ポータルサイト配信の確認を習慣に
学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。
- 【ポータルサイトの利用方法】
- 『 在学生の方へ 』のページからポータル(ユニパ)をご確認ください。
基礎科目
初めて大学での教養教育を学ぶ学生を対象として、教養とは何か、教養教育の意義、本学における教養教育の特徴などを講じ、受講生の動機付けとマッピングを行う。
地域社会と大学および大学生の役割についての基本的な考え方を基礎に、地域で実践的に学び、①地域課題を発見する力、②地域課題の解決法について考える力を身につける。いわゆる京滋地区(京都・滋賀)一帯の地域在住高齢者についてどのような問題点があるのか、それらの問題点についての解決方法はどうすればよいのか、京滋地区の高齢者は何が課題と考えているのか、などをテーマにグループ学習を行う。
基本的な英文の読解・表現の演習を通して、英語理解のための基礎的な知識(基本文型的分析や文法的知識・基本単語・成句など)を整理し、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを考えた上で、実用的に使える英語力を身につけ、英語運用能力のうち、特にリーディングとライティングの技能を発展させていく。
平易な英語のリスニング・スピーキング・プレゼンテーションの演習を通して、英語理解のための基礎的な知識(基本文型的分析や文法的知識・基本単語・成句など)を整理し、英語の表現方法と日本語の表現方法の違いを考えた上で、実用的に使える英語力を身につけ、英語運用能力のうち、特にリスニングとスピーキングの技能を発展させていく。
スキミング、スキャニング、主題の把握、推論など、効果的に英文を読むために欠かせないリーディングスキルの修得をめざす。また、必要なリーディングスキルを用いて、さまざまなトピックについての読み物を読み、演習問題などを通して、それらトピックに対する自分の意見を表現できるライティング能力を向上させることをめざす。
効果的に英語を聞きとるために欠かせないさまざまなリスニングスキルの修得をめざす。それらのリスニングスキルを用いて、さまざまなジャンルのリスニング教材を聴き、演習問題などを通して、それらトピックに対する自分の意見をプレゼンテーションできる能力を向上させることをめざす。
TOEICに出題される英文を題材にして、さまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、TOEICの問題を中心とした演習を進めながら英語運用能力を身につける。特に、リーディング面の英語運用能力の向上をめざして、語彙力の強化にも重点を置いた授業を展開する。
TOEICに出題される英文を題材にして、通訳・リピーティング・ディクテーションなどのさまざまなトレーニング形式のアクティビティを行い、TOEICの出題形式の演習問題を行いながら英語運用能力を身につける。特に、リスニング面に重点を置いて、さまざまなジャンルの英語の聞き取り能力の向上をめざす。
日常的な話題について質問・応答ができる表現力、基本的な文法・語彙を使って文章が書ける作文力の修得のため、TOEICに出題される英文を題材にして、音読・通訳・リピーティング・ディクテーションなどのさまざまなトレーニング形式のアクティビティを行っていく。
さまざまなトピックについて英語でプレゼンテーションができる表現力の修得のため、さまざまなトレーニング形式のアクティビティを行っていく。さらに、プレゼンテーションに対して、適切なコメントや質問をする能力も身につくようにしたい。
大学での学修活動に必要なアカデミック・スキルとしての基本的な日本語運用能力の獲得をめざす。まずは、「話す」ことを中心にコミュニケーションの基礎を学ぶとともに、原稿用紙の使い方や履歴書の作成など、大学生活で役立つ実用的な「書く」能力も身につける。
スタディ・スキルとして、最低限必要とされる読解力や文章作成能力の修得をめざす。高度な文章を読む力を養成しながら、添削指導により、論理的な論説文を書くための文章構成や推敲の能力を高める。
現代の情報化社会に必須であるコンピュータやネットワークに関する基礎的知識の理解と、文書作成、表計算、プレゼンテーションのソフトウェアを活用する技能を習得する。具体的には、Officeソフトを通じ、身近な素材を元に文書ソフトではレポート作成、表計算ソフトではグラフ作成や数値分析、プレゼンテーションソフトではスライド作成といった実践力と応用力を養い、情報社会におけるさまざまな危険を防ぐための知識、情報を扱う上でのマナーを身につける。
社会全般の情報化が進み、道具であるパソコンがより便利に使いやすく進歩していくなかで、使い手である我々には、それらに関する知識だけでなく、情報そのものを使いこなすことが求められている。本講義では、社会で求められている情報活用の基礎力を体系化し、どうやって効果的に情報を活用するかを学習する。具体的には、一連の情報プロセス(収集、分析、整理・保管、表現、運用)の意味を理解し、データや情報を適切に処理・活用できる力を身につける。
人間と知の伝達
哲学はさまざまな学問の基礎だと言われている。それは、例えば数学が数を扱い、生物学が生命現象を扱うのに対して、哲学の対象が思考そのものにあるからである。哲学は言わば、物事を根本的に突き詰めて考えようとする一つの態度・スタイルを意味している。本講義の目的は、問題に取り組む際の態度としての哲学的な思考のスタイルを身につけてもらうことにある。講義のなかでは、さまざまな哲学者の思考の道筋をだどることを通して、実際に哲学することの意義を学ぶ。
人と人がともに・よく生きるとはどういうことか。そして、ともによく生きるために私たちはどのように行動するべきか。こうしたシンプルな問いを基本的なところから考えるのが倫理学である。本講義は、この問いとそこから生ずる諸問題に対するさまざまな解答を吟味することを通して、日々の生活で私たちが直面する具体的な問題から「社会のあり方」に至るまで、倫理学的な問題の広さと深さを知り、倫理学的な発想を身につけてもらうことを目的とする。
ジェンダーは人種・民族・階級とともに、人間の歴史的経験を作り上げる最も基本的な要素である。この授業では社会・文化・政治・宗教・教育において、ジェンダーがどのように作用してきたかを考察する。また、人間の差異によって作りだされる支配関係を明らかにするジェンダーの視点を用いて今日的な課題を考える。この講義により、ジェンダーに関する基本的な概念を理解するとともに、ジェンダーの視点を用いて歴史・文化・社会を理解する力を養うことを目標とする。
「こころ」は誰もが毎日働かせているものであり、社会においても「こころ」を抜きにして考えることはできない。こうした身近な存在であるがゆえに、関心をもつ人は多いが、誤解されることや表層的な理解にとどまることも多いと考えられる。そこでこの講義では、自然科学の一種としての心理学の全体像を正確に学ぶことを目的とする。生理、知覚、認知、社会、教育、発達、人格、臨床といった心理学の諸分野にわたって広く概説し、心理学の基本的な知識や、その考え方を身につけられるように進めていく。
人間は、目に見えない世界をどのように認識し、それとどのように関係を取り結ぼうとしてきたのか。そして、それはなぜなのか。そのことを世界の宗教現象の学びを通して、できるだけ具体的に理解していきたい。ただしその際、そのスタンスはあくまで価値中立的であることがめざされている。換言すれば、特定の宗教などの価値からまったく自由であることが要求されているのである。受講生諸君にとっては、本講義を通して客観的かつ科学的な立場から宗教を理解する姿勢を身につけるとともに、宗教を正しく理解するための基礎的視座を体得することが目標となる。
日本語と英語によるコミュニケーションの比較を通して、その違いや特徴を学ぶ。コミュニケーションとは何かという問題から始めて、人間の言語の性質や機能、異言語間で意味がどのように伝達されるのかという問題を扱う。さらに、言語コミュニケーションの比較を翻訳や通訳という観点からも検討する。なお、言語によるコミュニケーションとの関わりにおいて、若干、言語以外によるコミュニケーションにも触れ、日英語それぞれの言語コミュニケーションの特質とどう関わるかも検討する。
今日、日本のメディア・コンテンツが世界的な文化として高く評価されつつあることは言うまでもない。その理由はいくつかあるが、もっとも重要なのは、単なるサブ・カルチャーの域を出て、現代文明に対する警鐘を鳴らすような、知的水準の高い創作活動を実現しえていることがあげられる。その意味では、かつての純文学とよく似た役割を、日本の映像メデイアは今や担っている。このような観点に立って、日本の映像文化、特にアニメーションを分析、評価するのがこの講義の目標である。特に宮崎駿の創作活動に焦点を絞って、講義を進めていく。
ワープロソフトを利用した文書の作成を中心に、企業その他の組織における日常業務の遂行に必要な情報処理能力を習得させる。この場合、ソフトウェアの操作方法の習得にとどまるのではなく、ビジネス文書をはじめとするフォーマルな文書の形式や、文書作成の上で必要となる表現の方法やマナー、表やグラフ、画像等の視覚資料の有効な活用方法等についても学習し、総合的な文書作成能力の向上をめざす。また、ネットワークを通じた情報の交換や発信についてもふれ、情報通信技術の利活用に不可欠となる実践的な知識を身につけさせる。
表計算ソフトを利用したデータ処理および資料作成を中心に、企業その他の組織における日常業務の遂行に必要な情報処理能力を習得させる。具体的には、表の作成、データの集計処理、関数を用いた統計処理やテキスト処理、グラフによるデータの視覚化、データベース機能を利用したデータの整理方法などを、効率よく目的に応じた資料を作成する方法を習得する。この場合、ソフトウェアの操作方法にとどまらず、客観的なデータを利用する意義や、データ収集の方法についてもふれ、総合的なデータの処理分析能力の向上をめざす。
基本的なプログラミングの技法を学び、高度な情報処理技術を習得するための基礎を身につけさせる。具体的には、マークアップ言語による文書作成や、マクロ言語を利用したアプリケーション・ソフトの定型処理など、簡易的なコンピュータ言語による処理を体験することで、コンピュータ言語が処理される仕組みや記述上の注意点など基本的な知識を身につけた上で、問い合わせ言語やスクリプト言語等の利用される頻度の高いプログラミング言語について学び、実際に簡単なプログラムを書くことでプログラミングの技法を学ぶ。
ネットワークを通じた情報発信や、コンピュータを利用したプレゼンテーションなど、情報処理技術を活用した表現の方法を習得させる。具体的には、プレゼンテーション・ソフトの操作方法や、静止画、動画、音声等のマルチメディア素材の作成方法を学んだ上で、表現のなかでそれらを有効に活用する方法を学ぶ。この場合、受け手の理解を助けるため、あるいは受け手の印象に残るようにするためにはどのような方法が効果的なのかといった表現の技法や、既存のマルチメディア素材を利用する際に必要となる著作権に関わる知識等についても習得させることで、総合的な表現技術の向上を図る。
将来の仕事で必要とされる数学について基礎を学ぶ。数と計算・図形の初歩から学び、さまざまな応用問題が解けるようにする。ピタゴラスの定理と無理数、1次・連立・2次方程式、因数分解、1次・2次関数とグラフなどを主なテーマとする。
数学的思考、数理的思考を身につける。1次関数、2次関数、関数とグラフ、図形と方程式、図形の性質・面積(ヘロンの公式)などをテーマとして、日常生活との接点を探りつつ、基本的な概念、典型的な問題の解法、実生活への応用を教授する。
人間と文化
世界は「謎」に満ちている。私たちの想像や理解を超えたことが頻発している。そうした「謎」を、自分には関係ないと簡単に退けず、自分を、そして自分を形作ってきた「文化」というとらえどころのないものを理解する最良の機会と考えられるようになれたら―これがこの授業の最大の目標である。世界で起こっているさまざまな問題の背景にある文化、価値観、思考様式を知り、そうした問題と自分がどう関わるのかを考えることを通して、さまざまな文化について理解するとは、すなわち自分が変わることであることを体得してほしいと思う。
芸術(アーツ)と文化の関わりなどについて、芸術の歴史や哲学、美術、音楽など総合芸術をテーマとして学ぶ。また、美術や音楽、映像などの芸術を鑑賞し、現在さまざまに試みられている芸術表現などを取り上げ、芸術による文化発展の可能性や問題について考察する。
異文化コミュニケーションとは、文化を異にする者の間に成り立つコミュニケーションを意味する。外国人との接触場面において生じる誤解や衝突、相互理解の困難さといったことをイメージしやすいが、異文化という概念の射程はそこにとどまるものではない。男女の考え方のずれ、世代間の意見の対立といったものも、広い意味では、お互いの文化背景の無理解によって生じるものである。他者を、自分とは異なる文化背景をもつ存在として認め、積極的に理解しようとすることによって立ち上がる、他者との間に関係性(つながり)を生みだす行為としてのコミュニケーションについて考えていく。
我々人類は、多様な生活習慣をもち、さまざまな文化を形成している。文化人類学は人間の科学といわれ、個別文化の調査・分析から文化の普遍的な法則を見つけ出し、そこに表れる人間行動の諸相を明らかにすることを目的としている。本講義では、まず、文化人類学がどのような学問なのかを理解することから始め、その研究史、研究視角、調査方法について解説する。その上で、アジアのなかでも、ブータンを中心に、そこに住む人々の生活観・価値観を学びながら、異文化に対する理解を深めていく。
中国語の発音と文法の基礎を身につけるため、数字、人称代名詞、名詞、動詞の文、疑問文、疑問詞、形容詞の文、助数詞、時間、年月日、時刻、前置詞の表現などの各種の練習をする。
中国語のさまざまな基本短文を作ることができるように、変化、完了、進行、持続、経験を表す表現、助動詞、補語、比較形、受身と使役などの表現方法を学ぶ。
中国語の長い文章に慣れることを目的として、文章を読み進める練習と、一字一句の意味をきちんと確認する方法を併用しながら、易しい文章を大量に読むことによって、まず中国語に慣れることをめざす。文章の内容は、日本や中国の観光地、歴史的事件、食べ物、祝日などを題材にする。
基礎的な文法を踏まえて、聞き取りの練習、自由表現の練習、対話の練習などを繰り返しながら、中国語でのコミュニケーションができることをめざす。毎回の授業で、中国の文化、習慣、生活、最新ニュースを紹介する。
初めて韓国語を学ぶ人のために、文字の仕組みから親しんで、発音法則を理解するほか、挨拶や正確な文章の読みなどを徹底的に学習する。なお、韓国文化を理解してもらうために、韓国人の生き方・歴史・社会・文化、特に食文化などにも触れる。
韓国の文字と発音をマスターした人が、次に進む段階として、ここでは文法+会話+講読に重点を置き、基礎文法と基礎会話力を固めると同時に、簡単な読み書きができるように学習する。また、韓国の文化に関わるものを講読のテキストとし、韓国の文化に親しむ。
会話+講読+聴解力+作文に重点を置く。韓国語Ⅰ・Ⅱで学んだ力を生かして、表現力を増やし、より自然な会話の習得をめざす。聴解力のアップとあわせて、場面ごとに正確な会話ができるように進め、また日常よく使う表現を作文できるように学習する。
韓国語だけで授業を行い、自由会話を中心に聴解力をつけ、韓国の中学生以上の会話運用能力をつけるために学習する。この授業では、自由会話+スピーチができることを目的とし、学生たちによるスピーチと韓国映画鑑賞によってその力を身につける。
歴史学を学ぶことにはさまざまな意味がある。一つの意味は、過去を振り返ることによって、進歩の跡を知り、未来への展望を考えることである。例えば、制度上昭和の戦前期までは男女同権の社会ではなかった。病気でも、原因がわからず神頼みしか方法がなかった時代があった。歴史にはさまざまな制度や技術や知識の進歩があり、これらは今後どのように進展していくのか、そのような進歩の跡を述べ、展望を考えたい。もう一つの意味は、過ちを繰り返さないための知恵の習得である。70年前にあった戦争はなぜ起きたか、人々はどう動いたのか具体的に知ることによって、私たちは危険性が実は身近に潜んでいることに気づかされる。これらのことについてできるだけ具体的事実を語りながら、教え、また考えてみたい。
京の都は、中国の都城にならって建設されたが、都への軍団の駐屯は視野に入れられずに計画された都市であった。文字通り、「平安京」の名が相応しい都―京都で繰り広げられた歴史と、その歴史の展開の過程で残された歴史遺産はどのようなものであったのか、また今日残る貴重な歴史遺産の保存と活用についても、この講義を通して考えてみたい。平安京成立以前の都城の変遷から説き起こし、平安京の建設期、拡大期、衰退期を経て、その後武家政権の都としての使命を確立し、その使命を終える織豊政権期までの京都の歴史を、時代を追って検討する。
テーマは「埋もれた京都の地下遺産を探る」である。考古学的手法を用いて、本学の足下にある京都の歴史遺産に焦点をあて、触れ、理解して、京都での学びをより深める視点を養う。
千年の古都である京都は、日本文化の源と言ってよい。しかし、学生がその魅力の源泉にふれる機会は少なく、観光企画や宣伝によって脚光を浴びた表面的な知識しか得られないのが一般である。そこで、この科目では、京都をより深く知り、文化の伝統と現代のあり方について考える機会をもつために、京都を舞台にした文学やそれを成立させた歴史的背景を学ぶ。種々の文学作品を通して、例えば葵祭の特質や往古の人々の祭りに対する心情を想像し、六道の辻がなぜ魔界とされているのかを知ることができる。そこから、観光のあり方や伝統の継承といった、現代的な問題意識も育みたい。
人間と社会
近代立憲主義の成立とその内容を基礎として概説し、大日本帝国憲法の性質、日本国憲法の成り立ち、基本原理にふれ、国民主権と象徴天皇制、平和主義、個人の尊厳へとつなげる。その後、基本的人権につき、総論(体系や分類、共有主体、制約原理など)を扱い、続く各論においては、幸福追求権、平等、精神的自由、経済的自由、人身の自由、社会権などを順に具体的に取り上げ、それぞれの内容、歴史的な意義と現状を解説していく。統治機構においては、それぞれの機関の固有の問題とともに、権力分立や民主主義の観点からの考察も行い、違憲立法審査(司法審査)制の検討を行う。また、憲法改正論議にもふれる。
法学概論Ⅰでは、国家の統治組織や作用、行政権の主体と個人との関係等について学ぶ。主に憲法を中心として進めていき、国民の権利・自由に関する基本的人権論や、権力分立・国家行政組織・地方自治といった統治機構の諸制度を範囲とするが、重要事項の理解を深めるために、関連のある諸法にも触れていく。本講義では、各講において具体的な事例を用いた設問を挙げ、そこで論点となるテーマに関する判例・学説を理解する。また、各制度のあり方について考察し、憲法の基本理念や一般理論を修得する。
法学概論Ⅱでは、私法全体の理解を目的としており、主に民法と商法を中心に進めていく。本講義では、契約、住まい、家族生活、事故の遭遇などのさまざまな場面において、私法との有機的な関連を可能な限り明らかにし、各制度の正確な位置づけを図る。各テーマの理解を深めるために、借地借家法、製造物責任法、民事訴訟法といった特別法も、適宜に範囲に含める。また、具体的な事例を提示して、その解決を念頭に置きながら重要な事項について説明することで、初歩的な応用力を身につける。
民法は、私法分野の基本法であり、市民の社会生活そのものを広範に対象とする学問である。本講義では、民法の基本構造を明らかにし、主要な法原則、法制度、法概念を理解するとともに、その基礎的知識を獲得することを目的としている。また、具体的な事例や裁判例を用いながら、民法が日常生活にどのように関連しているのかを明らかにすることで、法的な問題発見能力、問題処理能力を養い、法の生きた理解を可能にする。特に、財産法の分野の解説に重点を置くが、家族法の分野についても一通り概観しておく。
憲法をベースとしつつ、行政と国民の法的関係を理解して国法 における行政権のあり方を検討する。法文の基本を勉強したあと、 国家と国民との関係についての基本的論理構成に続き、行政行為 をはじめとする行政活動の諸形式ごとに、両者の法関係の内容的 検討を行い、市民生活の法とは異なる行政法の特殊性を学ぶ。そ のため、身近な事例を例示しつつ、民法や刑法などとの関係を理 解するために、もし、裁判員になったとしたらどうしたらいいか を映像を交えて学修したり、国の機関のうち、興味のある省庁を 自分で調べたりすることとする。
政治学への入口として、政治についての意識形成、政治についての基礎知識、政治学を学問としてとらえる力を身につけることを目的とする。授業では、権力、デモクラシー、政治システムと政治過程、地方自治、国際政治、宗教と政治、官僚制などを概観し、基礎的知識を獲得する。そのため、テキストを活用しつつ現代日本の政治現象を身近に感じられるように、時事問題を政治学的に考察するヒントを提示するとともに、テレビを中心とするマスコミ以外によって、政治に関する情報・言説を知るソーシャルメディア利用法などにも言及する。
具体的な政治家・政治現象の事例(例えば、「大平正芳」など)から、戦後の日本政治を政治過程論として概観し、さまざまな政治家が活躍する舞台を具象的に再現できるようにする。さらに、日本における政府の仕組み、とりわけ政党と官僚との関係を知り、政治家・政治過程の実際について自分で考え、論評できるようになることを目標とする。具体的には、新自由主義と社会民主主義、内政と外交、族議員と派閥、政権交代と派閥抗争、消費税と赤字国債などについて考察するとともに、映画で政治家はいかに描かれてきたかなどメディアと政治の関係にも言及する。
行政の法的過程を学ぶ行政法とは違い、政治学的、世界的に行政と市民との関係を考察することを目的とする。すなわち、行政システムについて、府省庁組織や中央地方関係、政府と市場、組織と管理などのテーマから行政システムの活動とその結果の全体をとらえる。省庁再編、政策評価の導入や地方分権改革などにもふれる。さらに、地方自治体を具体的に取り上げ、身近な行政がいかにNPO や地域企業と関係しているのかを自分で研究するような課題をこなすことにより、行政のメカニズムを具体的に考察することができるように指導する。
「会社(企業)が事業を経営する」という基本命題を分析的に理解できるようになること、言い換えると、会社(企業)・事業・経営の相互作用を立体的・構造的に把握するため、それらをめぐる社会システムを理解できるようになること、これが授業での目標である。具体的には、まず会社(企業)形態、事業の定義、経営形態等について講義する。次に会社の「戦略と組織」について、最後には、サプライ・チェーン・マネジメントやアウト・ソーシング等、最新の経営手法の具体的な事例分析に関する講義を行う。
企業会計の基本的なシステムを学ぶとともに、あらゆる組織への会計の適用可能性を理解する。内容:企業経営のプロセスを、資金の流れとして学ぶ。さらに、付加価値の形成、市場における価値の創造、収益の分配、および、稼得利益の意義を体系的に考察することによって、企業経営の本質を理解する。また、この学習を、複式簿記のシステム(簿記一巡の手続き)の理解と連動して行う。したがって、他人資本(負債)、自己資本(純資産)、資産、費用、収益という5つのグループの経営プロセス上での役割についても、それぞれのグループ内の勘定科目のレベルにまで、一定程度深化させて理解する。簿記システムの基礎的理解をめざし、簿記一巡の手続きについて学ぶ。
社会学概論Ⅰでは、自我、家族、コミュニティ、階級・階層、国民国家、グローバル化、情報化など社会学の基本概念の理解を通じて、現代の日常生活を社会学的に理解する方法の修得をめざす。社会学を学習する上での困難のひとつは、社会が空気のような当たり前の存在に思われがちな点にあるが、この授業では、社会の歴史的な形成を明らかにすると同時に、社会の自明性や秩序を守るために私たちには何が求められているのか、という問題意識を身につけることも目標になる。
社会学概論Ⅱでは、社会学概論Ⅰでの基本概念の理解を踏まえ、近年社会学の研究対象として定着した中・後期親子関係、教育システム、親密性、記憶、情報技術などのテーマについて、それぞれの研究分野の第一人者によるテキストの読解を通じて、社会学的想像力の定着をめざす。
現代日本経済における諸問題を学ぶことによって、経済学への導入を図る。具体的には、まずバブル経済とその崩壊による平成不況の深刻化の課程を「不良債権処理の10年」として概観する。次に、ケーススタディとして、日本長期信用銀行の破綻、山一証券の自主廃業について検討する。そして、女性労働として雇用機会均等法と育児支援を取り上げるとともに、労働問題として過労死・過労自殺、ホームレス、派遣労働、ネットカフェ難民、派遣村などを取り上げる。これらの諸問題を、映像資料を活用して、イメージ豊かに学ぶ。
戦後日本経済の歩みについて講義する。敗戦直後から、高度経済成長を経て、低成長経済に移行し、1980年代後半にバブル経済に突入するまでを、映像資料を活用してイメージ豊かに学ぶ。具体的には、特需景気、もはや戦後ではない、金の卵、エネルギ ー革命、所得倍増計画、公害、列島改造、ドルショックと石油シ ョック、日米経済摩擦、分割民営、バブル経済、プラザ合意、外国人労働者などを取り上げる。
人間と自然
健康とは何かを学び、大学生活およびその後の生活を健康で過ごすための方法を学ぶ。
健康を食生活の視点から学び、食生活の自己管理能力を高める。健康と栄養の関連を理解するとともに、食の安全性を理解し、健康増進に役立て、健康的な食生活を志向する。
個人の「健康」について精神的な側面(メンタルヘルス)を中心に学ぶ。心理学や医療行動科学の分野で研究されているさまざまなメンタルヘルスの理論や、その歴史的な発展について講義し、現代人が健康に生活する上でのメンタルヘルスの重要性の理解を促す。健康に関する精神的側面を主軸としながら、個人の心理社会生物学的な健康を包括的に理解する。さらに、メンタルヘルスの維持増進や予防に役立つとされるさまざまな理論・技法についても概観する。また、メンタルヘルスが個人の全般的な健康に資する役割についても言及する。
生涯スポーツの必要性を学び、スポーツの実践を通して、自己の健康管理ができる基礎能力を養う。特にレクリエーションスポーツを中心に楽しく運動することができる習慣と能力を身につける。ソフトバレーボール、バレーボール、卓球、バドミントンなどのスポーツを行う。
生涯スポーツの一環として楽しく、正しい知識を身につけ、運動におけるダイエットプログラムやリラクゼーションで健康的なフィットネススポーツを学び実践する。「生活習慣病」の知識も身につけ、現在の体から将来に向けた体づくりのための運動知識の修得をめざす。
生涯スポーツの必要性を学び、スポーツの実践を通して、自己の健康管理ができる基礎能力を養う。特にレクリエーションスポーツを中心に楽しく運動することができる習慣と能力を身につける。グラウンドゴルフ、ゲートボール、バスケットボール、フライングディスクなどのスポーツを行う。
ストレッチの理論と実践を学んだ上で、有酸素運動、無酸素運動、サーキットトレーニングなどを行う。自律訓練法を学び、エアロビクス、ダンベルとチューブ体操、水中ウオーキングなどを行い、体脂肪やダイエットの栄養と理論について学ぶ。また、腰痛予防体操・生活習慣病予防や救急法についても学ぶ。
物理学は、科学技術のベースとなる重要な分野であり、さまざまな自然現象を考える上で基礎的な学問となる。本講では、力学や電磁気学、光の干渉・回折などについて学び、先端科学技術と日常的に目にする現象等を理解・説明する力を身につける。
化学は、科学技術のベースとなる重要な分野であり、さまざまな自然現象を考える上で基礎的な学問となる。本講では、無機化学・有機化学にわたって学び、先端科学技術と日常的に目にする現象等を理解・説明する力を身につける。
人間の心理と生理の関係を前提として人体について学習する。そのほか生命に関わる基本的な学問分野である、遺伝とDNAのメカニズムを事例をもとに学ぶ。
生命の発生から現在に至るまでの地球の歴史を概説する。そのなかでも特に、人類が進化・発展してきた第四紀と呼ぶ現代社会と密接に関係する時代について、氷河の消長、海水準変動、土壌生成、植生変遷などの古地理変遷と、生物地理と人類の拡散などの事象を通して、具体的に学ぶ。これらは地層そのものと地層中に含まれる化石や考古遺物などの証拠に基づくものであるから、層序と対比、地質学・堆積学の諸法則、化石の二面性、堆積と浸食、堆積構造と変形構造、土壌層位、遺構面と遺構埋土の特徴などの地層学の基礎事項と、火山噴火や地震などの地盤災害の事例もあわせて解説する。
21世紀の最重要課題である地球環境問題と水問題についての理解を深める。具体的には、地球温暖化問題については、地球温暖化とは何か、気候大変動、北極大変動、エネルギー転換、循環型社会、低炭素社会などを取り上げる。また、水問題については、水問題とは何か、アラル海、ウォータービジネス、ウォータークライシスなどを取り上げる。どちらのテーマも、映像資料を活用して、イメージ豊かに学ぶ。
医療と心理
「こころ」と「からだ」を扱う心理臨床の広範囲の現場を紹介しながら、そこでの扱われる問題や課題を知り、さまざまな問題に対してのいろいろなアプローチがあることを理解する。また、個人と集団を支援や援助するために必要な「こころ」と「からだ」について、そしてそれを支える「場」と「環境」に対して、見方・付き合い方・学び方を具体的な生活に関連させながら考える。それらを通して、こころやからだの有りようの多様性を理解し、対人援助に関わるための自らの特質や経験を含めた資源について見直すための土台をつくる。
心身の問題は広大である。ここでは心理臨床の実践とすることを前提に、あるいはそのなかでわかってきたことなどから、心身相関、東と西の身体観のちがい、医療と養生などについても講じる。
人類の歴史は「病いとの戦い」の歴史であるともいえる。例えば、伝染病との戦いはペストや天然痘には勝利したものの、エイズやインフルエンザといった新たな敵との戦いが引き起こされている。人類の生存をかけた戦いのなかで医学は生まれ、発展してきた。さらに、ライフスタイルの変化、人口の少子高齢化等の社会情勢の変化は生活習慣病などの新たな「病い」の発生の素地となっている。医学は新たな姿の敵との戦いを迎えている。こうした医学の歴史を振り返りながら、「医学の過去、現在、未来」について講義する。
この科目では統計学そのものについて学ぶのではなく、統計法を利用して各分野(理学療法学や心理学、教育学など)の研究を進める方法を学ぶことを目的とする。授業を通じて統計学の基礎を学び、身近なデータを読み取る力をつけ、また実際に受講生自身が研究を行う上で知識を活用できるよう、実践的な能力を身につけることをめざす。
生命倫理学の基本原則を正しく理解し、現代の医療における倫理的諸問題を学ぶ。まず、患者の自律の尊重という生命倫理学の基本原則と、これを達成するために不可欠なインフォームド・コンセントの原理について説明する。その後に、①出生前診断、人工妊娠中絶、生殖補助医療など人間の誕生にまつわる諸問題、②ターミナルケア、安楽死と尊厳死など人間の死にまつわる諸問題、③遺伝子診断と遺伝子治療、再生医療など先端的医療、④医療情報の保護について教授する。
理学療法士が業務として携わる医療全般における安全とその管理について教授する。医療職種全体の目標である「医療の質の向上」について講義し、リスクマネジメントの関係性について理解を深める。さらに、その具体的方法について解説する。また、理学療法の各種治療におけるリスク、および理学療法機器の使用にあたっての事故防止の方法について解説する。理学療法士の業務に関わる感染症については、理学療法士自身が感染媒体にならないようにすることの理解を深め、その対策について教授する。
理学療法を通じて人と関わるために必要な、臨床心理学の知識や考え方を身につけることを目的とする。いくつかの心理療法の基礎となる理論的枠組みと、さまざまな精神的障害に関する基本的な知識を学ぶ。そうした知識も当然重要であるが、それだけにとどまらず「臨床の知」としての思考力を身につける必要がある。「臨床の知」とは、客観的に眺め分析するのではなく、自分が現場にコミットして、相手との関係のなかで考えることといえる。理論だけではなく、それをバックボーンとして「自分が」どのように相手へ関わる存在になっていくのか、履修者それぞれが、主体的に考えられるようになることをめざしたい。
人間の外見と心の関係を探究することをテーマとする。社会心理学・感情心理学の分野から始まった「化粧の心理的効果」の研究は、粧うことによって快感情・高揚感をもたらし、積極的な対他者行動を促すことによって、コミュニケーションを活性化することを実証し、化粧が心の健康に貢献していることを見いだした。また、この化粧の効用は、医療や福祉の現場で効果をあげており、臨床心理学的な考察も試みられている。本講義では、基礎的な研究を概説し、さらにさまざまな臨床的実践活動について紹介する。
理学療法士に必要な公衆衛生の基礎的な知識を身につける。公衆衛生の前提となる集団・社会の健康の意義、社会医学の考え方、公衆衛生学の発展過程を概説した上で、公衆衛生活動の人口・疾病統計と健康指標、疫学、健康管理の基礎を学び、地域保健、成人保健、母子保健、老人保健、産業保健、学校保健の各分野における保健活動について教授する。
行動分析学は心理学のあらゆる分野において基礎となる領域である。「こころ」を知るためには「行動」観察する。これらは我々が日常的に行っていることだが、この講義では、行動をいかに観察し、いかに法則を見出し、制御するのか?そのための専門的知識を学ぶ。講義は行動分析の思想の理解のための基礎的内容と行動分析が活かされる場面についての応用的内容を含む。
心身の健康の維持増進や疾病の予防について、心理・社会・身体的な要因がどのような役割を持つのかを心理学的な側面から学ぶ。ストレス、ライフスタイル、生活習慣病、疾病予防、食物・嗜好品の摂取や運動などといった健康関連行動など、現代社会で問題になっている事柄について理解する。
キャリア教育
大学における自己学習習慣や自ら積極的に講義等に参加する姿勢、理学療法士はもとより社会人として必要なコミュニケーション能力等について、理学療法士の専任教員から、自らの経験を基にした内容で講義と演習形式で学び、理学療法士にとって必要な知識や技術等を学ぶ重要性について教授する。
理学療法士として適切なマナーをもとに、自信を持って自己アピールできるスキル、問題発見解決型人材を念頭においた社会が求めるヒューマンスキルなどの獲得をめざす。講座では、円滑なコミュニケーションから、より有益な結果が生み出されることを理解し、効果的な自己アピールの修得や基本的なビジネスマナーのスキルをベースにしたコミュニケーション能力を高めるスキルを修得する。演習では、座学で得た知識をもとに実習・ワークショップ・発表を中心とした構成とし、体験を通して考え抜く力、前へ踏み出す力、チームワーク力(コミュニケーション力・自己アピール力)などのヒューマンスキルを身につけることをめざす。
人体の構造と機能及び心身の発達
理学療法の実践に必要な、人体の正常な構造(解剖学)と機能(生理学)の基礎知識を演習により習得する。この科目では、特に解剖・生理学の基本事項に加え、ヒトの動きに関与する骨・関節、筋、神経の概要について教授する。また、受動的運動器である骨・関節、能動的運動器である筋について、その構造・機能についての知識を深めていくとともに、その知識を統合させて運動の成り立ちについての理解を深めていく。
人体の構造と機能演習 Ⅰで学んだ知識をベースにしながら、演習形式により以下の内容を習得する。受動・能動運動器の制御に大きく関わっている神経系ならびに感覚器系について教授する。さらに、生命維持や運動の遂行に欠かすことのできない呼吸・循環機能のうち、循環器系についても教授する。これら神経系や感覚器系、循環器系が、ヒトの生命活動や運動にどのように関わっているのかを明らかにし、これらが果たす役割についての理解を深めていく。
理学療法の対象となる内部障害を理解するための基礎として、実習形式により以下の内容を習得する。循環器系で運搬される酸素や栄養素と深い関わりを持つ呼吸器系や消化器系、体内で生じた代謝産物を体外排出する泌尿器系、子孫を残すための生殖器系について、グループ学習をすすめていく。また、神経系とともに生命活動を統御する内分泌系や外部環境から身体を守る免疫系などについても学習を進めていく。さらに、これらが生命の維持に果たす役割についての理解を深めていく。
実際に自分たちの身体を使いながら実習形式により、我々の身体の中で引き起こされる様々な生理的現象を理解していく。人体の生理機能を体験的に学習することで、検査技術を習得するとともに、ここで得られたデータを分析する力を身に付ける。最終的には、実践した内容についてレポートにて報告することにより、実験研究レポートの書き方を習得する。
ヒトが運動を行うとき、生理機能は適応的に変化することを説明する。運動における中枢機能、筋機能、呼吸と循環機能、代謝機能などの変化を理解することにより、それらヒトの生理学的変化を評価技術や運動療法、リスク管理など理学療法に生かせるよう説明する。
解剖生理学で学んだ知識をベースにしながら、運動器を主とする障害学の基礎となる、人間の正常状態における身体運動のメカニズムについて理解を深める。具体的にはまず、身体運動を理解するために必要な力学、骨・関節・筋・神経系を中心とした運動器の構造と機能を教授し、その上で、上肢、下肢および体幹の各部位における運動学について説明を行う。さらには、姿勢、歩行、運動学習に関しても講義を行い、運動解析や運動による発達について理解する。
運動学の講義内容をもとにした演習を行う。身体運動を定量化する手法について学ぶとともに、四肢・体幹における運動の計測を通して正常な関節運動について理解を深める。
人間の動作や運動にかかわる人体の解剖学的構造や生理学的機能、生体力学的変数と臨床上の問題との関係について解説する。
人間の誕生から死に至るまでの生涯を発達という視点からとらえ、身体・心理両面における人間発達に関する基礎的知識を教授する。その際、人間が発達する上で欠かせない外界と関わりにも言及する。
疾病と障害の成り立ち及び回復過程の促進
疾病の本質を探求し、医学の根幹をなす病理学に関する正しい知識を身につける。病理学の概要と歴史、病因論、老化、さまざまな病変(遺伝・先天異常、細胞の退行性・進行性病変、循環障害、炎症、免疫とアレルギー、腫瘍など)、栄養、薬理、医用画像、救急救命及び予防の基礎について教授し、神経系、運動器、循環器、呼吸器など器官・組織ごとに疾病の原因と病態、経過、予後について解説する。
リハビリテーション領域に関連する内科系疾患の診断・治療に関する基礎知識を教授する。講義では、医師の見地から内療科学の症候学、内科的診断、救急処置法や薬物療法を含む治療法について概説する。更に理学療法士の見地から各臓器別における疾患の特性と障害像について教授する。
リハビリテーション領域に関連する小児系疾患の診断・治療に関する基礎的知識を教授する。講義では、医師の見地から小児の症候学、内科的、外科的、小児科的診断、救急処置法や薬物療法を含む治療法について概説する。特に急性期、回復期、維持期別に各疾患の回復や進行、それに伴う障害の経過を概説する。更に、理学療法士の見地から小児期の成長と発達に基づく小児疾患の特性や障害像について教授する。
リハビリテーション領域に関連する整形外科系疾患の診断・治療に関する基礎的知識を教授する。講義では、医師の見地から整形外科学の症候学、整形外科的診断と救急処置法や薬物療法を含む治療法について概説する。更に理学療法士の見地から運動器別に疾患の特性と障害像について教授する。
リハビリテーション領域に関連する精神医学系疾患の診断・治療に関する基礎的知識を教授する。講義では、医師の見地から精神医学の症候学、診断と救急処置法や薬物療法を含む治療法について概説する。更に理学療法士の見地から、各精神領域疾患の特性と障害像について教授する。
リハビリテーション領域に関連する脳・脊髄・神経系疾患の診断・治療に関する基礎的知識を教授する。講義では、医師の見地から脳・脊髄・神経系学の症候学、診断、救急処置法や薬物療法を含む治療法について概説する。更に理学療法士の見地から中枢神経系疾患及び神経・筋疾患の特性と障害像について教授する。
リハビリテーション領域に関連する老年期疾患に関する診断・治療に関する基礎的知識を教授する。講義では、老化について教授し、高齢者にみられる特徴的な症候や疾患について理解を深める。また、理学療法士の見地から高齢者の機能評価やリハビリテーションの進め方について教授する。
リハビリテーション領域に関連するスポーツ障害系疾患の診断・治療に関する基礎的知識を教授する。講義では、スポーツ障害の症候学、診断と栄養指導を含む治療法について概説する。さらにスポーツ障害における障害像についてスポーツ現場で必要となる実践的な知識についても教授する。
保健医療福祉とリハビリテーションの理念
本科目を学習することで、リハビリテーション医学における理学療法学および理学療法士についてその理想像を構築する。また、多岐にわたるリハビリテーション領域において、理学療法士がいかに医療、保健、介護および就労支援などに携わる多職との連携を図るべきかを熟考し,対象者とその家族が望む生活が行えることを具現化するための策について教授する。
日本における保健医療福祉に関連する政策・制度・法律と理学療法学について講義する。具体的には、我が国の社会保障制度を概観した上で、医療保険・介護保険・社会福祉制度および保健医療福祉行政について教授するとともに、特にリハビリテーションとの関わりが深い心身障害に関連する法律や政策に言及する。このほか、国際保健および関連法規に関する説明も行う。また、理学療法学をはじめ、自立支援や就労支援、地域包括ケアシステムに対する理学療法士と多職種の様々な活動についても講義を行う。
本科目は、海外研修を通して、豊かな人間性と国際的感性を育むことを目指す科目である。さまざまな国における保健・医療・福祉制度の成り立ちについて、歴史的背景や社会的状況を踏まえて学修する。特に海外における施設見学や研修会参加などの体験を通して、理学療法を取り巻く国際情勢をより深く理解し、先駆的な視点から理学療法学の将来展望を創造できる能力を身につける。
基礎理学療法学
理学療法士は、関節を操作することで身体運動の改善を促す専門家である。そのためには、その原点である関節を構成する組織について、解剖学・運動学・生体力学などの観点から理解していることが望ましい。この講義では、骨・関節・筋・神経の解剖学的知識を学び、それらを触り部位を確認できる能力を習得することを目的とする。また、実際の治療では対象者の身体を扱うため、触られたときの感覚を知っておくことも重要である。そのため、触られている感覚を言語化してフィードバックすることで相互の学習効果が期待できる。演習への姿勢、受講態度を通じて医療人としての意識を芽生えさせることもねらいとする。
研究指導教員による少人数の演習形式により、理学療法学に関する研究能力を身につける。まず、教員が研究の意義と目的、研究倫理、および文献検索やデータ収集、レジュメ作成、論文作法など研究に必要な方法論を教授する。その後、学生が教員により与えられた研究課題に沿って、調べてレジュメを作成し、プレゼンテーションを行い、ディスカッションを繰り返すことで、研究方法を学び取っていく。またあわせて、プレゼンテーション資料作成のための情報機器への習熟を図る。
「理学療法研究法 Ⅰ」で身につけた研究能力をさらに伸ばすため、プレゼンテーションとディスカッションを繰り返す。後半は、4年次後期の卒業研究に向けて、研究の足がかりとなる実施計画案を策定し、先行研究を調べる。また、研究の国際動向を把握し、学生自身の研究に生かすため、英語論文の講読を行い、英文読解力の養成にも取り組む。
本演習は、これまでの理学療法学専門科目で修得した知識および技術を統合できる臨床能力の習得を目指した科目である。特に学外における臨床実習に向けて、各疾患の模擬患者を用いたシミュレーション教育を導入して、理学療法評価から治療プログラム立案とその実践といった一連の思考過程を学修する。さらには理学療法を展開していく上で、患者の障害像へのアプローチに関する“臨床推論”思考を身につける。
臨床実習を通して学んだ専門的な知識や技術(基礎医学、臨床医学、理学療法学)の定着を図ること、また得られた臨床現場の情報を学生同士で共有することを目的として、少人数の演習形式による学習を行う。また、グループ学習によって、国家試験で問われる基礎および専門知識を整理し確実に身につける。
理学療法管理学
理学療法部門における管理運営者としての業務や他部門との連携の在り方、職場管理(教育を含む)、職業倫理等について教授する。特に理学療法部門における人材育成や治療技術の向上等を目的とした臨床研修教育・研究体制の構築方法、さらには部門管理者としての資質の向上をめざしたマネジメント理論にも言及する。また、専門理学療法士および認定理学療法士制度、理学療法施設基準と診療報酬との組み合わせによる医療コストとの関係や医療監査による業務評価等についても教授する。
理学療法評価学
理学療法における検査・測定、治療の一連の流れを理解し、基本的な検査・測定の意義や手技について学習する。また、リハビリテーションの観点から障害評価を理解し、患者の問題を考える指標となる障害モデルについて学ぶ。基本的な検査・測定技術については、四肢体幹の周計や関節可動域の計測について学習し、その基本的な計測手技を習得することとする。
理学療法評価とは、対象者にとってその障害がどういう意味をなすかを解釈し判断する過程である。理学療法はその過程を通して、適宜必要と判断された治療行為に結び付けていく。この授業では、評価の意義、またその目的を理解し、治療行為に結び付けていく考え方について判断できるようになることを目標とする。また、理学療法評価でも基本的な評価項目である関節可動域測定(ROM-T)や徒手筋力検査法(MMT)をはじめとする多くの理学療法評価の実習を行い、各種理学療法評価技術の習得をめざす。
本演習の目標は、理学療法評価学総論実習で習得した各評価項目について、疾患および障害に適した検査・測定を選択できるようになることである。
本授業は、各種理学療法評価技法を模擬症例に対して実施し、その結果を統合・解釈し、問題点リストを作成した上で目標を設定し、理学療法プログラムを立案できるようになることを目標とする。
本授業では、基本的な画像評価学に関する講義を行う。具体的には、画像評価のための各種検査法の原理と評価方法、各種疾患(運動器疾患・中枢神経疾患・内部疾患等)における医用画像の評価ならびに読影法、理学療法評価や治療プログラムを遂行するための病態把握ならびにリスク管理に必要な画像評価を講義する。
理学療法治療学
「運動療法」は理学療法を実践していく上で、最も重要かつ基盤となる治療手段の一つであり、疾患別理学療法における基礎的な科目の位置づけとなる。講義では、「運動療法学」の歴史・変遷や理学療法治療学における位置づけなどについて幅広く解説する。さらには運動療法を構成する関節可動域練習や筋力増強練習、持久力練習、平衡機能練習、全身調整練習を中心に取り上げて、身体へ与える(生理学的)効果や疾患に対する適応、具体的方法と禁忌事項について教授する。生理学および機能解剖学知識と結びつけながら学習する。
「運動療法学」で学習した内容を基盤として、関節可動域練習や筋力増強練習、持久力練習、平衡機能練習、全身調整練習などの実践的な方法(指導も含む)について教授する。さらに症例の状態に応じたプログラム立案のポイントとその実施にあたっての留意点やリスク管理について演習を通して学習する。運動療法の基礎知識を身につけることによって、効果的かつ効率的なプログラムを組み立てられることができ、系統別理学療法演習に繋がる科目となる。
物理療法における治療技術、治療特性、適応と禁忌等を教授する。特に筋・骨格系、神経系障害に起因する筋萎縮、疼痛、関節拘縮、創傷などの病態について最新の基礎研究に基づく知見を講義する。さらにこれらの病態に対する物理療法の治療効果機序について言及し、特に物理療法における人工的物理エネルギー(レーザー光、超音波、磁気・電気刺激)がどのような影響を生体に及ぼすかを細胞生物学レベルで研究された知見に基づき教授する。
物理療法学で学習した疼痛抑制、血行改善、痙性抑制、創傷治癒促進等の治療効果に関する基本的特性をシミュレーション演習を通して修得する。また、治療技法として各種疾患に対する適用方法とそのリスク管理を演習形式で指導する。
日常生活活動の概念および評価、基本的な日常生活活動の動作法、介助法、指導法について教授する。特に、歩行補助具の使用方法や基本動作指導、ADL指導について演習形式で学習を進める。
中枢神経疾患(脳卒中、パーキンソン病)、運動器疾患(変形性関節症、骨折、関節リウマチ)、切断など、疾患の特徴に合わせた日常生活活動の介助法や指導法、さらには在宅生活を達成するために必要な福祉機器の選択や使用方法について演習形式で学習を進める。
本演習では義肢装具に関する種類や構成要素、材料といった基礎的知識について教授する。さらに義肢装具の作成過程や調整法(チェックアウト)についても説明する。
本講義を通して、運動器障害に関する理学療法士に必要な基本的な知識、技術について学ぶ。前半は主に運動器障害に対する理学療法の流れについて解説するとともに、疾患に対する知識を教授する。後半は、具体的な疾患として大腿骨頸部骨折、変形性関節症、腰痛、肩関節疾患等について解説および実技指導を演習形式で行う。
本講義では、運動器障害に対する理学療法の応用編として、より臨床で必要とされる高度な知識と技術を講義と実技指導の組み合わせによる演習形式で教授し、卒業後、運動器障害の専門的治療ができるように指導する。また、運動器障害理学療法分野の基本的な学術活動ができるように指導する。
脳血管疾患や神経変性疾患など、特に中枢神経疾患の病態を教授し、その障害に対する理学療法について、障害評価の方法、治療トレーニングの方法の視点から演習形式にて学習を進める。本科目は、解剖学、生理学、臨床医学の知識を土台に、その基礎的な臨床応用能力を習得することが目的である。
中枢神経障害系理学療法学基礎演習で学んだ知識を基礎に、中枢神経疾患の病態、障害およびその回復メカニズム、治療戦略について、臨床応用力をさらに深めることを目的に演習形式で学習を進める。具体的には、運動の中枢性制御や運動学習、運動関連脳領域の機能的役割など、中枢神経疾患の理学療法にとって重要な研究知見について学習を深めるとともに、理学療法に必要とされる思考過程の習熟を図る。
循環器疾患(虚血性心疾患、心臓血管外科術後)、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、胸部・消化器術前後)、代謝性疾患(糖尿病)、腎疾患、がんに対する理学療法、喀痰の吸引を中心に座学、実技指導を組み合わせた演習形式を通じて説明する。
本講義では内部障害系理学療法学基礎演習にて習得した知識を発展させ、内部障害患者に対する代表的な検査、治療の技術を、より深く探求し、より臨床的、かつ最新の治療、論理を学習する。そして、4年次の臨床総合実習、卒業後の臨床現場で即戦力として活用できる能力を身につける。
スポーツ障害を引き起こしやすい動作(ランニング、ジャンプ着地、投球、スイングなど)に関する特性をバイオメカニクス的な観点から解説する。また、バスケットボール・野球・バレーボールなどの競技に見られる代表的なスポーツ障害の発症メカニズムについて動作学の視点から捉えて、その評価・検査法、理学療法治療の方針について演習を通して学習する。さらに、女性や少年期におけるスポーツ障害の特性とこれに対する理学療法についても教授する。
「スポーツ障害系理学療法学基礎演習」の内容に基づき、代表的なスポーツ障害における問題点抽出および統合と解釈について演習を行う。さらに、根拠に基づいた理学療法治療の計画立案とプログラム作成、そして効果判定までの一連の流れについても演習する。また、臨床現場においてスポーツ障害に対して用いられている治療技術を紹介するとともに、これらの技術に対する先行研究の成果を学習し、スポーツ理学療法の現状と今後の課題について議論する。
末梢神経損傷、神経変性疾患、脱髄疾患、筋ジストロフイーなどの筋疾患および脊髄障害(頸髄損傷、胸・腰髄損傷、脊髄血管障害)の原因および病理、それらに起因する障害、回復過程、予後に関する知識を理解し、基本的な理学療法が遂行可能な程度の知識と技術を演習形式にて指導する。
本科目は、パーキンソン病、運動ニューロン疾患、脊髄小脳変性症および多発性硬化症などの神経・筋疾患および脊髄障害(頸髄損傷、胸・腰髄損傷、脊髄血管障害)に対して、「神経・筋疾患理学療法学基礎演習」にて学んだ神経・筋疾患理学療法の基本原理を応用しながら、治療体系を修得する。
発達障害の具体的な理学療法評価および理学療法を習得することを目的とする。発達障害を有する児の医学的診断・治療・経過および理学療法評価法や治療について演習形式で指導する。正常運動発達概念を押さえながら、筋疾患・末梢神経疾患・染色体異常・脳性麻痺といった理学療法の主体的対象疾患の理学療法評価に加え、経年的異常姿勢・運動発達の特徴を学習し、正常との違いを明確にしながら動作分析・問題点抽出・治療プログラム立案・実施を行う。
加齢に伴う身体機能の変化や老化の特徴について学び、老人疾患の特徴や機能低下の特徴に合わせた理学療法について演習形式で指導する。
ヘルスプロモーション理学療法とは、リハビリテーション医療の中心的役割を担ってきた従来の理学療法に加え、疾病予防や介護予防、健康増進を含んだ包括的な理学療法と定義される。ここでは、ヘルスプロモーションを促進するための理学療法の知識と技術を演習する。
ヘルスプロモーション理学療法学基礎演習で学んだ知識を活かし、より実践的な事項を演習する。また、最終的にはこの授業を通して、医療機関のみならず地域の関係諸機関においても活躍できる理学療法士の育成をめざす。
運動器障害系理学療法に関する、世界的な動向や最新の研究内容を紹介・提供しながら講義を行う。また、特殊テクニックとして徒手療法(関節モビライゼーション)を中心に指導する。
発達障害児および成人中枢神経疾患における神経科学の視点から認知、運動などの高次脳機能を中心に学び、機能回復のメカニズムに基づいた理学療法技術を教授する。また、機能回復の促進、援助、さらに残存機能と代償機能を利用した理学療法技術を教授する。神経障害に対する訓練機器を応用した治療も学習する。
競技復帰を目標としてスポーツ障害の再発防止を行うために、スポーツ現場で実践されているトレーニングや動作指導に関する理論と実践について講義する。また、スポーツ領域で用いられているテーピングやインソールなどの補装具に関する適応や注意事項といった基本的知識と具体的な方法も教授する。特に「テーピング」について、各関節の機能解剖を踏まえた方法について説明する。
地域理学療法学
ノーマライゼーションの理念に基づき、障害者や高齢者を含むすべての人が地域社会で自立した生活を送るために必要な支援法について学ぶ。また、地域リハビリテーションを構成する施設・通所・訪問サービスに携わる理学療法士に必要な技術、医療保険や介護保険などについても教授する。
「地域理学療法学」で学んだ地域理学療法学の理念に基づき、地域社会を基盤として行われるリハビリテーションの分野で、理学療法士がどのように関わるべきか、どのような技術を発揮すべきかを演習を通して指導する。また、最終的にはこの授業を通して、実際の地域社会に貢献できる理学療法士の育成をめざす。
日本家屋の問題となる現状を把握し、高齢者や障害をもつ人々が、自立した生活をするために必要となる環境整備の理論と実際について学ぶ。環境整備に必要な基礎知識に加え、具体的な事例を含めて講義を行い、対応策については演習形式で指導する。
臨床実習
実習指導者の指導のもとで、理学療法士の働く施設や治療場面の見学を行う。この臨床実習を通して、病院・施設の機能や社会的役割、理学療法士の業務と役割、対象者と理学療法士との関わり、他職種との関わりと連携などについて理解を深める。また、「理学療法士になる」という目的意識を自覚させ、その後の勉学に対する意欲向上を図ることも目的とする。
実習前と実習後にはセミナーを実施する。最終評価は、出席状況、提出課題、実習成績表、学内セミナーなどを総合的に判定して単位認定を行う。
2年次に修得した「理学療法評価学」「理学療法評価学総論実習」「理学療法評価学各論演習」「理学療法評価学各論実習」といった理学療法評価学領域の知識と技術を使い、実習指導者のもとで、対象者に対する基本的な検査・測定を実施する。また、対象者との問診やコミュニケーションを通して、対象者へのアプローチの方法を実践を通して身につける。
実習前と実習後にはセミナーを実施する。最終評価は、出席状況、提出課題、実習成績表、学内セミナーなどを総合的に判定して単位認定を行う。
基礎医学、臨床医学および理学療法評価学領域を中心に、それまで学修してきた知識・技術を使い、対象者の情報の収集・分析を行い、疾患や障害の状態を解釈して、治療方針を決定するプロセスを体験する。こうした実践を通し、実習指導者のもとで、3年次までに身につけた知識・技術の統合、総合化を図る訓練を行う。さらに、臨床実習の質の向上を図るために、臨床実習前と臨床実習後に評価を行い、臨床実習に関する教育結果を判定する。
地域理学療法学および地域理学療法学演習を中心に、これまでに学習した地域リハビリテーションに必要な知識と技術、医療保険や介護保険などについて、通所・訪問リハビリテーションの実際を通して学習を深める。また実践を通して、地域包括ケアシステムにおける理学療法士の役割を確認する。なお、実習前後に実習セミナーを開催し、学生個人の学習内容を確認するとともに、実習の総合判定を行う。
対象者に対する問診・測定・検査・評価・治療プログラムを一貫して実施し、経過観察を行うことで、それまで学んできた知識・技術を深化・統合させる方法を体験を通して修得する。また、実習指導者の指導・監督のもと、治療の一部を経験する。さらに、臨床実習の質の向上を図るために、臨床実習前と臨床実習後に評価を行い、臨床実習に関する教育結果を判定する。
「総合臨床実習 Ⅰ」とは異なる実習施設において、その反省も踏まえ、対象者に対する問診・測定・検査・評価・治療プログラムを一貫して実施し、経過観察を行う。これにより、それまで学んできた知識・技術の深化・統合の方法をさらに体験する。加えて、実習指導者の指導・監督のもと、治療の一部を経験する。さらに、臨床実習の質の向上を図るために、臨床実習前と臨床実習後に評価を行い、臨床実習に関する教育結果を判定する。
卒業研究
学生自らが、それまで学んだ理学療法学の知識や、実習を通して体験した知見のなかから見いだした問題意識を、「理療法研究法」で身につけた研究態度と方法を使って研究課題へと発展させ、研究指導教員のもと、関連文献や調査データを収集し、卒業論文を完成させる。このプロセスを通して、科学的・系統的な探求方法の基礎を身につけ、理学療法士として生涯必要となる研究態度と自己教育力を育成する。
学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。