文学部

1. 文学部独自のキャリア教育

文学部の学びは、看護学部や健康科学部の学びのような、大学での学びと国家資格によって特定の職業を目指すものではありません。日本語学や日本文学、日本文化、書道、歴史、歴史遺産の各専門分野における学びの過程を通じて、“人と社会へのまなざし”を身につけることができる「不易」の学問です。社会に出て仕事に就くと、それがどのような仕事であっても「どうすればより人のためになるだろうか。どうすればより社会のためになるだろうか」ということを、様々な観点から考え、仕事を進めていくことになります。そのような時、まさに文学部の学びで培った“人と社会へのまなざし”が活きることになります。
本学文学部では、この“人と社会へのまなざし”を、よりみなさん自身の未来へ具体的につなげることができるよう、2017年度から文学部独自の3つのプログラムをスタートさせました。

(1)キャリア開発演習

「キャリア開発演習」~「キャリア開発演習」の5科目を1回生前期~3回生前期まで各学期に配置しています。
「キャリア開発演習」~「キャリア開発演習」は全学のキャリア教育として、他学部の学生と一緒に学習を進めます。
2回生前期および後期に配置する「キャリア開発演習」では、インターンシップや海外体験、ボランティア活動等の学外体験やPBL(Project Based Learning:課題解決型学習)を通じて、協調性やコミュニケーション能力を身につけます。また、3回生前期に配置する「キャリア開発演習」では、これまでの学習を元に、大学時代に力を入れたことを振り返りつつ、これからのキャリアをイメージできるように卒業後の⽬的、⽬標を考えていきます。また、みなさんの夢を実現させるための実践的スキルの獲得に取り組みます。

(2)京都プログラム

京都をテーマとした「京都産業文化論」「京都産業文化論」「京都総合演習」の3科目から構成され、選択必修科目として配置しています。これまでも、本学には京都に関して学べる科目が多くあり、また日本文化や歴史、歴史遺産の専門分野においても、京都という歴史ある土地は深く関わってくるテーマでした。この京都プログラムでは、さらに新たな視点で京都に触れることができる科目を配置しています。
「京都産業文化論」では、京都の伝統文化・伝統産業について、各界の第一線で活躍するゲストスピーカーから講義を聴くことができます。「京都産業文化論」では、先端分野で活躍する京都企業のゲストスピーカーから講義を聴くことができます。「京都総合演習」では、ここまで学んできた京都に関する知識を基に、自身の力を最大限に活用して、京都を舞台にした企画立案を行うPBLを実践します。

(3)多読百遍~文学部多読プログラム~

このプログラムでは、みなさんが所属する学科で抑えておいてほしい専⾨分野領域、そして大学生として抑えておいてほしい教養・キャリア分野領域において、3回生前半までに多くの本を読むことによって知を吸収し、視野を広げることを⽬的としています。読んだ本について、ラーニングアシスタント(LA)や学科教員の指導を受けます。
“本を読み幅広い知識を得て、文章で表現する”ことは、大学生として基本的な学習スキルです。このプログラムを活⽤してしっかりと⾝につけてください。
これらのプログラムを含め、キャリア教育は各学科の専⾨教育課程との両輪によって深まっていくものです。それぞれの学びが互いに活きることになるでしょう。ぜひ主体的に取り組んでください。

2. 取得できる免許・資格