設立趣旨
コロナ禍が一段落して観光客の数が増え、いわゆるオーバーツーリズムが問題になっています。オーバーツーリズムとは観光客の増加によって住民の生活、自然環境、景観などに負の影響をもたらし、同時に観光そのものの満足度を低下させている現象を指し、一種の公害でもあります。典型的な例としては、観光客が公共交通で大きな荷物を持って移動するために住民の移動に支障をきたしていること等が典型的なオーバーツーリズムの問題事象であると言えます。観光客が増えることはその観光地にとって経済的なメリットをもたらしていますが、その反面オーバーツーリズムのデメリットが看過できないレベルに達し問題化しています。
本研究会ではオーバーツーリズムが実際にさまざまな観光地でどのような影響を及ぼしているかを調査し、その調査結果を分析した上でどのような対策がありえるかを産官学が連携して情報という観点から研究して、可能であればオーバーツリーズムを情報処理技術によって軽減することを目的とします。