1. デジタルメディア学科教育理念

    (1)教育研究上の目的

    デジタルメディア学部デジタルメディア学科は、情報工学を基盤としてメディアをデジタルに処理・生成するための技術と表現力を身につけ、それらを活かして様々なシステムやコンテンツを構築・制作・活用することにより、社会・産業の課題解決や新たな価値創造に貢献できる人材を養成する。

    (2)ディプロマポリシー(学位授与方針)

    デジタルメディア学部デジタルメディア学科は、次のような知識、能力を身につけ、所定の単位を修得した者に学士(工学)の学位を授与する。

    A. 知識・理解

    1. ① デジタルメディアの知識・技能を社会のなかで活かすうえで必要となる、文理の枠を超えた幅広い教養と知識を身につけている。
    2. ② 画像や音声などのメディアをデジタル化して処理するための基礎的な情報工学の知識を身につけている。
    3. ③ デジタルメディアを具体的に生成・処理し、表現する専門的な知識を身につけている。

    B. 思考・技能

    1. ④ 所与の問題の解決手順を論理的に理解し、コンピュータ上で処理するための思考力を身につけている。
    2. ⑤ デジタルメディアを加工し、情報を抽出したり新たに生成したりする技術を身につけている。
    3. ⑥ 多様なデジタルメディアを駆使して、コンテンツとしてまとめあげ制作するための表現力を身につけている。

    C. 関心・意欲・態度

    1. ⑦ 技術の革新に対して常に意識を向け、新しい技術を学び続けようとする意欲・態度を身につけている。
    2. ⑧ デジタルメディアに関する技術や表現力を用いて社会の課題解決に貢献し豊かな社会を創造する意欲・態度を身につけている。

    (3)カリキュラムポリシー(教育課程の編成・実施方針)

    学位授与に必要とされる能力(ディプロマポリシー)を修得するために、デジタルメディア学部デジタルメディア学科では、以下の方針で教育課程を編成・実施する。

    教育課程の編成

    1. ① 学科の学修を円滑に進め、また自立した社会人としての基礎的な素養を養成するため、共通教育科目にたちばな Seeds、教養教育科目群、多文化交流科目群、キャリア形成科目群およびスポーツ・健康科目群を配置する。
    2. ② 論理的・批判的思考力や実践力、および専門的知識・技術の深化のため、専門教育科目に「演習科目群」を配置する。
    3. ③ メディアをデジタル化して処理するための基礎的な情報工学の知識を養成するため、専門教育科目に「基礎科目群」を配置する。
    4. ④ デジタルメディアに関する基幹的な知識や技術を養成するため、専門教育科目に「基幹科目群」を配置する。
    5. ⑤ デジタルメディアの各領域に関する専門的な知識や技能を養成するため、専門教育科目に「展開科目群」を配置する。「展開科目群」には、画像・音声等の生成・処理に関する「メディアエンジニアリング領域」とデジタルメディアコンテンツの制作や表現に関する「メディアクリエイション領域」を配置する。
    6. ⑥ デジタルメディアの社会展開に関する知識を身につけるため、専門教育科目に「ソーシャル展開科目群」を配置する。
    7. ⑦ 分野を越えた学びによる視野の拡大や応用力の強化を促すため、専門教育科目に「クロスオーバー科目群」を配置する。

    教育方法

    学生が体系的に学びを進めるなかで、各科目の到達目標に達し、ディプロマポリシーに示す能力等を修得できるよう、次のように教育を行う。

    1. ① シラバスや履修の手引き等に、カリキュラムマップや科目の到達目標・授業計画等を明示し、学生に履修・学修の指導を行うことで、学生の体系的な学びを促進する。
    2. ② 多様な授業形態のなかから、各科目の到達目標・内容に適した形態で授業を行うことで、学生の理解を促進する。

    学修成果の評価

    ディプロマポリシーに示す能力等の修得度合としての学生の学修成果は次のように評価する。

    1. ① ディプロマポリシーに則した到達目標や成績評価方法を科目ごとに設定し、シラバス等で明示したうえで、成績段階を決定する。

    2. 教育課程

    (1)各回生の到達目標

    1回生

    1回生では、デジタルメディア分野の全体像を理解していきます。履修科目が多く、高校までとは異なる学修スタイルに戸惑うこともあるかもしれませんが、今後の専門的な学びに向けた基礎を築く重要な時期です。タイムマネジメントを意識し、計画的に学修を進めていきましょう。
    全員が履修する「アカデミックスキル」では、グループワークを中心とした演習を通して、大学での学びに必要な基本的な知識や姿勢を身につけます。デジタルメディアの基礎に触れながら、計画的にプロジェクトを進める力やチームワークを養い、成果発表を通して、内容を分かりやすく伝えるためのプレゼンテーション方法を学びます。
    デジタルメディアを扱うためには、創造性と技術力の双方が欠かせません。その導入を担う科目が、「メディアデザイン演習Ⅰ・Ⅱ」と「プログラミング演習Ⅰ・Ⅱ」です。各種メディア制作ツールの活用方法を学ぶと同時に、論理的に考え、形にしていくためのプログラミング能力を養います。また、「メディア学入門」や「コンピュータシステム概論」を通して、デジタルメディアの内容や仕組みを体系的に理解します。
    デジタルメディアの基盤には数学もあります。必修科目の「メディア数学基礎」では、必要な内容に焦点を当て、具体的な例を示しながら基礎から無理なく学べます。続く「線形代数」や「基礎情報数学」は選択科目ですが、2回生以降のゲーム制作などにも関わる重要な科目です。分からない点を相談できる仕組みも整えていますので、安心して前向きに取り組んでください。
    後期に開講される「メディアエンジニアリング概論」と「メディアクリエイション概論」は、2回生から始まる専門的な学びへの導入科目です。受講を通して、エンジニアリングやクリエイションに対する新たな視点を得ることができるでしょう。

    2回生

    2回生では、1回生で身につけた知識を踏まえて、学びが本格的に専門分野へと広がっていきます。講義は分野ごとに構成され、クリエイションとエンジニアリングの両領域から、自身の関心に応じた学修を進めていく段階です。
    専門的な学修を着実に進めるためには、基礎となる科目を計画的に履修し、知識や技術を確実に積み上げていくことが重要です。カリキュラムマップに示された各コースの講義群を参考にしながら、続く学修の流れを意識した履修計画を立てましょう。
    同一名称でⅠ・Ⅱと分かれている講義は、原則としての内容を踏まえてが進められます。また、一部の3回生向け科目では、2回生までの学修内容が前提となっています。先を見据えた履修計画を立てることで、無理なく専門性を高めることができます。
    「デジタルメディア研究入門」と「プロジェクト演習基礎」は、4回生で行う「卒業研究」のゼミ選択につながる重要な科目です。前期の「デジタルメディア研究入門」では各ゼミの研究分野や特徴を知り、後期の「プロジェクト演習基礎」では、少人数のクラスで実際にゼミ活動を体験します。自分に合ったテーマやゼミを見つけるための機会として、積極的に取り組みましょう。
    また、ソーシャル展開科目群やクロスオーバー科目群では、実社会に直結した学びや、インターンシップ・海外セミナーへの参加、他学部の専門科目の履修など、多様な学修の機会が用意されています。専門分野に偏りがちな視野を広げ、デジタルメディア学科での学びを別の角度から捉え直すきっかけとして、有効に活用してください。こうした経験は、将来の進路を考える上でも重要な手掛かりとなります。

    3回生

    3回生では、これまでに身につけた基礎および専門知識を土台として、学びを実践へと発展させていく段階です。研究・制作・開発といった活動に主体的に取り組みながら、自身の関心や将来の進路を意識した学修が中心となります。
    専門科目では、クリエイションとエンジニアリングのいずれか、または両方の領域に軸足を置き、より高度で専門性の高い内容を学びます。多くの講義は2回生までの学修を前提としているため、自身の理解度を確認しながら、計画的に履修することが重要です。
    そして3回生からはゼミに所属し、「プロジェクト演習Ⅰ・Ⅱ」を中心とした学びが本格化します。ゼミ活動では、教員の指導を受けつつも、自ら課題を設定し、調査・制作・検討を進めていくことが求められます。こうした経験を通して、専門的な知識や技術に加え、課題発見力や問題解決力、他者と協働する力を身につけていきます。
    この時期のゼミでの取り組みは、次年度の4回生で行う「卒業研究」につながる重要な準備となります。研究テーマの検討や方向性の整理を進めながら、卒業研究に向けた基盤を着実に整えていきましょう。
    また、3回生は将来の進路を本格的に考える時期でもあります。自身の関心分野が社会の中でどのように位置づけられているのか、どの分野と関係しているのかを意識し、幅広い視点から学びを捉えることが求められます。主体的に学び続ける姿勢を身につけ、変化の速いデジタル社会に対応できる力を養っていきましょう。

    4回生

    4回生では、デジタルメディアという学問を通して身につけてきた知識・技術・考え方を総合し、学びを一つの成果として結実させる段階です。「プロジェクト演習Ⅲ・Ⅳ」を中心としたゼミ活動のもと、指導教員の助言を受けながら、自身で設定したテーマに基づいて「卒業研究」に取り組みます。
    卒業研究では、メディア表現、情報技術、ユーザ体験、システムの仕組みなど、デジタルメディアを構成する多様な要素を横断的に扱います。課題の発見から計画立案、制作・実装、検証、成果の整理・発表に至るまでの一連のプロセスを主体的に進めることで、デジタルメディアを社会と結び付けて考える力を実践的に養います。
    この卒業研究の過程で培われるのは、専門的な知識や技術だけではありません。論理的思考力、課題解決力、表現力、そして粘り強く取り組む姿勢は、デジタル社会を支える人材として広く求められる力です。研究・制作の成果やプロセスは、ポートフォリオや面接で自身の強みを示す具体的な材料として、就職活動や進学の場面でも活用できます。
    4回生は、卒業後の進路を最終的に見据え、学びを社会へとつなげていく時期でもあります。大学での学修を振り返りながら、自身の専門性が社会の中でどのような価値を持つのかを見つめ直し、次のステージへと踏み出すための確かな基盤を築いていきましょう。

    ディプロマ・ポリシー(DP)

    3. 取得できる免許・資格

    (1)取得可能資格一覧

    資格名称 対象学部・学科
    教育職員免許状 情報 デジタルメディア学部 デジタルメディア学科
    学校図書館司書教諭

    (2)取得可能な免許・資格