診療情報管理士認定試験受験資格

● 免許・資格が取得できる学科

1. 診療情報管理士とは

※一般社団法人日本病院会ホームページより抜粋
「診療情報管理士」とは、医療機関における患者の様々な診療情報を中心に人の健康(health)に関する情報を国際統計分類等に基づいて収集・管理し、データベースを抽出・加工・分析し、様々なニーズに適した情報を提供する専門職種です。診療情報管理士は、日本病院会通信教育および日本病院会認定専門学校、大学にて統一されたカリキュラムで養成されており、四病院団体協議会(日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会)および医療研修推進財団の共同で認定された資格です。診療情報管理士認定者は、2024年現在、47,257人を超え、医療の安全管理や病院の経営管理に寄与する高い専門性とスキルを必要とする職種として活躍しています。
診療情報管理士は、諸外国ではHealth Information Manager(HIM)と呼ばれ、近年、多くの国々でも育成が進んでいます。わが国においても、医療機関におけるデータ管理と活用は医療の質の評価と適切な医療政策の構築のために必須のものとなっています。診療報酬上においても診療録管理体制加算が導入され、病院機能評価などへの関与が求められ、診療報酬支払制度(DPC/PDPS〈診断群分類別包括支払制度〉)、がん登録推進法、医療事故調査制度など診療情報管理士が関係する重要な制度も多く、今後のさらなる活躍が期待されています。今後、国民の健康情報はさらに多くの情報管理が行われ活用も拡大することは必至であり、日本診療情報管理学会では診療情報管理士を対象にレベルアップした人材として「診療情報管理士指導者」の認定を行っています。

2. 診療情報管理士資格課程の履修方法について

診療情報管理士資格を取得するためには、以下の①基礎科目、②専門科目、③試験対策講座をすべて履修した上で、一般財団法人日本病院会の行う診療情報管理士認定試験を受験し、合格する必要があります。

資格課程科目について

① 基礎科目

日本病院会
教科目
授業時間
(60分換算)
本学科目 単位数 時間数
(60分換算)
配当
回生
開講期
医療概論 15時間以上
臨床医学総論 15時間以上
医学・医療用語 15時間以上
医療概論 2 22.5時間/100分×13.5回 1〜 前期
臨床医学総論 2 22.5時間/100分×13.5回 3〜 前期
人体構造・機能論 15時間以上
臨床医学各論 15時間以上
臨床医学各論 15時間以上
解剖生理学 2 22.5時間/100分×13.5回 1〜 後期
臨床医学 2 22.5時間/100分×13.5回 2〜 前期
臨床医学各論 15時間以上
臨床医学各論 15時間以上
臨床医学各論 15時間以上
臨床医学 2 22.5時間/100分×13.5回 2〜 前期
臨床医学 2 22.5時間/100分×13.5回 2〜 前期
臨床医学各論 15時間以上
臨床医学各論 15時間以上
臨床医学各論 15時間以上
臨床医学 2 22.5時間/100分×13.5回 2〜 後期
臨床医学 2 22.5時間/100分×13.5回 2〜 後期
180時間以上
8科目 16単位 180時間 - -

※ 記載の学年以降も履修可能

② 専門科目

日本病院会
教科目
授業時間
(60分換算)
本学科目 単位数 時間数
(60分換算)
配当
回生
開講期
医療管理総論 15時間以上
医療管理各論
(病院管理)
15時間以上
医療管理各論
(医療安全・医療の質管理)
15時間以上
医療管理論 2 22.5時間/100分×13.5回 1〜 後期
医療管理論 2 22.5時間/100分×13.5回 2〜 前期
保健医療情報学 15時間以上
医療統計(統計理論) 15時間以上
医療統計
(病院統計・疾病統計)
15時間以上
医療管理各論
(医療保険・介護保険制度)
15時間以上
保健医療情報学 2 22.5時間/100分×13.5回 2〜 前期
医療統計学 2 22.5時間/100分×13.5回 1〜 後期
医療管理論 2 22.5時間/100分×13.5回 2〜 後期
診療情報管理
(法令・諸規則)
15時間以上
診療情報管理
(診療情報管理士の実務)
15時間以上
診療情報管理
(DPC・医師事務作業補助者・がん登録の実務)
15時間以上
診療情報管理論 2 22.5時間/100分×13.5回 2〜 前期
診療情報管理論 2 22.5時間/100分×13.5回 2〜 後期
国際統計分類 15時間以上
国際統計分類 15時間以上
国際統計分類 4 45時間/100分×27回
(2講連続)
3〜 前期
180時間以上
8科目 18単位 202.5時間 - -

※ 経営学部で資格取得希望の場合、随意科目(要卒単位外)として履修することになります。

日本病院会
教科目
授業時間
本学科目 単位数 時間数 配当
回生
開講期
病院実習 2週間
病院実務実習 1 2週間/8時間×10日 3〜 前期
(夏休み以降)
※ 病院実務実習とは

病院の基本的機能、診療録管理部門が病院内で果たす役割、入院・外来診療録の管理状況、疾病統計・サマリーの内容などについて、病院での実習を通して具体的に理解する。診療録管理部門での実習では、診療録の点検、編綴、収納、検索、貸出などを経験する。また、コーディングの補助業務を行う。

③ 試験対策講座

本学科目 単位数 時間数(60分換算) 配当回生 開講期
診療情報総合演習 4 45時間/100分×27回(2講連続) 3〜 前期
診療情報総合演習 4 45時間/100分×27回(2講連続) 3〜 後期

3. 履修に係る注意事項

① 課程履修料について
3回生後期の学費納入時に課程履修料30,000円が必要です。
※ 詳細は2回生後期の病院実務実習登録ガイダンスで説明します。
② 単位の修得について
3回生で診療情報管理士認定試験を受験するためには、3回生前期終了時点で、「診療情報総合演習 Ⅱ」以外のすべての基礎科目、専門科目の単位を修得していなければなりません。また、要卒単位外となる科目もありますので、ガイダンス等で行われる履修指導内容もよく理解の上、計画的に資格取得を目指してください。