日本史・世界史の両分野の教員の指導の下で、大学での学びの基本となる、情報収集の方法、レポートのまとめかた、プレゼンテーションの基礎などを身につけます。

2回生

2回生では、日本史研究についての基礎的な方法論を学ぶ「日本史基礎ゼミ」を履修します。前・後期で自分の専攻したい時代を含む2時代のゼミを受講します。また、各時代にわたる専門的な講義である「日本史特講」(日本女性史特講を含む)が開講されます。時代や分野の異なる複数の「特講」を履修することで、日本史に関する幅広い知識を身につけて下さい。同時に、史料を歴史研究の素材として十分に活用する能力を身につけるため「古文書学」を受講します。この段階で身につけた知識が専門的な研究に向かう第一歩といえます。また、研究に必要な論理的な思考のしかたや、その伝達方法なども磨いていきます。

3回生

3回生では、「日本史演習」と「日本史講読」が始まります。演習は2回生までの学習で蓄えた力を総合的に活用するとともに、4回生時の卒業研究に取り組むための十分な力を養成する科目として位置づけられています。また、各時代別の「日本史講読」の履修により、史料をより専門的に読み込む力を修得します。

4回生

4回生の「日本史演習 Ⅲ・Ⅳ」は卒業論文演習です。3・4回生時には学生は基本的に同一教員のゼミに所属し、研究能力の向上に努力するとともに、個人の研究関心に応じて卒業論文を完成させることを目指します。

ディプロマ・ポリシー(DP)

ポータルサイト配信の確認を習慣に

学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。

【ポータルサイトの利用方法】
『 在学生の方へ 』のページからポータル(ユニパ)をご確認ください。