1. キャリア教育科目群
京都橘大学のキャリア教育は次のとおりです。
みなさんがこれから京都橘大学のキャリア教育を理解し学修していくにあたって、大きく次の3点を理解する必要があります。
- ① 卒業後の人生あるいは業種を選択するという点に関して、学部学科によってはすでに入学時から決まっている場合もあります。
例)看護学部へ入学 → 卒業後は看護職(看護師・保健師・助産師)になることを選択。
発達教育学部児童教育学科や、健康科学部理学療法学科、作業療法学科、救急救命学科、臨床検査学科も同様です。これらの学部・学科のキャリア教育は、各学部・学科で行われます。それ以外の学部・学科のみなさんは、本学におけるキャリア教育の概要をしっかり理解し、一人ひとりが夢を現実のものにできるよう、1回生の時からしっかりと学修する必要があります。
- ② 《キャリア教育》という考え方と《キャリア関連科目》は同じ概念ではありません。
本学では「インターンシップ準備講座」、「インターンシップ Ⅰ・Ⅱ」、「海外インターンシップ」、「クロスオーバー型課題解決プロジェクト」、「キャリア開発演習 Ⅰ〜Ⅳ」などの科目を配置しています。では、これらの科目だけを勉強すれば就業力が身につくのか、夢が現実のものになるのかというと、決してそうではありません。直接的な就業対策に取り組むためには、その前提となる基礎学力や一般教養が身についていなければなりません。
例)公務員試験や教員採用試験を受験 ← 基本的な数学の力や政治経済の知識が必要。
また、様々な文章を作成するにあたり、論理的思考力や表現力も必要とされます。したがって、《キャリア教育》という枠組みは、キャリア関連科目をコアとしつつも、基礎学力を身につける科目群や教養教育科目群と連携をとりながら、有機的にキャリア開発をすすめるシステムとして組み立てられています。《キャリア教育》とは、基礎教育科目と教養教育科目、キャリア関連科目を包括している教育システムであると理解してください。
- ③
京都橘大学のキャリア教育の大きな特色は、就職進路課(キャリアセンター)とも深く連携していることです。正課外の各プログラムを実施する際には、正課授業での取組内容を確認の上、内容を編成しています。正課の授業でインプットした内容を正課外の講座やセミナーでアウトプットする、この繰り返しによって正課授業と正課外プログラムが有機的につながり、みなさんの就業力向上の一助となります。いわば、キャリアセンターのセミナーや講座は、主にキャリア関連科目で学習した内容を実践して経験を積み重ねていく場だと理解してください。
京都橘大学のキャリア教育では、「越境力」と「未来構想力」がキーワードです。
越境力と未来構想力とは
越境力
- ・多様性の中で自分自身の境界を越える力。
- ・主に「個人の壁」と「所属集団の壁」を越えることで開発・形成されていく。
- ・開発機会は、インターンシップやプロジェクト活動など。
未来構想力
- ・不確実な社会の中で自分自身や周囲の環境の未来を構想する力。
- ・「学生生活」や「卒後生活」、「社会のあり方」を構想・デザイン・実行することで開発・形成されていく。
- ・開発機会は、専門科目、キャリアデザイン系科目やキャリアセンターでのキャリアカウンセリングなど。
越境力と未来構想力が往還しながら学生としてのキャリアが形成され、卒後キャリアにつながっていきます。